【第7節 home 徳島ヴォルティス戦】 ヒーローインタビューに関が選ばれたのは納得の人選。

今シーズンのレノファはやけに引き分けが多いですね。

 

ここまで6試合で4引き分けですぞ。

 

まぁ、でも塾長が指揮してたらこの4つの引き分け全部負けでカウントされて勝ち点が3しかない、みたいなことになってたでしょうから、引き分ける悔しさより勝ち点計4ゲットの喜びの感情の方が大きいですけどね。

 

今までの試合でレノファのシュートがバーを叩いてしまったシーンが仮に全部決まっていればこの引き分けの数が多少勝ちに転じてたことでしょうし、GKが関でなければその逆で、引き分けの数が負けに転じてたでしょう。

 

守備に関しては関・渡部を中心になんとか失点を防げてるので、後は攻撃。

 

何かキッカケがあれば一気に得点を量産できそうな雰囲気はあるので、ここ最近の引き分け量産試合から勝ち試合に転じて増やすためにも、早めにそのキッカケをつかみたいところ。

 

 

 

 

さて、3連戦の2戦目。

 

今節はhomeに帰って徳島との対戦。

 

このチームも大分同様ルヴァン杯に出場させられてるかわいそうなチーム。

 

徳島も今シーズンやけに引き分けが多いですね。

 

これがルヴァン参加による過密日程の弊害なのか、チーム戦術上上手く行ってないからなのか、私には分からん。

 

徳島には塾長時代ボコボコにされた歴史があります。

 

塾長がリカ将相手に手も足も出なかった、というより出そうともしなかった試合を数年見てますからね。

 

苦手意識を超越したトラウマを徳島には持ってるんですが、まぁ、あの頃とは両チーム顔ぶれが変わってますし、今節homeやし、格上とはいえなんとか点を決めて勝ち切りたい一戦。

 

 

 

 

結果は 0-0 の引き分け。

 

 

 

 

両チームとも2試合連続「0-0」の引き分けという面白い結果になりましたね。

 

連戦でなんか選手たちの身体が見てて重いなぁ、と感じるものの、それでもお互いの良さを出し合った見応えのあった一戦を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

 

徳島が普段どんなサッカーをやってるのかは例によって知らんのですが、前からのプレスに関して「ウイング外切りCBプレス」をやって来ましたね。

 

徳島の両ウイングがレノファのSBへのパスコースを切りながらCBにプレスするやーつ。

 

ただ、これ、トップのバケンガさんがアンカーの佐藤謙介を抑えとくのが肝だと思うんですけど、なんかフワフワしとったなぁ。

 

佐藤謙介の付近でジッとしてばいいのになんかCBにプレスに来よる。

 

うちの渡部・ヘナンはプレス来られてもアンカー空いてたら通せるよ、ってことで頑張るものの報われない徳島の両ウイング。

 

 

それでもバケンガさんが我慢出来てたらプレスはハマるもんで。

 

何度かそういうハメられるシーンがありました。

 

 

じゃあ、レノファはどうすんの?

 

ってことでレノファはいつもの「GK上げ(込み)ビルドアップ」で対抗してました。

 

GK関をビルドアップに組み込んで数的優位を保つ。

 

かつ、関がボールを持ったら空いてるSBへフィード。

 

徳島のインサイドハーフは基本中を閉めてて、レノファのSBにはボールが渡ったらチェックしにいく構造でしたから、これでレノファはボールを前進させることに成功してました。

 

関からSBへのフィードも成功率が高く、やはり関は攻守に欠かせない存在なんだなぁ、と改めて「居てくれてありがとう、そして連れて来てくれてありがとう渡邉監督」と山形ら辺に向かって手を合わせました。

 

(この日山形は横浜に居たらしくこの行為は無意味でした)

 

この、相手が前からハメに来た時、SBに渡せるGKが関、吉満と2人も抱えてるレノファって何気にすげぇチームだなぁ、と。

 

富山に研修に行った山田ですが、今後ちとキツイかもですね。

 

山田の選手としての在り方(チームの為に立ち回れる)がめちゃくちゃ好きなんですが、プレーヤーとして足元の技術が心許ないのでチームから出されるかもしれない。

 

まぁ、どうなりかは分りませんが、富山は現在「日替わりGK」やってるみたいで出番は多いでしょうから引き続き今後も頑張ってほしいですね。

 

 

話がちょっと逸れましたんで戻します。

 

 

徳島に対してレノファの守備ですが、この試合も前からハメ殺しに行くというより”4-1-4-1”のブロックを敷いてハーフウェーラインくらいまで引いて構えるディフェンスを行ってました。

 

てことで徳島としては攻略対象が「トップの大槻の脇」。

 

右CBのカカが多かったと思いますが、CBがドリブルでこのエリアに侵入してきてました。

 

ただ、この大槻の脇に入ってからで難儀してましたかね。

 

このエリアに入ったらレノファはウイングが徳島よろしく「外切りプレス」で突っ込んでくるので言うて余裕を持てない。

 

前線は裏のスペースに要求してたように見えましたが、CBからあまりそういったボールは出ませんでしたし、出たとしてもオフサイド

 

 

てことで、両チームやりたいことはやれてるけどお互い得点も失点の匂いもしない試合展開になった印象でした。

 

レノファの方がやや優位に試合を進めてた印象でしたが、相変わらずのミスで相手のカウンターを喰らってました。

 

徳島はそのカウンターでミスが多発してたんで「連戦中ってこんな感じになるよねぇ」な前半。

 

 

 

 

後半は「早い段階で、なんなら後半頭から”神垣アンカー・島屋インサイドハーフ”が見てぇなぁ」と思いながら観戦。

 

 

 

 

後半は徳島がやややり方を変えてきましたかね。

 

