【第41節 away V・ファーレン長崎戦】 そして訪れた最高のレノファ(未完成)。

秋ですねぇ・・・。

 

 

夏ごろにはあんなに紫外線に焼かれて真っ黒けっけだった土肥ちゃんのお肌も、今や落ち着きを見せてるところに季節の移ろいを感じます。

 

関も寺門も吉満もファンティーニもそんなに日焼けしてないのに土肥ちゃんだけ真っ黒になっていってたもんで、私は「土肥ちゃん日サロ行ってる説」をひそかに推してたんですけど、どうやらそんなことも無かったみたいですな。

 

 

 

 

今回の前置きはこれぐらいにして、早速今節のレノファの試合を振り返っていきたいと思います。

 

ただ、今節の試合を見てブログを書くまでにちょっと時間が経っちゃったものですから記憶が怪しいところが多いです。

 

記憶違いで間違ったことを書いちゃったらごめんね。

年々衰えていく私の記憶力を許してソーリー。

 

じゃ、イクー。

 

 

 

 

今節はawayで相手は長崎。

 

デタデタ。

 

レノファが超苦手な相手。

 

もう何年このクラブに勝ててないよのさ。

 

しかも、なにやら長崎はまだプレーオフ進出に望みがあるようで、この試合に向けての殺意(モチベーション)はマシマシのマシでしょ、っていう。

そこに加えて長崎はhome最終戦

どんだけ殺意(モチベーション)バフかけてくんねん。

勘弁してつかーさい。

 

今シーズンに関して、強いて言えば「勝ち点50でシーズン終われたら嬉しいなぁ♡」くらいの意気込みくらいしかもう持ち合わせてない我々レノファとしては、なんかもう怖ぇえ相手。

 

子供たちが楽しく鬼ごっこしよ!って言ってる中、しっかりアップを終えてコンディション整えて勝ちに行こうとしてくる大人がやって来る、くらいの土俵が違う相手感。

 

 

私としては試合前からこの試合に対する両チームの意気込みの違いを感じてましたんで、選手入場の際、最後に長崎のヴィヴィくんがレノ丸の人形を持って可愛く振りながらやって来てましたが、カメラ前まで来た時「よし!ヴィヴィ!レノ丸のクビ引き千切れ!」「なんなら食い千切ってもいいぞ!」「で、最後に武藤敬司のパフォーマンスやれ!」「煽り散らかして来い!」ってテレビの前で叫んでたんですが、そんなこと起こらんかったですね。

 

 

ほほぅ・・・。

これが上位者の余裕・・・か・・・。

 

 

ちなみに隣で私の叫びを聞いてた嫁がドン引きするどころか「ヴィヴィ!中指立ててー!」って推しのジャニーズの子に「こっち向いてー!」って叫んでるのと同じくらいのテンションで言ってましたから、私たち夫婦、末期や。タスケテ・・・。

 

 

めんご☆めんご☆

 

 

私たち普段はそんなやべぇ言動しないんですけど、レノ丸の次に好きなヴィヴィくんのこととなるとなんか無性にいじりたくなっちゃうんですよねぇ。

 

 

ほら?

ヴィヴィくんって寺田心くん感ないッスか?

「かわいいんだけど裏でやってるでしょ?」感。

 

 

いや、心くんもヴィヴィくんもやってないんでしょうけど、無性に「やってるでしょ?」っていじりたくなっちゃう謎の感情。

 

 

私たち知ってるんですよ?

ヴィヴィくんが「ヴィヴィくんの日記」を公開してんの。

ただこのクソほど可愛い取り組みも、穢れ切った我らには「燃料投下してやるからいじって来いよ」にしか映らんのですわ。

 

 

ホント誰かタスケテ・・・。

このベトベターからベトベトンになりかけてる私たちの心を浄化してプリーズ。

 

 

って言うてる場合じゃねーですわよ。

せっかく前置き短くしたのに話が逸れてるし長くなりよる。

戻しますわよ。

 

 

 

 

この試合に関して長崎側のテンションが高いことは分かってましたが、そういえば長崎は監督を松田さんからメキシコ映画で警察役やってそうなファビオに変えてたみたいで、その変更が長崎にどんな戦術的変化をもたらしたのかは全く分からんぞ、と。

 

そんなこんなで、レノファには前回の記事で書きましたが「前節の後半の戦い方を継続してくれるか」に注目しつつ、長崎は「どんなサッカーをしてくるか」を楽しみにしつつ観戦。

