【第26節 home アルビレックス新潟戦】 いつも通りやって、普通に負けた試合。

7月8日、奈良市参議院選挙の応援演説をしていた安倍晋三元首相が銃撃され亡くなったという衝撃の事件が起きました。

 

山口県出身者の中でヘビー級に有名な、歴史に名を残すような人物がこのような形でこの世を去る。

 

非常に残念な気持ちです。

 

正直安部さんとの接点って「同じ出身地(県)」くらいなもんで、悲しい気持ちになれる程感情移入は出来ないですし、あんまりピンと来ないんですが、実際「阿部さんが首相の時何をしたか?」を見るに、あまりにもったいない亡くなり方をされてしまったなぁ、と。

 

第一線からは退かれてたようですが、もっともっと安部派みたいな政治家を育ててから、心行くまで余生を満喫されて思い残すことなく「いやー、楽しかったわぁ」と言える状態でさよならを迎えてほしかったです。

 

まぁ、私は安部ちゃん大好きってわけでも大嫌いってわけでもなく、普通に経済政策や外交政策なんかで非常に好成績を叩き出した政治家のワケ分からん死にただただ残念な気持ちです、ってスタンスで、それ以上もそれ以下もない感想です。

 

 

正直「国の元トップが演説中に銃撃される」って、聞いたことも無いアジアの辺境国か南米かアフリカくらいでしか起きないもんだと思ってましたが、まさか令和を迎えた日本でこんなことが起こるなんて考えたことも想像したことも無かったです。

江戸か明治時代なら分かりようもあるもんですが・・・。

100年後の日本の教科書に載りそうな事件が、自分が生きてる時に起こったことに驚きです。

 

 

 

 

この話はここら辺で終わります。

政治・宗教・プロ野球の話題は取扱注意な訳ですが、最近私はそのプロ野球の話題をブログで取り上げてしまいましたし、ついにちょろっと政治の話題も取り上げてしまいました。

 

残すは宗教やな・・・。

 

って言うてる場合ではなく、サッカー、レノファのことを中心に、なるべく今後も脱線することなく感想を書いていく所存であります。

 

 

 

 

ってことで第26節の新潟戦の感想でも書いていきます。

 

今節始まる前に、私はレノファのサッカーを「(Jリーグ)王者のサッカー」(を目指している)として認識し直していましたので、マジ強えぇぇぇ新潟様相手に、正直クラブ規模を考えたら狂ってるとしか思えない志を持った我がレノファ軍がどれくらい通用するのかちょっと楽しみでした。

 

 

 

 

結果 1-3 で敗戦。

 

 

 

 

「本間が海外に行ったからワンチャンあるんじゃね?」なんて思ってましたが、そんなもん無ぇぇぇ。微塵も無ぇぇぇ。

名塚レノファは「相手に合わせて対策する」ようなチームではないので今節も元気いっぱい「いつも通り」試合に挑んで玉砕、粉砕、大喝采

 

圧倒的完敗。

 

しかも失点がほぼ自滅っていうのが名塚レノファらしいな、のおまけ付き。

 

 

試合内容に関してはあんまり語るところも無いのですが、一応感想書きます。

 

この日のレノファの中盤は”謙介・渉・神垣”。

神垣を右のインサイドハーフに置いて、守備時はいつもと違って渉が一列前に出て神垣が謙介と中盤守備を担当する”4-4-2”でしたね。

神垣を右のインサイドハーフに起用する時って大体試合途中からで、その時は神垣が池上のように一列前に出る守備をやってましたからこの形には良い意味で驚きました。

「誰が出ても同じ絵が描ける」号令の下「大槻・神垣の2トップ、謙介・渉の中盤」やるんじゃないかと思ってたんで一応ちゃんとやるんだぁ、っていう。

 

ただ、新潟のビルドアップに対してレノファの前線2枚が「ボランチへのパスコースを切りながらCBにプレス」をチョイスしてたんですよねぇ。

まぁ、「前からプレス行きてぇ」というチーム方針からすればそうなるんでしょうけども。

これやっちゃうとCB→SBにボールを回されて結局新潟のボランチにボールを回されて前進されちゃうんですよねぇ。

そうならないようにレノファの前線2枚がCBにプレスに行ったら中盤の謙介・神垣が新潟のボランチをマークするために前に出る。

でもそうするとレノファのCBとMFの間のエリア(ライン間)が空いちゃう。

で、いつもなら渡部やヘナンがレノファの中盤が空けたエリアを使う相手選手を前に出て潰すんですが、新潟の鈴木・高木お兄ちゃんを潰しきれず、なんなら前半にヘナンが高木お兄ちゃん潰すときにイエローもらっちゃったぞ、と。

