【第24節 away ファジアーノ岡山戦】 ドチャクソイライラする展開ながらも、まぁなんとかなるでしょうと感じられた試合

中断前に素晴らしい試合を見せてくれていた我らがレノファ山口

 

もうこれからは上げられるところまで順位を上げる闘いのスタートや!

 

と、期待値マックスで観戦した今節。

 

 

 

結果は 0-1 で敗戦、と。

 

 

 

うん。まぁ何度も書いてますが結果はいいんですよ。

 

順位を上げられるだけ上げてほしいのは確かにそうなんですけども、運もありますしね。

 

別にかまへん。

 

結果に本格的にこだわるのは来年以降や。

 

今年は内容、よ。

 

で、その内容なんですが・・・。

 

クソ、でしたね。

 

去年もそうだったんですが、すげーいい試合をした後、次の試合でその良かった部分を全捨てしてしまうのはなんでなんでしょうかね。

 

安在、浮田、小松、吉濱、川井できれいに5レーン攻撃して結果も出たのに次の試合でイウリへの放り込みを選択した前霜田采配を思い出しましたよ。

 

そう、この試合も前半はそんなでもなかったんですが、後半からは露骨に前線へのロングボールが増えました。

 

2、3人にマークされてる高井さんへのロングボールでしたからね。

 

そりゃ無理やろってことで克服しつつあった”シュート数”が激減し、まぁ見ていてつまらん試合でしたね。

 

 

 

が。

 

 

 

今年も霜田監督であったならば「はい、終戦」と切り捨ててましたが、今年は渡邉監督な訳で。

 

「意図はなんや」と考えたくなるんですよね。

 

てことで試合後から日にちも経って気持ちもだいぶ落ち着きましたので、自分なりにこの試合で何が起きてしまったのか、なぜ無謀なロングボールが増えてしまったのか考えてみました。

 

それじゃ、発表していくー。

 

 

 

1、 「風」説

 

 

この日は接近中の台風の影響で風が強かったみたいですね。

 

見てる分には分かりにくかったですが、ピッチレベルではやべぇレベルだったのかもしれません。

 

それこそ空中高く蹴り上げればそれはナックルボールとなり、相手DFが10回に8回は目測を誤り事故が多発するであろう、という作戦。

 

相手CBのミスを見逃さないことに関して定評のある高井さんがそこをつついて1点いただきまーす、っていう。

 

ただこの試合で空中のボールが不規則に動いていたというのは見受けられませんでしたし、相手DFが目測を誤ったシーンはありませんでした。

 

なのでこの説は不採用、と・・・。

 

 

 

2、 島屋の存在

 

 

こっからは真面目に書きます。

 

この試合、岡山は 4-4-2、レノファはいつもの 3-4-2-1の布陣。

 

レノファの3バックがボールを持っているとき、岡山の2トップは基本的に田中と神垣の2ボランチを抑えていました。

 

その位置からボールを持っているレノファのDFに対して田中、神垣へのパスコースを消しながらプレスに来ていました。

 

加えてボールのあるサイドのサイドハーフの選手もプレスに参加していたかと思います。

 

で、岡山はFWがレノファのDFにプレスを行う際、ボランチの選手が前に出てFWの選手が空けたレノファのボランチを抑えに来ていました。

 

例えば左CBのヘナンがボールを持った際、白井(右サイドハーフ)、デューク(FW)、上門(FW)、パウリーニョボランチの一角)が連動してくるといった感じでした。

 

で、こうなってくると空くんですよ。

 

レノファの左シャドーの選手が。

 

この試合では大槻がさっそく起用されていましたが、大槻が入ったこのポジションの選手を上手く使えなかったのが第一の原因かな、と。

 

出し手の問題は後にして、まず受け手の問題。

 

大槻は岡山のプレスのやり方的に理論上フリーになれるはずだったんですよね。

 

ところが上がるパウリーニョに合わせて下がりすぎたり、逆に高すぎて(裏を積極的にねらいなさいの指示あった?)CBやSBにチェックされたり、適切なポジションを取れているとは言い難かったかな、と。

 

ついでに言うと。

 

最近の石川は左WBで左サイドに張った位置から中に侵入するポジショニングをするのですが、この動きとも大槻は相性が良くなかったですね。

 

島屋なら石川が空ける広大なスペースを有効に使うのですが、大槻はむしろ被ってしまっていました。

 

GK関からのフィードに対してもパウリーニョ(だったかな?)といったボランチの選手と競り合っていましたが、もう少しサイドに張ればフリーで受けられるのに・・・といったシーンがありました。

 

いやー、島屋ってすごかったんやなって。

 

こう書いてしまうと大槻を腐している様に感じられるかもしれませんがそうではなく。

 

大槻の選手としての特徴と、レノファが求めている役割がマッチしていなかっただけなのかなと思っています。

 

大槻のボールの受け方って梅木や小松と同じように見えたんですよ。

 

相手に背を預けてボールをワンタッチで後ろの味方に落とす、っていう。

 

これは今のレノファではあまり求められてないやり方かな、と。

 

相手を背負わずフリーのポジションでボールを受けて前を向いて欲しいんですよね。

 

