レノファ山口が「夏限定ユニフォーム」の発売を決定したそうです。
黒を基調にそこにゴールドを加え、なんかよく知らんけど「選手の声の波」なるモノをユニフォームに入れてある、なんともオシャレかつカッコイイデザイン。
詳細は分からんのですけど、多分「夏限定ユニフォーム」ってことなんで、夏からの試合でこれを選手たちが着用するんでしょうね。
確かレノファがこんな感じで「○○限定ユニフォーム」を期間限定で使用するプロ野球球団みたいな試みはクラブ史上初だったはず。
ジャンボ時代では仕掛けられなかった試みを小山新社長の下で実施していく、というのはレノファの変革を感じますね。
やはり印象として、レノファはジャンボ体制はクローズ、小山新体制はオープン、だな、と。。
今後どうなっていくかは分かりませんが「レノファ山口FC」というコンテンツの広がりに期待したくなりますよね。
「興味を惹かせ」「定着させ」「刺激を与え続ける」ことがコンテンツの広がりには重要かと思いますのでその取り組み、レノファ山口FCというクラブの仕掛けに今後より注目していきたいなぁ、案件ですな。
で、ですよ。
先日この「夏限定ユニフォーム」の「選手受付数ランキング」が発表されました。
ちなみに「ユニフォーム売上ランキング」は
1、橋本健人
2、関憲太郎
3、池上丈二
4、渡部博文
だったわけですが、シーズンも前半戦を終えてくらいのタイミングで発売が決定され、レノファサポーターがここまでのレノファの試合を見て「欲しい」と思われた「夏限定ユニフォーム」の選手受付数ランキングがどうなったかというと
1、沼田駿也
2、橋本健人
3、田中渉
となっていました。
まぁ、まだ中間発表なんで今後まだランキングに変動はありそうですが、この人選がまんま「”来年には居なさそう”ランキング上位」やんけ、って笑っちゃいました。
ユニフォームの売り上げ数で上位に来る、っていうことは、その対象の選手が活躍してて、サポーターからの期待が大きく、そしてレノファのクラブ規模を考えればその選手は個人昇格するよね、ってことで私がそう思って笑っちゃってもしょうがないよね、ってことで許してソーリー。
と、まぁ、こんなところでこの話はお終い。
今節の試合を振り返ってみたいと思います。
今節はawayでヴェルディ戦。
そう。関東圏での試合やで。
ってことで我ら夫婦、横浜FC以来の現地観戦かまして来ましたよ。
なので今節は現地で観戦して思ったことと、帰宅してこの試合をもう一度ヘナン退場までダゾーンで見てみて思ったことの感想を書いていきます。
この試合は前半22分という早すぎる時間帯にヘナンが退場になって試合が壊れましたので、あくまで22分までの感想多め、というか退場後の内容に関しては「レノファが20億継続的に稼いでJ1目指せるようになったぞ」という状態に入ればその姿勢に注目すべきですが、現状そんな状態でもないので別にどうでもいいかな、と思いますので試合開始から22分までを振り返っていきたいと思います。
あ、ちなみに「試合が壊れた」と書いちゃいましたが、この判定に関して「よくもやってくれたな」的な感想は主審に対して一切感じておりません。
私サッカーのルールブック読んだことないんでこの辺のジャッジ基準知りませんし、審判がレッドと判断したならレッドなんでしょ。
まぁ、現地観戦かましてその試合で前半22分で退場者が贔屓のチーム側に出るのは「勘弁してくれぇ」とは思いましたがね。
後述しますがこの試合は攻守にレノファの分が悪かったんで、レッド(かつPK)が敗戦の引き金にはなったと思いますが、それが無くても勝ち目は偶発的な奇跡くらいにしか頼れなかったんで今節の敗戦という結果はスコアは置いといて、まぁ妥当かな、という印象なので「レッドさえ無ければぁ」という思いは一切湧いてきません。
この試合を現地、ダゾーンで見た大雑把な感想としては、レノファの攻撃に関しては「もっとやりようあったかな」で、守備に関しては「ヴェルディが上手すぎた」です。
まずはレノファの攻撃面を振り返ってみます。
この日ヴェルディはレノファに対して守備時”4-1-2-3”から”4-4-2”に変形して挑んできました。
キタわよ。
シーズン序盤から、そしてシーズン前半戦最終節岡山戦でも露呈した「レノファは”4-4-2”に弱い(ビルドアップ出来ない)」という課題。
なんとシーズン後半戦(中盤戦?)の初戦でヴェルディがこの弱点を突き付けて来てくれました。
さぁ、おそらくチームとしてこの弱点・課題に対しての解答策をシーズン後半戦に向けて用意してきたでしょうからお披露目や!
