ヘニキ選手契約満了のお知らせ

深い深い悲しみに暮れています・・・。

 

 

昨日衝撃のニュースが公式からリリースされました。

 

 

「ヘニキ選手契約満了」。

 

 

 

 

ついにこの時が来てしまったか、と。

 

何となく予想はしてたんですが、いざ現実のものとなると中々辛いっす。

 

本当は移籍に関しては1つ1つリアクションするのではなく、来年ある程度出揃ったかな、終わったかな、のタイミングを見計らって一気にまとめようと思ってたんですけど、これは触れないわけにはいかんですよ。

 

じゃ、触れていくー・・・。

 

 

 

 

私がヘニキを認知したのは2019年。

 

当時栃木との2回目の対戦をした時です。

 

前半は特に目立ってなかったですが、後半から先制された栃木が追いつくために攻撃に転じた時、アニキに中盤を支配されました。

 

押し込まれて何とかクリアしても全部ヘニキが拾いよる。

 

三幸も小野原も突撃しましたがことごとく跳ね飛ばしてました。

 

 

なんやこのバケモン・・・。

 

 

押し込まれてセカンドボール拾える位置(ボックス外に待機)にいる時のヘニキをどうやったら無力化出来るねん、と絶望したのを今でも覚えています。

 

そんなわけで、私の中でヘニキはチートでありトラウマでありスーパーな選手でした。

 

 

そんなヘニキが2020年、レノファに移籍してきた時には胸が躍ったもんです。

 

 

一体どうしたらええんや・・・、と思ってた選手が味方になるんですから。

 

当時の監督である霜田塾長も「相手陣地でサッカーしてぇ」を掲げてましたからピンズドの補強でしたし、あの時栃木にやられた「ずっと栃木のターン」を「ずっとレノファのターン」として見れるんやぁ、と。

 

向かう者皆跳ね飛ばす重戦車を手に入れたレノファの制圧のお時間だぁ。

 

 

 

 

・・・。

 

って思ってたんですけどね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。

 

あああああああああああああああああああああああああ。

 

 

 

 

 

な~んで塾長は重戦車に突撃を命じず後方支援させたんですかねぇ。

 

当時我々が味わった中盤蹂躙劇を他のチームにも味わっていただいて絶望を植え付けたかったんですけども。

 

いやー、あのヘニキをゲームメイカーとして扱うなんて誰が予想した。

 

多分全世界で塾長だけやろ。

 

ヘニキに三幸の役割求めるの。

 

すごいよね・・・。

 

2020年開幕戦で ”4-3-3” の中盤逆三角形フォーメーションのアンカーでヘニキ、インサイドハーフに高を起用してましたけど、誰が見ても「逆やろ」と思ったことでしょう。

 

アンカー・ヘニキは・・・うん、可愛かったですねぇ。

 

「あれ?君サッカーやって何年目?」

「こないだまで陸上やってた人連れてきたん?」

 

って心配するくらいに足元の技術がおぼつかなかったですからね。

 

 

ボール奪えどヘニキで失ってましたからサポーターのヘイトをかなり溜めてしまっていました。

 

 

最終的にはこの年の主力CBとして見込まれていたであろう菊地・サンドロがやたらケガしたもんですから(サンドロは公式のリリースがないサイレント負傷が多かった)ヘニキがCBやってましたね。

 

アンカーよりも視野と余裕が持てますからボールを失う機会が減り、菊池ばりの豪快な守備を披露する機会も増えサポーターからも愛されていった印象でした。

 

 

いや、ちゃうねん。ちゃうねん、と。

 

 

塾長の下で三幸の代わり、菊池の代わりをやらされたアニキ・・・。

 

ヘニキはヘニキであってヘニキやねん!

 

本当に当時は見ていて心が締め付けられました。

 

ヘニキは誰かの代役を演じさせるキャストではありません。

 

ヘニキにはヘニキしかできない役割が、仕事があるんです。

 

 

本来最前線で戦わせる兵隊をやたら後方に閉じ込める謎采配を披露した塾長への不満が募ったもんです。

 

もう言葉を選ばず書くと「はよ辞任せぇや」と思ってました。

 

(まぁ、ヘニキへの扱いだけに不満があったわけではなく、塾長はなんか全体的におかしかったから、ってのもあるんですが)

 

 

 

 

そんなこんな「なんか違う」「こんなはずじゃなかった」と思いながら2020シーズンが終わり、迎えた2021シーズン。

 

 

渡邉晋氏が監督に就任しました。

 

 

このニュースに「ヘニキ加入」ばりの喜びに打ち震えたもんですが、同時にそのヘニキが戦力的に死んでしまったニュースでもありました。

 

