【第33節 away 徳島ヴォルティス戦】 今後限りなくリスキーな残留争いを展開していくとは思いますが、「悲観」よりも「期待」をしたい。

今シーズンのレノファの目標は、まだ当時社長だったジャンボ曰く「プレーオフ進出」であり、具体的に言うと「6位以内」でした。

 

が、残念ながらシーズンの折り返し、後半戦の始めとなる22節以降の成績は3勝2分け6敗で、今節の試合でも終了間近に決勝点を奪われ敗戦。

 

これで現在の勝ち点は35となっており、順位は18位。

降格圏である21位、22位のチームの勝ち点はそれぞれ30、29となっており、いうてまだケツに火がついてるほど余裕が無くなった状態とは思いませんが、ケツに火が近づいて熱さは感じられる状態ではあるよね、っていう。

 

近年の傾向では、シーズン終了時の6位の勝ち点は「60台後半~70台前半」となっています。(2020シーズンのみジュビロが勝ち点63で6位)

 

今シーズン残すところ9試合となりましたが、仮にレノファが残す9試合全てで勝ち点3を奪うことが出来たとしても、積み上げられる勝ち点は27であり、現在の勝ち点と足しても「62」です。

 

 

この数字では余程のことが無い限り「6位以内」は達成できません。

 

つまり実質今シーズンの目標は「達成不可」が確定しましたね、っていう。

 

 

この事実から想うこととしては、今後は「6位以内」という上の目標を目指す戦いではなく「残留」という、シーズン当初から考えれば最低限の現実的な目標達成に向けての戦いに切り替えていかなければならなくなりましたね、ということ。

 

 

今年も「例年通り」のシーズンになりましたな。

 

 

毎年思いますが、なんでこの戦力で残留争いやってんの?っていう。

レノファの人件費、安くないっすよ。

人件費=選手年俸 ではないので一概には言えませんけどもね。

大体毎年水戸や栃木といったクラブよりレノファは人件費多く割いてます。

群馬に至ってはレノファは倍以上人件費使ってるんです。

 

もうこれで何年目になるんでしょうかね。

「投資に見合った結果が出せてない」の。

2020年シーズン、リーグ14位となる人件費をチームに割きながら結果は最下位。

大雑把で申し訳ないですが、こんな感じで「出費に対してのリターン(結果)」が少なくとも2019年以降釣り合ってません。

 

2019年シーズンから現在まで、レノファは渡邉監督が指揮を執った9ヶ月間を除き、ずっと「霜田サッカー」を継続してます。

「組織」ではなく「個人技」にフォーカスしたチーム作り。

その大方針のもと、レノファはここまでずっと「ハイリスク0リターン(むしろ結果だけ見ればマイナス)」状態で過ごしており、その大方針を掲げた本人はあの大宮をどうしたか、そして大宮は塾長をどうしたか・・・。

 

あまり断定した書き方は出来ませんが、ここまでの取り組み、そして結果を見るに「霜田サッカー」は近年の「J2リーグ」には合ってないのでは?と。

 

 

以前記事で「結果が出せない(出せていない)取り組み(あの大宮ですら出ませんでした)に逆行したレノファ」を「異常」と書きましたが、その考えは「(収益・人件費でJ2リーグの他クラブと比較した際中位ほどのレノファが)今年も残留争い」が確定した今、より確信に変わりつつあります。

 

これも同記事で書きましたが、救いはこの取り組みはジャンボ・石原体制の主導だったであろうという事であり、この体制が「霜田サッカー」に回帰しようとする狙いも、このコンビの残した実績上理解できるものではあった点。

そして、本当に残念には感じますが(建前。本音は「そりゃ結果出んやろ」。大宮で無理だったのだから)、このコンビの集大成は「今年も残留争い」。

 

この、「霜田サッカー」による「収益・人件費に対して結果が釣り合わない(見合ってない)」という流れを変えてくれそうなのが、小山・石原体制。

さすがにシーズン中にジャンボ・石原体制の集大成である編成を大きく動かすことはしませんでしたが、希望の持てる、「やりたい」先行ではない、現実的な選手獲得をここまで見せてくれています。

(野寄はここでは置いといて)高井さん、前、成岡、と「やりたい」ではなく「(今のチームの課題を考えた時に)必要だから」で獲得してくれてるように感じます。

 

(私にとっては)2019年から続く「やりたい」先行の「結果が出てない」編成の流れが変わりつつあるように見受けられます。

 

 

