【第20節 home ザスパクサツ群馬戦】 内容最悪ながらも最良の結果が出た不思議な試合。

6月1日に天皇杯の第2回戦が行われました。

 

我らがレノファは2回戦からご登場ということで、この日にawayで水戸と対戦しました。

 

結果は 2-1 で勝利。

 

試合を観戦する方法がなかったので、私はテキスト速報を眺めながらこの試合の行方を追っていました。

 

レノファは試合開始すぐに先制するも、その後はほぼずっと水戸のターン。

この日先発の高井さんにPKを決められ追いつかれた後も、テキストに出てくるのは水戸の選手のシュート情報ばかりで気が気じゃなったですよ。

そんな最悪な内容ながらも粘りに粘り、延長後半にまでなだれ込んだ泥沼の戦いに終止符を打ったのが沼田。

(試合後YouTubeでハイライトを見て分かりましたが)楽しみにしていた2種登録中のユースっ子5人衆の一人、上村から石川→沼田と見事な勝ち越しゴールが生まれ、最後の最後にも失点しかけてましたが何とか抑えて勝利。

 

結果だけ見れば最高の勝利でしたね。

今シーズン初先発の寺門、桑原、高橋を起用しつつ、大槻が復帰、さらに前節横浜戦でやらかしちゃった島屋が先制点を上げ、2種登録中のユース選手も試合に出せて、沼田が今シーズン初めて流れの中で得点したという内容(ここまでいわゆる”ごっつぁんゴール”だけ、ポジショニングが良いとも言いますがね)。

ここ5試合勝ちが無く、今シーズン通して見ても勝ち星を上げられてなかったawayで、これだけのトピック有りながらの勝利。

 

最高ですわ。

 

終わってみればこの試合で得点を上げたのは新旧のレノファ関係者だけ、というのも気持ちがいいもんです。

この試合20本近くシュートを打たれていた、という事実こそ気になりますが、まぁ、勝って兜の緒を締めよを頭に入れつつ一応喜んどいていい結果なんじゃないでしょうか。

 

次、第3回戦の対戦相手はヴィッセル神戸です。

あのヴィッセルがレノファのhome、みらスタにやって来ます。

驚きですね。

ヴィッセルはここまでリーグ最下位と不本意すぎるシーズンを送ってますが、普通にやれば普通に強い戦力を有してるチームです。

まぁ、いまさらこんなこと言わなくても誰しもが分かってると思いますがね。

ハンパない大迫を筆頭に日本代表クラスの選手たちが居て、ご存じイニエスタが居て、なにより菊池が居ます。

レノファ相手に主力クラスをぶつけてくるとは思いませんが、対戦が楽しみですね。

正直勝てる見込みは限りなく薄いですが、ベンチで休んでるヴィッセルの主力組をピッチに引っ張り出すレノファの意地に期待してます。

ヴィッセルにゆかりのある渡部や大槻も燃えるシチュエーションの試合でしょうし、この試合満員近く座席が埋まるといいですねぇ。

 

 

 

 

 

こんなところで先日行われた天皇杯の感想終わり。

次は今節行われた試合を振り返っていきたいと思います。

 

 

今節はhomeで対戦相手は大槻組長率いる群馬。

確か群馬も今シーズン春を謳歌してたような記憶がありますが、最近はリーグ4連敗中とのことで春程の勢いを失ってしまってるようですね。

その原因は知らん。

群馬の試合ハイライトでしか見てないし、なんかサイドの山根がやたら上手いなぁ(「ハイライトだけ見れば最高の選手」説が無くもないですが)、くらいの印象しかないもんで、普段どんなサッカーやってるかとか選手の特徴とかサッパリよ。

試合開始前のインタビューで名塚はんが「対策して来ました」ってコメントしてましたし、横浜戦同様なんかいつもと違うことすることが予想出来ましたから、その対策とやらを見て「群馬のサッカーとは何ぞや」が分かれば嬉しいなぁ、なんて思いながら観戦してました。

 

 

 

 

結果は 2-1 で勝利。

 

 

 

 

