【第8節 home ザスパクサツ群馬戦】 新しい形

いや、楠本出場せんのかい…。



今節は18位の群馬と21位の山口の降格圏争い対決であり、ここから始まる3連戦の初戦のため両チームとも勝って弾みをかけたい、そんな試合でした。

群馬からすれば「山口に負けるとかねーわ」でしょうし、山口も「群馬に負けるとかねーわ」といった心境だったのではないでしょうか。

結果は今期初先発した浮田のスーパービューティフルゴールを守りきり1-0で勝利。

山口が今期ホーム戦初勝利をあげましたとさ。

これで山口は16位、 群馬は20位となりました。

まー、3位の京都以下まではだいぶ混戦で、まだまだ1戦1戦の結果で順位が激変していく段階なので降格圏脱出は嬉しいですが、油断はなりませんね。

そういった意味では試合後の監督のコメントは頼もしく思えましたね。


-試合終了の瞬間は、どう感じたか?

「次に勝たなければ意味がないと思いました。」


おっしゃる通りですね~。ホント。





さて、この試合では先発メンバーをガラリと入れ替えたり、ビルドアップで新しい形にチャレンジしていたので忘れない内に書いておこうと思います。




【先発メンバーの変更】


これから3連戦が始まるからか、新しいビルドアップの形を試すからかは分かりませんが、今節は先発メンバーを4人入れ替えました。


右サイド 池上・川井ペア

左サイド 浮田・ヘナンペア


右サイドのペアは今まで試合途中から組むことが多かったペアです。

なので注目すべきは左サイドでしょう。

お互い初先発という点もありますが、何気に初組み合わせではないでしょうか。

この組み合わせの心は "左サイドに左利きの選手を配置" ではないでしょうか。

今までは、左サイドに高井・石川といういわゆる "左サイドに右利きの選手を配置" していました。

今シーズンのレノファは結構DFの選手が前線にフィードする機会が多くありましたが、左利きのCBが出場していなかったため、左サイドの攻撃が "高井の特攻" くらいしかありませんでした。

しかしヘナンを左SBに配置したおかげで、後述するビルドアップから左サイドからでも前線にフィードすることが出来ていました。

現在停滞気味のレノファの攻撃の選択肢を増やしたという意味でも良いメンバー変更だったのではないでしょうか。




【新しいビルドアップの形】


今まではボランチ佐藤謙介をディフェンスラインに落とす "3バック化+田中" でビルドアップをしていました。

両SBが内・外のどちらかで高い位置を取る形ですね。

ですが、今節ではガラリと形を変えていました。

大きな要因は "左SBヘナン" ですね。

左から "ヘナン、渡部、菊地 の3バック化+田中" という形を作っていました。

で、幅を取るのが浮田と川井。

この形を取ったおかげで


「左サイド後方から左利きの選手が前線にフィード出来るようになった」

佐藤謙介を高い位置に置けるようになった」

「左サイドから左利きの選手がクロスを上げられるようになった」


といった恩恵を受けられるようになりました。

佐藤謙介はたまに(状況により)田中と役割を変えてたりしましたかね。

攻撃時3-1-4-2を作りやすくなって前線に厚みをもたらせるようになったので面白い変化でした。

前線はというと右サイドは "池上・内側、川井・外側" といつもの形。

左サイドは "外側が浮田" "内側が流れてくる小松か草野" の形でした。

おそらく大雑把な意図としては "右で崩して左で仕留める" というものかなと。

ザッケローニジャパンと逆の攻撃ですね。

(香川、長友の左サイドで崩して岡崎のいる右サイドで仕留める)

この意図で、最悪左に流れてきたり、左で崩さなくてはならなくなったとしても浮田なら左足で精度の高いクロスを上げられますし、理不尽キープもあるので一応理に叶ってますね。