 

 

 

 

結果は 1-0 で勝利。

 

 

 

 

試合の入りから注目していた「前節の後半の戦い方を継続してくれるか」を「継続するよ」の形で見せてくれた上に、実に対長崎戦12回目にしてようやく勝利。

 

しかも初勝利ですか。

もう言うことねぇですわ。

 

39節の岩手戦ではリードしてる終盤での振る舞い方に、監督含めたスタッフ陣と選手たちとの間で意思の乖離があったように見受けられましたが、この試合では途中投入された岸田、沼田、そして前節復帰した河野を中心に鹿島りに行き、岩手戦とは違い明確に「勝つんだ」の意思共有が為されてる姿を見て嬉しくなりました。

 

大怪我から復帰した河野が「勝つんだ」で前線で鹿島ってる姿を見て感動したのも事実ではありますが「頼むから骨よ折れるな」とハラハラしたのも事実。

 

私としてはこの試合に関して、今まで長崎に勝ててないからリードしてる今日こそ長崎に勝つ千載一遇のチャンス、な展開ではありましたが、正直個人的に見たかったのは「”岸田・河野・沼田・高木”組が”梅木・渉・高井さん・吉岡”組と同程度の攻守の動き方が出来るか」だったので、そこはほんの少し、ホントに少しだけ残念でした。

 

普段「プロならどんな試合でも勝ちに行くべき」と主張してる私がこんなことを書いて申し訳ない。

 

言い訳すると、前提としてこの試合で見たかったのは「前節の後半の戦い方を継続してくれるか」と「ベンチにいる選手たちがその前節の後半の戦い方をやれるか」だったので、後半80分ごろまで選手交代が無くそこは不満で、が、80分ごろに行われた選手交代と布陣の変更、そして岸田・沼田・河野が鹿島ってるのを見て「あ、この試合勝ちに行く気だったんだ」と理解して「なんでベンチ組が新しい形に合うか試さんねん!」の気持ちが成仏した、という流れだったから・・・で・・・す・・・。

 

ぐちゃぐちゃ書きましたが、あの長崎相手に勝ちに行って勝てたわけですから、最高で素晴らしい試合でしたよね。

 

 

てことで大枠は振り返りましたんで、次はこの試合で気になった細かいところを記憶にある限りで振り返っていきたいと思います。

もう一度保険で書かせていただきますが、記憶違いで間違えてたらごめんね。

 

 

 

 

まずはレノファの「ビルドアップ」。

 

 

この試合、レノファは今シーズン初めて「”4-2-3-1”」の布陣でスタートしました。

前節良かった後半の布陣の継続。

素晴らしいです。

名塚はんは師匠の塾長を越えました。

お見事。

 

 

長崎は基本的に「”4-4-2”」の布陣で、レノファが「ビルドアップ」する際、まず相手になるのは長崎の前線の”2”。

 

こう言っては申し訳ないのですが、長崎は「ホントにプレーオフ狙いに行ってる?」と感じる程全体的に「プレス」が緩く、前線の”2”も「ぶっ潰す!」と感じる鼻息荒い果敢なプレスには来なかったですね。

 

相手の前線が息つく暇も与えない程のプレスに来ない時のレノファは強いよ?ってことで、相手の”2”に対して謙介がディフェンスラインに降りる「”3+1”」や、いつもの「”2+1”」の形でスムーズにボールを前進させられ、前半は特にですが、相手を相手陣地に押し込み続けられたレノファ。

 

特にレノファの「”3+1”」のビルドアップの際、”1”の成岡の付近に高井さんや渉が近づいて行き、高井さんが空けたワイドのレーンにケンティーが上がって行く、なんて形も生まれてましたので、この辺りは素晴らしかったなぁ、と。

 

ただ、レノファが「”2+1”」でビルドアップを行う際、ケンティーは張った低い位置にポジショニングする機会が多く、この形ですとシーズン序盤から苦しんでる「相手にハメられる構図」になってしまっていたのでよろしくなかったなぁ、と。

この試合では長崎のプレスが全体的に緩かったのもあって、渡部からハメられるポジションにいるケンティーにボールが渡ってもプレス自体が遅かったり、降りて来る高井さんや渉にマーカーがついて行かなかったり、そもそも成岡がフリーだったりで大きな問題にはならなかったですけどね。

