現状の霜田レノファについて特に書くことはない、と転換点らしきものがあるまでは記事を書くつもりはなかったんですが、昨日の第16節でついに「3-4-2-1」を採用したのでその感想を書きたいと思います。
試合は1回しか見てないので感想です。考察やら分析ではないです。
昨シーズンも16節で3-4-2-1を採用し、今シーズンも16節で3-4-2-1。
霜田監督にとって「16節」というのはターニングポイントか何かなんでしょうかね。
ここまでは試す、結果次第で切り換える、のような。
個人的には勝負するなら修正するのが遅すぎる、と感じますが、育成主体の霜田レノファを鑑みればしょうがないのかなーと。
降格ないシーズンでありながらある程度修正する意思があった点を喜びたいです。
(てっきり「僕らのサッカー」を押し通すと思ってました)
16節も掛けてようやく修正を始めましたが、それでも何だかな~と感じる点が多いのでいくつかのポイントに分けて書こうと思います。
1. 【相変わらず「縦に遅い」】
2. 【「育成主体」は変わってない】
3. 【時代遅れに感じる】
4. 【今後も】
1. 【相変わらず「縦に遅い」】
今節モンテディオ山形戦の結果は、今シーズン初となる0-0のスコアだったわけですが
「システムを変えたことで守れたわけではないと思います。」
「常に攻撃的に戦いたいと思っているし、今日も守備的に戦ったわけではありません。」
「攻撃的なチャンスをもっとつくりたいし、ボールをもっと繋ぎたいです。それをやるにはまだ技術や力が足りないので、一歩ずつ登っていきたいと思います。」
と霜田監督はコメントしてますね。
今までと違い5バックで中央を閉めるやり方で守っておきながら「システム変更で守れたわけではない」というのは謎です。
まー、それはどうでもいいんです。
むしろ攻撃面に問題点を感じます。
相変わらず細かくボールを繋ぎたがる弊害で被カウンターを喰らいすぎです。
せっかくイウリ、浮田の前線で、左にパウロが居て、後ろに吉満と楠本がいるのにサイドや中盤の低い位置経由でゆったり進むせいで得点の気配がしません。
しかも相手がプレスで嵌めてきてるのに強引に通そうとするので、まー、繋がらない。
サイドも中央も狙われてるんですよ。
そのステップ飛ばせばいいのに、と思います。
相手のプレスを無効化するほどのビルドアップは難しいです。
J1の上位チームでも、ヨーロッパの強豪チームでも嵌められれば厳しいです。
素直にイウリ、浮田に蹴るか、前線のスペースに蹴ればいいのにと感じます。
高とヘナンをボランチで起用してるわけですから後ろで細かく繋ぐよりも相手陣地でプレーさせる時間を増やせばいいのにとモヤモヤします。
霜田監督のスタイル的に、なかなかこの「縦に遅い」は解決出来なさそうですね。
2. 【「育成主体」は変わってない】
フォーメーションを変えはしましたが、やたらビルドアップしたがったりしてるので、勝つために大きく修正したとは言えないですね。
選手配置がぐちゃぐちゃであったり、選手に合ったシステムを組んでないので、相変わらず「出来たらいいな」「出来るようになったらいいな」で選手を起用してるので未だに育成>勝利の構図は変わってように感じます。
3. 【時代遅れに感じる】
先日バルセロナに所属しているビダルが興味深いコメントをしてました。
サッカーは時代によって最適が異なります。
最近は特にその変化のスピードが早まってきてるように思います。
スタイルに縛られるよりも、早々に自チームの最適を見つけられたチームがリーグやカップ戦を勝ち抜いてるように見えます。
世界最高峰の舞台でプレーしている選手はその変化に身を持って気づいてるのかなと。
(まー、ビダルの意見が全てではないですが)
霜田監督は「レノファのサッカーを根付かせたい」といったコメントをよく残しますが、それ、遅れてませんかね。
世界最高峰のヨーロッパのリーグと極東の二部リーグではまた価値観は違うと思いますが、不安には感じます。
「一つずつ目の前の勝点を取りながら、内容のあるレノファらしいサッカーを続けていきたいと思います。」
霜田監督のコメントです。
現在のサッカー環境を考えればあまりにも悠長だな、と。
4. 【今後も】
結局変わったのはフォーメーションだけだよねってことで、今後も特に書くとこはないのでしばらくは記事を書かないと思います。
必要なのはスタイルの構築ではなく勝利、育成ではなく勝利。
せめて勝ちにいくような姿勢が感じられたらまた書くと思います。
正しく選手が起用され、勝ちにいくためのシステムが組めてる日が来ることを願ってます。
(霜田監督在任中は厳しいでしょうが、ながーい目で見てます)