【第3節 home アルビレックス新潟戦】 まぁ大丈夫っしょ

いや、高木(次男)が元気にスタメン出場しとるやんけ…。




出場停止の本間に代わって出場した元レノファ戦士の星が先制点決めてくるし…、わかります。これ、優勝するチームのムーブですね。

はぁ。うらやまし。

こっちは島屋と佐藤謙介(ケガ?)がいなくなるという飛車も角も落ちて代わりが見つからんパニック中なのに。

これがチームとしての完成度の違いですか。

前回「ありがとう長崎。手負いの熊は山口で美味しくいただくわ~」とイキり散らかしてたんですがね。

新潟には勝てなかったよぉ…。





さて、試合を振り返っていきます。

正直、開始前のスタメン発表時点で 負けたわ! 解散! お疲れっした! と思ってました。

ナベシンの正気を疑っちゃいましたよね。

だって「左サイド高井、ボランチ池上」っすよ。

新潟相手にそれはきちぃっすわ。

あまりにも守備強度が足りないっすもん。

結果1-2で負けちまいましたわ。






【俺たちの霜田レノファが還ってきた!前半】


今節の前半は酷かった。

まー、酷かった。

プレスにしろビルドアップにしろ第1、2節とは別の形で挑んでましたがチンチンにされちゃってました。

あれ?霜田さんが監督やってる?疑惑が頭によぎるくらいに当時と重なるシーンが多かったです。

はまらない前プレス、間に合わないスライド、定まらないボールの奪い所…。

もうね。いっそ微笑ましかったですよ。

準備してたものが通用せず、上手くいかない内にミスして自爆っていうところまで一緒なんですもの。

強くなる、勝てるようになるという道のりは本当に長いんだなぁとしみじみ思いました。






【いや、今年は渡邉監督だった!と思い出した後半】


そういや去年最下位だったんだわ

勝ち点60とかワロスワロスwww

ハイハイ ごーくれいじー ごーくれいじー


とダークサイド側に染まり始めてたんですがね。

後半始まって思い出しました。

今年の監督、渡邉晋だったわ、と。

ついでに今年のスローガンは「決起」で ごーくれいじー して 狂いたまわんでもよかったんやって。




ばっちり修正してきてくれましたね。

スライド守備で対応しようとしていた新潟のビルドアップを、ガッツリ人を当てて対応する形に変更。

前半はいつもの3バック+佐藤健太郎のビルドアップを捨ててましたが、後半は戻しました。

(渡部、楠本、田中 + 池上 の形)

さらに両SBを内側に、両SMFを外側に配置してました。

今までは片っ方だけでしたけどね、今節は両サイドやってました。

さらにさらに、後半途中に橋本が左SBに入り、右SBに石川が移動して、右サイドが前節琉球戦と同じ形になったんですよ。

その際、琉球戦では内側に高木、外側に石川になりましたが、今節では内側に石川、外側に高木の形を取れてました。

前回取った修正策のブラッシュアップまで出来るんかい…。

ごいごいすーのすーをさしあげますね。





【構図は同じだが中身が違う】


まぁ、後半立て直せた理由の一つに、後がなくなって行くしかなくなった山口と、特に3点目は狙わずにのんびり試合を終わらせたい新潟の思惑が偶然にも噛み合っちゃった部分は確かにあると思うんですよ。

構図だけでいえば去年何度も見てますからね。

前半失点して、後半から全力で攻める山口。

引いて守って逃げ切りたい思惑の相手と噛み合って一見ボコボコに出来てましたが、同点、または勝ち越しは出来なかった去年。

今年もそれと一緒やんけ、と。

確かに一緒なんですけど内容は全然違いますよね。


ディフェンダー

ケズッテ

ゼンセン ニ

フレッシュ ナ

センシュ ヲ

トウニュウ スル


というシンプルすぎる戦術の選択肢しか無かった前任者に比べ、仕組み、配置といったところにまで修正の手を入れてくれる監督が来てくれたわけです。

そりゃ期待しちゃいますよね。

第1、2節も修正してましたが、ワンチャン偶然の可能性が捨てきれませんでした。

(前任者が刻んだ心のキズは思ったより深かった)