 

理想はこの試合で前ちゃんが見せてくれた動き方かな、と。

仮に「”2+1”」でビルドアップするなら、CBがボールを持ったら、SBはサイドハーフ(ウイング?)の選手へのパスコースを空けるように中に入って行って欲しいんですよね。

生駒がボールを持ったら、前ちゃんは生駒へのドリブルコースと吉岡へのパスコースを提供するように中に入りながら前に前進してましたが、それです。それです。

高橋のように生駒の隣にまで降りて来ると良いことないんスよ。

ボールを持った生駒が困っちゃうんですよねぇ。

ちなみに今シーズンCBがボールを持った際、この試合の前ちゃんのような動き方が出来たのはSB起用時の生駒と、シーズン序盤のケンティーだけ。

どうか眞鍋、高橋、石川にはこの「前ちゃんムーブ」を身に付けていただきたいな、と。

なんかみんな真面目そうななのでいつかお披露目してくれる日が来ると思いますがね。

がんばえー。ってことで。

 

 

 

 

お次、レノファの「プレス」。

 

 

長崎は「”4-4-2”」の形から「”2+1”」で「ビルドアップ」する機会が多かった印象です。

 

あ、それ、レノファが苦しんだやつ・・・。

 

ってことで、レノファは「”4-2-3-1”」からトップ下の渉が前に出る「”4-4-2”」に変形して、いつもやられて嫌だった前線の”2”で相手の”1”を消しながら”2”にアタックしていく「プレス」を敢行。

 

梅木と渉がコンビを組んで相手にプレスしに行くのって今シーズン初だったんじゃないかな、と記憶してるんですが、このコンビ、プレス上手かったですね。

 

大体においてハメ切れてたんで相手に「ロングフィード」を選択させられてました。

ただ、やはり長崎も強い。

ロングフィードを選択させても特にサイド側にやられると単純な強さ・上手さで起点を作られてしまうシーンも多かったです。

 

そうやってレノファが自陣に押し込まれ「ブロック」を作る機会がありましたが、この「ブロック」に関して、レノファは本当によく頑張ってましたね。

謙介にーやんが死に物狂いでスライドして負傷したシーンには感動しましたよ。

生駒も石崎くんばりの「顔面ブロック」を披露してくれましたし、この辺の選手たちの頑張りは名塚監督の矜持を感じさせてくれるものでした。

「粘り強く」的なコメントをよく出してますもんね。

 

レノファの「ブロック」の最終防波堤は関様。

 

私はいつも関様がスーパーセーブする度に「年俸35億!」と叫んでるんですが、この日もいっぱい叫びました///

レノファが関様に年俸35億をお支払い出来る日は未来永劫来ないと思いますが、どうか来年以降もレノファのゴールマウスを守っていただきたいものです。

関一家山口に移住しておくれよぉ・・・。

 

 

 

 

後半の60分ごろにはレノファの前線陣に疲労が見え始め、梅木・渉コンビのプレスが掛かりににくくなっていき、高井さんも「ブロック」に間に合わなくなり、心臓が5個くらいありそうな吉岡ですらキツそうになって来たと感じてましたんで、この時点で私は「岸田・河野コンビで梅木・渉コンビのプレスが出来るか」「沼田・大ちゃんは高井さん・吉岡のサイドと同クオリティー程度やれるか」をテストしてほしかったんですが、名塚監督のチョイスは「(そのままのメンバーで)80分ごろまで耐える」ものでした。

 

まぁ、現場の最前線に立つ名塚はんの決断ですから、それはもちろん尊重させていただきまっせ案件なんですが、私としては「河野がビルドアップの際、渉的な振る舞いが出来るのか、それとも渉とは違った強みを見せてくれるのか」それを見たかったなぁ、って。

 

これに関しては先ほど書いたように「勝ちに行く」ならベストな判断だったと思いますので、私が見たかったものは次節か来年以降にでも楽しみとして取っておきます。

 

 

最後は名塚式逃げ切り体制「”3-4-2-1”」を発動して逃げ切り成功。

ホント、みんな頑張ってくれました。

出場し始めたばかりの頃の高橋にはオロオロ感を感じてましたが、この試合では「闘う漢」の精悍な、いかちぃお顔で声を張り上げての御入場(途中出場)を果たしてましたし、頼もしくなったもんです。

 

 

 

 

