役割を明確に、簡略にするには。

はい!やっちまいました!

前回「新加入の高宇洋(こう うよう)くんはサイドの選手だと思うんですが~」的なことを書いてしまいましたが…。

バッチリ中央の選手でしたねっ!


ははっ!
ごめんなさい!
勉強不足でしたっ!


いやー、一応調べたんですけど、「MF」としか書かれてなかったもので…。
てっきり「高木くんの補填ならウイングバックやろ!」って思っちゃいましたよね。
今後も調べて分からなかったら見切り発車で書いちゃうかもですが、ダゾーンで答え合わせして間違えてたらちゃんと「ごめんなさい」できる大人になります。よろしくお願いします。




さて。気を取り直して。



レノファ山口 J2リーグ第28節 VS ヴァンフォーレ甲府



1-0 で勝利!!!!!!



やった!やった!!!



これでレノファはJ2リーグ通算50勝ですか!

この試合を見てもそうですが、やはりレノファには上位のチームに勝てる力があるのです!
(かなり甲府さんのミスに助けられましたが)無失点勝利の極上の勝ち方でしたしね!
今シーズン最終的にどこまで行けるかは分かりませんが、1つ1つの試合を頑張ってくださいね!



と、書きつつも、気になる点はありましたので書かせてください。



まず、この試合、久しぶりにシステムを変更しましたね。

既にお馴染みになった3-4-2-1からシーズン前半戦で使った4-3-3への回帰でした。

これは相手に合わせてというより、レノファのチーム事情が関係してたみたいですね。
霜田監督もそういったコメントを残しておりました。

・菊地くんの出場停止

・坪井師匠とドストンが2日前の天皇杯に出場している


そう!

センターバック足りねぇぇぇ!


とはいえ、試合前は「DFなら中2日でも先発出来るんじゃね?」くらいに思ってたんですが、やはりこの暑さですからね~。大事を取ったということなんでしょうかね?

「菊地くんの代わりはドストンしかいないやろ!」
「むしろこういうときのためのドストンやろ!」
「多少のムリは覚悟してくれっ!」

と思ってた分、システムごと変更したのは驚きでした。

レノファに残された最後のDF・小野原くんを使って3バックを維持するより、前くんをセンターバックにして4バックにしてしまった方が勝てる確率が高いという判断だったんでしょうか?

結果的に勝利してますからね。
お見事な判断でした!



ただ、台風の影響で練習が出来なかったらしく、攻撃時にかなりチグハグな面が目立っていました。
(しかしそういう意味では、この状況でも勝利したということは本当に素晴らしいことなのですがね)



いつもの3バックから4バックへの変更がありましたから、レノファの攻撃の肝である「サイド攻撃」に変化が起こりました。

3バック時ならばウイングバックが攻撃時に「横幅」をとってくれていました。
このウイングバックが「横に広く、なるべく高い位置」に居れるかどうかがレノファの「サイド攻撃」のキーポイントでした。
具体的に言うと、仮に相手が4バックだったとして「相手のサイドハーフサイドバックの間くらい」に居れるかどうかです。


ところが、4バックには、この「サイド攻撃」の要であるウイングバックが居ません。


なので、攻撃時に「横幅」を確保する役割をどのポジションの選手にするか。
3トップのウイングの選手なのか、それともサイドバックの選手なのか。
この試合ではそこが曖昧でした。


ウイングの選手もサイドバックの選手にも問題がありましたので、まずサイドバックの選手から書かせてください。


普通、攻撃側は後ろに3枚残して攻撃します。
カウンターを警戒するためです。


3バックなら何の工夫もなく物理的に3枚残りますから気にしなくても構いません。

ただ4バックになると工夫が必要になります。


・アンカーの選手を残す。(レノファだと佐藤さん)

サイドバックの選手を残す。(川井くんか石田くん)


