先日、菊地パイセンに続き、博文総理も引退を表明しました。
驚きですね。
気が少し早いですが、来年レノファは未曽有の「CB危機」を迎えますな。
小山・石原コンビはこの危機にどう対処するんでしょ?
空くのは「(ベテラン)CB枠2枚」です。
普通に今シーズン後にどこかのクラブから契約満了になったベテランCBを二人連れてくるのか、それとも若手の国本と上本でこの2枠を埋めてしまうのか。
この辺はヘナンや眞鍋の去就も関係してきそうなのでまだ何とも言えないところですけどもね。
理想的なのは生駒をチームに残した上で、「ベテラン一人獲得、国本戦力化、上本レンタル」なのかな、と個人的には思ってます。
まぁ、ヘナンや眞鍋の残留が前提なんですけどね。
少なくとも、レノファのCB陣には「楠本タイプ」の選手が多く必要だと感じてますので、国本や上本にはそこを目指してもろて、今後獲得するCBに関してはこの「楠本タイプ」をベテラン・中堅・若手を問わず狙ってほしいな、と。
後、渡部の引退で困るのが「後任キャプテン問題」をどうするか?ってところ。
個人的な見解なんですが、「レノファのキャプテン」って軒並みパフォーマンスが落ちる印象なんですよ。
私が見てきた限りではあるんですが、過去キャプテンに任命された三幸、池上はめちゃくちゃパフォーマンスを落としました。
何でなのかは分かりません。
今年で言えば渡部ほどの選手でさえ夏ごろにパフォーマンスが落ちました。
結果的にその渡部は引退を表明してますし、渡部に関してはキャプテン云々関係なくパフォーマンスが落ちたのかもしれませんけどもね。
まぁ、とにかく、個人的には「レノファのキャプテンマーク」って呪われてると感じてるんですよぉ。
この呪いを解ける(払拭出来る)選手の出現を願ってるんですが・・・。
順当に行けば、ではありますが、来年のレノファのキャプテンは前ちゃんになると予想してまして。
その前ちゃんがこれまでの悪しき流れを断ってくれることに期待、案件ですかね。
菊地と渡部の引退表明に驚いて最近まで気が付かなかったんですが、レノファのhome最終戦、キャンペーンやるんですね。
こ↑れ↓
これね。
個人的にすごく驚きまして。
「なるほど!」って感心しちゃいました。
このキャンペーンは「ホームゲーム未観戦者を連れて来てくれたらその人に(未観戦者)にオリジナルTシャツあげるで」ってもの。
正直、未観戦者(誘われた側)だけじゃなくて誘った側の人にもそのオリジナルTシャツあげなよ、って思いはするものの、もの凄く面白い取り組みだな、と。
私、以前レノファがホームゲームで、とろサーモンときただにひろし氏をゲストに呼んでイベントを打っても入場者数が5000人に届かなかったのを見て「サッカーにおけるイベント系のキャンペーンは新規開拓にならんのでは?」と感じ、入場者数を上げるには「コア層にライト層をスタジアムに連れて来てもらうのがいいんじゃないか?」と思ってたんですよ。
この取り組みに速効性(即効性?)は無いかもですが、「サッカー」というのはホントに分かりにくい、初見さんに届きにくいと感じるスポーツだけに、逆にこういう地道な活動の方が効果があるんじゃないかな、と。
「メッシ・ネイマール・エムバぺ(ムバッペ?)」クラスの世界的スターを獲得出来るなら話は変わるんですけどもね。
普通そんなん出来ひんので、こういう一見遠回りに見える地道な活動を続けるしか入場者数を上げられないんじゃないか、と。
で、じゃあ、どうやって「コア層にライト層をスタジアムに連れて来てもらうのか?」っていう話に、私は「お友達連れて来てくれたらチケット割引キャンペーン」かなぁ?と思ってたんですけど、これだと既にスタジアムに来てくれてるコア層の方同士で消費されちゃいそうだしぃ・・・となかなか良い感じのアイディアが出せなかったんですよ。
そんなところにこれですわ。
「維新をオレンジに染めよう!」お誘いキャンペーン。
すげーですわ。
この発想は無かった。
このリハクの目をもってしても!!!ってやつですわ。
コア層がライト層をスタジアムに誘う、その誘い文句として「割引き」とかそういう「お金」の話にするんじゃなくて、「オリジナルTシャツ」をキッカケにする。
本当に面白いです。
「お金」がキッカケだと初めてスタジアムに来てもらっても、仮にその試合がクソつまらんかったら多分「二度と来ない」になりかねないんですよね。
そこで「記念グッズ」。