このチーム、ようやく形になりましたねぇ・・・。(遠い目)

 

長かったです。

私は前節の後半、そして今節のレノファの攻守の形が「今シーズンのベスト」だと思います。

前回も書きましたが、この形の何がいいって「攻守にベスト布陣に変形する(選手が配置される)」ってことなんですよ。

 

 

「ビルドアップ」に関しては謙介がディフェンスラインに降りられますし、成岡がアンカーのポジションに入れます。

右SBに何かと気の利く前ちゃんが居てくれてますのでレノファにスムーズさを提供していただけておる、と。

ほんで、高井さんも渉も「降りることが出来る選手」。

特に高井さんはシャドー起用時の島屋ばりにフリーになれてる機会が多いのでありがたい存在。

 

 

「フィニッシュ」に関してはまだまだこれからかな、と。

相手を相手陣地に押し込んでからのワンプレワンプレーでズレが生じてしまっている状態ですから。

ただ、この局面を迎えてからのレノファには伸びしろを強く感じるんですよねぇ。

なんてってたって駒は充分そろってるわけですから。

梅木・ケンティー・高井さん・渉・吉岡に成岡と前ちゃんが添えられる布陣ですぜ?

強いって、こんなん。

後はここに岸田・河野・沼田・大ちゃん、兒玉そして個人的には島屋を強く推したいんですが、このメンバーがどれだけ試合に絡めるか。

いやー、楽しみとワクワクしかないって。

 

 

加えて、今節の得点は「相手を相手陣地に押し込めてるけどシュートが中々枠を捉えん」という状態からCKで、というものでした。

 

渋いね。

 

長いシーズン「流れの中だけで得点」というのも難しいので、武石くん印の「セットプレーからの得点」も、来年以降より増やせるようになることに期待させてもろうてます。

成功体験が増えれば増える程武石くん自身の自信になるでしょうし、選手たちからの信頼も得られるでしょう。

武石くんにおかれましてはもうウッキウキで相手を丸裸にしてもろて、突かれて気持ちい・・・じゃなくて嫌なところ、弱いところをあぶり出してセットプレーなりをデザインしてイってくださいな。

 

 

 

「プレス」に関しては「”4-1-2-3”」や「”3-4-2-1”」で試合をしてた頃に比べて形が”トップ下が一列前に出る”だけとシンプルになった分非常にやりやすそうだなぁ、と感じてます。

これまでのやり方だと相手のSBに該当する選手を空けて、そこに出させないようにするか、出されてから猛烈にスライドしていかなければならない、といった対応を強いられてましたが、今のやり方ですと前線の”2”(この試合だと梅木と渉)が相手の合計”3”を消せればハメられるので、この”2”がいかに相手のディフェンスラインの前に立つ相手選手を消し続けられるか、という勝負に持ち込めるのは分かりやすさの点で言っても意義がでかいな、と。

 

今節の長崎は試合の途中から「”2+1”」の「ビルドアップ」から、カイオセザールがディフェンスラインに降りて「”3+1”」の形にするシーンが何回かありましたが、レノファはその”降りる相手ボランチ”に”そのままマーカーのボランチをつかせる”形で対応してました。

 

これはこれでいいと思いますが、来年以降は”降りる相手ボランチ”をサイドハーフ(ウイング?)の選手が”サイドを切りながらプレス”する形で対応してみてほしいな、と。

というかトライしてみてほしい。

 

いずれの形にしろ、なんだかんだ成岡が居ようが前ちゃんが居ようが、「プレス」の形を考えた時、このチームの軸になるのはやはりガッキーなんじゃないかなぁ、なんて思ってます。

 

ガッキーならそのまま前に出ても強いですし、なにより18節山形戦で見せてくれたように、相手が苦し紛れに中央にパスを出した際にそこでボールを回収できてしまうのでサッカーにおける最強戦術(と、個人的には思ってる)”ショートカウンター”を発動させやすいでしょ、っていう。

 

まぁ、この辺は個人的な願望が多分に含まれてるんで強くは書けないですがね。

余程変なことをしない限りはレノファの「プレス」も伸びしろ満点ですよね、って思ってます。

 

 

「ブロック」に関しても、やろうと思えば「”5-4”ブロック」並みに固い「”4-5”ブロック」作れますんで、後は気合と試行回数、そして成功体験かな、と。

レノファのディフェンスラインを担う選手たちにはやたら”ボールウォッチャー”なタイプが多いので心配は尽きないですが、どうか頑張ってほしいです。

 

