先日日本代表がワールドカップアジア予選を2位で突破したわけですが、本戦の組み合わせが発表されましたね。
【グループE】
スペイン
大陸間プレーオフ※2 (コスタリカ か ニュージーランド)
ドイツ
日本
なんじゃいこれは・・・。
今回のワールドカップは間違いなく(選手が)歴代最強ジャパンで挑めるだけに、ついに「ベスト16の壁」を超えることが出来るんじゃないか?という期待があった大会。
死の組みすぎるやん・・・。
まぁ、でも言うて初戦のドイツはバチくそ舐めて来るでしょうし、ここで奇跡を起こしたいところ。
逆に言うと「ベスト16の壁」突破にはターンオーバーが必要不可欠な訳で、このドイツ相手に勝たなければ日本の悲願は果たせないでしょう。
理想はクソほど舐めて来るドイツを破って、次戦のコスタリカかニュージーランドに死ぬ気で勝つ、最後のスペイン戦で主力全員お休み、というストーリー。
多分ドイツ相手に得点を決めた選手は日本サッカー界で語り継がれる存在になるでしょう。
私はその選手がオナイウであってほしいと願ってるんですが、森保さんは大迫でいくでしょうね。
実績・経験を重視する監督ですし、おそらく先発は大迫。
なのでその大迫の交代でオナイウが投入されて英雄になるストーリーに期待してたりします。
そも、本戦にオナイウが選ばれず浅野とかが選ばれてたりしてたら笑えるんですけどね。(笑えない)
そんなことより大宮戦です。
個人的にはワールドカップ本戦よりも、CL決勝戦よりも注目しているマッチ。
(・・・。ごめん。嘘ですわ。流石にそこまでではないです・・・。)
通称”霜ダービーマッチ”。
これ、実況が「ファンの間ではこのマッチを”霜ダービーマッチ”と呼んでいて~」みたいなこと言ってましたけど、私は初めて聞きました。
なかなか面白い言い回しですね。
面白いとは感じるものの、塾長の今シーズンの成績的に今節を最後に二度と聞く事は無さそうで寂しいですな。
”霜ダービーマッチ”は去年と今節で3回、大宮フロント陣が狂ってれば次戦を含めて4回のみの開催となりそうです。
レノファはここ2試合連続で 0-0 の引き分け。
現状サイドからボールを前進させられるものの、そこから中へのパスコースが無かったり、ある時でも出せなかったり、結果サイドから縦、縦になってしまって上手いことクロスやシュートまでいけない課題を抱えています。
が、そんなこと関係ありません。
このマッチは理屈なんてどうでもいいんです。
「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」です。
課題の克服なんてモノはよそのチーム相手に試していきゃいいんですよ。
とにかく、勝て、勝て、勝て、な一戦。
対する大宮は、もうあまり書く必要もないかもですが、ここまで7試合経過して未勝利。
あの大宮が、ですよ。
ちょろっと大宮の掲示板や関連のツイートを見てみたんですけど、阿鼻叫喚気味でしたぞ。
意外と塾長擁護派がいた印象で、むしろフロント陣がバチクソに叩かれてました。
まぁ、8、15、22位(最下位)とJ2でレノファを指揮して順調に右肩下がりな成績を残し、その後なんやかんやでサイゴンFCを指揮して3試合で解任された人を、あの大宮がなんで監督にしたし、っていうそもそも疑問の残る人事しちゃってますからね。
上がおかしけりゃ、下もおかしくなる。
でも下が優秀なら上の無茶ぶりをこなせる。
でも塾長は過去実績上、上の無茶ぶりに応えられるタイプの監督ではないです。
歴史や流れもあるでしょうから理由はこれだけではないんでしょうけど、組織の背広組が叩かれるのも「そりゃ、そうなるでしょう」って何となくわかります。
こういう時って監督に対しては「○○さんは悪くない」となって、フロントややる気がねぇ(そう見えちゃう)選手たちに非難が集まりますよねぇ。
レノファもそうでした。
塾長がレノファを去った今だから分かりますが、なんだかんだちゃんとした監督連れてきたらチームは一応良くなるもんですよ。
てことで、塾長の介錯はお任せあれ。
(でも塾長介錯しても大宮が復活するか?って言うと微妙ですよね。今年の大宮の選手構成が、去年降格した松本に似てて不穏です。松本はFW豪華でしたけどDFがおろそかでした。大宮は今年MFがやけに豪華ですけどGK・DFがおろそかどころか足りてません。小野が左SBやってますが、ちゃんとした監督ならそれでも中に入らせたり戦力が無いなら無いなりに工夫をするでしょうけど、塾長は張らせて良さを殺してます。そも「チームがやべぇ」って時に塾長に助けを求めてしまってる時点で人事能力に疑問が残るフロント陣。塾長を介錯してもちゃんとした監督を連れて来れるか、と言ったらそれは難しそうで。中々闇が深いですね。他サポがすんません。いらんお世話ですよね)
なんかいろんなことを考えてしまいますが、関係ねぇ。
とにかく何が何でも勝つんや!