これなら手元に残る分「また来よう」の可能性を残せるだろう、っていう。
このキャンペーンにおいて、「どうやって初観戦(初来場)を証明すんの?」っていう難関が残ってる気がしますが、なぁに、最悪初観戦者でなくてもオリジナルTシャツを配っちまえばいいんですよ。
目的としてはそりゃ「初観戦者に配りたい」ところですが、最終的に500枚あるオリジナルTシャツを全部はけさせて、当日スタジアムにそのオリジナルTシャツを身に付けてる人が500人になるようにすればいいんですから。
「初めてレノファの試合観戦をする人に、レノファのグッズを手元に残させたい」というのと「スタジアムにオリジナルTシャツを着てる人を500人にしたい(サポーター席のオレンジ率を上げたい)」っていう両睨み出来てるキャンペーンですのでマジで賢いなぁ、って。
「初観戦者じゃないあの人がオリジナルTシャツもらってんのに、初観戦者のワタシはもらえてない!」って事態だけは何としても避けねばなりませんが、この辺は当日のスタッフさんたちマジ頑張って!と応援を今のうちに送らせていただいときます。
っぱ、小山社長最高ですわ。
ここまでこのキャンペーンの意図や狙いを私なりに考察してみましたが、多分曲解してる部分や汲み取れてない部分があると思うんです。
でも、こうやって「なぜ?」を深堀りしていくのが楽しくてしょうがない。
こういうキャンペーンがOKなら、個人的には「写真大会」のようなものもやってみてほしいな、なんて・・・。
レノファのグッズを身に付けて試合当日にみらスタで写真を撮って、なんらかのハッシュタグを付けてTwitterかインスタに投稿。
それをスタッフさんに見せたらレノファの記念のグッズがもらえる、ってやつ。
あるいは試合当日に記念グッズがもらえなくても、後日選手のサイン入り色紙なりユニフォームをもらえる、みたいな?
この場合なら「コンテスト形式」にして試合当日でなくてもなんらかのハッシュタグ付きで投稿してもらって、選考基準をどうするかは決めかねますが、当選者にグッズをプレゼントしましょ。
「ケンティーがんばえー!」って動画なり写真をなんらかのハッシュタグ付きで投稿して、見事当選したらばケンティーのサイン入りユニフォームもらえる、みたいなやつです。
なんだかんだ「レノファ」というワードをもっと世に出すべきだと思うんですよ。
そのキッカケとしてTwitterやインスタをもっと有効に使ってもいいんじゃないかなって。
レノファの公式YouTubeチャンネルで当選者の写真や動画を選手たちに見てもらってコメントしてもらう、とか色々やりようはありそうなんですけども・・・。
「Twitterかインスタに○○を投稿してくれたら試合当日に猪瀬の日本酒カップ一杯分差し上げます」みたいなスポンサーとコラボしても面白そうですし、今後のレノファフロント陣の動きが更に興味深くなってきました。
今年打てるキャンペーンはこの「維新をオレンジに染めよう!」で打ち止めかな、と思いますが、来年以降も楽しみです。
なんてったって来年の小山社長の目標は「黒字化」ですからね。
どんな楽しみを提供してくれるのか、オラ、ワックワクすんぞ!
てことで前置きがクッソ長くなりましたが、ここから今節の試合の感想を書いていきますぞ。
今節はawayで相手は大宮。
そう、関東圏での試合。
我ら夫婦!
現地観戦してきたお!
ちょっと愚痴っていい?(唐突)
我ら夫婦がレノファの試合を現地観戦しに行くとき、チケットを取るのは私の仕事なんですけども。
大宮のチケット、めちゃんこ分かりにくいのよ。
「ビジター サポーター ゾーン」って名前だったんですけど。
ナニコレ?
なぜ「away側 自由席」とスッと書かない?書けない?
チケットの名前ごときで個性を出して来るな、と。
ただでさえ「初観戦」っていうのはハードル高いんだから変なところで一見さんお断りみたいな雰囲気出すんじゃないよ。
「”ビジター サポーター ゾーン”って”away側 自由席”のこと?」って一回必要も無い思考をしなきゃいかんでしょ?
いちいち意味を調べる気にもならんし。
ホント、全てのクラブが、ということではありませんが、Jリーグのクラブってたまにワケ分からん商売してますよ。(ネチネチ)
「”サッカー”に興味がない人たちをいかにしてスタジアムに呼ぶか」という視点、工夫を感じないところのなんと、まぁ、多いことか。
「今来てくれてる人たち」を大事にしすぎてるから変な名前のチケットを売り出しちゃうんでないの?