すまん・・・。

私には名塚はんによる「群馬対策」が分からなんだ。

よって群馬のサッカーもよく分からんかったですわ。

 

 

「前半に関してはプレスが当初やろうとした部分では思うようには掛からず、カウンターも食らって、相手のやりたいことをやられたという前半でした。」

 

試合後に名塚はんがこうコメントしたってことは、なんか、まぁ、思ってたんと違う、というか、思った感じに出来んかった、ってことでしょうから私が分からんかったとしてもしょうがないよねぇ・・・。

スパっと狙い通りの試合展開にでもなってくれたら多少理解できたかもしれんのですけども。

 

そんなことはさて置き、この試合当初の狙いがハマらなかったらしいですが、そんなこと関係なくレノファは終始クソだったんで、そう思う理由と感想を忘れないように書き残しておきます。

(このクソみたいな要因を今後解決出来るかには注目したいので忘れないように書き残しておきたい、っていう意味です)

 

 

 

 

まず、この試合がクソだと思った主要因はレノファの”守備”。

なんかもうプレスからめちゃくちゃだったですねぇ。

多分群馬って後ろでボールを持ったら左SB残しの”3バック化”に変形してたんですけど(普段からやってるのかこの試合だけなのかは知らん)、ここへの対策が訳分からん。

相手の中央に来るCBに対して大槻が、左CBに来る左SBに対して山瀬と大ちゃんが突っ込み、右のCBに沼田がフワフワしたポジショニングを取りつつ実際にプレスに行くのがインサイドハーフの田中渉。

 

なんじゃいこれは・・・。

 

さらに相手の降りて来るボランチに対して謙介がついていくので、レノファのDFとMFの間のエリアスカスカよ。

レノファの前線(中盤含めた)が訳分からん人数の掛け方をしたプレスをしたとしても、相手に息をつかせない程の突撃であるならまだしも、全然プレス掛かってなかったもんで、このスカスカなエリアを降りて来る相手FWや内に絞って来るサイドハーフに使われて、そこにボールが何の苦も無く入るんで大ピンチの連続でした。

いつもならそのスカスカエリアはCBが前に出て潰す賭けみたいな守備をするんですけど、渡部が事故を嫌ってか今節は自重してたんで普通に決定機作られるまで前進されましたしね。

借りに渡部がリトリートをチョイスしたとしても、中盤3枚の内2枚は山瀬と謙介ですぜ。

前に出てくる群馬の選手たちに追いつけるかい?

 

ってことで何もかもが上手くいってない前半のレノファの守備。

 

攻撃に関してはハーフスペースを使ってサイドに流しながら機を伺うも、群馬のCBを全く釣れないので(動かせない)、教科書に載せられるほど”ボールを持たされてる”状態になってしまいました。

ずぅぅぅぅぅっと群馬のブロックの外でボールを回させられて、ピッチコンディションを加味してもミスでカウンターを喰らう場面しか想像できない攻撃に終始してしまいました。

結局群馬の中が崩れてないのでクロスは上げられないし、ブロックの外からシュートを狙うもホームラン。

なんならミスから決定機を作られるまで持っていかれてたんで、ホームランでいいからシュートを打ってくれと願ってました(ボールを回すリスクが高すぎる、適当なところで外すつもりでシュートを打って攻撃を終わった方がまだマシと思える)。

レノファってインサイドハーフが特にそうですけど、SBも含めてバラバラなポジショニングで攻撃に人数を掛けるので奪われた時のリスクが高すぎるチームなんですよね。

アンカーに謙介を起用してる以上ピッチにフィルター役もいませんし、群馬がよくレノファを分析して臨んだ試合、という印象でした。

 

 

攻撃に全く希望が持てないからこそ、そんな時はショートカウンターかセットプレーじゃ、ってことで後半は池上・神垣を投入してから守備を改善した上で勝負、を予想・・・、というか願ってました。

(神垣は天皇杯後半延長までフルで出場してたんで起用出来るか分からんかったですけど)

 

 

後半に入ってレノファはややプレスのやり方を変えてきましたけど、ごめん、それでもやっぱりクソだったです。

 