結果は 1-0 で勝利。
っしゃああああああああああああああああああああああああい!
大宮のサポーターの皆さん!
レノファは出来るだけのことはした!
後はそちらで処理してください!
てことで”霜田ファミリー”の師弟対決、通称”霜ダービーマッチ”はある意味予想通りの凡戦となったわけですが、振り返っていきたいと思います。
この試合は勝ちさえすればいいんで内容はどうでもいいとは思うんですが、一応ね。
大宮の試合はここ最近見てないんですが、開幕3試合目くらいまではウォッチしてたんですよ。
確かその時はプレスは強引に前からハメ殺しに行き、ビルドアップは後ろから。
で、プレスに関してはあの横浜FCから2得点カウンターでブチ込んだ様にある程度成功気味。
が、ビルドアップに関しては塾長曰く各試合「準備してきた」という割にはなんも出来てないおなじみの光景。
しかもDF陣が軒並みクロスに対してボールウォッチャーになって「人は居るのに中はフリーだらけ」っていう「いつぞやのレノファ」状態。
自陣からビルドアップ出来ないわ押し込まれてクロス上げられたら致命傷になるわ、で7試合で14失点、と。
今節は塾長からすれば「この試合マジで勝ちてぇわぁ」だったでしょうから、そこそこ上手くいってるプレスはそのままに、ビルドアップの部分で工夫(って言っていいのかなぁ)してきました。
その名も「後ろから繋げないなら前線に蹴れ!」作戦。
後述しますがレノファのプレスがクソだったんで特に沼田サイドの、大宮からすれば右SBがフリーだったんでその辺りから積極的にDFの裏へ蹴り込んできてましたね。
それ自体はあんまり効果ないように見えましたが、レノファは今年ビルドアップからのミスで多く失点をかましてる自滅型のチーム。
相手陣地にボールを蹴り込んで深い位置から手応えを感じてる前プレスで仕留めていこ、っていう塾長にしては「割り切ったなぁ」と感じるプランでした。
ビルドアップ出来ないから省略しよ、っていう。
対するレノファはプレスに関してはクソ、ビルドアップに関しては困らない、っていう状態でした。
まずはプレスから。
この試合、どういう狙いがあったのか分かりませんが、積極的に前からハメ殺しに行ってましたね。
この3連戦でほぼスタメン変えなかったチームがやる戦術なのかい?とは思うものの、まぁ、狙いは前から前から。
で、驚くほどこれがハマらない。
成功した試しが無い「ウイングの外切りCBプレス」をやったわけですが、この試合でも実を結びませんでした。
トップの大槻が取り敢えずCBに突っ込んで行くので全然連動出来ないんですよね。
大槻が中盤のアンカーやボランチを抑えといて、相手のCBからSBのパスコースをウイングが消せて、かつ後ろの中盤との距離感が良くなってからプレスを始めたいんですがタイミングがことごとく合わず。
相手のアンカーにこちらのアンカー・佐藤謙介が突っ込んで行くという去年、そして前節顕著に表れ出した「この現象が出始めたらレノファの状態はかなり悪い」シーンが多発しちゃいました。
かつ、ウイングの特に沼田がポジショニングに困り「大槻に合わせて突っ込めばSBが空く」「SB消すと大槻パイセンとの距離感が地獄」状態になり、実に中途半端な「CBにも突っ込めない・SBも消せない」立ち位置に落ち着いてしまいました。
これで大宮からすれば先述しましたが、右SBがドフリーでそこから元気に前線に蹴り込んでました。
見てる感じ、大宮のGKもCBもあれだけフリーだから右SBにポンポン渡せてましたが、ちゃんとプレスがハメられてさえいれば、そんなに捌くのが上手には思えませんでしたのでもったいないなぁ、と。
では、ビルドアップとはいうと、これに関しては大宮が失敗してた印象です。
塾長・・・。
前節レノファの徳島戦ちゃんと視たぁ?