だからこそ。

今シーズンは何としても耐えてほしい。

おそらくここまでのフロントの動きを見るに、レノファは今後変わります。

そう信じられるほどに今年のフロントは素晴らしいです。

来年以降の小山・石原体制のチーム作りは、J2リーグにレノファが所属してる状態でこそ見たい。

例年と同じエンタメ内容(残留争い)にはなってしまいましたが、未来への期待感が近年と比較した時に段違いです。

どうか残留を勝ち取ってほしいです。

ここからの選手・現場スタッフ陣・フロントの奮闘を応援したい。

 

 

 

 

最近改めてそう思っている、どーも、私です。

 

 

さて。

ここからはザッと今節の試合の感想でも書いて、最後に雑感のようなものを書いて終わりたいと思います。

 

 

今節はawayで相手は徳島。

結果は冒頭の方で書いちゃいましたが 1-2 で敗戦。

この試合では攻撃にやや工夫が見られましたので、その辺りを中心に振り返ってみたいと思ます。

 

 

この試合の転機、とでもいうんでしょうか、「あ、流れ変わったな」と個人的に感じたのは前半10分以降。

レノファの試合の”入り”は「攻撃、ダメ 守備、それなり」であったかな、と。

 

 

まず、守備。

 

この試合トップに岸田がスタメンで入りましたが、岸田、やっぱり前プレスが上手いです。

相手のボランチを抑えながら、ボールをサイドに回させつつ、圧縮していくことに成功していました。

あの徳島相手にレノファが前プレスを、ハメられる形で行えてることに驚きました。

 

 

お次、攻撃。

 

試合の”入り”の攻撃はいつも通り「”2+1”」によるビルドアップからの、いつも通り上手くいかない形。

結局サイドの桑原にとってキツイ状態でボールを渡してしまったり、フォーローが全くない状態の岸田目掛けて蹴っ飛ばして「何とか収めてちょーだい」のロングボール。

岸田はこのボールを理不尽に収めてウンヌンカンヌンの選手ではありません。

試合序盤は全く希望の無いいつものアレ状態で、少なくとも試合30分前後には何とか別の攻め手を見出したいもんですね、と感じてました。

 

 

こういった流れから、明確に「レノファ変えたな」と判断出来たのは、ビルドアップの形を変えてから。

すんまへん。

試合の何分からや!と具体的に時間を覚えてまへん。

10~20分前後には変わってた気がするんですが、定かではないッス。

 

 

試合の”入り”こそいつもの「”2+1”」でビルドアップしてましたが、”以降”は「(GK込みの)3+2」を時折混ぜる形をお披露目しました。

相手が3枚でプレスに来るのに対し、GKと2CBでボールを保有し、その3枚の間にこの日先発のダブルボランチ「W佐藤」が立つ形。

この形、今は見てないんで知らんのですけど、かつてJ1の朴一圭を所属させてるクラブがよく見せるビルドアップの形やな、と、そう感じました。

GKにとって相当神経をすり減らしそうな形ではあるものの、19歳の寺門ンが思った以上に応えてくれてましたね。

フリーになったボランチを見逃さず、上手いことボールを渡せてました。

「え!嘘やろ?!」って驚くほどパス出来てましたんで、今年のレノファのスローガン「挑戦&挑戦」を体現してくれてるな、と。

 

予想以上のパフォーマンスを見せる寺門ンのセンス(と実力)もあって、課題であった「ビルドアップ時、中を使えない」を克服して見せ、上手いこと前線にボールが届けられるものの、じゃあ、シュートまで行けてるか、と問われれば、NO。

これは去年と同様の課題。

”相手を押し込んでからどうすんの?”ってところで少しずつクオリティーが足りない。

手数を掛けてもシュートに行けない。

むしろ手数を掛ければ掛ける程サイドに回って行ってゴールから遠ざかっちゃう。

 

このチームは名塚監督が去年から掲げてますけど、「さっさとクロス」すべきチームです。

ちょいと語弊がありますが、ボールを前線に届けたらば、さっさとボールを相手のゴールにシュゥゥゥゥゥゥゥ!!!が理想です。

渡邉監督がぶつかった壁、ファイナルサードでのクオリティー不足という課題に対しての名塚監督の答え(と、個人的には見てるんですが・・・)は「さっさとクロス」「さっさと中に入る」であったはずでしょ、と。

いちいちコネて下げたり、サイドに回して、その流れで岸田がサイドに寄ってっちゃう今の状態は望ましいものではないよね、ってことで、もう一度シーズン序盤を思い出してもいいんじゃないかな案件かな、と。