・・・。
に、期待してたんですけどねぇ・・・。
特になんも無かったですね。
なにやらこの試合が始まるまでにTwitterで「レノファの練習の雰囲気すごく良い」みたいなツイートを見かけてたんで期待してたんですが、残念です。
「(雰囲気の)良い練習」は為されてたんでしょうけど「効果的な練習」では無かったんやな、と。
レノファは14節町田戦以降なかなか複数得点が奪えていません。
直近5試合を振り返ると5試合で3得点です。
20節群馬戦では2得点してますが、それはPKと吉岡・田中渉・沼田の個人技で奪ったものであって、決して「良い攻撃」から生まれたモノではありません。
「良い攻撃」の定義は非常に難しいんですが、まぁ、ざっくりいきましょう。
レノファサポーターの皆様。
現状レノファが「得点」を「能動的」に「奪う」姿、想像できますか?
私、出来ないんすよ。
ピッチの誰かによるスーパープレーか、セットプレーで、くらいにしか得点を期待できない自分が居るんですよねぇ。
チームスタイルによってはそれも評価されるんでしょうけど、レノファは「レノファの流儀」に則って「攻撃は後ろから、守備は前から」を掲げてるチーム。
そんなスタイルのチームの「良い攻撃」による得点が”選手の個人技”と”セットプレー”にしか期待出来ない、ってのは悲しくないですか?
私は悲しい。
で、じゃあなんでレノファは「良い攻撃」が出来ないの?って話で。
「良い攻撃」は「良いビルドアップ」から生まれるとのことらしいっすよ。
ネット界隈に生息するサッカーに詳しい変態さん(誉め言葉)がそんなこと言ってました。
この原則らしきモノに則って考えると、やはりレノファは「攻撃は後ろから」を掲げてる割には「ビルドアップの種類(引き出し)」が少ない。
シーズン序盤ら辺ではインサイドハーフを降ろしてみたり、SBをボランチの位置まで移動させてみたり色々実験してた印象だったんですけど、ここ最近は何もしなくなりましたね。
相手の”4-4-2”に対して、”2”にCBとアンカーを消されて、他のポジションの選手たちは皆マーカーにつかれてる。
この状況に対してなかなか有効打を打てず、解決策を準備せず、「GK・2CB・アンカーで切れ」の主義を押し通してるのか、その辺は分かりませんがピッチで実際に起こってる現象から察するに放置しちゃってる、と。
いやね。
プロ様に対して偉そうなことは言えませんが、”4-4-2”の泣き所って”2の脇”と”SBとSMFの間で数的優位を作られる”じゃないですかぁ。
「レノファは”4-4-2”に弱い」に対して、まぁ、一応崩し方の教科書的なモノが存在してる今の時代に、この泣き所のどちらも突かず、かつ別に他のやり方をやるでもなく、何となく今まで通りに挑んで撃沈するのは・・・、ごめん、それは流石にプロとしていかがなものか、と。
個人的にはアンカーで起用された神垣を、ちょっともったいないですけどCBの間なり脇に落として相手の”2の脇”の攻略から「良い攻撃」を目指せると思うんですがね。
もうどうしても、何が何でもアンカーを落としたくない、”2の脇”に興味ない、っていうことならせめて”SBとSMFの間”にインサイドハーフを送り込んで数的優位を作って攻略していく、という形をお頼み申す。
相手ボランチがSBとSMFの間に侵入していくこちらのインサイドハーフにそのままついていくなら中央が空きますし、放置するならそのままサイドで数的優位です。
橋本が上手いイメージがありますが、相手のボランチが仮に侵入していくインサイドハーフについてくるなら、縦のパスを見せつつ中にドリブルして空いた中央のスペースに入っていき、右ウイングの大ちゃんにファーへの対角クロス、なんてたまにやるじゃないですか。
なかなか精度を欠いてしまって得点には至らないケースが多いですが、「相手を動かし」「スペースを確保して」「狙うべきエリアを狙う」といった「良い攻撃」はやはり「良いビルドアップ」から生まれ、「良いビルドアップ」は攻撃側に余裕をもたらし、相手に混乱と対応の判断を迫る有利対面になることからも、レノファは攻撃に対して「相手がこうだからこう」のような「チームの狙い」をハッキリさせてほしいところ。
攻撃の局面において「選手のアドリブ」では相手が崩れず「良い攻撃」が出来ないのは現状のレノファが証明してるじゃないですか。
どうかチームで、というかシンプルに配置の指示でこの何ともならない現状を打破していただきたいもんですね。
