【第14節 home 町田ゼルビア戦】 今シーズンのレノファって3バック有りなのね。

GW中は仕事が休みという奇跡的な日程のおかげでブレイクしたメンタルを上手いことリカバリー出来つつある最近の私です。

 

もうなんならやらかしたタイミングがGW前で良かったとすら思い始めて来てます。

 

これ、通常営業な日程だったら結構引きずってたと思います。

きっとその期間はパフォーマンスも落ちてたんじゃなかろうか・・・。

ホント、きつかったけど今となってはGW前で良かった・・・。

 

 

 

 

今節の試合にはなにやら野々村チェアマンが来られてたようですね。

過去にはみらいふに冨安、森保監督がご来場されてましたけども、ついにチェアマンが来たぞ、と。

まぁ、だから何だっていう話ではありますが。

 

試合前に小山社長とチェアマンのトークショーがあったみたいですね。

人選的にめちゃくちゃコアな二人。

上戸彩綾瀬はるかで、っていう分かりやすさは微塵もなく、一地方サッカークラブの社長とJリーグのチェアマンのおっさん二人。

誰が見に来るねん・・・。

って思いますが、私は見たかった!行きたかった!

千葉じゃなく山口に傷心旅行すればよかったかなぁ。

 

 

 

 

まぁ、こんな話はどうでもいいんですよ。

試合を振り返ってみたいと思います。

 

対戦相手は盟友の町田。

シーズン序盤はヴェルディ同様春を謳歌していて、我々レノファというズッ友を差し置いて上位につけていました。

が、直近の試合では6試合勝ち無し。

最近始まった5連戦では3戦勝ち無し、と。

 

どうした町田。

ってことでワタクシ直近の町田の試合をハイライトで視聴してみました。

 

うーん。

運が悪いだけじゃね?

 

試合前にポポヴィッチ監督が「試合のポイントは?」って聞かれて「決定力」と答えてた気がしますけど、まぁ、そうやろな、って感じ。

 

なんか別に内容的に何が悪いとかなかったような感じでしたけど、「それ決めてりゃあなぁ」な試合が続いてた印象でした。

 

 

なので直近の試合結果では芳しくない町田ですが、別に調子が悪いとか弱点が発掘されたとかでは決して無い印象でしたので、レノファとしてはまた手強い、気の抜けない相手との試合になりましたね。

 

5連戦中1勝2敗という結果のレノファ。

ここで勝てれば上位争い継続。

敗ければ降格圏争い参戦。

今シーズンの目標である「6位以内」達成のためにもhomeですし町田相手に勝ちたいところ。

 

 

 

 

結果は 3-1 で 勝利。

 

 

 

 

前半立ち上がりに失点するも、最終的には3得点奪って逆転勝利。

これで「ホーム4連勝」。

”維新は勝つ場所”をまさか今シーズン実現していくとは・・・。

 

試合後ポポヴィッチ監督が「前半だけ見れば負けるはずのない試合だった」みたいなことコメントしてましたが、私としてはこの試合は両者殴り合いの展開だった印象だったので後半途中までは「どっちが勝つか分からん」試合だったんじゃないかぁ、なんて感想でした。

 

てことでそう思った理由なんかも書きつつ振り返りたいと思います。

 

 

まず、この試合の町田ってなんか守備がおかしかったんですよね。

印象として ”4-2-3-1” → ”4-4-2” → ”4-1-3-2” と前プレスの際こんな感じで変形してきた気がします。

町田の2トップの内、一人が必ずアンカーの佐藤謙介を消しておいて、そのままレノファのCBにプレスに行く際ボランチの片方が上がって来てました。

なので町田のDFとMFの間のエリアがスカスカになってたんですよね。

これが普段の町田のやり方なのかについてはハイライトでしか見てない私には分らん。

ただ町田は今シーズン13試合で11失点と堅守なイメージのあるクラブ。

こんなリスキーな守備のやり方は流石に普段やってないんじゃなのかなぁ。

じゃあなんでこんな博打やってんの?って話なんですが。

「主力の疲れでこうなった」としか思えないんですよね。

この試合町田は中2日にも拘らず、なんならこの5連戦中ほぼスタメン変えてないらしいじゃないですか。

なので、いつも通りやってるけど主力の疲労で中盤が埋められない、っていう状態になっちゃったんじゃないかな、と。

 