渡邉監督はヘニキを本来のボランチとして計算してくれていましたが、あのヘニキが監督がそう評価した通り「跳ね返し要員・いざというときのターゲット要員」どまりとなってしまいました。

 

 

シーズン前半戦終わってヘニキの出場時間が「6分」前後ってなんやねん・・・。

 

 

渡邉監督が暫定的にはとはいえ作り上げたあの素晴らしいサッカーに、確かにヘニキが割り込める余地はなかったとは思います。

 

渡邉サッカーに感動していたのも事実。

 

ヘニキが出れないことへの歯がゆさがあったのも事実。

 

なんとか渡邉サッカーでヘニキを中心に据える方法はないもんかと妄想してた日々が懐かしいです。

 

 

そんな日々の中で突然の「渡邉監督の退任」報道。

 

 

もう二度とあの素晴らしいサッカーがレノファで見れない、完成しないことには悲しみを感じましたが、名塚監督に代わり所属選手全員に出場チャンスが巡ってくる可能性が浮上しました。

 

で、その出場チャンスでヘニキが見せたパフォーマンスと言ったら、もう・・・。

 

 

楠本脳震盪疑惑でヘニキと交代

 

 

ファーストタッチで得点

 

 

競り合いで熱くなって警告(イエローカード)受ける

 

 

走り込んでくる相手FWガン無視して失点

 

 

最高でした。

 

見ている限りではかなり不遇を囲っていたヘニキでしたが、得点した際名塚監督に大喜びで抱き着きに行ったので感動しました。

 

これが異国の地で長年プレーしてきた男の在り方なんやなって。

 

不満を漏らさず、不貞腐れず、常に気持ちを切らさず過ごしているからこそ働き口があるんやな、と。

 

出場時間「だけ」見れば冷遇されていた渡邉監督にも、出場して勝ち切った際に抱き合ったりグータッチしてましたからね。

 

(渡邉監督の下ヘニキが試合に出場したのは2試合、合計6分くらいのプレー。ですが出場した試合全て勝ち切ってます)

 

 

野球でいうところのラミレスも長いこと日本でプレーして、2000本安打を記録したり、引退後監督に就任してましたが、生まれ育った環境と全く違う環境に身を投じ順応しようとした、順応した選手というのは見ていて勉強になります。

 

球団、クラブはそういった選手を大切にし、その哲学から多くを学ぶべきだと思ってます。

 

そう思っているからこそ、「レノファの流儀」(・チームのために働いてくれる、選手に好影響を与えるベテラン選手は、1年でも長く選手生活を続けられるように成長を促す。)に該当するヘニキにはレノファに残ってほしかった。

 

 

 

 

が、契約満了。

 

 

 

 

まぁ、色々あるんでしょうね。

 

お金とかお金とかお金とか?

 

お金の話を抜きに仮定で考えてみるなら「来年以降のCBの出場枠確保」かな、と。

 

多分編成としては本来ヘニキをMFとして獲得してると思うんですよ。

 

何故か現場がCB起用してましたが、ヘニキ獲得当時の2020年の選手構成を見れば間違いないかな、と。

 

監督は「4バック・3トップ」信者の塾長。

 

CBは菊地・サンドロを軸想定にヘナン、楠本、真鍋と充分。

 

中盤は守備的とカテゴライズ出来るのは佐藤健太郎、高だけでしたから。

 

佐藤健太郎はシーズンフルはきついでしょうし、高がけがしたら終戦してしまう陣容でしたからね。

 

まぁ、間違いなくMF想定で獲得してるでしょう、と。

 

 

結果的に塾長の鞭を何故か耐えきれた高はケガしませんでしたし、菊地・サンドロコンビは怪我しまくり、「ヘニキCB・ヘナンボランチ」の謎布陣になってましたけどね。

 

(2CBの左にヘナン落として3CBでビルドアップさせたりしてましたんでそこまで謎ではないのかもしれませんが)

 

 

で、今年も多分MF起用想定だったと思うんですよね。

 

 

渡邉監督就任初年度で、前年から特に積み上げもなく戦術的には焼野原状態スタートでしたから形がない。

 

「うちはこの形」みたいなのが少なからずあれば選手をその形に照らし合わせて獲得しやすかったと思いますが、それがない。

 

「レノファ再構築元年」みたいな状態でしたから「取り敢えずいろんな形が出来そうなメンバー集めたよ」と言わんばかりの選手構成でした。

 

「今年で目途立ててね~」「来年それに合わせて選手獲るから」みたいな。

 

 

そんな中ヘニキは渡邉監督のコメントも併せて考えてみてもやっぱりMF起用想定だったのかな、と。

 

 