一応期待はしてるんですよ。
過去塾長政権下でもヘナン・高のダブルボランチ組の内一人がディフェンスラインに降りるビルドアップやってましたし、今シーズンもインサイドハーフの田中渉をディフェンスラインに(偶然かもしれませんが)降ろす形が無かったわけではないので。
ただ、ホント名塚監督って捉えどころのない監督さんなんですよねぇ。
なんか頑固なのかそうでもないのか、よぅ分からんのです。
以前までは守備時ウイングに「外切り」でプレスさせてましたけど、今では”4-4-2”守備に変更してて「あら?意外と柔軟なのかしら?」と思わせるところがあるかと思いきや、普段ビルドアップで工夫をしまくってくれる神垣が今節ではアンカーポジションで相手の”2”の陰で沈黙していて、これ、監督からの指示か、神垣がどこかに頭を強くぶつつけてやり方忘れたかのどちらかかと思うんですが、後者の場合先発せんやろ、って話なんで前者、監督からの指示が考えられるじゃないですか。
ってなると「GK・2CB・アンカーで切れ」に関しては頑固、っていう。
ね?よぅ分からんくないですか?
マジで今後どう転ぶか全然予想出来んのですけど、どんな形でもいいんで「ビルドアップ」にメスを入れられる・入れられた姿を見せてくれることに期待するしかないです。
ちなみになんですが。
ハイライトでしか見てないんで詳しいことは分からんのですけども。
天皇杯2回戦目でレノファが水戸と対戦した時。
レノファって「”4-4-2”崩し」やってたんですよね。
先制点のシーンが特にそうだと思うんですが、水戸の”2の脇”から菊地が”SBとSMFの間で数的優位となるポジションを取った”池上にパスして、池上がそこからドリブルして逆サイドに展開して~、っていう一連の美しい攻撃。
これをまんまヴェルディ戦でもやってほしかったんですけどねぇ・・・。
出来るんならやろうぜ、っていう。
次の天皇杯3回戦でヴィッセルという美味しい相手との対戦がある中で色々メンバー選考とか難しかったんだとは思いますが(いや、知らんですけどね)、残念だなぁ。
お次、レノファの守備面。
これに関しては先述の通り「ヴェルディが上手すぎた」。
レノファの”4-4-2”に対して3バック化することは無かったんですけど、レノファの”SBとウイングの間で数的優位”を作られちゃいました。
常にと言うほどでもなかったんですが、おそらくチーム原則として存在してるんだろうなぁ、と感じるくらいには再現性を持って選手が動いてたんでヴェルディの方が熟練度が上、という印象でした。
レノファの”SBとウイングの間に侵入してくる相手選手”に関して、レノファはインサイドハーフ、特にレノファから見て左サイドは田中渉がついていくことで対応してました。
ここの対応に関してはボールを奪えることあったり、個人技で剥がされちゃったり、があったなぁ、って印象です。
後、ヴェルディのウイング・インサイドハーフ・SBの連携が凄まじかった。
ウイングが中に絞ることでレノファのSBを引き連れて、空いたスペースにSBを上げてドフリーを作られたり、インサイドハーフの選手がそのまま真っすぐ上がることでこれまたレノファのSBを内側に絞らせてウイングをフリーにさせられたり、ホント、ヴェルディは達者でした。
そんなこんなで崩されてはいるもののギリギリ耐えてはいたレノファでしたが、前半の早い段階で裏へポンと蹴られたボールへの対応を誤ってやられちゃいましたとさ、っていう感じでしたでしょうか。
この守備対応に関しては、まぁ、スペイン代表クラスの選手ですらやられちゃうときは多々あるみたいなんで気にしなくていいんじゃないでしょうかね。
ハイラインのリスクに見合った守備・攻撃が出来てないのがネックですが、ヘナンの対応だけにフォーカスするんじゃなくて、蹴られないためにどうすればよかったか、とか、その辺も見るべきかなぁ、と。
(いやぁ、この辺はちょっと評価に困るシーンだっただけに何とも言いにくいんですけども)
個人的には「話逸らしすぎじゃ」と思われるかもしれませんが、普通にビルドアップの時に3バック化して、ゆっくりコトコトやっとけば、ヘナン含めDFがあんなに緊張感高い守備対応しなくて済んだんじゃね?って思ってるんですがねぇ。
ごめん、流石に違うかね・・・。
よく覚えてないですけど、奪われ方が悪いから対応が難しい、っていうシーンでも無かったですかね?