まぁ、私「大宮アルディージャ」というクラブの歩みを、歴史を知らないんであんまり強くは言えないんですけどもね。
ただ、一応書いとくと、私当日スタッフさんに「”ビジター サポーター ゾーン”というのは”away側 自由席”のことですか?」と聞いたんですよ。そしたら「多分」って言われましたよ?
こんなんでいいんでしょうかねぇ・・・。
スタッフさんの対応が悪い!というクレーム的な話ではなくて、もっと根本。
「クラブは誰のものであって何がしたいの?」っていう話。
「クラブはサポーターのため!」ってキレイごとばかりを言いたいわけじゃないんですが、もったいない、というか、Jリーグのクラブはなんか色々ズレてるなぁ、って。
私自身、自分で書いといて「細かいところ気にしすぎかな」と感じてはいますが、ごめん、こういうクラブ側と一般人の価値観のズレに関してはちょっとイラっとしちゃうんですよ。
ただ、ですね。
ここまで大宮のことを悪く書いちゃったからそのバランスを取るために、ってわけじゃ無いんですが。
NACK5も大宮サポーターの応援も素晴らしかったんですよ。
「声出し応援可能席」という名の立見席(ゴール裏)、それ以外の2階席、という住み分け(と、横の席。この席はピッチに近くてここはここで素晴らしい)は面白かったですし、私たちは当日2階席で観戦してたんですけど、この席の試合の見やすさたるや!よ。
ちょっと傾斜が急だったんで「怖いなw」だったんですけども、そんなん気にならんくなるくらい見心地グンバツ。
試合を俯瞰で見れる高さだったもんで嬉しくて興奮を抑えられんかったですねぇ。
大宮サポーターの応援に関しても素晴らしく、見てて聞いてて魂が揺さぶられる、っていうんでしょうか「J1クラスの応援ってこういうのなんや」って感心されられちゃいました。
ダゾーン視聴だと分からないと思うんですが、選手入場前のアカペラ(に近い)応援なんて凄かったですよ。
レノファの選手側からすれば「吞まれちゃう吞まれちゃう」ってものでしたし、大宮の選手側からすればあれほど「応援されてる」「一緒に戦ってくれてる」と頼もしさを感じるであろう声援は体験したことなかったですから。
試合中も大宮サポーターの方々が飛び跳ねて大音量で応援されてましたけど、野球で言うとこの「稲葉ジャンプ」がずっと続いてる感じ。
あ、知ってます?「稲葉ジャンプ」。
昔日ハムに稲葉っていう選手が居たんですけど、その選手が打席でチャンスを迎えたらファンがその場でジャンプしながら応援するやつなんですけども(札幌ドームが揺れるんですよ。比喩じゃなくマジで)。
私それを生で見たことなかったんですけど、なんか大宮サポーターの皆さんに見せてもらった気がして嬉しくなっちゃいましたよ。
これ書いたら怒られるかもですが、大宮の応援音量がでかすぎて、私たちレノファの応援に合わせて手拍子してたと思ったら実はそれは大宮側のリズムだった、って時もあったんスよねぇ。
この日はNACK5に7000人近いお客さんが集まってたようで、その人数の熱狂を体験させてもらったし、なんなら現地観戦を始めて初めて「トイレ混む」も経験しましたし、なんか色々新鮮で楽しかったです。
私が言うことではないと思いますが、大宮フロントは大宮サポーターに報いるべきですよ。
あの応援は「残留争い」用では絶対ないです。
スタジアムもサポーターも素晴らしいんですからぜひフロント陣には頑張ってもらいたいですね。
まずは「チケットの名前を分かりやすく」からでも始めません?