が、3回も的確に修正してくれれば、それもう偶然じゃなく実力ですわ。

戦術「勢い」しかなかったチームに論理的な戦い方を仕込んで幅を広げてくれている段階なんだなという印象を強く受けました。

と同時にマジでこのチームには土台が無かったんやなと絶望もしましたけど。






【時間はかかると思うけど、まぁ大丈夫】


渡邉監督からすれば正真正銘のゼロスタートだったんだな、とここまで見てきてそう思いました。

チームとして積み上げられたものを全く感じませんもの。

良くも悪くも真っ白のキャンバス渡されたんだなーという印象です。

ペドロヴィッチ監督 → 森保監督

風間監督 → 鬼木監督

というような引き継いでブラッシュアップすればいいよね感がまるでありません。

自分で作って自分が完成させる。

まー、遣り甲斐はありそうですけどね。





現状、試合の入り方を間違えて後半修正という形が続いています。

なかなか勝ち点を奪えていませんが、修正自体は的確に出来ているので、このまま続けて出来ることを徐々に増やしていけば良いと思います。

何もないんですもの。逆にいうとこれしかやりようないっすよ。

戦術、修正、選手起用、配置、ホント色々やってくれてます。

去年は「その内なんとかなるやろ」と思ってたら何ともならずに最下位でしたけど、今年はちゃんと根拠のある「その内なんとかなるやろ」なので安心できそうです。

さすがに今年J1に行けそうな順位にいくような飛躍的なステップアップは期待していませんが、来年J1を目指せるチームにはなるだろうという期待は出来ます。

うん。まさに有言実行。

このまま試合を重ねて、J3にさえ降格しなければ万々歳なシーズンかなと。

開幕前は、ひょっとしたら爆発的な快進撃をするんじゃないかなとかひっそり期待してましたけど、思ってた以上にレノファというチームが積み上がってなかった…。

まぁ、焦らずゆっくりと、ですね。





【最後、雑談】


前からプレスを掛けに行くか。

引いてブロックを作って守るか。

難しい2択ですよねー。

現在のレノファは守備に不安がある渡部と楠本をCBで起用しています。

その分2人とも足元の技術が優れているのでビルドアップで貢献してくれています。

(まー、楠本はたまにやらかしてますが…)

不安の守備でも引いてブロックを作って守る形を採用して2人の弱点を補ってるという形を取ってますね。

で、今節の前半はそれが裏目に出た感じがします。

相手のディフェンダーにプレスを掛けに行くか行かないかの判断が出来ずにオロオロしてました。

前線の高い位置、かつなるべく中央で奪ってショートカウンターを狙ってたみたいですが、いつもはブロック作って守ってますからね。

そりゃ悩むよね…。

レノファの狙いを外せる新潟のビルドアップが上手すぎたのもありますが、個人的には前半は捨ててハーフタイムでボスの指示を受ければいいと思っていたので、前半は撤退一択だったんですがね。

まー、難しいですわ。



後半は前からガツガツプレス掛けに行きましたが、これをチームの基本にするのもまた難しいですよね。

CBが渡部、楠本なんですもの。

霜田監督は前プレスを優先してヘニキと真鍋をCBに起用して、この2人にビルドアップが出来るようになることを期待してましたが、渡邉監督はどうしますかね。

渡邉監督は頭お花畑夢成長期待起用はしないと思うので(霜田監督は選手に優しすぎたと思ってます)、現実的な起用をしてくると思うんですよ。

準備してきたものが通用しなかったときに、修正入れられるまで耐えられる選手に育てていくのか、そういう戦える選手を起用するのか。

このへんも楽しみだったりしてます。

さすがにサイド高井、ボランチ池上はねーわと思ってますが、まだ言うて3節ですし、動揺したときにグッと耐えられるような選手になったらチームにとっても大きい2人でもありますしね。

1試合1試合非常に濃い、得られるものが多い試合になってます。

高い授業料っていうのはこういうことなんでない?と思ってます。

霜田監督は選手のために払い、渡邉監督はチームのために払ってる印象です。

まー、どっちがいいのかは相変わらず分からないんですけどもね。

個人的には渡邉監督の姿勢の方が「好き」です。






3、4節で、1、2節では起用されなかった選手が起用されるかもと思ってましたが、3人来ました。

橋本、新垣、浮田

橋本はアシスト。新垣はデビュー。浮田は得点。

素晴らしかったと思います。

他にも岸田の先発、高井の左サイド、高木の右サイド、草野の左サイドといった新しい使われ方を見られたのでとても良かったです。

後半頭から出場した田中は特に良かった。

もうボランチのレギュラーでええんやんと思いましたもん。

気の効く位置取りでビルドアップをかなり助けてくれました。

草野の左サイドが思いの他良かった、高井のサイド起用はやっぱり怖い(過去の高井比ではかなり頑張ってくれてましたが…)ので、次節やるなら高井FW、草野左SMFが見てみたいものです。


SBが内側に、SMFが外側にという配置が出来るようになったので、右サイドに森が生きる下地が整ってます。

ブラジル組を含め、彼の起用も待ち遠しいです。