別のシーンとかとゴッチャになってるかもです。
間違えてたらすんまへん。
てことで試合全体の感想としてはこんな感じです。
正直レノファが守備時”4-4-2”を採用し始めたのはとてもグッドだと思いますし嬉しいんですよね。
ただ、相手が”2の脇”や”SBとウイングの間で数的優位作って来る”みたいな泣き所をついてきた時どうすればいいかについては、すんまへん、勉強不足につき分かりまへん。
多分サイドに圧縮していくやり方が答えなんじゃないかなぁ、なんてポワッと思ってるんですが、この辺に関しては今後勉強していく所存であります。
で、ですよ。
ちょっと疲れて来たんですけど、最後に雑談を書いて終わろうと思います。
テーマは「レノファ山口FCはもったいない」です。
今節現地で観戦して、試合終了後スタジアムの外に出たんですけど、その出口のところにね、居たんですよ、いや、いらしたんですよ、社長が、小山氏が。
驚きましたねぇ~。
最初ヴェルディのボランティア的なスタッフさんだと思ったんですが、3度見くらいして気付きました。
「いや、社長やないかい」
気付いた時にはもう通り過ぎてたんで悔しいッス。
「お疲れ様です!」って勇気をもってお伝えしに引き返せばよかった・・・。
もし次の機会が訪れれば絶対お伝えしに伺います。
「私が社長」のタスキでもかけてくれてればなぁ・・・。
なんて思いましたが、まぁ、印象としては良し悪しどっちに転ぶか分からんですからムズイっすよね。
まぁ、それは置いといて、マジでレノファって変わって来てるじゃないですか。
ジャンボが味スタのアウェー側出口に立ってました、なんて聞いたことないですし、見かけたことも無いんですよ。
「社長がサポーターに会う」っていう他クラブで評判だったことをレノファでも小山氏がやってくれはじめてるじゃないですか。
これね、マジですごいことだと思うんですよ。
話題の種まきを地道に始めてる点で、もっともっと評価されていいと思うんですよね。
確か小山氏って「1年目で債務超過解消」「2年目で黒字化」が目標です、みたいなコメントしてたはずなんですよ。
(記憶です。なんかの記事で見たことがあります。)
で、債務超過解消に関してはスポンサー企業様の闘魂(という名の金ぇぇぇ)注入で(増資)でクリアされたみたいですけど、「黒字化」について観客を増やすしかありません。
まぁ、グッズ収入とかの要素もありますが、そもお客さん増やして黒字化していかんことにはグッズの収入とか増えませんし、なんなら今年の「増資」「債務超過解消」も意味がなくなっちゃうわけで。
お客さん増える → 黒字化する → スポンサー様ニッコリ → もっと闘魂注入しちゃう♡
ざっくりこんな感じのループが望ましいじゃないですか。
人が集まる(注目する)コンテンツには企業がお金出してくれます。
レノファはJ1目指すに当たって「16~18億(20億説も聞きましたが)」の収入が欲しいんですよ。
あれ?収入だったかな?利益だったかな?
まぁ、置いといて、そのお金確保のためにまず必要なのが「人」であり「お客さん」。
じゃあ、どうやって人を集めんの?
って言ったら「話題」かな、と思うんですよね。
とにかく人というのは飽きっぽいです。
去年の流行語とか使ってる人周りに居ます?
今「鬼滅の刃」でバチくそ盛り上がってる人居ます?