 

単純に疲れてるから、っていうのもあったとは思いますが、新潟攻撃時レノファの左サイドがシンプルに1対1に負け続けてたのもきつかったですね。

個人戦術上どうしても負けてしまうから可能な限りサイドで1対1を作らせないようにする、っていう戦い方を選んでくれるチームでは無いですし、名塚レノファに所属する限り選手たちは(攻守に)1対1に勝ち続けるしかないわけですから、うん、まぁ、練習頑張って(としか言えない)。

選手の皆様におかれましてはどうか心に闇を抱えず、前向きに挑み続けてほしいもんですね。

 

正直どう考えたってレノファの選手たちが新潟の選手たち相手に「1対1で勝ち続ける」なんて不可能なのに、そういう戦い方をシーズンの決め事として挑み続ける名塚レノファを応援するのもきちぃですが、まぁ、しょうがないですよねぇ。

前回も書いた気がしますが、長~い目で見た時この試みが評価されるのかもしれませんし。

ただ、現状のやり方では「全てのポジションで相手を上回る選手を保有出来た」時以外上位は目指せないと思うので、この辺をどう捉えていいかには困ってます。

 

「戦略上予想される成績より戦術を持って上の成績を叩き出す」タイプではない監督の下で今のレノファは戦ってるわけですから、期待出来るのは「個人戦術の上積み」のみ。

要は選手の成長のみ、ってこと。

どうせ今のレノファは「J1を目指す」フェーズに(クラブ規模的にも)入ってるわけではないのでそれもありなのかなぁ、っていう。

レノファに所属してくれてる選手たちにとっては「1対1に勝ち続ける」しか道はなく、「勝てないならどうするか」をチームが用意してくれず個人で考え続け挑み続けるしかないので過酷なキャリアですねぇ、という何とも言えない複雑な気持ちです。

 

まぁ、私はチームの当事者ではなく完全なる部外者ですので、その立場で無責任に言わせてもらうと、小山社長の夢が「J1」である以上、レノファが「J1を目指せる」フェーズに入った時には名塚さんはもうレノファの監督をやってないと思いますので、それまで耐えてちょ、ですかね。

どうしても耐えられなかったり、J1からオファーでもあったら即刻名塚レノファ船から脱出すればいいんですよ。

 

私は「レノファ山口FC」を応援してます、っていうスタンスなので、ぶっちゃけ選手や監督にすさまじいまでの愛着は湧かないんですよね。

そりゃ、私の好きな「レノファ」「の為に」働いてくれてる方々への感謝やリスペクトはありますけど、基本そういった方々がレノファを去ればその対象の方には興味ない、っていう。

現状私の好きなレノファは、私の好む方向性でサッカーやってないので所属する選手が愛想つかせたり脱出を決断したとしても何の感情も湧かず、「そりゃそうやろ」にしかならん。

なんなら「(脱出出来て)良かったねぇ」くらいまで思うかもしれん。

 

悲しいなぁ、我が感情ながら。

 

 

 

 

話が逸れちゃいましたので戻します。

 

レノファの攻撃なんですが、新潟の”4-4-2”守備に困ってましたねぇ。

これもいつもの光景。

普通ならシーズン26試合やって解決出来てないんで「やり方変えろ」になるんですが、ここは名塚レノファ。

名塚レノファ基準で見ると「剥がせない選手が悪い」になっちゃうんですよねぇ。

「ハメ殺されちゃってきちぃ」時は橋本か渉か沼田が「個の力で剥がす」にしか頼れないんですが、この3人はほぼ完封されちゃったんでムリゲー。(渉はところどころ効いてましたかね)

 

 

 

 

 

この試合を通しての大雑把な感想としては、「攻撃全然ダメ、守備はそれなり、なにより”余裕”が持てない」ですね。

 

まず”守備”なんですが、これは人によって捉え方が変わると思うんで異論は大いにあるかもですが、言うて「失点は防いでた」んですよ。レノファ。

「いや、やられるのは時間の問題だったやろ」ではあると思うんですが、実際失点はレノファの「ビルドアップミス」。

2失点目の捉え方にもよりますが、個人的には、塾長じゃないですが今のレノファは「失点にフォーカス」すべきじゃ無いと思うんですよねぇ。

 

 

”守備”よりも”攻撃”。なにより”ビルドアップ”にフォーカスしてほしいなぁ、と。

 