はい、愚痴終わり。
ここから現地観戦でのものと、帰宅してダゾーンで試合を見返した感想を書いていきます。
この試合の結果は 1-2 で敗戦。
試合開始直後から2失点でしたからね。
現地で見てて心折れかけましたわ。
この試合のトータルの感想としては「前半クソ、後半最高」ですかね。
「前半クソ」は言い過ぎか。
やろうとしてることは分かるけど、なんかめちゃくちゃになっちゃってたよねぇ、って感じ。
とはいえ、今シーズンの「名塚レノファ」が歩んできたその足跡を想えば、この試合、とても面白かったなぁ、と、そんな印象です。
個人的には「今シーズンの名塚レノファの集大成感」を感じた試合でしたので、その辺りを中心に振り返られたらと思います。
じゃ、イクイクー。
まず、前半のレノファの「ビルドアップ」と「プレス」。
この日のレノファの「ビルドアップ」にはとても興味がありました。
なんてったって謙介が居ませんでしたからね。
今シーズン中盤の軸扱いの謙介が累積で出場停止。
そんな試合でボランチでコンビを組むことになった「渉・前」は「ビルドアップ」時どう振舞うのか、注目してました。
結論から言うと「色々やりすぎ」。
「”2+1”」「”3+1”」「”3+2”」と、まぁ、よくぞこれだけ、って感じるくらいには多彩な形を見せてくれたわけですが、これは”多彩”ではなく”定まってない”だけだったのかなぁ、と。
いわゆる「大宮のどこを攻略したかったの?」っていう。
なんていうんでしょうね。
前半大宮は”4-4-2”の形を縦横非常にコンパクトにして守って来たと思うんですが、それをどうしたかったの?と。
大宮のコンパクトな”4-4-2”に対していろんな形に変形してビルドアップを試みるも、成果を実感する前に「次、次」になってちゃってるように感じました。
後ろからビルドアップを試みる際、まず相対するのは大宮の”2”。
前半に関しては大宮の”2”はそれほど猛烈にプレスしに来てたわけではなかったので、普通に謙介がいる時のように前ちゃんが降りて後ろで”3”を作って、その前方に渉を置くいつも「”3+1”」で良かったと思いましたが。
左から前ちゃん・菊地・生駒を作れば相手の”2”の脇をいつものように攻略出来たんじゃね?っていう。
が、落ち着いて相手の出方を伺えばいいのにレノファはやたら急ぐ。
特に工夫をしてきてるわけでもない大宮の”2”相手にアタフタ。
色んな形に変形しても、結局最終的には菊地や生駒が前線に蹴っ飛ばしちゃう。
相手は”4-4コンパクト”布陣。
”人”や”スペース”に蹴ってもセカンドを拾うのは容易ではありません。
生駒は定まらないビルドアップの中でも健闘してましたが、菊地はこういう状況ですとパスの出し所を誤ってしてしまうタイプ。
前半は菊地起点のボールロストが目立ってしまいましたね。
この試合の2失点目も菊地の謎のロングフィードミスからでしたから。
前半の終わりごろには高井さんがディフェンスラインにまで降りて来る(左CB化してたで)、っていう「霜田末期」の症状が出てましたし、「選手がピッチ上でなんか話し合いとかで色々解決する」という名塚監督の大方針の悪い面が多く出てしまってたかな、と。
とはいえ、大宮のコンパクトな”4-4-2”に対してサイドチェンジでスライドを強要し続ける、という狙いを感じる攻撃はところどころ出来てはいたので全部が全部悪いわけでは無かったでしたけどね。
攻撃に関して「サイドチェンジの多用」の指示は間違いなくあったと思いますが、ビルドアップに関してももう少し指示があっても良かったんじゃ?と。
せめて「この形でビルドアップしなさい」「通用しなければ都度話し合いなさい」的な?
大宮相手に「基本」となるようなビルドアップの形が無かったように見えましたんで、この「基本」すら選手の話し合いで決めさせるのではなく、監督が決めて選手一人一人が困ったり悩んだりしなくてもいいようにしてあげてほしかったなぁ、と。
チームスポーツなんですからチームの「基本」「軸」「目安」は決めてあげたら?っていう話。
お次、前半のレノファの「プレス」。
これもある意味いつも通り。
前線の梅木・池上・高井さんでプレスを掛けていくもの。
基本的には大宮の”4-4-2”に対して池上を前に出して、高井さんをサイドに回してこちらも”4-4-2”に変形。
大宮の・・・降りるボランチか、残るSBかは分からなかったんですけども、後ろを”3”にしてきたら高井さんを前に出して”3”に対して”3”にしてプレス。
この時、高井さんが前に出る関係上、大宮の右SBが空いてしまうんですが、このSBにボールが渡ったらケンティーが突撃。
で、ケンティーが空けた選手に対して菊地をはじめとしたCB陣がスライドしていくわけですが、このスライドには結構スピードが必要です。
ちょいと菊地が間に合わないかなぁ、と。
そんなところで先制点を許してしまった・・・。
あのシーン。
菊地はもうしょうがなかったかな、と思いましたが、生駒と高橋はどうすれば良かったんですかねぇ。
ピンポイントでクロスを上げた相手選手がアッパレや、で片づけてもいい気がしますが、どうなんでしょ?