ウイングが若干自重気味にCBへのプレスを止め、SBをケアするようになった印象でした。

 

てことでレノファとしては空いてくるのがサイドではなく中。

 

そして輝きだす神垣。

 

関がボールを保有した際に絶妙なタイミングと位置に受けに来るんですが、関が発見できておらず・・・。

 

それじゃあ、ってんでCBが相手を強引に剥がしたら佐藤謙介が中央から離れて空間を作って、その空間に降りて来るガッキー。

 

ガッキーが右サイドのいい位置でボールを持つことが増えて来たんで、後半は右サイドからの仕掛けも多くなったレノファ。

 

そして輝きだす石川。

 

真鍋が右SBだと攻撃時に「左からのクロスに飛び込む」くらいでしか貢献出来てませんでしたが、「高木・神垣・石川」のトライアングルだと右サイドからボールを前進させられてました。

 

欲を言えば、これは左サイドからの前進にも言えることなんですが、今のレノファってボールを前進させるサイドと崩すサイドが同じで、仮にクロスまで行ったとしても逆サイドが間に合ってないんですよね。

 

もうちょっとゆっくり行こうや。

 

相手を相手陣地に押し込んで行く道中、サイドから中盤やCBやらを(欲を言えばトップを使うやり方も見たいですが)経由して一回逆サイドに回してこ?

 

で、押し込んだ状態から相手を釣り出したり、その釣り出された選手が空けたスペース使ってシュートなりクロス行こうや。

 

まぁ、レノファにそんなこと出来ないのは渡邉監督時代に証明済みなので、釣り出す云々は置いといて、クロスを有効に使えるようにもうちょっと逆サイドの選手たちの上がる時間を作る、相手の視線を左右にズラす為くらいのニュアンスから始めたいところ。

 

多分名塚監督もこういうの狙ってると思うんですよ。

 

 

試合後のコメントで

 

「あとはフィニッシュのボックス内のクオリティーです。もう少しシンプルにチームとして提示しようと思っています。捏ねすぎたり、うまいことやろうとしているところがありますので、もっとシンプルにできたらと思います。」

 

「持ち直したところの狙いも提示もしていますので、そういったところもシンプルにやっていこうと思います。」

 

「前回もそうでしたが、ボックス内で点を取るところ、フィニッシュのところを、もっとシンプルに提示しようと思っています。」

 

「ボールを大事にしようとしているのであのようなプレーになってしまう。繊細さも大事ですが、大胆に振るところは振る。そうしないと何も起きないですので、そこの判断をもっともっとシンプルにできればと思います。」

 

 

と「シンプル」を強調してます。

 

去年から言い続け、開幕して数試合はシンプルにバンバンクロスが上がってましたが、今は同サイドで捏ねすぎてます。

 

クロス上がるころには相手のブロックが完了してますし、視線も変わらないので対応が楽でしょう。

 

求められてるのは曲芸的崩しでなくシンプルにやり切ること。

 

「ゆっくり前進して、さっさと仕留める」。

 

サイドから中を経由しつつ進んで逆サイドに渡してクロスでドン。

 

これでいいんです。

 

ハーフスペース辺りで3、4人に囲まれてる沼田にバチッとパスをつけるようなシーンは極論要らないんですよ。

 

クロスは上げる方も受ける方も意思の疎通が大切かと思われます。

 

もう一度クロスを多めにした戦術の下で選手たちの意思を統一させていきたい感じですね。

 

 

 

 

ちなみにこの試合で注目してたのが今季初先発の石川。

 

後半は先述の流れで輝いてくれました。

 

この試合までのレノファはやたら左からの攻撃しかなかったので、右からの前進・崩しに貢献してほしいなぁ、と思ってましたが、ある程度貢献してくれましたね。

 

より試合に出続けることが出来たらもっと良くなるでしょうから楽しみです。

 

とはいえやはり石川の守備は怖いですね。

 

後半特に疲れで高木の戻りが間に合わなくなった際、我慢出来ずに釣り出されまくっちゃったんですよね。

 

渡部・ヘナン・橋本のスライドが万全ではないだけにホント怖かった。

 

1対1でもカットインされまくってたんで頑張ってほしいです。

 

 

今は右SBの人選が「守備の真鍋か攻撃の石川か」みたいになってますが、一番バランスがいいのは生駒じゃね?って感じてます。

 

急に名前が消えた生駒ですが、願わくば負傷サイレント離脱ではなく、右SBへの魔改造(調整)であってほしいなぁ、と。

 

真鍋みたいにクロスに飛び込んでも良し、ボール持てるんで石川みたいにも振舞えるやろ。

 

このポジションで生駒使えたら「生駒残しの3バックビルドアップ」も可能になりますし、そうなったら神垣がより輝きそう。

 

まぁ、やるのか、そもそもやる意思があるのかは分かりませんけども。

 

せめて今シーズンの終わりまでに一回くらい見ておきたいなぁ、と思うんで祈りをささげておきます。

 

そうは言っても真鍋や石川は伸び盛りですからね。

 

「レノファの右サイドがどうなっていくのか」は今シーズンの楽しみポイントの一つなんで期待してます。

 

 

 

 

 

次節は運命の大宮戦。

 

大宮はここまで勝ちが無く最下位。

 

塾長のクビどう考えてもリーチかかってるやろ。

 

この試合は3連戦の3試合目。

 

ここでレノファが仕留めれば日程的にも解任の絶好のタイミングとなるでしょう。

 

塾長の介錯はレノファがすべき。

 

ただ、レノファって最下位チームにやたら弱いんですよね。

 

ちなみに去年塾長に初白星をあげたのはレノファ。

 

なんともこのマッチに対する印象が良くないんですが、クロス戦術の復権を以て仕留め切ってほしいですね。