で、結局ボランチ起用想定をしてくれてた渡邉監督の下では出番少なかったし、去年ヘニキをCB起用したスタッフ陣の一人であり現在の新監督の下ではやっぱりCB起用される。

 

 

ヘニキをCB起用する監督と契約更新しましたし、フロントとしても「CB・ヘニキ」との契約延長は望まなかったってことなんでしょうね。

 

で、その理由が「来年以降のCBの出場枠確保」なんでない?っていう。

 

仮にレノファが来年も ”3-4-2-1” を使うとして、CBの選手やたら多いんですよね。

 

渡部、菊地、楠本、真鍋、ヘナン、をメインにレンタル修行中の選手、新加入が決まっている選手で、伊東、国本、上本の3人。

 

伊東がSB、WBの選手だったとしても7~8人が3枠争っちゃうんですよ。

 

4バックにしちゃったらもっと枠が減りますし、これを見るとヘニキを置いておくよりも、出して浮いたお金を他に、っていうのも理解できます。

 

まぁ、5人のメインの内何人を残せるかにもよると思いますがね。

 

 

「ヘニキ契約満了」のインパクトもさることながら、同日「田中陸契約満了」もリリースされてパニックになってたんですが、落ち着いて整理していくと

 

 

「来年以降ヘニキをCBで試合に出場させることはない」

 

 

ボランチで起用する予定もないから満了」

 

 

「この状況で、来年主力想定に据えられる田中陸も満了」

 

 

なので

 

 

「レノファは来年CB、ボランチの選手獲得・構成に目途が立った」

 

 

ってことになるのかな、と。

 

CBは今後どうなるか分かりませんが、少なくともボランチに関しては目途が立ったんでしょうね。

 

来年 ”3-4-2-1” だとしてダブルボランチで起用できる選手が、ヘニキ、田中陸を満了とした今、佐藤健太郎佐藤謙介、神垣しかいなんですから。

 

3人中2人ベテランですし、シーズンフルはきついので、少なくてもあと2人は欲しいところ。

 

ちょうどヘニキ、田中陸と入れ代わる形でボランチを獲れたのではないでしょうか。

 

去年の島屋、高木のような「レノファ戦士ご帰還ルート」なら湘南で不遇の三幸、京都を満了になった庄司、J3に降格する松本から前、あるかもですね。

 

いや、知らんけど。

 

 

 

 

話を戻しまして。

 

ヘニキは日本でのプレーを望んでるようですね。

 

よし、アニキ、秋田行こか。

 

栃木が田坂監督を契約満了にした今、アニキに一番合うのは秋田やろ。

 

またアニキの中盤制圧を目の当たりにしなければならいのは絶望ですが、やっぱりあの制圧劇は敵味方問わずまた見たい。

 

てことで代理人か本人か知らんけど就活先間違わんでくれよ。

 

MFかFWで使ってくれるところやで!

 

 

ヘニキのアニキ!

今までありがとう!

アニキのファイトスタイル、大好きやで!

次の就職先でも怪我なくがんばってね!

通訳のフェレイラ好きだから連れて行かんでね~!

 

 

 

 

 

最後に、田中陸に触れておきます。

 

「ヘニキ契約満了」も中々の決断ですが「田中陸契約満了」も相当なもんですよ。

 

今シーズン30試合以上出場した22歳の若者を放出したんですから。

 

去年古賀を満了にしたのとはわけが違います。

 

田中陸のパフォーマンスを考えればレノファを出るにしても個人昇格でしょう、と。

 

今年か来年あたりにジュビロかな、浦和かな、とか思ってたんですが。

 

まさかの「契約満了」。

 

どしたん?

 

陸ちゃん代表の悪口でも裏垢でツイートしちゃったんのん?

 

田中陸の契約切るってチーム批判したか、実はめっちゃ年俸高いか、移籍金払えない上位チームへの譲渡(貸し作り)くらいしか思いつかんのですけど。

 

あるいはよっぽどのボランチを取れたか。

 

やっぱり前クラスの選手かその本人が獲れたんでしょうか。

 

まぁ、何が何だか分かりませんが田中陸ならどこでも欲しいでしょうから就職先にも困らんでしょうし、すぐ主力になるでしょう。

 

願わくばJ1かJ2上位のチームに行ってほしいな、と。

 

 

 

 

今シーズン終わりに個人昇格する選手を個人的に予想してたんですが、ヒーローインタビューで度々「(レノファを)J2に残す」と置き土産的な発言を繰り返した高井さんは間違いないとして、楠本と田中陸もワンチャン卒業かな~、って思ってたんで、その予想の中の一人である田中陸の契約満了には驚きました。

 

 

 

ホント、プロサッカー業界ってわからんもんですね。