高橋がサイドの駆け上がってくる相手選手を捨てて、「そこ使われたらごめんなさい」で絞って対応すべきだったんでしょうか、私には分かりまへん。
そんなこんな。
前半に関しては「ビルドアップ」「プレス」ともに上手くいかんかったレノファ。
後半名塚はんが動きました。
布陣を”3-4-2-1”から”4-2-3-1”へ変更してきました。
高橋 out
成岡 in
私は前半レノファが「”2+1”」「”3+1”」「”3+2”」でビルドアップしようが最終的には大宮のコンパクトな”4-4”を突破出来ないので、「もう成岡にマンパワーでなんとかしてもらうしかなくね?」と思ってたんですが。
キタわよ。
現地観戦時には布陣もいじってたことに気付かなかったんですけどね。
成岡が、キタわよ。
と。
「俺たちの」「俺たちの」(大事なことなので。分かりますね?)成岡きゅんがまぁ、凄いのなんのって。
「”2+1”」の形でビルドアップを行ってる際、多少無理筋でも成岡がボールを引き取って、レノファの”2”の脇に後ろ方向にドリブルしてケンティーにパス、その後再び”1”のポジションに駆け上がってましたけど、どういうことなん?成岡パネェって。
レノファは後半の出だしに関しては布陣の変更もあってか中々落ち着かなかった印象なんですが、成岡にボールが入り始めたくらいのタイミングからビルドアップの形が定まりだしました。
後、そうなっていった理由として成岡が凄すぎたのもあるとは思いますが、右SBに配置変更になった前ちゃんの存在も大きかった。
ちょっと色んなポジションやりすぎてか(景色が変わりすぎるのか)、ボールを受けた後、に関しては何とも言えませんでしたが、ビルドアップ時の前ちゃんのポジショニングは最高でした。
ずっと今シーズン見たかった「ビルドアップ時SBの一人が”3”を担う」をやってくれました。
これで後半レノファはビルドアップ時左から菊地・生駒・前ちゃんの後ろ”3”に、成岡が”1”を担う「”3+1”」を定期的に作れるようになった、と。
この試合の後半に関して、何が一番良かったって「(後半の)攻撃の形が選手にとって力を発揮しやすい布陣(配置)になってる」ってことだったんじゃないかな、って。
後ろは左から菊地・生駒・前ちゃんになっていて、ここから前ちゃんが前方のサポートに行ったとしても高橋ほど違和感がないんですよ。
「”3+1”」の”1”を担うのもやはり渉ではなく成岡が良いな、と。
渉が悪いと言いたいのではなく(ポジショニングは良くないと思いますが)、渉は前でプレーしてもらう方が適任だな、っていう。
ケンティー、高井さん(沼田)、あるいは池上と近いところでプレーしてもらった方が渉の強みは発揮されるでしょう。
私、渡邉監督が指揮を執ってた時から思ってたんですけど、レノファって攻撃の形が「”3-1-4-1-1”」になってる時めちゃくちゃ強力じゃないですか?
