最終節まで。

またしばらく投稿していなかったらシーズンが終わってしまいました。
それでもレノファの試合は全て見ていたので振り返っていきたいと思います。

・第39節 VS FC琉球戦 1-2 で敗戦。

・第40節 VS FC町田ゼルビア戦 0-1 で敗戦。

・第41節 VS モンテディオ山形戦 2-3 で敗戦。

・第42節 VS 徳島ヴォルティス戦 0-3 で敗戦。



第38節の千葉戦以降は最終節まで4連敗でしたね。

これらの試合の内、琉球戦、町田戦は現地で観戦できました。
琉球戦はホームだったんですが、ちょうどそのタイミングで山口県に帰省していましたので、初みらスタでの観戦が叶いました。
この試合は三連休の真ん中だったのもあったかもしれませんが、たくさんのお客さん(計6000人くらい)がいらしてたみたいで、とても楽しかったです。
やはりスタジアムがガラガラよりはたくさんの人で埋まってる方が見応えがあります。
町田戦は東京に戻ってましたので、いつも通り観戦に行けました。

しかし。

今年は計3回現地観戦に行って3戦3敗…。
疫病神化してしまいました。
来年は足を引っ張らないように初詣がんばります。



さて。
4試合ありましたが、特に最終節、徳島戦を振り返りつつ、今年のレノファに出来たこと、出来なかったことを考えていきたいと思います。


まず、なんといっても最終節は坪井さんの引退試合でしたね。
往年のベストポジションである3バックの右ストッパーとして先発していました。

さすがに相手選手に一対一で振り切られるシーンはありましたが、シュートコースやパスコースの読み、荒れそうな展開(原因菊池)でにこやかに納めていく姿はさすがベテラン!18年間本当にお疲れ様でした!

ぜひ指導者になられるのでしたらレノファからキャリアをスタートしていただきたいですね。
浦和が許さないですかね…?


では試合全体を振り返ります。


私はこの試合は、上位に行けるチームとそうでないチームの違いをハッキリ見せつけられた試合だったと感じました。


徳島というチームがいい意味で特殊なのかもしれませんが、ボールのない選手の動き、オフザボールの質が段違いでした。

ボールを持っている選手に対して、パスコースを提供するために常に2~4人動き、ボールホルダーに対して横(斜め)、縦に動き出して三角形を作っていました。
さらに前線ではレノファDFの裏のスペースを常に狙っており、言い方はおかしいですが、ボールホルダーから見て常にパスコースが3~4つあるとても優しい作りのチームでした。


対するレノファは一年通してこのオフザボールが改善出来ませんでしたね。

ほとんどの選手の選択肢が低い位置からのパス&ゴーであり、前線の裏抜け一発狙いでしたからね。
味方ボールホルダーに対してパスコースを提供する選手が1~2人しかおらず、その選手たちも動き出さないからガッツリマークされてパスの受け手になれていない。

前線の選手が裏抜けを狙って相手のディフェンスラインを押し下げても、その空いた相手DFとMFの空間を使うために走り込む選手がいない。

ざっくり言うとパスの受け手になる為に走り出す選手が前線の1人しかいなかったです。


この辺りが上位チームと比べてレノファの課題だったかなと思いました。


とはいえ!


レノファもサイドバックが高い位置を取れているときは素晴らしい攻撃が出来ていました。
川井くんはとても良いクロスを入れていましたし、石田くんのゴール前への走り込みからそのまま得点にしたケースもありました。

なので、出来ることには出来ているんだと思います。
再現性が低いだけで。


では、なぜ再現性が低かったのか。


私はそこにまで手をつけられなかったのかなと思っています。


思い返せば、今シーズンのレノファは守備崩壊から始まりました。

相手ボールホルダーにとんでもない位置から突っ込んで交わされたり、相手のクロスに対して中にいる相手FWを誰も見ていなかったり。

特に重ねて書きますが、相手に突っ込んで交わされるシーンが多すぎました。

このような状況から、前線のプレスの連動性、突っ込まないディフェンスへのモデルチェンジなど、主に攻撃よりも守備に練習時間を割いていたのではないかなと推測しています。

実際、サイドバックは何試合通しても高い位置を試合開始から取れないのに対して、ディフェンス面のプレス開始位置、その連動性は試合を重ねるごとに良くなっていったと思います。

霜田監督が目指している「相手陣地内で試合をする」という目標に対して、高いディフェンスライン、前線のプレスは必須です。

攻撃におけるオフザボールの動き出し等より、そういったチームの約束事を徹底することに注力したのだと思います。



こういった意味で考えれば、今年は上出来なシーズンだったかなと思います。

もちろんレノファは「J1、ACL」を目標にしていますから、J2リーグ15位は納得できる結果ではなかったと思います。

ですが、外国人選手含めてほぼ新人のようなメンバーで早い内からJ2残留を決められたのは素晴らしいことだとも言えます。

レノファはどうしても主力の選手が移籍してしまいます。

ですが、霜田監督が就任してから他クラブの若手の有望株と言われる選手たちがレンタルではありますが移籍してしてくれています。
さらに大卒ながら一気にレギュラーになった菊地くんのように自前で獲得した選手も活躍しています。

以前「いつからレノファはサッカー練習クラブになったんだ!」と書きましたが、思えばそれもとても大切な事なのだと感じています。


霜田監督がやりたいサッカーをピッチで実現できる陣容になるまでは、まだまだ時間がかかるかもしれません。

ですが、目標である「J1、ACL」を叶えられる時が来るまでは「レノファに行けば成長できる」と選手から思われる、ある意味尖ったチームとして面白い存在、色のあるチームとして居続けるのもありかなと思います。


「相手陣地で試合をする」ための約束事を仕込まれた選手たちがチームに居続けてから、初めて攻撃のアクセントを仕込めるはずです。

陣容が揃うまでは焦らずチームの熟成を待ちたいと思います。


もう少ししたら移籍シーズンが始まります。


誰が来てくれて、誰が居なくなってしまうのか。
期待と不安でドキドキしますね。