 

クオリティー不足は”勢い”と”頑張り”で克服!なんてのをもう一度見たいです。

 

 

で、攻撃の工夫は見られたものの、この工夫が出始めたころくらいから守備がやや悪くなり始めた印象でした。

 

具体的に書くと、岸田。

 

試合の”入り”こそ、相手のボランチを抑えながら、という「渡邉式」を彷彿とさせるやり方をやってくれてましたが、ビルドアップに変化を出し始めたくらいの時間から、岸田がボランチを見ずにCBへプレスしに行くようになりました。

おそらく岸田の意図しては、試合の”入り”で見ていたボランチは、(レノファの)ボランチが前に出ることによってマークすることで、全体的に前に押し出て前プレスを完遂させるものだったんじゃないかな、と。

そう思ったわけですが、チームの意図がどうだったのかについては判然としませんね。

 

名塚監督曰く

 

準備してきたプレスのところが前半はなかなか掛からず、難しい部分はありましたが、」

 

とのことだったもんで。

 

試合の”入り”のプレスは良かったように感じるものの、それ”以降”(前半)は選手たち同士で意図が噛み合ってないように見受けられ、果たしてどちらが「狙い」だったのか・・・。

 

 

 

 

まぁ、これは分からんですし、個人的にそんなに興味が沸くポイントでもないもんで触れるのはこれくらいにしときます。

 

 

その後なんやかんやあって、最後に決められ敗戦。

 

高井さんの一時同点となるフリーキックには濡れましたねぇ。

あれこそ「移籍金払ってでも欲しい男・高井さん」なんやなって。

あんなんネイマールとかメッシが蹴るやつやん。

前節では田中渉が歴史に残りそうなエロいシュート決めましたし、名塚監督ってホント神に愛されてますね。

シーズン終盤になるとセットプレーとかで信じられんゴールが生まれるっていう、なんか去年の名塚監督就任以降のレノファの得点パターンを思い出します。

 

 

あと、成岡はこの日ベンチから途中交代で30分ほどのプレーとなりましたが、えげつなかったですな。

 

印象としては「ミスしない田中陸」と「絶好調の神垣」を「足して2で割らない」選手。

 

最近レノファの中盤は前ちゃんを除き「ポジションを修正しない系」の選手ばかりでしたから。

成岡のポジショニングには驚きました。

渡邉監督体制の「W陸コンビ」の機動力?というんでしょうか。

とにかく細かくポジションを修正してくれてましたし、ミス無くはたけるし、相手を引き付けながらターンもしてくれ、かつ、パスの出しどころもGOOD。

このレベルの選手がJ1ではカップ戦要員とは・・・。

信じられない高みですね。J1って。

 

と、まぁ、成岡の凄みに嬉しい驚きを感じつつも若干白目、っていう複雑な心境になりました。

 

「前・成岡」のダブルボランチで残りの試合を戦えたら・・・なんて淡い希望を持ってたりしますが、うーん、そんなことにはなりそうにない・・・かな、と。

 

今シーズンのレノファの中盤の軸は謙介です。

「謙介+○○」でここまでやってきました。

それが変わることはないやろ、っていう。

 

この試合、成岡が途中出場して以降、たまに「”2+1”」のビルドアップをしており、”1”を成岡が、謙介は前線に上がっていく、という、そして上がった謙介目掛けてロングフィード、謙介ヘディングで味方へ、っていう摩訶不思議なシーンがありましたが、いや、これなら謙介のところヘニキで良かったじゃん・・・と思う私はレノファ愛が、その信仰心が足りないですかねぇ。

 

そう。

成岡が想像以上に良かったせい(?)で謙介起用の功罪が今までよりさらに浮き彫りになっちゃったなぁ、と感じまして。

正直、今謙介が”ピッチ”で見せるプレークオリティーにだけフォーカスすると、別にそれ謙介でなくていい、になっちゃってるんですよね。

むしろ”謙介じゃない方がいい”とまで言えます。

ボランチの位置から前線に上げてヘディングさせたり、相手のボールを追いかけ回させたり・・・それ、謙介にやらせる仕事かい?っていう。

それ、ヘニキやガッキー、前ちゃんにやってもらった方が良くないかい?と、どうしても感じちゃうんですよ。

今ヘニキはいないしガッキーケガやし、前ちゃんは出場停止やし、っていう事情もありますが、今シーズン一回目の対戦時の山形戦で、途中交代で投入した謙介に前線走り回させたりした経歴のあるスタッフ陣・・・。

「やりたい」に「合った選手」を今後残留争いが想定される中で選べるでしょうか?