 

逆にレノファの守備なんですが、こちらは良くも悪くもいつも通り。

前からプレスに行くもんで、町田の2トップにそのままCBがつく形。

2トップの内片方が降りていったらついてるCBがそのまま潰しに行ってました。

降りて行ったFWにボールが入った時に何としてでも潰さないと大ピンチになるわけですが、この試合の前半はなかなか潰せず。

レノファはハイラインですからSBが高い位置を取ってるもんで、町田のFWが降りた際にレノファのSB裏に捌かれると致命傷になっちゃう、と。

 

 

こんな感じで両チーム守備に問題を抱えつつ、レノファとしては中盤のインサイドハーフにさえボールが渡れば大チャンス、町田としてはFW→レノファのSB裏をつけば大チャンス、と、なんか殴り合いな試合展開。

 

 

なのでポポヴィッチ監督的には「前半だけ見れば負けるはずない」印象だったようですけど、私的には完全に殴り合いでしたから勝敗は別にして「今日はいっぱいスコアが動くぞぉ」とワクワク(あとハラハラ)した前半でした。

 

 

 

 

ここからはレノファに話を絞って書きます。

 

前節から顕著になってきましたが、レノファが後ろでボールを保有した際に「降りて来る岸田を見る」様になってきましたね。

岸田って完全に裏抜け要員・前プレス神要員だと思ってたんですが、ポストというかボールを受けに来るタイミング・位置がめちゃくちゃ上手いんですよね。

まぁ、足元の技術に秀でてる印象は無いので実際にボールが入ってからは”岸田ガチャ”。

簡単にロストするときもあれば、決定機を作ることもある、な印象。

 

で、岸田が降りるタイミングでインサイドハーフ二人が裏を狙うんですよね。

ついにこの形が再現性を持って出来るようになりました。

古くは2020年、トップのイウリが降りたら中央スカスカ問題が発生してましたが、2年の歳月を経てここに解答を見せてくれました。

 

ホント今年のレノファはよくやっちょる。

塾長、渡邉体制と比べて何が違うんでしょうかね。

 

実際レノファの同点に到る得点は、渡部→岸田→沼田→山瀬の流れでしたし工夫が実った感じがして見ていて嬉しくなりました。

 

 

町田の中盤がスカスカだったもんで、インサイドハーフの位置で受ける選手の力量がそのまま決定機の数に直結する試合だったのかな、と思ってましたが、田中渉、そして橋本と中盤でドフリーで受けるシーンがそれぞれありましたがボールを離すタイミングが早すぎて「もったいないなぁ」と感じていました。

 

レノファはインサイドハーフからウイングに流してチャンスを作ることが多いチームなのでそれも仕方ないかな、とは思ってましたが「もうちょい持ってせめて一人くらい相手を引き付けて出せなもんかな」とモヤってました。

 

やっぱり今年のレノファは中盤で決定機を作るのは難しいのかな、もうちょいボールが持てるスーパーなインサイドハーフ待ちかな、なんて思ってたら田中渉がとんでもないパフォーマンスを見せてくれました。

 

前で奪って一人で運んでそのままゴールを奪い切りました。

 

ついにレノファにドリブルするインサイドハーフ爆誕してくれました。

解説の中島氏が言ってましたが、この試合田中渉が「試合の中で急成長している」印象でした。

まぁ相手を剥がすは剥がす。

こんなプレーJ1かJ2上位チームに在籍してる選手でしか見たことなかったですが、レノファにも現れました。

 

嬉しいですね。

鉄は熱い内に打て、じゃないですけど次も先発してほしいもんです。

色んな人が「若手は急に伸びることがある」って言ってるのを半信半疑で聞いてましたが、あれ、ホントなんですね。

出来れば仙台に帰らず来年もレノファに居てほしいですねぇ。

 