(新シーズン始まるみたいなんでまた盛り上がるとは思いますが)
クラブはこの「飽きっぽい人」をターゲットにせにゃならんのですよ。
この一番多い層を取り込んで行かないと「スタジアムに来てくれる」あるいは「レノファ山口FCに興味がある」人が増えないんですよね。
なので極論山口県のいたるところで「レノファ」の話題が中心になるのが理想。
私たちが子供のころは「昨日テレビで○○見た?」が会話の中心でしたが、これを「レノファ見た?」とか「レノファの○○良いよね(良くないよね)」みたいにしていきたいわけです(もちろん子供の会話に限らずですが)。
これ、現実的に可能なのかは分かりませんが、まぁ、目指しはしたいよね、っていう。
てことでレノファのフロント陣は小山社長を筆頭に話題の連続発射に向けて動いてくれてるんですよ。
「レノファ山口FC」というコンテンツに振り向いてもらえるようにやれるだけの動きは既に見せてくれてるんです。
Twitterでサポーターとコミュニケーション取ったり、レノファの話題に「いいね」つけまくって小山氏をフォローしてる人のTLに「レノファ」が溢れかえるようにしたり、「レノファ会議」やってみたり、現地に出向いて実際に「ありがとうございました~」って声掛けしたり、実に様々やってます。
が。
まだまだその頑張りが実を結んでいるとは言えないのが現状です。
「ホーム開催の観客数を伸ばす」という観点で見た時、今シーズンのレノファはMaxで5000人も集客できてないのが現実です。
過去2016年に平均「6654人」集客したのを最後にそれ以降は2018年に一回だけ奇跡を起こしましたが、順調に集客数を落としてます。
今シーズンも3000人を超すか超さないかという試合ばかりです。
開幕戦や長崎戦のように5000人に届こうか、という試合が無いわけではありませんが、基本的には3000人前後辺りが精一杯なところ。
J2の他クラブやJ3で10000人を超すマッチが生まれているのを考えると何とも寂しいばかりです。
でね、このことに関しては、フロント陣や社長が出来ることって限界があると思うんですよ。
例えば先ほど挙げた鬼滅の刃。
これ、めちゃくちゃ話題になりましたが、言うてそもそも「作品の中身」が面白くなかったら話題にしようがないじゃないですか。
いくらアニメにしようが、展覧会のようなもの開こうが、グッズ化しようが、「話が面白くないと」「作品に魅了が無いと」盛り上がらない。
現状「レノファ山口FC」は中身そっちのけで盛り上げてる悲しいコンテンツなんですよ。
いくらフロント陣が頑張ろうが、「レノファの試合」自体が面白くないと、魅力が無いとお客さんを惹きつけられないんですよ。
で、確か以前私記事にしたような気がするんですけど、サッカークラブは「勝利」を条件にあ客さんを呼ぶことは出来ないと思ってるんですよね。
なので「絶対勝つから見に来てください」は使えないんですよ。
シーズン42試合勝ち続けるは無理ですし、そもサッカーは結果について偶然性の強いスポーツなもんで「勝利の約束」は切れないカードですよ、と。
じゃあ、何でお客さんを惹きつけるか、なんですが。
これ、いろんな考えがあって、色んな答えがあると思いますし、最終的には好みの問題でもある気がしますが、私は「ストーリーの提供」だと考えてます。
「クラブのドラマ化」というんでしょうか。
漫画的な思考で言うなら、「レノファ山口FCの成長物語」を提供すること、これでお客さんを「惹きつけ」「定着させ」ることにおいて最も重要なんじゃないかなぁ、と。
ほら、ルフィだってクロコダイルに負けたし、最近だと・・・なんでしたっけ?あの四皇の・・・なんか自殺したがってた・・・あのぉ・・・名前が出て来ん・・・、まぁ、なんかそんな感じの強いやつに負け続けたじゃないですか。
で、ルフィが負けたからって「もう読まん!」ってなるワンピースファンなんて居ないじゃないですか。
てことでつい見続けたくなる、応援したくなるような強烈なストーリーを持ってこそ人はお金を払ってでもファン・サポーターになってくれるわけじゃないですか。
つきましては現状、現場が全然そこに応えてくれてないんですよね。
具体的に書くと名塚監督の「試合前後のインタビュー」がクソです。
もっと他にも言いたくなることはありますが、今回はここにポイントを置きます。
よろしいですか?
「試合前後のインタビュー」ってのはJリーグなのかダゾーンが用意してくれた場なのかは分かりませんが、お客さんにアピールする、見所を説明する千載一遇のチャンスなんですよ。
つまりドラマでいうところの「試合前インタビュー」は「あらすじ」、「試合後インタビュー」は「次回予告」なんです。
にも拘らず、名塚監督はずっとこの説明チャンスをフイにしてるんですよ。
だって塾長よろしくずっと同じことをフワッと抽象的にコメントしてるでしょ?
なに?
ひょっとしてめんどくさがってます?