高井・石川のペアリングですと良いクロスが上がらないんですよね。

二人とも右利きだからしょうがないですけど。

なので "左サイドに浮田がいる" というのも停滞していたレノファの攻撃に変化をもたらしてくれたように感じました。





【可能性と問題点】


まー、新しいことを始めたらそりゃ良かった点も悪かった点もありますよねってことで、個人的に思うこの形が持つ可能性と問題点を書いてみたいと思います。


可能性としては「ヘニキを先発させられる」ってことですかね。

さーせん。

私、ヘニキが推しなんですよ。2019年から。栃木にいたときから。

なので頭の中がヘニキのことでいっぱいなんでいのいちヘニキを話題にします。

SBがビルドアップに関わることでボランチの一人がビルドアップに関わらなくてもよい形が生まれました。

キタコレ。時は来た。

クロスのタイミングでヘニキが飛び込んできたり、跳ね返されてセカンドボールを鬼回収する姿を想像しただけで絶頂もんですわ。

あとカバー範囲が広いんで中盤の守備力が上がると思うんですよね。

佐藤謙介・田中ペアだとまだちょっと弱いように感じるんですよね。

ボランチがサイドの守備に追われたとき、ヘニキなら潰しきってくれると思うんで中盤の守備力を改善してくれるはずです。はずです…。

ってことで攻守に貢献できるヘニキ起用の可能性が浮上したのは大きいと思ってます。

個人的な思惑(ヘニキ見てぇ)がほとんどを占めてますがね。




可能性はこれくらいです…。

すんまへん。

思いつかなんだわ。

後は問題点書きます。




問題点は "ヘナン" ですね。

ヘナンのおかげでレノファは新しい形を試せたわけですけど、良くも悪くもヘナンなんですよね。


いや、明らかにSB苦手やん。


これに尽きる。

SBの守備がギコチなさすぎるんですよね。

マークの受け渡しや、走り込んでくる選手を見れてなかったり不安しかない。

よくこの試合無失点に抑えられたよ…。

これ左が頑張り屋の浮田でなかったらヤバかったですよ。

まー、元はCBで去年はボランチ出場が多く、サイドというより中央向きの選手でしょうから微笑ましいですけどね。

前線へのフィードに関しても狙いは良かったと思いますが精度が…。

転がすパスは上手いですけど浮かすパスは…。

うーん。

この "SBバック(ヘナン)をビルドアップに組み込む形" 続けますかね?

意図は良いと思いますがクオリティが…。

ヘナンがSBに慣れるまで待てますかね。

個人的には推しのヘニキの出場が掛かってるんでヘナンには頑張って欲しいんですけども。

小松、浮田、ヘニキ、ヘナン、渡部、菊地(楠本)のドリームセットプレー実現のためにもヘナンの頑張りに期待してます。

あっ、これ可能性だ。

可能性枠にドリームセットプレー追加で。




【最後雑談】


いやー、浮田

浮田 半端ないって。

なんでレノファにいんの?

オナイウ、山下、小野瀬、三幸、菊池に続く "レノファの理不尽枠選手"やん。

来年絶対いないじゃーん。

こんなやべぇ選手が今まで出場できなかったのって実況の人(か、解説の中島さん)曰く「ディフェンスの約束ごとの徹底」的な理由らしいですね。

戻る位置とか仕込んでたらしいですよ。

これ聞いたとき「???」でしたね。

おまっ、それ高井さんに言えんのか?って。

普段左サイド担当してる高井さんのディフェンスクオリティなんてやる気のないラッシュフォードかベイルやぞ、と。

なんで浮田には徹底して高井さんは放置なんでしょうね。

これは、あれですか。

人間性的な話なんですかね。

浮田はやろうとするけど高井さんはやろうとしない…的な?

いや、サイドの選手が絶対守備しなきゃいけないとは思ってないですけど、ヘナンの背中側まで戻ってディフェンスして、なおかつ点取ってくる浮田ってマジバケモンだなぁって思います。

高井さん…大丈夫ですかね。

サイドは島屋も帰ってきましたし、ディフェンス出来る系の選手が増えてきました。

スタメンを狙うなら2トップの一角だと思います。

草野がヤバそうな退場をしたのでおそらく長めの治療に入るはず。

高井さんの競争相手は河野だと思います。

河野…めちゃめちゃクオリティ高いんすよ。

降りてはたいての仕事に関してはちょっと競えないと思います。

ボチボチ高井さんが正念場を迎えたのかなと感じます。

高井さんは高井さんのままで貫くのか、意識を変えて生まれ変われるのか、高井さんがどうアプローチしていくのか非常に楽しみにしています。