大宮も「ウイングの外切りCBプレス」をしてきて、かつトップの河田をアンカーの佐藤謙介につかせてたんですが、それ、今のレノファは困らないんですよ。
ウイングがSBへのパスコース消しながらCBにプレスに来ても、関を使えばSB使えちゃうんですよ・・・。
関はフリーのSBへフィード出来ちゃうGKなんです。
てことで大宮のウイングが頑張るものの結局フリーのSBへ展開してそこからボールを前進したレノファ。
この試合ではいつも外に張ってる沼田が中に絞ってましたね。
多分守備時ウイングに「外切りプレス」をさせるために張らせず中に位置取らせた名残でこうなったんじゃないかと思うんですが、面白い配置でした。
沼田が中に入れたら、橋本が本来のサイドレーンでの仕掛けが出来るようになるんですよね。
出来ればこの形は3連戦中2連戦フル出場した橋本、ではなく1週間休んで元気100倍ケンティーで見たかったですなぁ。
まぁ、コンディションはあまり関係なくこの形は機能してるとは思わなかったんですが・・・。
でも「中・沼田 外・橋本 後ろ・田中渉」はまた違ったアクセントになると思うので今後も見てみたい変形でした。
何だかんだ両チーム「相手を分析して~」というより「自分たちの都合」のみを重視した、ホントよく分からんというか、ストロングポイントもウィークポイントもさらけ出してて、かつどっちもそれを上手いこと突こうとしない、実に”霜田ファミリー”同士の見応えの無い微妙な戦いやな、な前半。
後半動いたのはレノファ。
大槻の状態が良くなかったらしく、後半頭に岸田が投入されました。
前節途中投入された岸田ですが、単純な落としがズレたり「岸田ぁ・・・そろそろクビがやべぇかなぁ」と感じてましたが、この試合ではお見事な活躍でした。
監督から珍しく
「点を取るところとプレスのところ。前半うまくはまっていないところがありましたので、こういうようにプレッシャーを掛けようという話はしました。」
と指示があったようで、この二点に関して流石の働きぶりを見せてくれました。
順番が逆ですが、まずはプレスのところ。
大槻は突っ込んでましたが(多分指示だったんでしょうけども)、岸田は止まってアンカー・ボランチを抑えてくれました。
これでウイングは中間ポジションを取りやすくなりましたし、アンカーの佐藤謙介も最前線まで駆け上がらなくて済む様になりました。
で、「イクっ」となれば往年の、あの”レノファの狂犬”と呼ばれた頃のしぶとく強度の高い殺人プレスを披露してくれました。
これでレノファはやや落ちつけた印象でした。
次に点を取るところ。
レノファは試合を通してサイドでボールを持ててましたが、やはり中へのパスコースが無い。
神垣がいれば話が変わってくるんですけど、ガッキーはベンチ・・・。(後半64分にご登場。その後はサスガッキー)
となるとトップの選手が降りて~、に期待したいんですが、大槻も降りて来ん。
じゃあ、去年からやけにポストプレーを身に着けようと奮闘してるものの、やはりそれは身につきそうにないよね、な岸田はどうしたか、なんですが。
ひたすら裏狙いしてました。
レノファのウイングは張ってますから。
相手のSBは外に若干ですが釣れてるんですよね。
てことでサイドから(特にSB)相手のCBとSBの間にボールを差し込めばチャンスにはなるわけで。
後半、左サイドは相変わらず個人奮闘してましたが、右サイド、石川辺りから前線に惜しいパスが入り始めてきました。
大槻ならポストしたいわけですが、岸田なら動き出すの質が高い選手なのでシンプルな攻撃を展開、と明らかに攻め手が変わり始めたレノファ。
復ッ 活ッ 岸田和人 復活ッッ
というより、ついにアジャストしたというか、チームが岸田の使い方を思い出したというか・・・。
岸田、レノファのエースが居場所を再び作った点でこの試合は見てて嬉しかったです。
後半高木のロングスロー崩れからのボレーシュートが、バーに当たらずバースデーゴールになってたらもう最高の絶頂でしたけども。
お汁がタラタラですが、最高の絶頂は次節以降に取っておきましょう。
我慢した方が気持ちいいらしいですよ。
最後の方は沼田が高木と大分戦で決めたような得点を決め、なんか塾長が訳分からん交代してたような気がしますが、そのまま試合終了、と。
次節は仙台戦。
なんかここら辺からやけに格上クラブとの対戦が続くんですよね。
まぁ、レノファからすればほぼすべてのチームが格上なんですが。
引き分けることすら困難そうな対戦が続くのでここで勝てたのはホントにでかかった。
一応今シーズン出だしは良かったレノファですが、つまずくとしたら4、5月。
なんとか耐えてほしいですね。
「6位以上」の目標達成のためにも、なんなら勝ち越してほしいもんです。
チーム一丸で頑張ってください。