 

 

 

なんにせよ。

ついに「名塚レノファの原型」が出来たぞ、と。

 

 

攻撃においての「フィニッシュ」「ビルドアップ」。

守備においての「プレス」「ブロック」。

 

 

この4局面に関してまだまだ「精度」も「種類」も少ないのが現状です。

 

 

ただ、どのクラブだってこの4局面においての「種類」は少ない印象です。

だいたいJ1のクラブも含めて「自分たちのサッカー」とか「良いサッカー」とか言って「種類」よりも「精度」にこだわるチームが多いよなぁ、って。

J1の上位3チームくらいまでは4局面における「精度」が高く「種類」も割と持ってる印象なんですが、それ以外のクラブは「精度」も低く「種類」も少ない、場所によってはそもそも「選手任せ」で何にもないと感じられるようなクラブだってあります。

 

まぁ、この辺は選手の移籍先が「国内」だけでなく「海外」にまで広がって、中々「種類」にまで手を付けられなくなったから、といったどうしようもない事情が関わってそうですがね。

 

 

だからこそってわけじゃないんですが、逆にレノファにはこの「フィニッシュ」「ビルドアップ」「プレス」「ブロック」の4局面における「精度」と「種類」を上げる、増やす試みを諦めないでほしいな、って。

 

今までもその試みにチャレンジしてたとは思うんですよ。

 

ただ、そのやり方?アプローチ方法?が間違ってたんじゃないかな、って。

 

 

結局今レノファが良くなって来てるのって「自分たちの(やりたい)サッカー」に選手たちを押し込んで、押し込まれた選手たちが成長したから、では無いと思うんですよ。

田中渉っていう理不尽に耐えきってやべぇ選手に成長した、っていう稀有な例もあるにはあると思いますが、それでも一年やって一例だけじゃないですか。

そんな確変パターンに頼るのではなく、ちゃんと「選手たちが力を発揮しやすいベストな布陣」を用意してあげたからこその今、だと思うんですよ。

 

ここ最近の好調の理由は「選手の”出力”が上がったから」で、その要因は「選手が成長したから」ではなく「活躍しやすい”場”を提供したから」では?っていう話です。

 

もうちょっと言うと「名塚レノファの原型」っていうのは「”4-2-3-1”です!」っていう話ではなく、「ちゃんと選手たちを見てあげる」「”やりたい”が先行しない」ところにあるんじゃないかと。

 

そういう意味で言うと、名塚監督はようやく、というか、ついにチーム作りにおいての「スタートラインに立てた」と感じるんですよね。

あ、偉そうにすんまへん。

 

この「選手たちが活躍しやすい”場”を提供して」から、初めて4局面の「精度」と「種類」を増やす試みに移行しましょ?っていう流れ。

その第一歩は終わったから二歩目を踏み出しましょかぁ、っていうやーつ。

今シーズンもうあと一試合しかないけどな!

 

 

 

レノファのクラブ規模を鑑みれば、レノファは「入力」に関して心許ないクラブです。

それはつまりそのまま”取れる戦略の低さ・少なさ”を意味してると思います。

 

簡単に具体的に書くと、レノファはオルンガやウタカクラスの、リーグ均衡をぶっ壊すレベル選手は獲得出来ないよね、ってことです。

まぁ、万に一つの可能性でそのクラスの怪物を獲得出来ても、その選手を”維持出来ない”んですよね。

ここからさらに万に一つでその怪物が「レノファ 二 ズット イタイヨ オカネ ジャナイネン」なんてあるじゃろか?っていう。

 

 

だからこそ、「入力」が心許ないからこそ「出力」を上げてぇのです。

 

 

「”やりたい”先行」でせっかく獲得出来た選手たち(「入力」)の良さが消えるような采配(「出力」)なんていう、そんじょそこらの他のクラブがやってるような悲惨な姿はレノファでは見たくないねん。

 

とはいえ、流石にJ2で14位くらいの規模のレノファの「出力」をどれだけブーストしても、順位的な意味で限界はあると思います。

 

 

でも!ちゃんと「出力」をブーストしてるチームのサッカーは面白いんですよ!

