結局「僕らのやりたいサッカー」とはなんだったのか…。
12月9日に霜田監督の退任が公式から発表されましたね。
今シーズン残り3試合なので霜田レノファが見れるのは後3回となりました。
降格がないシーズンとはいえ現在ぶっちぎり最下位ですからね。
とにかく「つまらない」試合内容かつ結果も最悪…と。
「また見たい!」と思える内容ながら結果だけが伴わず、ということでもないので妥当な人事だと思います。
結果に関しては正直どうでもいいと思ってます。
たった一つのミスや、相手選手の理不尽なゴール、誤審など勝敗には運の要素が絡むので割り切りやすいんですよ。
ただ内容よ…。
ビルドアップにしろ前プレスにしろもうちょっと何とかならんかったかな、と。
昨年からずっと未整備やん。
(2018年はDAZNに加入してないので知りません。)
アンカーがディフェンスラインに降りてくるビルドアップの形だけは出来てますが、そこから何も起きない。
前線が動いてスペースを作ったり使ったりは一切なし。
サイドの狭いところに逃げて逃げて奪われてカウンター。
たまに有効に機能しているのに何故か急に「通用しねぇ!」と感じてか前線への放り込みになる。
それはいいとして、放り込み先よ。
何故一番固い相手CBを背負ってるFWに放るのか。
相手CBとSBの間とか、いっそ相手SBに競り勝てる浮田側に放ってくれ、と。
前プレスは永遠の課題でしたね。
そもそも人数足りてない、スライドが間に合ってない、パスコースを切りながらプレス出来てない。
「前から積極的にボールを奪いたい」チームでありながら何故こうも未整備なのか。
イウリや小松といったワントップの選手が一人で相手CBを追い回してる悲しい風景。
思いましたね。
ながーーーーーい距離を突っ走って相手GKに無謀にプレスを掛けに行くレノファの選手を見て
あっ、このチーム弱いわ
と。
「失点にフォーカスして、全部引く、全部蹴るといったことはしない」
といったコメントもありましたが、フォーカスしなさすぎなんですよね。
今シーズン現在第39節まで終わって69失点ですよ。
ファッ?! 69?!
これもう運とか関係なく戦術がクレイジーしてるよって証左でしょうに。
で、失点にフォーカスせず試合に応じて修正もせずに攻撃した結果得点に関しては41と割りと普通。
攻撃サッカーしたいのは分かるんですけど、もうちょっと、こう、バランスよくならんもんかなと。
攻撃する前に大炎上して選手の心折れてるのを見て「また見たい!」となるのか…。
選手の入れ替わりが激しく、今シーズンはコロナで過密日程となり戦術の落とし込みが難しいのは理解できますが、それにしてもって感じです。
個人的にはこの悪夢のような未整備サッカーに終止符が打たれてホッとしたんですが、公式のツイートへのリプライを見る限り霜田監督続投派の方々もいらっしゃるようで。
確かにゴール後に選手たちが霜田監督に抱きつきに行ったりと慕われていたり尊敬されていたりと、求心力は高い監督だとは思います。
実際そういうシーンを見るとこっちまで嬉しくなったりするんですよ。
でも、ねー…。
さすがにこの未整備サッカーを来年も見るのはちょっとご勘弁を…なわけです。
「監督だけ責任を取って社長やGMは責任取らないのか」といった意見もありましたが、むしろフロントはよくやってたと思うんですよ。
経営の3本柱である育成、強化、財政の内、大黒柱である「育成」に力を入れてるのは夏にモリっとユースの二種登録を増やしたことでも伝わりますし、レノファにやってくる大卒ルーキーはほぼ当ててますし、しっかり移籍させて財政を支えてるわけで。
結果選手の入れ替わり激しいですが、毎年選手のクオリティーは一定水準以上になるように獲得もしてるんですよ。
山下、三幸、前、菊池といった主力は個人昇格しましたが、その代わりイウリ、小松、森、浮田、村田、ヘニキ、安在、武岡、菊地、サンドロといった選手たちが加入してるんです。
冷静に見てこれ最下位になりうる選手層か?
と思うわけです。
でもなっちゃったわけです。
これだけの選手集めてフロントが非難されるのは妥当なのか?と思っちゃいますね。
せっかくの贅沢な素材(過去のレノファ比、J2で屈指とは思わないですが)をうまいこと調理できなかったのは現場では?と思っちゃうんですよ。
イウリや小松は無駄走りさせられ、森と川井は使いたいレーン被ってるまま起用されてるし、高井はサイドのディフェンスを最後まで仕込めてもらってないし、池上は自他ともに認めるキャプテンなのか分かりませんし、高はサイドに散らすパスを指導されてないし、ヘニキは何故かCBやってるし、楠本は行方不明。
起用もシステムもバラバラと。
なんでチャーハンの隣にカルボナーラがあるねん。
と。
今シーズン仮にフロントが非難されるなら、説明不足な部分が多々あったことくらいかなと思います。
やってる選手編成はとてもワクワクするものなので、そろそろ監督人事にも力を入れてみてほしいところ。
2021年は降格枠が4つ、2022年は降格枠こそ2つですが、J1級のチームが4チームもあるというシーズンになります。
J3に落ちたくないレノファとしてはこの2年が正念場です。
手堅く行くなら大宮を満了になった高木監督。
ロマンを追うなら元京都の中田監督。
ガチャるなら外人の監督。
かなと思ってたんですが、「元仙台の渡邉晋監督がレノファ山口に就任濃厚」との記事が出ましたね。
これ本当なら一日踊れるわ。
詳しくは12月20日でしたっけ?に新体制が発表されるのでそれまでドキドキが止まらないっすね。
ちょっと話を戻しまして。
霜田監督ご本人は現場に強い意欲がある方のようですし、レノファ以外で指揮を取る姿も正直めっちゃ見たいです。
J2最下位のチームの監督にオファーってあるんですかね?
FC今治の監督に就任したら熱いですね。
岡田さんと日本サッカーの改革やっ!てJ2に乗り込んできたら最高なんですが。
いずれにしろ霜田レノファはあと3試合。
39節北九州戦で見せたゴリゴリのカウンターサッカーこそが僕らのやりたいサッカーだったのか、今までのビルドアップ型のサッカーが僕らのやりたいサッカーだったのか。
見納めです。