 

あと、この試合名塚監督の交代がやたら早かったですね。

「先発させた選手は基本90分」論者な監督である名塚はん。

交代枠が3同士の対戦なら分かるんですけど、今は全チーム5なんでそこに拘るのは縛りプレーやん、って思ってましたけど柔軟に対応されてきてるみたいでなによりです。

ポリシーって曲げ難いですし頑固になっちゃうところだと思うんですが、冷静に受け止めて対策されてるのは素直に素晴らしいと思います。

 

というか誰なん?名塚はんに物申せてる人。

 

土肥ちゃん土肥ちゃんなの?

それとも名塚監督は過去からめっちゃ学ぶ人なの?

監督と言えば塾長みたいにスーパー頑固な人、なイメージを持ってちゃってるんでちょっと混乱してます。

 

まぁ、過程は分りようが無いんで結果だけで判断するに、今シーズンのレノファはスタッフ陣含めて上手く回ってるんでしょうね。

 

私は今シーズンのレノファは絶対3バックやらないと思ってましたもん。

ここまでやるべき機会は何回かあったように感じてましたがやらなかったんですよね。

なので「仕込んでないことはやらん」「やったことない修正入れるくらいなら不利対面でも準備してきたことだけをやり続ける」チームポリシーを掲げてるもんだと思ってたんですよ。

今節は町田の降りていくFWをどうするかに注目して後半を見てたんですが、町田のFWがヴィニシウス、ドゥドゥに交代して以降あまり降りなくなったとはいえ、後ろを3枚(5枚)、その前に神垣を含んだ2枚にして盤石にしたのには驚きました。

 

私はやるとしても4バックを崩さず”4-2-3-1”に変更かな、くらいに思ってたんでホント衝撃でした。

 

やっぱり塾長の采配に慣れすぎたんでしょうね。

こういうことされると嬉しくなっちゃいます。

 

多分試合頭から”3-4-2-1”は解禁しないと思いますが、後半に変更は有りなら今後戦い方の幅は大きく広がるでしょう。

特に神垣は間違いなくキー選手でしょうね。

神垣を先発させたら神垣の代わりがいないというジレンマでベンチに置いといて後半から、という起用方法にならざるを得なくなってますが、どうか我慢していただきたい。

早くて今年の夏、遅くとも来年には神垣の代わりを用意するはずなので、その時まではじっくり牙を研いでおいてもらう方向でおなしゃす。

 

 

”山瀬ワントップ”ももう「そんなこともあったねぇ」と笑える過去になりつつありますな。

それもこれも大ちゃんにワントップ適性があったからなんですけどね。

今となっては「私は山瀬のワントップを現地で見たぞ」がステータスに出来る気がしてきてます。

この試合でもスタメンフルから「もう流石に走れんやろ」と見せかけてワントップに移動してから躍動した大ちゃん。

ウイングの時は決定機2回外して、CFだと難しいの一発で決め切るパフォーマンスには笑いました。

 

今シーズン真鍋がSBやったり山瀬や大ちゃんがワントップに入ったり、チーム事情もありながら色んな試行錯誤を試してる印象のあるレノファ。

それに際して選手から否定的な雰囲気を感じないんですよね。

いや、まぁ、もちろん本人の本音なんてわからんのですが、少なくとも各々嫌がりながら出来るパフォーマンスではないものだと思ってます。

山瀬もよく走って追いかけまわしてましたから。

「やりたくねぇ」と思いながらあんな走れませんて。

 

こういったコンバード自体は塾長の時からありましたけど、あの時はチームトップスコアラーの山下をウイングで起用してゴールから遠ざけたり意味不明だった印象でした。

今は見てる側も、多分やってる側も納得できるものが多く、チームの健全性を感じます。

 

 

なんか応援したくなるんですよね。

過去を思えば本当にいいチームになりましたね。

これからも頑張ってほしいです。

 

次節はawayで金沢戦。

すこぶる堅いイメージのある金沢。

小野原は出場するんでしょうか。

楽しみです。