 

この”ビルドアップ”で余裕が、優位が持てないからバタつくんですよ。

前述のようにレノファの守備は有効には機能してませんでしたが、先ほど書いたように「失点はしてなかった」じゃないですか。

だから全然慌てる必要も無ければ試合中に落ち込むことなんて無かったんですよ。

ボールを持った時に、有効に機能してはないものの守備でボールを奪えた時に余裕が持てないから、全ての局面で新潟に「やられちゃってる感」が出ちゃって、名塚監督曰く「ビビってる」状態になっちゃう、と。

 

私は試合後の監督のコメントで名塚さんが「ビビってる(選手がいた)」とコメントしたことにビビリましたが、じゃあなんで選手たちがビビったの?の「なぜ?」を追求できてますかね?

 

私は見てて「”ビルドアップ”が上手くいかんから」が理由なんじゃねーの?って思いましたが、もし「技量が足らんから」に理由を求めようとするなら大変悲しいな、と。

(まぁ、名塚さんは「技量不足」「トレーニングやな」になってる気がしますがね)

 

 

と、いう感想なんですが、おそらく、というか絶対次節以降も「ハメ殺されてても強引に剥がせ」で元気よく試合に挑むでしょうから、つまり今後もなんも変わらんでしょう。

収穫は「今のままではどうにもならん」のはずですが、「練習不足」を収穫にしそうなスタッフ陣ですからねぇ・・・。

何度も書きますが、何とも言えねぇ・・・って感じです。

 

 

 

 

ってことでこの試合に関しては「いつも通りやって、普通に負けた。収穫無し」でした、っていう。

 

ホント、それだけ。

 

最後にちょっと気になった点を書いて終わります。

 

 

試合後にレノファの公式ホームページに監督や選手のコメントが載るじゃないですかぁ。

これ、私、毎試合後にチェックしてるんですが、今節の試合後のインタビュアーの質問が実に良かったんですよ。

 

レノファのホームページに載るインタビューのインタビュアーってどなた?

 

今節は特に素晴らしかった。

私が聞きたいと思ってたこと全部聞いてくれてましたし、引き出し方もお上手。

あ、すんまへん。

上から目線で評価したいわけじゃないんです。

「聞きてぇなぁと思ってたこと全部聞いてくれてあざっす!」をお伝えしたいだけなんです。

 

 

-完敗の原因は自分たちにあるということか?

「自分たちです。」

 

まぁ、一概には言えないんですが、名塚レノファは「やりたいサッカー」が「勝利」よりも上位にあると私は感じてまして、それがどうしても「相手と戦う前に自分たちと戦ってしまってる」ように見えるんですよね。

 

「ビルドアップにしてもはまりに行ってしまっていました。」

 

と、コメントが続くんですが、「いや、じゃあやり方変えろや」と思いはするものの、やはり「やりたい」が「勝利」よりも上位なんだなぁ、と確信出来ました。

(私が勝手にそう思ってるだけなんで違ってたらすんまへん。あと何度も書いて申し訳ないですが「やりたい」が先行してるチームは上手くいかない印象です。ってことでレノファは「目先の勝利」ではなく「その先」を見てるんだなぁ、と思ってます)

 

 

あと、今節の試合ってもう3失点した時には「勝ち目0」だったわけじゃないですか。

もう捨て試合になったわけで。

監督としては「上手く負ける」ことが必要になってる状態だったわけで。

要は「さっさと交代枠全部使って撤退戦やれ」状態だったよね?っていう。

でも名塚監督は交代枠残して試合を終えたわけで。

「なんで?」っていう。

そこに対してインタビュアーの方が試合後聞いてくれたんですよ。

 

 

-びびっているという選手がいても、交代せずに引っ張ったと思う。そこは成長なども期待してのことだったのか?

 

 

って。

3失点で新潟相手に勝ち目無し、連戦中フルで起用してる選手がいる中で交代枠残す。

この采配で考えられるのはインタビュアーの方が聞かれたように「成長」を期待してのものなのかな?くらいしか考えられなかったんですが、ホント、よく聞いてくれました。

(ちなみに力負けしてる選手を引っ張るのが何故「成長」に繋がるのかは理解しにくいんですが、多分「崖から子供を突き落とすライオン」理論からでしょうかね)

 

 

「交代に関してはいろいろな部分がありますので一概には言えませんが、特に若い選手は新潟さんを相手にも、しっかりと顔を出してボールを受けてほしい。」

 

 

質問の答えとしてはモヤっとしててハッキリしない塾長味あふれるものになっちゃってるので・・・というか論点ズレてるやないか、みたいな答えですし、その内容も、ホント、選手にとっては過酷なクラブだなぁ、っていうのが分かっただけでもある意味良し、です。

 

 

監督へのインタビューの最後に。

 

 

-相手はハーフスペースをうまく使っていたが、後ろを5枚にするという選択肢は考えなかったのか?