いわゆる今シーズンの熊本の予想フォーメーション布陣の形。
なんか今節の後半ってこの布陣が出来そうに感じたんですよね。
菊地・生駒・前ちゃん。
成岡。
吉岡・池上・渉・ケンティー。
高井さん。
梅木。
実際この形になってたか?というとなってはなかったんですけどね。
でも、「なりそう感」はあったぞ、と。
いずれにしろ、レノファの新しい変形での「”3+1”」から、前線の選手たちが無理の無い納得のいく配置に移動し、各々が近い距離でプレー出来てたこの試合の後半は「名塚レノファの(今シーズンの)集大成」という感じがしました。
やってることとしては昨日今日突然始めた新しい形です、というものではなく、今までの道のりがあったからこそ辿り着いた変形だと思いますので、「(今までの道のりに)意味は・・・あった!」と嬉しい気持ちでいっぱいです。
右SBが残って”3”を担う、だけは新しい動き方ですが、それ以外は全てこれまでやって来たことの積み上げによるものに感じるんですよね。
後半相手のサイドハーフの柴山が前に出て”3”を担ってる前ちゃんにプレスしてくるようになりましたけど、これをGKを使いながらフリーになる池上にパス出来た時なんて射精(で)かけましたもん。
大宮はリードしてる後半からやけに前プレスを仕掛けてきましたが、GK込みのビルドアップに加えてケンティーや渉、成岡のマンパワーをも使いつつ剥がし始めてましたし、ビルドアップの形が定まってからの菊地のパフォーマンスも素晴らしかった。
変に(パスコースに)悩むことが無くなり、今シーズンからやけにクオリティーが上がった逆サイドへのロングフィードをバシバシ決められてたんで、ホント、後半は選手が力を発揮しやすい最高の布陣と配置だったなぁ、と。
「プレス」に関しても、前半は高井さんが相手の”3”へのプレスに参加したらWB・CB陣のスライドが間に合わずきちぃな、だったんですが、ここも布陣の変更によって相手の空いちゃうSBに対してボランチの渉が頑張ってスライドすれば対応出来始めてたんでメリット・恩恵が多いシステム変更だったと感じました。
(これも今シーズンレノファが”4-1-2-3”使用時にやってはいたスライドの形)
ブロックを組む際今までと違って「”5-4”」を敷きにくい「”4-2-3-1”」ではありますが、それでもトップ下を担う池上の頑張り次第では「”4-5”」のブロックを作れるんで大筋に影響は無いのかな、と。
この形ですとなにより「吉岡に最終ラインまで戻ってきてもらわなくてもいい」んですよね。
WBですと最終ラインの守備を任せなければならなかった吉岡ですが、その吉岡に一列前で守備をさせられるのもポイントでかいです。
今シーズン無得点の吉岡ですが、長崎時代にブイブイ言わせてたポジションに配置出来るのは彼に得点を生ませる(攻撃で貢献してもらう)上で、レノファにとっても吉岡本人にとっても良い変更になのではないでしょうか。
で、ですね。
私ね。
この試合でレノファが”4-2-3-1”を見せてくれて、かつ、この形が今シーズンの積み上げを活かせてるのを感じて、「希望」を抱かせてもらったんですよ。
というのも。
今シーズンのレノファの選手構成って「アッチが勃てば、コッチが勃たず」なものに感じてまして。
沼田を活かそうとするとケンティーが活きませんし、渉を活かそうとすると池上や高井さんとぶつかっちゃうし、各々が一番活きる布陣を考えてはいたんですけど、中々気持ち良くハマる、パズルがカチッとはまるような最高の布陣を見出せなかったんですよ。
ところが今節の”4-2-3-1”はその悩みをマルッと解決出来ちゃうぞ、と。
沼田はシャドーではなくベストのサイドで起用出来ますし、高井さん・ケンティーの左サイドならケンティーが使いたいレーンを高井さん空けてくれるし、高井さんとケンティーが疲れたら後半沼田で「個人特攻」を期待してもいいですしね。
吉岡も守備の負担が減りますし、今節の流れを見るに、左からのクロスがバンバン上がって来てましたんで、ここに兒玉を入れてみても面白そうでしたし。
兒玉もWBのような守備の負担が大きいポジションではなく一列以上前で起用してみてほしい選手だっただけに、残り少ないですが今後の試合でも出番がありそうなんですよね。
他のポジションでも組み合わせや嚙み合わせを想像するに、机上ではありますが、レノファに所属してる全選手の強みを出せる布陣なんですよね。
右SBの前ちゃんの取ったポジショニングを眞鍋、高橋、石川にも許してくれるなら今まで以上にチームに貢献してくれるでしょうし。
今シーズン、そして今節でも見られた「ビルドアップ」や「プレス」に関しての「課題」を、今までの積み上げを感じる(偶然性の強いものではない)布陣変更である程度「解決」して見せてくれ、かつ、この新しい形には選手構成上無駄が無く、もし来年も名塚体制継続であるなら「希望」も感じられた一戦だっただけに興奮しました。
布陣変更によってこれまでの「課題」が全て解決したとは思いません。
「ビルドアップ」に関しても「プレス」に関しても新しい形に「慣れ」が必要でしょう。
次節、この試合の後半の形を継続した上での取り組みを見せてほしいもんです。
師匠の塾長は「良かった形」を継続せず全部ひっくり返してなかったことにした過去を持ってます。
どうか名塚監督がその特徴を引き継いでいないことを願ってます。
もう今年のレノファには昇格も降格もプレーオフも関係ないんですから、見たいのは「来年以降への期待感は感じられるか」だけです。
見せてほしいですね。
この試合が何もかも「偶然でした!」ってオチにしないためにも、マジで次節が大事です。
頼むよぉ・・・名塚はん・・・。