普段いる2センターバック+上記の誰かが残らないといけません。

今回の試合では佐藤さんがディフェンスラインに吸収されていくシーンがありませんでしたので、基本的にはサイドバックのどちらかの選手を残す方針だったのだと思います。

ただ、今回はほぼ「どちらも残って」しまいました。


うーん。
というよりも、上がるにしても「上がり方が中途半端」でした。


ボールを受けてから徐々に上がっていくのではなく、ボールを受けるときには、先ほど書いた「相手のサイドハーフの選手とサイドバックの選手の間くらい」に居てほしいのです。


川井くんも石田くんも、ボールを受けてからパス&ゴーで上がっていくのですが、それでは効果的に機能しません。
始める位置が低すぎるのです。
もっと高い位置から始めないと脅威になりません。


なので、片方のサイドでボールを回しているのなら、その間にポジションを前に前に上げていき、上がったその場所でボールを受けてほしいのです。
そこからパス&ゴーなり、クロスなり、カットインなりしていただきたい。
2人共!上がるならもっともっと前です!
相手が3バックでしたから、ボールを受けたときに相手のセンターバックが出てきてくれるくらいの位置を目指してください!!!


そして、ウイングの選手。


試合後インタビューで霜田監督が


甲府に対してどういったところを選手たちに求めたか

 「今日はボールをしっかり保持して、ピッチを広く使って相手の5枚のディフェンスを前に出させないように。そして、中盤で空いているスペースを、テクニックのある選手をたくさん起用したのでそこで主導権を握ろうと。」


と、言っておりました。


なので霜田監督の狙い通り、この試合では3トップの選手が中盤に降りて来るシーンが多発しました。

それ自体全く問題ありませんし、このプレイのおかげでレノファはボールを支配できていました。

が、問題は

・全員が降りて来てしまう。

・しかもウイングの選手は中央寄りに降りて来てしまう。
(このためウイングも「横幅」を確保出来ていない)

・結果レノファの2センターハーフとポジションがドン被りしてしまった。

という事態が発生してしまったことです。

そのせいで、極端に言うと4-6-0のようなシステムになってしまっていました。



ごちゃごちゃし過ぎいいいい!!!



さらに先ほどの「中途半端に上がる」サイドバック効果もあり、選手の密度がえげつなく高くなっていました。

人の密度が高すぎるせいでスペースが無くなってしまい、崩せないし、シュートまで持っていけない。



・中央に選手が集まりすぎている。

・サイドの高い位置に選手が居ない。



要するにこの2つがこの試合で起きた攻撃時の問題です。


解決は超簡単ですねっ!

・ボールを回してるサイドとは逆のサイドバックは高い位置を取る。

サイドバックが高い位置を取っているサイドのウイングは中央に寄り、センターFWと合流する。

・センターFWと合流したウイングは、2人で相手DFと駆け引きし、ディフェンスラインを下げさせる。あるいは行けたら裏抜けする。


これだけ!!!
というより4-3-3使うならこういうシーンが見たかった!


まだまだ、ウイングは「横幅」を取り続けて、中央にサイドバックの選手を侵入させていく。といった方法もあるかと思いますが、そんな複雑なことは未来のレノファがやることです。今は置いときましょう。


長々偉そうに書いちゃいましたが、やはり4バックは攻撃時に難しくなっちゃいますね。

今までレノファの試合を見てた感想としては、やはり攻撃面でも守備面でも3-4-2-1がベストっぽいですね。

役割が分かりやすいですし、イチイチ複雑なことしなくていいですしね。

レノファの「サイド攻撃」はウイングバックという役割の選手を置くと簡略化できますし、4バックの時よりカバー要因が置ける3バックの方がディフェンスが安定しますしね。



おそらく、今後も3-4-2-1を使うと思うのですよ。

このシステムの方が今のレノファには合ってると思いますし、4-3-3はまたチームとして3-4-2-1に限界が来てからで良いと思います。


日程的にはもう天皇杯無いですし、今後はより一層精度の上がっていくレノファを見れるはずです。
もう柏さんを相手にすることはないですからね!
順位を1つでも上げてフィニッシュしましょう!