霜田塾卒業生の答え合わせ

Jリーグがコロナで中断している間に、2020シーズン終了後に過去の傾向から霜田塾を卒業するであろう選手を予想してました。


今回はその予想の答え合わせをします。


ちなみに霜田塾を卒業する条件として以下の傾向が見られていましたのでそれを参考に予想してました。


1, 35試合以上の出場で個人昇格

2, 前年20試合出場前後、あるいはそれ以下の出場、その次の年の試合出場が10以下でJ2、J3のチームに移籍


この条件を元に予想した選手たちが


【個人昇格】


「GK」


・吉満 大介


「DF」


・楠本 卓海


「MF」


・田中パウロ淳一


・池上 丈二


・高井 和馬


・吉濱 遼平




【J2、J3のチームに移籍】


「MF」


・佐藤 健太郎


・清永 丈瑠




でした。

で、どうなったかというと




【個人昇格】


・吉満 大介 → 契約更新


・楠本 卓海 → 契約更新


・田中パウロ淳一 → 松本山雅FC へ移籍

・池上 丈二 → 契約更新

・高井 和馬 → 契約更新

・吉濱 遼平 → 契約満了 その後 FC岐阜 と契約




【J2、J3のチームに移籍】


・佐藤 健太郎 → 契約更新

・清永 丈瑠 → 契約満了 その後 ガイナーレ鳥取 と契約




となりました。

当たったのはパウロと清永の2人でしたね。

予想よりも各選手成績を伸ばせなかった印象です。

2020シーズンは戦術的サポートがなかったのでしょうがないかなと思いますが。

チームとして機能的(組織的)に勝ちに行く形が最後まで作れなかったですしね。




個々への感想を書きます。




・吉満 大介


間違いなく2020シーズンの守護神として君臨するであろうと思っていましたが、まさかのスタメン落ち。

20試合出場に留まりました。

持っている個の力はJ2でも屈指だと思うのですがなかなか安定しない印象です。

パントキックミスから失点するなど吉満らしかぬプレーもありましたし、メンタルが心配です。

吉満、山田揃って終盤は林にスタメンを奪われましたからね。

どうしてしまったんだ…と。

2021シーズンは監督も変わりますし心機一転ガッツリレギュラーを奪還してほしいです。

山田はケガでおそらく4月頃まで戦線離脱、ライバルは関、寺門、石井ですが、余程のことがない限りレギュラーは吉満だと思ってます。

自他共に認められる正守護神になる姿を見せてくれる日を待ってます。



・楠本 卓海


2019シーズンに30試合出場した楠本。

2020シーズンは飛躍の年やと思っていましたがまさかの10試合出場に留まりました。

菊地、サンドロがいましたから厳しいかなと思いましたがサンドロがケガで長期離脱、菊地もケガがありなかなか出場出来てませんでしたからね。

その空いてしまった2つの枠の内1つは楠本で埋まるはずでしたがヘニキと真鍋が埋めてくるとは予想外でした。

出場は少なかったですが相変わらず屈指のビルドアップのうまさを見せてくれましたし、自陣での空中戦の強さも健在と。

先発で出場して45分で交代と訳のわからない扱いを受けていたので移籍しちゃうかもと思っていましたが契約を更新してくれました。

監督交代で一番恩恵を受けそうなのが楠本なので(その次に吉満)DFは今までで最多人数となりライバルは多いですが、ディフェンスリーダーになってくれると期待しています。

多分ですが池上よりもキャプテン気質な感じなので、いつかはディフェンスリーダー兼チームキャプテンになってほしいですしきっとなれます。



・田中パウロ淳一


オフシーズンに唯一の個人昇格を果たしたパウロ

2020シーズンは左サイドでの起用が多かったですね。

ウイングバックサイドバックまで経験しました。

ですがやはり一番輝いたのは右サイドでプレーしているときだったように思います。

右サイドからのカットインが得意な選手を何故左サイドで起用し続けたのか分かりませんが、松本山雅FCでは右サイドで起用されることを願ってます。

サイドハーフ パウロ

サイドバック

が実現したらかなり熱いなー、と。



・池上 丈二


レノファのキャプテンは全試合フル出場、という枷を外してくれた選手ですね。

40試合出場して1G7Aの成績を残しました。

ボールを受けるために動き回りすぎて逆にチームが停滞してしまっていましたし、疲れで終盤はクオリティーが落ちしまっていました。

渡邉監督の元なら正しいポジショニングを学べると思いますので伸び代モリモリです。

2021シーズン一番生まれ変われるとしたら池上だと思っていますので真・池上の爆誕を期待しています。



・高井 和馬


オフシーズン最大のサプライズ。

まさか高井が契約を更新するとは予想していませんでした。

2020シーズンは全42試合出場して10G4Aの成績を残しました。

シンプルにゴールを目指すスタイルの方が成績を伸ばしそうですが、なんか色々やっちゃうんですよね。

とはいえレノファの前線の核となる選手だと思うので、渡邉監督がどう高井を導いていくのかには注目しています。




・吉濱 遼平


高井の契約が嬉しいサプライズなら吉濱の契約は悲しいサプライズでした。

契約満了ってうそやろ…。

霜田監督が偶然完済させたレノファ式5レーンの軸となる選手でしたがケガ。

本当にもったいなかった。

左から

安在、浮田、小松、吉濱、川井

の5レーン攻撃はもっともっと見たかったです。

渡邉監督の元でも主軸になれると思ってましたが残念です。

岐阜でもケガさえなければ間違いなく主軸として働いてくれると思いますのでいつか対戦できたら嬉しいですね。





・佐藤 健太郎


オフシーズンに片道キップを持たせてレンタルされてしまうんやろうかと思ってましたが契約更新してくれました。

中盤戦から終盤戦くらいに掛けてレノファは4-1-2-3に戻した時機がありましたが、アンカー佐藤は別格でしたね。

18試合出場でしたがインパクトは絶大でした。

パスの散らし、サポート意識、素晴らしかったです。

レノファには必須の選手だと思わせるプレーを見せてくれたので「2年でJ1」を実現して、佐藤がJ1で再びプレーする姿を見たいですね。



・清永 丈瑠


清永の適正ポジションってどこだったんでしょうか。

2019年からレノファの試合を全試合見始めたので分からないんですよね。

2020シーズンは左サイドバックとして主に起用されてましたが、彼はアタッカーではないんでしょうか。

サイドバックとして出場しておもしろいポジショニングをしていたので(ボランチの位置に上がってくる)とても楽しみにしていたのですが契約満了…。

本当にもっと起用されてほしかった。

ガイナーレ鳥取ではどこで起用されるか分かりませんがレギュラーを取って昇格に向けて頑張ってほしいです。






2021シーズンは渡邉監督が指揮しますので戦術的サポートを受けられます。

チームとしての動き方は側だけ作って中身の判断は選手任せ、という雑な戦術からは脱却できます。

勝つために、組織的で機能的なプレーを求められるチームにレノファは生まれ変わると思ってます。

そんな環境でこそ活躍できる2020メンバーが多々います。

吉満や楠本がその筆頭だと思っていますが、新加入選手たちとも上手く化学反応させてよりレノファをより上の段階へ押し上げてほしいですね。

活躍するってことは個人昇格チャンスを掴むってことでもあるのでやや複雑な心境ですがね。

いやホント… 「2年でJ1」は難しいですね。


まー、一回J1のことは置いておいて、2020シーズンに活躍しきれなかった霜田塾卒業生予想メンバーの新シーズンでの活躍を楽しみにしています。