 

 

まさかの最後は感情論で申し訳ない。

 

 

レノファは戦略として、小山社長に変わってどうなっていくかは分かりませんが、少なくともジャンボ時代は経営理念の財務に関して「若手を取って、成長させて、売る」という目標を掲げてました。

 

規模が大きくないレノファが取れる戦略としてかなりギャンブルな目標ではありますが、実際ジャンボは高卒で獲得した選手たちをレンタル修行させたり、ユースに力を入れたり、行動をしてます。

 

そのジャンボが蒔いた種がボチボチ収穫出来そうなんですよね。

 

伊東、起、河野、国本、新保、上本(・・・はまだかな)といった選手たちが、一部を除きボチボチ大卒ルーキーくらいの年齢を迎えます。

 

そんなわけで、実は来年はレノファにとってマジで大事な一年になると思ってまして。

この”ジャンボチルドレン”達が、来年出場機会を増やせるか、結構レノファにとって今後の経営に関係して来る案件だと思ってるんですよ。

 

私、ジャンボ時代に掲げたこのサイクル、というか理念、めっちゃ好きなんですよ。

また感情論で申し訳ないですが、賭けにも近いこの投資が実ることを願ってやまんのです。

 

 

だからこそ!

「出力」あげてこ!

 

 

と、そう主張したいのです。

正直”ジャンボチルドレン”で今のところカタログスペック(レンタル先やレノファでの出場機会)だけで判断して期待出来るは河野・国本・新保くらい。

これらの選手だってレノファでしっかり戦力になっていい感じのクラブに旅立ってくれるかは未知数なわけで。

ただでさえ現状”ジャンボチルドレン”の中でしっかりレノファで出場機会を増やせてる選手が居ないんですから、この状態の中で「”やりたい”先行」のサッカーやらせたら花開かない可能性の方が高いでしょ、っていう。

 

もう一度書きますが、今年のレノファの「”やりたい”先行」のサッカーの中で成長できたのは田中渉”だけ”ですからね。

 

もうね。

頼むから今みたいに「選手たちが活躍しやすい”場”を提供する」方向性で進んでってほしいんですよぉ。

 

 

J1を目指すには一年の収益が20億くらいになるのが必要条件らしく、レノファはまだ全然そこに届いてません。

確かその半分くらいの規模です。

つまり「レノファは”まだ”J1を目指す段階に来てない」のです。

そんなレノファにまず目指してほしい、達成してほしいのが、ジャンボが目指した「若手を取って、成長させて、売る」というサイクルの完成。

そう思ってるからこそ、「”やりたい”が出来るようになる=成長」という概念を捨てて「選手たちを活躍させる=成長に繋がる」という方向に舵を切ってほしいのです。

 

 

これ。

来年以降名塚監督がやるか?

といったら。

多分やらん。

おそらく今の形だって私はいうて偶然の産物だと思ってます。

ここまで書いといてなんなんですが、このアプローチの変更には期待してはいません。

来年も「”やりたい”先行」の「自分たちのサッカー」でしょう。

 

だから来年も名塚監督体制継続ならば奇跡が起こることを願ってます。

 

 

なんだかんだレノファで一年とちょっと指揮を執って分かったことたくさんあると思うんですよ。

だから来年以降は今年のように「全然何もしない」「成長待ち」時間は減るとは思ってますが・・・。

取り敢えずもう少し「チームの約束事」を増やしていってほしいな、と、むしろそれだけを願ってたりします。

 

今節では「ビルドアップ」を「”2+1”」で行う際、謙介がガンガン上がってライン間に入る、といった現象が起きてましたが、なんていうんでしょうか・・・ちょっと選手たちの自主性を尊重しすぎでないかい?って感じ。

名塚監督って誕生日に選手たちから「ペットボトルの水祝砲」を喰らったり、好かれてると思うんですよ。

そんな人が「謙介、ちょっと上がりすぎてるから自重してね」って伝えたり「この選手にこうさせたいから君はなるべくここに居てね」みたいなことを言っても全然かまわないんと思うんですけどもね。

どうなんでしょうね?

 

 

 

 

次節はなんとhomeで今シーズンの最終戦を迎えられます。

試合後には菊地、渡部の引退セレモニーが行われる一戦ですし、「維新をオレンジに染めよう!」キャンペーンも行われるので、どうかこの試合で「入場者数5000人以上」が達成されることを願ってます。

 

なんとしても千葉相手にリードして菊地と渡部にバトンを渡すんやで。

がんばれ!レノファ!