 

この辺の謙介起用の功罪に関しては、後日記事にまとめてみたい案件でして。

考えがまとまって、時間が取れてモチベーションがあれば書いてみたいです。

 

 

 

 

 

最後に雑感、という名の、個人的な今後のレノファの展望と、それに対する所感のようなモノを書いて終わりたいと思います。

 

 

まず、前提として、私は冒頭でも述べた通り、今後のレノファは「残留争い」を意識した戦い方にシフトすべきだと思ってます。

 

もう「6位以内」は現実的な目標とは言えなくなった今、達成すべき目標は「残留」でしょう、と。

 

では、今後名塚レノファが具体的に「残留」に向けて戦い方をいじる可能性があるか?と問われれば、NO、でしょう。

 

おそらくですが、「残留」達成のために、例えばですが、”前プレス止めて自陣引きこもり、高井さん・沼田にイってこい攻撃”を選択したりはしないでしょう、と。

「霜田ファミリー」の良くも悪いともとれる部分に「ブレない」があります。

ここまで何度も「ブレずにやっていく」とコメントしてる監督が、今更何かやり方を変えるとは思えませんし、変えたところで望む結果を出した実績がありませんからね。

「残留」の為にやり方を「変える」「変えない」を天秤にかけた時、名塚監督のここまでの実績上「変えない」の方がむしろリスクは低いのかな、と。

 

名塚監督はここまで1年と半年強くらいレノファで指揮を執ってますが、選手に対して「成長」の名のもとに、システム上決して「優しい」人ではありません。

「1対1で勝て!」をどのポジションでも、そしてあらゆる局面でも求めますし、それを「乗り越えてほしい」で起用してきます。

 

 

まとめると。

今後レノファが「残留」に向けて戦っていく際、「ブレない」名塚監督が方向転換するとも思えず、それはつまり、こういった「乗り越えてほしい」を軸にした起用や采配をしていくだろう、と、私は予想してます。

 

 

表面だけ見ると結構「残留」は望み薄に感じますし、割と絶望寄りの方針を現場が掲げちゃってるように見えてしまうんですが、私としてはちょこっと掘り下げるとそんなに「悲観」することは無いのかな、と思ってます。

 

結論としては結局「選手頼り」なんですがね・・・。

 

私の考えを書かせてください。

 

 

結局言いたいのは名塚監督って選手に「優しくない」んですよ。

この試合でも攻撃において新たに「”(GK込み)3+2”」をお披露目しましたが、これ、GKへの負担が大きすぎです。

現状のレノファは一つ一つの試合における得点・失点の価値がシーズン序盤よりはるかに高いのにもかかわらず、一つのミスが失点に直結するビルドアップをチョイスしてます。

GKの寺門は19歳ですよ。

あまりにもプレッシャーを掛けすぎてるように見えます。

これが、シーズン序盤から挑戦していた形、であるなら文句も愚痴もないんですが、そうじゃないでしょ、っていう。

今節、シーズン終了も間近の33節でやってみる形か?と。

少なくともこの試合までには試しておくべき形だったでしょう。

上手くいってない攻撃の形に工夫を試みたのには良い印象があります。

が、それはもっと早めに試してみるべきものであったでしょうし、この試合でお披露目したやり方は、今やるべきものではなく、今後、来年以降、で見据えるべきものだったでしょう、と。

個人的には「”3+2”」のビルドアップを許すなら、”3”はそのまま3CB、”2”はそのままダブルボランチが担うべきだったと思います。

最悪これでミスっても立ち直りやすいんですよ。

少なくとも”3”に19歳の寺門を組み込み、ミス=失点 の構図で実際にミスしてしまった時よりは選手個々人への精神的ダメージは少ないでしょう、と。

 

仮にこのGKを組み込ませる「”3+2”」で実際に寺門がミスして失点してしまったら、その寺門は立ち直れるんでしょうか。

今シーズン中に再び前を向かせて戦力に仕上げられるんでしょうか?