正直どんな修正を入れたのか私には分かりにくかったんで間違ってたらごめんなさい。

多分中央に来るCBにレノファのCFを、左CBに来る相手の左SBにレノファの右のインサイドハーフを、右CBに沼田を、というやり方に整理したんじゃないかと。

 

これで整理されたかというとそんなでもなく、相変わらずレノファのCF、インサイドハーフ、ウイングのマーカーの受け渡しはスムーズではなく、特にレノファの左サイド、沼田サイドは悲惨な状態が続きました。

 

沼田が担当の相手右CBにプレスに行く際、外のパスコースを全く消さずにそのまま突っ込むので普通に相手右SBに渡され、数秒後に橋本がそこに突っ込むんですが、その橋本が突っ込むせいで空いてしまう相手サイドハーフにこれまた何の苦もなくパスを通され、その相手サイドハーフを追いかけるのがまさかのインサイドハーフ・田中渉。

 

どういう守備やねんて・・・。

 

後半通して左はずっとやられてたわけですが、名塚はん放置してましたね。

ワケ分からんて。

 

まぁ、結局終始やられていたその左サイドの沼田が逆転となる2得点に絡むことになるわけで、本当にサッカーって分からんもんですな。

でもこれってピッチコンディションや、最終的に交代枠を使い切っていた群馬に負傷選手が出てしまってピッチに一人少ない時間が出来た、とか、そも逆転の得点に絡んだ吉岡、田中渉、沼田が凄すぎた、っていう個の質で奪った偶然の要素が強い勝利であって、内容自体は実に合理的に群馬にやられ続けてた試合だったと思うんですよ。

 

これはアカンですよ。

天皇杯はハイライトでしか見てないので確信は持てないんですが、レノファの守備、限界が見えて来てます。

天皇杯でもレノファのCBが降りて行く相手選手(レノファのDFとMFのスカスカエリアを使う選手)を潰しきれずに失点しそうになってました。

全く同じことが今節でも起きたわけで。

今まではCBに潰させようとしてましたが、もうそろそろこのリスキーな守備止めた方がいい頃合いな気がします。

 

ただ名塚はんは普段のコメントを聞く限りこのやり方変えない気がするんですよね。

 

もう最悪やり方変えないでいいんで、それならしっかり相手にプレスが掛かるやり方を極めて行ってほしいところ。

前からプレスを掛けて、CBが安心して前に出てしっかり潰せる形をちゃんと作ってほしいですね。

 

正直今節は相手の左SBを含めた3バックに対して、そのまま(ウイングに外を切らせながら)レノファの3トップをぶつければいいんじゃね?な試合だったとは思いますがね。

 

相手のボランチインサイドハーフをつけて謙介を余らせといて、もし群馬がGK使ってSBに渡して来たら(距離にもよりますが)インサイドハーフを出して、そのインサイドハーフが空けた相手のボランチに謙介を出せばいいだけですし。

 

相手のCBがそれでも強引にボランチにパスを出した時、インサイドハーフの選手が潰せるか、奪えるか、仮にそのボランチの選手にSBへボールを逃がされたとして、インサイドハーフの選手がそのまま追えるか、ウイングが帰って来れるか、謙介のスライドが間に合うか、は知らんけどね。

 

 

少なくともこんな感じで試してくれたら、今節のワケ分からんプレスをやるより説得力はあったんですけどねぇ。

 

 

そんな感じで、離脱者が復帰してきてからのレノファの反撃に期待してましたが、むしろレノファの守備が通用しなくなってきた(元々通用してたとは思いませんが、ごまかせてたとは思ってます)現状、チームとしてどうするかに注目したいと思います。

 

このまま沈んでいくイメージの方がしやすい悲しいスタッフ陣を抱えてるレノファですが、どうかそんな不安を抱いている私を見返してほしいと心から願ってます。

 

幸い日程的にこれまでの戦いを振り返り修正を入れられる猶予はあります。

シーズン前半戦の最終戦、折り返しとなるhome岡山戦で、NEWレノファ誕生の予兆やその片鱗でも見られたらこれ以上のことはありません。

 

応援してます。