「それをやってしまうと次につながらない。4枚でもしっかりスライドして守れるようにならないことには、今やっているサッカーは成立しません。もっとスライドを早くすれば対応はできると思います。」

 

多分インタビュアーの方は「相手に合わせたサッカー」をご存じで、そのサッカーをレノファで披露する気はあるのか、という重要な質問を名塚監督にしてくれてました。

それに対しての答えは「NO」。

それが良い悪いという話は置いといて、ハッキリさせてくれたことに感謝です。

 

 

素晴らしいインタビューでした。

またよろしくお願いします。

 

 

最後に神垣へのインタビューに触れて終わります。

 

 

-チームの中心として活躍するために、どういうことを意識していきたいか?

「2年目ですし、ナツさんからも言われていますが、チームの中心となって自分が仕切るようなプレッシャーの掛け方だったり、自分のチームのスタイルが表現できるように高い位置を取ってプレーしたいと思います。
一年目のケント(橋本健人選手)、タカヤ(沼田駿也選手)が結果を残している中で、なかなか自分が結果を残せていない状況があり、悔しい思いもしています。
上に行くには、もっともっと周りの選手も結果を出していかないといけないと思いますので、突き詰めてやっていきたいと思います。このチームでJ1に行って上を目指したいと思いますので、結果を出せるように頑張ります。」

 

まず驚いたのがプロ選手歴2年目で「チームの中心」になることが神垣に求められてたこと。

これ、悪い意味で驚いたわけではなく、良い意味で驚きました。

そう。

神垣はチームの中心にすべき選手だと見てて思ってたので、現場がそこを既に神垣に求めてたことは嬉しかったです。

 

橋本や沼田と比べて結果が出せてない、とのことですが、いや、ホント、マジで、気にすんな、です。

建前でそうコメントしたんだよなぁ、なら何の問題もありませんが、本気ならちょっと心配です。

橋本や沼田と神垣は求められてることが全く違います。

極論橋本や沼田は「代えが効く」タイプの選手だと思いますが、神垣は「チームの中心」になれるタイプなので「代えが効かない」タイプの選手だと思ってます。

キャリアのスタートは橋本や沼田がダッシュを決めるでしょうし、神垣タイプは大成するのに(周りの選手たちからの信頼を得るため)時間が掛かるもんだと思います。

 

どうか慌てず、自分を見失わず、頑張ってほしいです。

 

で、このコメントの最後。

 

「このチームでJ1に行って上を目指したいと思います」

 

もうね。

私泣きそうだったですよ。

 

ガッキー ホント しゅきぃぃぃ

 

私は「選手・監督にそんなに愛着湧かない」みたいなことをこのブログで書いてますが、それね、「ガッキー以外」のことや、すまん。

 

ガッキーは私がレノファで見たことある選手の中で最も面白い選手なんですよね。

菊池やヘニキのような「見てるだけで面白い」という選手は過去にも居ましたが、ガッキーの場合は「動向を追いたくなる」と言いましょうか、何故ガッキーはそこに立つのか、動くのか、パスを出すのか、といった、深堀りのし甲斐がある選手で見応えを提供してくれるんですよ。

 

なもんで、ガッキーに対しては「レノファのバンディエラになってほしい」という気持ちと「名塚レノファ船から脱出してほしい」という気持ちが私の中で戦ってたわけですが、今回のコメントで前者が後者をボコボコに倒しました。

レノファが「J1を目指せる」フェーズに入った時のチームの主軸として活躍してるガッキーが見たくなりました。

どうか「名塚時代」を耐えきって、渡邉監督的な監督がレノファにやって来た時に躍動してレノファをJ1に導いて欲しいもんです。

というか、今後それしか楽しみが今のところないですわ。

 

まぁ、もちろんこのコメントも「建前やで」の可能性もあるんですが、もしそうなら「賢い選手やなぁ」ってことでまた見直すかもしれん。

 

 

 

 

ごめん、私ガッキーに対して「あばたもえくぼ」状態な気がしてます。

気がする、っていうか多分もう末期。

 

この想い!ガッキーに届くな!

 

って念じながら、皆さんまた今度~。