シーズン序盤であれば立ち直らせることも出来るでしょうが、今は終盤、かつ「残留」を意識しなければならなくなって状態です。

 

やり方に関しても、そのリスクマネジメントに関しても、あまりに「選手任せ」に感じます。

 

崖から突き落とすだけ。

這い上がれるかは選手次第。

もう少し監督含めたスタッフ陣に当事者意識を持ってほしいもんです。

選手がミスをしたら「なぜ?」をもっと追及してほしい。

ミス=選手の技量 のままでは名塚監督自身にも、その方針に付き合う選手たちにも成長は無いでしょう。

 

 

残念ながらこの点(「選手にやさしくない」)に関しては今後改善の見込みがありません。

 

この試合終盤に吉岡→兒玉の選手交代がありました。

同点のまま90分にこの采配。

この交代を見て「試合を終わらせにかかったな」と感じた方はいないでしょう。

今シーズンの兒玉のプレーを見て、兒玉を守備的な選手、と見る方はいらっしゃらないと思います。

むしろ守備が苦手な選手です。

この交代の意図としては「点を奪いに行った」「勝ちに行った」と見るべきでしょう。

 

が、その意図に対して兒玉。

私から見れば、になりますが、消極的で残念なプレーでした。

試合を決められたシーン(2失点目)を巻き戻していくと、キッカケはレノファの攻撃からボールを奪われてからのカウンターからのものでした。

サイドからの崩しで、兒玉が相手陣地サイド寄りの深い位置でドフリーでボールを受けました。

ここで兒玉はすぐさま折り返し、それを奪われてしまいました。

中ではまだ味方が準備しきれておらず、相手守備側の方がむしろ準備できていたのにもかかわらず、すぐ折り返し。

攻撃を期待されて投入された選手が、相手陣地深い位置でドフリーでボールを受けたのにもかからわず、です。

ボールを持ち、相手を引き付けるなり、やりようはいくらでもあったと思います。

 

これで仮にそのように攻撃した結果奪われてカウンターで沈んだ、であるなら私は何の文句もないんです。

 

攻撃を期待されてる選手が、その期待通り、攻撃でチームに貢献しようとした結果、なら文句があるはずもありません。

 

が、このプレーでは「兒玉である必要が無い」になってしまう。

いや、分かります。

兒玉も確か19、20歳の選手であり、その選手が試合終盤の90分から投入され、なおかつ少ないタッチ数の中で仕事をしなければならない。

この難易度の高さは想像を絶するものであるとは思います。

兒玉は鳥栖からレンタルで加入しており、レノファの勝敗の責任を負いづらい立ち位置でしょう。

そういった選手をこのような状況で起用するのも、私は「優しくない」と感じはします。

 

ただ、こういった「仕組み」の問題ではない部分では名塚監督の求める「乗り越えてほしい」も分かるんです。

 

19、20歳、レンタルで加入してるからこそ、逆に思う存分プレーしてほしい。

前向きな挑戦であるならば、その結果を問わず応援したい。

 

今チームが置かれてる状況や、何をしなければならないかなんて、ファン・サポーターよりも、当事者たちの方が痛いほどわかってるでしょう。

このチームは決して「選手に優しくない仕組み」で回ってます。

だからこそ、それを見守る側である私はその取り組み、挑戦に声援を、応援をしたくなるのです。

元よりリスキーなやり方で戦ってます。

残り9試合、よりミスがクローズアップされてしまうでしょう。

それを叩くよりフォローしたいのです。

次、次、頑張れ、なムードを作ってあげてほしいと願ってます。

 

残りの試合は落ち込む機会より、チームスローガン通り、選手たちに「挑戦」を前向きに挑む機会を与えてあげたい。

攻撃を期待されてる選手にはガンガン行ってほしいですし、守備を期待されてる選手には死ぬ気でゴールを守る姿勢を見せてほしい。

 

その取り組みを後押しできるのはファン・サポーター・・・か、各々選手たちの知人。

 

名塚監督の限界はもう見えてきました。

が、今後小山・石原体制でのチーム作りには期待感しかありません。

そのチーム作りをJ2で見たいからこそ、今シーズン残り9試合。

選手たちに頑張ってほしいのです。

 

構造上ミスが出やすい戦い方をしており、望む結果が出にくい試合が続くとは思います。

上手くいきさえすれば、私個人的な意見ですが「残留は出来る」と見てます(そもそも残留争いをしてる方がおかしい戦力)。

塾長ほど無茶苦茶な戦い方を選んでるわけではありませんのでね。

 

 

「ブレない」監督のもと、「リスキーな残留争い」を展開していくでしょうが、その戦いを応援を持って後押ししたいな、と。

選手たちが前向きな挑戦を選びやすいムード作りの一助になれば、とか僭越ながら思いつつ書きました。

それでは。