もったいないですって。
サッカーファン程、そして関係者程見落としがちですが、サッカーってそもそも「クソ分かりにくいスポーツ」なんですよ。
ルールからしてそうです。
私の周りに「オフサイドが理解できない」でサッカー熱から取り残された者たちが何人居たか・・・。
すんまへん、イコール私が説明下手、ってことですよね。
まぁ、置いといて。
レノファのサッカーを観戦する、という人の中には今日初めてのサッカー観戦です、って人も居るに決まってるじゃないですか。
そういう人に対して「我々が目指すサッカーをします」「球際」「トレーニングするしかない」って伝えてその人は見所が分かりますか?「もう一回見よう」ってなってくれると思いますか?
で、それをず~~~っと言い続けて、なんかのキッカケでレノファに興味を持ってくれた人がファンになってくれると思ますか?
例えば42話、ず~~~~っと同じあらすじ、内容、次回予告のドラマ、あなた興味あります?って話です。
インタビュアーは言ってしまえば「サポーター代表」です。
インタビュアーは「サポーターが利きたいことを代わりに聞いてくれる」人です。
その人の質問に毎回同じことを言うというのがどれだけサポーターに対して失礼なことなのか、もう少し理解していただきたい。
今節の城福監督の試合前のインタビューを、皆さま聞かれましたか?
チームの狙い、見所、こういったものを手短に、真摯に答えてくれてましたよね。
そういったコメントを引き出せるインタビューの方の手腕もお見事で、見ていて「プロだなぁ」と感じました。
対して我らが名塚監督はどうだったか。
ちなみに先述したようにインタビュアーの方は素晴らしい手腕をお持ちでした。
なのに・・・。
インタビュアーの方が言葉に詰まってましたよ。
抽象的で意図してかは分かりませんがはぐらかすものだから質問しづらいんですよ。
渡邉監督時代は見事なインタビューを決めまくってたトクダトモヨさんも、今やキレがありません。
大体毎回のように言葉に詰まってます。
どんなに質問のアプローチを変えても返ってくる答えが一緒ではやりきれないよなぁ・・・。
普通の組織は課題が出たら修正します。
で、サッカーっていうのは「娯楽」。
その為「どういう課題が出て」「どう修正したか」を語るのは「エンタメの範囲」なんですよ。
なので「試合前後のインタビュー」っていうのは「お客さん(ファン・サポーター)の為のエンタメ」だと思うんですよねぇ。
ひょっとしたらやりたくないのかもしれませんが、しょうがないじゃないですか、そういう環境なんだから。
で、そういう環境なんだから、せっかくなら有効に使ってよ、って話です。
これね、最早「監督の腕の見せ所」よ。
というか「見せ場」?
水戸の秋葉監督のように「THIS IS !!!!!」とか金沢のヤンツーさんのようにワケ分からん受け答えするとか、渡邉監督のように真摯に、しっかりとサポーターに見所を伝える、とか個性を出せるじゃないですか。
そういう場で、何の印象にも残らない発言を続けることのもったいなさを自覚していただきたいな、と。
重ね重ね偉そうにすんまへん。
いやね。
名塚監督って去年のhome最終戦セレモニーで「クラブもサポーターも成長していかなければならない」みたいこと言ってたと思うんですよ。
これさえ無かったらこんなこと期待しないんですけど、言っちゃったじゃないですか。
じゃあ、背負えよ。
って思っちゃうんですよね。
サポーターの成長に一役買えよ、と。
別に重すぎる荷を背負う必要はありませんが、というか背負ってほしくないですが、サポーターに成長を促すなら、その「試合前後のインタビューの受け答え」は許されないでしょ、っていう。
せめてもう少しフロントが「レノファ山口FC」というコンテンツを盛り上げようとしてる姿勢に寄り添って、連携してくださいよ、と。
まぁ、長くなりましたがこんなことを思っております。
ホントね、もったいないと感じるんですよ。
今節ヘナンが退場した時ピッチに立ってる選手や、ベンチに入ってる選手のほとんどがヘナンの肩や腰を叩いたじゃないですか。
「練習の雰囲気が良い」からも分かるように、本当に今シーズンはチームの雰囲気良いんだと思うんですよ。
で、その雰囲気を作ってる主要因は間違いなく名塚監督のはず。
この雰囲気を作れるからこそ、あと少し、もう少しに期待させていただきたいんですよ。
戦術のところとサポーターへの見所説明、これだけなんです。
選手、スタッフ、フロントは現状各々が頑張ってるという印象です。
その各部署の頑張りが噛み合った時、最高の結果が出そうな予兆を感じるだけに「もったいない」という気持ちと「頑張れぇ」のハラハラした気持ちが生まれてます。
何度も書いてることかもしれませんが、その頑張りを見守りつつ応援してます。