お久しぶりです。
昨日レノファが霜田監督率いる大宮アルディージャに負けました。
「いつか書こういつか書こう」と思いながらも放置していたこのブログですが、ついに私のやる気スイッチが押されました。
霜田に負けたぁ…?
じゃ感想書くしかないやろ、と。
ですが、その前に試合を見ていながらも放置していた第17~19節の結果と、うろ覚えな感想を書いて、その後にじっくりねっとり大宮戦の感想を書いていこうと思います。
じゃ、いくー。
第17節 home 愛媛FC戦
結果は 2-2 で 引き分け。
内容はよく覚えてませんが、最後の最後で高木のロングスローから一発で梅木が決めて勝ち点1をゲットしたのは覚えてます。
高木のロングスローがついに結果を出したぞ、と。
第18節 away モンテディオ山形戦
結果は 0-2 で 敗戦。
この試合から佐藤謙介が復帰しましたね。
フォーメーションは 3-1-4-2 だったのかな?
梅木と池上の2トップで、この二人で前プレスを掛けに行くというよく分からんことをやってた試合でしたよね?確か。
この試合だったかはよく覚えてませんが、すべてのポジションで個の力負けしてたような気がします。
第19節 away ヴァンフォーレ甲府戦
結果は 2-2 の引き分け。
ついに高井さんを1トップに置く 3-4-2-1 発動。
いまいちはまらない "5-3-2" の前プレスを止め、"5-4"でブロックを作ってからプレスを掛けるやり方に変えてきてましたね。
今までFWしか得点出来ていなかったレノファですが、この試合は川井、神垣とFW以外の選手が得点出来上昇気流に乗るかと思いきや、2度の先制を守りきれず追い付かれ引き分け、と。
さて。
ざっとここまでの試合を振り返って私が感じたレノファの課題なんですが、大きく2つあります。
1. ヘナンからいいボールが来にくい
2. 佐藤謙介の守備問題
まず、1のヘナン問題なんですが、これ、出し手の問題なのか受け手の問題なのかといえば「どっちも」なかんじなんですよね。
ヘナンがボールを受けるとき、あまり視野を確保できてるように見えないんですよね。
視線がずっとボールで、トラップしてから前方見るって感じです。
まー、別に呼吸できないほどのプレスを受けてるわけではなかったのでそれでも余裕をもってボールを保持できるわけですが、次、じゃあヘナンからボールを受けられるフリーな選手がいるのかっていったらいない。
霜田監督がレノファの監督だったときみたいに後ろでボールを保持できても前線が地蔵問題。
小松がいるときは小松、島屋がいるときは島屋が受けに下がってきたりでなんとかボールを運べてたりしてましたが、結局というか、やっぱりというかクロスまでいけても中央で待ってるのが1~2人くらいしかいなくなるのでクロスを上げずにやり直す。
やり直し中にボールを取られて被カウンター、と。
見てる限りは適当でもいいからクロス上げてセカンドボール合戦すればいいじゃんって感じるんですが、やってる側からすればまた違うんでしょうかね。
高井さんがスペースに走り込んで、そこにちゃんと、ある程度アバウトでもいいから出せてるときは結構いい攻撃してたように思ったんですが…。
霜田レノファの時も、ある程度適当にサイドを突破してクロスを強引にでも上げさせて、中央に3~4人待機させてるときは強かったんですがね。
なかなか割り切れないものでもあるんでしょうか。
次、2の問題。
あくまで個人的な印象で、しかもうろ覚えなんですが、18、19節でレノファって計4失点してるじゃないですか。
その内3失点に佐藤謙介が絡んでたと思うんですよ。
単純な走力の問題と、プレスのタイミングと、イエロー覚悟でカウンターを潰す決断、確か3回ミスして3回失点になっちゃったんですよね。
どうしてもDFとMFの間が空いてしまって、そのスペースを使われてしまう。
"5-4"でブロックを作ってるのに肝心の中央がそんなに固くない。
もちろん佐藤謙介だけに責任があるとは思いませんが、思いませんがやけに目立つ。
怪我明けという事情もあったとは思いますが、彼の守備能力を考えると、その負担を軽減できる選手を同時にピッチに立たせたいところ。
2019年は三幸の守秘負担を軽減できる選手がいませんでしたが、今はいるやん。
ヘニキが。アニキが。
ってことで佐藤謙介がこれからめっちゃ守備できるようになりました!ってことは無さそうなので、レノファが失点にフォーカスするなら佐藤謙介をスタメンから外すか、ヘニキをサポート役で出すかのどっちかになるだろうなーって、この課題に関しては解決簡単やな、と。
そんなことを思いながら大宮戦で、この攻守の課題をどう解決(修正)するか楽しみにしてたんですよ。
で、当日スタメンとベンチを見て心が踊ったわけですよ。
まずスタメン。
3バックの右CBに楠本選出。
これで多少理不尽にビルドアップ出来るようになりますのでボールが前線に届くやろ、と。
ココロオドルポイント1。
ダブルボランチにダブル陸選出。
佐藤謙介、ヘニキコンビではなく走れるダブル陸選出。
ココロオドルポイント2。
で、ベンチ。