相手の前線や中盤の選手を、こちらのCBやボランチの選手に喰いつかせてシャドーの選手やワンチャンWBの選手をフリーにさせたいので、シャドーの選手がボールを落とす先がないんですよ。

 

ってことでこの試合では池上に頑張ってもらって、大槻にはもっと前の位置で力を発揮してほしかったんですが・・・、肝心の池上が消えてしまった。

 

降りてきてほしいタイミングでサイドに張ったり前に突撃したりと、なんでやねんムーブ。

 

この試合では島屋がスタメンにもベンチにもいませんでしたが(ケガ?)、仮に大槻の良さをチームに還元してもらうなら、島屋との併用が肝かなと見ています。

 

池上がもっと組み立てに参加できるようになれば話は変わりますが、ここはその内解決できる予感はあるので心配してません。

 

大槻も経験ある選手ですしね。

 

上手いことやってくれますよ。

 

 

 

 

3、 ヘナン

 

 

最近のヘナンはしっかりフリーの選手を見つけてその選手にボールを付けられていたんですが・・・。

 

特に同サイドのシャドーの選手へのパスがよく通るようになってたんですが、この試合ではフリーの(パスを受けるにあたって状態のいい)大槻を見つけられませんでした。

 

大槻スッ飛ばしてマークのきつい高井さん(あるいは前線のスペース)へ蹴っ飛ばしちゃってました。

 

うーん。

 

島屋がいたときには割と出来てたんですが、景色が変わるとまた違ってくるものなんですかね?

 

この辺りもまぁ時間が解決してくれそうな気がしてるので・・・なんとか・・・なるっしょ。

 

 

 

 

4、 監督の意図を間違えて汲み取っちゃた

 

 

なんだかんだ書いてきましたが、一番の原因はこれだと思ってます。

 

試合後の監督のコメントに

 

 

「100本のパスを回すことが目的ではなく、最終ラインの背後を一本のパスで取れるのであれば、そこは見逃さずにトライするということは開幕前からずっと伝えています。実際にそれが見えるようになってきて、タイミングも取れるようになってきています。この中断期間のトレーニングゲームでも、通らなかったですが、確実にタイミングが合っていて、あとは精度や質だけだというものが何本もありました。」

 

「今日に関しては判断ミスが多々あったと思います。まずはそこ(背後を取れるタイミング)を見逃さないこと。そこを見逃さないから、次は違うところが空く。優先順位は我々の中で明確にありますので、もちろん判断ミスはしっかり振り返らなければなりませんが、まずはそこを見ておくということが、我々のサッカーでは間違いなく必要です。そこを見ておきながら、また違うところが空いているというところをもう一度、摺り合わせをしていければ、しっかりと我々が相手に脅威を与えられると思います。」

 

 

というのがありました。

 

攻撃の優先順位が

 

1、 相手の背後

 

2、 1を狙った結果空くスペース

 

というものであったとコメントしてます。

 

これはこの試合に限ったものではなく渡邉レノファの原則であります。

 

 

で、この試合では「1」の意識が強すぎた、と。

 

こう考えると全てが腑に落ちるんですよね。

 

夏場の試合、前半から走りまくった高井さん、大槻が後半60分と早い時間に交代になりました。

 

変わって投入されたのが河野と草野です。

 

河野は相手のMFとDFのライン間でしっかり仕事ができる選手です。

 

前半に比べてロングボールの放り込みが多くなってきたタイミングでこの交代です。

 

監督としては草野が相手DFと駆け引きをしてラインを下げさせ、空いたスペースを河野に使ってもらうという至極まっとうな采配だったと思います。

 

が、80分ごろに投入された澤井を筆頭にそれでも2、3人にマークされている草野に蹴りこんでいました。

 

澤井で言えばすぐ隣に河野、逆サイドにフリーの池上がいたのにも関わらず、です。

 

明らかにおかしいですよね。

 

澤井は元々無謀に前線のスペースに蹴りこんでいくタイプの選手ではないですし、以前はしっかりフリーの選手にボールを渡していました。

 

 

監督の意図、それを実行する選手の間で齟齬が発生してしまった。

 

 

やっぱりこれかな。

 

急にロングボールを蹴り込み出した原因は。

 

なんか以前のヴェルディ戦でもありましたよね。

 

あの時は先制してそれを守るかまだ攻めるかで監督、後衛、前線の選手の意図がバラバラになるというカオスでしたが。

 

うーん。

 

中断期間中に頑張りすぎましたかね。

 

決して悪いことではなく、ここまで極端に変わってしまうほど練習したわけですから、むしろすげーなと思います。

 

公式のツイートに「ちゃんと中断期間中練習してたんか!」って突撃してた人たちがいましたけど、「やりすぎじゃね」っていうのが私の意見です。

 

 

 

 

てことでこのクソほどイラついた岡山戦を振り返ってみました。

 

 

前線が相手のラインを下げさせる。

 

空いたスペースを使う。

 

 

この2つが今後の課題です。

 

これができたら川崎やんけ、と思わなくもないですが出来れば超強いですし、トライしていってほしいですね。

 

前線やシャドーだけでなく、レノファの”ダブル陸”こと田中と神垣も、マークに合いながら意外にフリーになれているので(ほんとに上手い)そこも見逃さないようになるとよりグッドです。

 

少しづつ、ですね。