佐藤健太郎、ヘニキを置いている。
これでダブル陸が走り疲れても交代できる。
かつダブル陸とはまた違う貢献を攻守に出来る二人。
ヘニキはCBもMFもその気になればFWも出来ちゃう以外とユーティリティー性あるしね。
ココロオドルポイント3。
シャドー要員に浮田、草野がいる。
強引にでも得点を期待できて、しかも草野は走れる。
ココロオドルポイント4。
いやー、現状で考えられる最善手を打ったやん。
で、なんで負けんねん…。
ホント…。
いや、負けるのはいいんですよ。
結果は運が作用するときもあるんで拘ってないんです。私。
サッカーって勝負を売り物には出来ないじゃないですか。
"必ず勝ちます"を商品には出来ないので。
なので"勝ち行く工夫"が一番大事だと思ってるです。
人によって違うでしょうが、私がサッカーを見るときは各チームのそういった工夫を楽しんでるんですよ。
その姿勢さえ、なんらか見えれば「ああ~楽しかった。また見よう」になるんです。
翻ってこの試合ではその姿勢が見えなかったんですよね。
もちろん、チーム関係者全員が勝利を目指して進んでるのは頭では分かるんですが…。
見えてるものが…さすがに…。
この試合の前半では "4バック化 + 神垣" でボールを運ぼうとしたり、後半は止めて "3バック + ダブル陸" にしてみたり、工夫はしてるんですよ。
ただ、それはもう見た。
上手く行くときもあれば、上手く行かないときもあったじゃないですか。
で、上手く行かないとき、どうするんですか。
っていう話。
後半は特にボールが前線に運べなくなってしまいました。
前線は動かないは後ろは角度つけないわで散々でしたから、そりゃそうよ、って話ですが、じゃそこからどうするのっていうのが見たいわけです。
霜田レノファの時からずっと思ってたんですが、これ、プロの試合な訳じゃないですか。
プロが出来ないことに挑戦し続けるのに私は違和感を感じるんですよね。
"プロは出来ることを駆使して結果を出す" からプロなんだと思ってるんですよ。
ビルドアップでボールを運べない、前線は動けない、いい位置を取り続けられない、なら、どうするか。
お金を払って見に来てる、見ている人がいる以上結果を求めに行く姿勢は見せなければならないと思うんです。
"我々が目標にしているサッカー"で勝負をしにいくという姿勢は否定しませんが、そのサッカーで試合中つまづいたら割り切って他の手に移行しなければ、それはプロではなくないか?と感じてしまうんですよね。
(なので勝つために「練習するしかない」とコメントした霜田監督に違和感しかなかったわけですが)
出来ないことを出来るようにするのはアマであり、サッカーでいうならユースとかプロ契約前の選手たちの作業だと思うんですよね。
すいません…グチグチと。
この試合で言うと、相手のCBのクリアって割りと雑だったじゃないですか。
セカンドボールほとんど拾えてたわけです。
しかも割りとずっと。
こちらのビルドアップが上手く行かないのであるなら、何故そこをもっとつかなかったんでしょうね。
実際池上が前半にクソおしいシュートを打ったのもセカンドボールを拾ってからでした。
加えて、中央は密集していたのでサイドの攻略に変更しましたが、クロスを上げられるところまでは行きましたが、中央待機組が少な過ぎて何度もやり直してましたよね。
それに中央にいるのは高井さんだったり島屋だったり池上だったりしました。
そりゃクロス上げにくいわ、と。
梅木、浮田、ヘニキがベンチにいて何故サイド攻略に作戦変更したのにも関わらずこのメンバーの投入が遅かったのか。
ヘニキに関しては出場してすらいません。
ターゲットにも、セカンドボール回収も出来るのに。
"相手を困らせるポジショニングをする"サッカーを目指す割には"相手が嫌がるサッカー"をなぜしないんでしょうか。
正直この試合に関しては監督にも選手にも落ち度(という言葉はちょっと重いですが)があったかなと。
まー、別に適当に放り込みサッカーをしなかったから失望したぁ、とかそういうことではないんですが、選手交代、フォーメーションこそ工夫はありましたが、本質的に崩しに行くサッカーを止めなかったのはちょっとガッカリしました。
「勝ちに行く」とコメントしたり「細部に拘る」と言う割には試合終了後ピンピンしてますし、単純なトラップでボールが腰まで跳ね上がったり…。
ちょっとブルーな気分です。
試合終了後の監督のコメントで
「今、個人の技術と質を上げるというところに向き合っていますので、なんとかみんなで引き上げたいと思います。」
とありますが、なんか去年聞いたことあるような…って気がして胸がざわついてます。
ま、何だかんだで修正しまくってる渡邉監督ですからやっぱりその内なんとかなるんじゃないとも思ってますが。
本音を言えばこの大宮戦で「霜田監督のここがクソじゃぁ」的なウンコみたいな記事を書こうと思ってたんですが、それどころじゃなかった。
人を気にしてる場合じゃなくて、あまりにもこっちの状態が悪すぎたっていうね。
どんなにいい監督でもやっぱりすぐには勝てないだなーと勉強になってたりします。