いやー。
前回「3-0」で勝利が理想とか書いたんですけど……
「0-3」
で惨敗しちゃいましたね。わはは。
【結果】
0-3
【得点者】
レノファ
・なし
・45. 西岡
・88. 長沼
・89. 有田
【良かった点】
・真鍋デビュー
・途中出場の吉濱が輝く
・なんか色々試してるらしい
大卒ルーキーの真鍋がデビューしましたね。
最後の最後でパスミスから失点しちゃいましたけど、それまでは非常に良かったと思います。
ディフェンス、パス精度、パスコース、パスを受ける動きだし、どれもレベルが高かったです。
昨年のレノファのディフェンス陣は、サイドバックの前がセンターに入るまで、楠本、菊池、ドストンとプロキャリアの浅いメンツで組むことが多かったですが、失点が止まりませんでした。
今節も楠本、真鍋と若い二人でセンターバックを組みましたが、結果3失点。
今年は菊地、サンドロとプロキャリアの長い選手がいるので、せっかくならそういった選手とセンターバックを組んでみてほしいですね。
個人的には楠本よりも真鍋の方が推しですかね。
楠本は昨年と比べかなりディフェンスが堅くなった印象ですし、相変わらずパス精度も高いのですが、パスコースが良くない。
2、3人に囲まれてる選手に平気でパスを出してしまい奪われてカウンター喰らってたりします。
とはいえ35試合以上出場してほしいので応援してますが。
吉濱はすごかったですね。
いつものトップ下やサイドと違い、ボランチで起用されましたが、プレスが来ない(後半愛媛は前プレス止めましたね)、疲れてない時の吉濱があんなに超人なのは驚きました。
最近、高、ヘニキ、佐藤のパスのチラシを見ていただけにあんな別格のチラシを見れて非常に興奮しました。
本人は「今年は得点にこだわる」とか言ってた気がするんですがレノファのピルロになってくれませんかね。
DAZNの試合後インタビューで霜田監督が「色々試してる」みたいなこと言ってましたが、いいんじゃないですかね。
今年は過密日程ですし、戦術の幅を広げていく作業は大事ですよね。
【悪かった点】
・無得点
・「試している」内容がちょっと理解できない
まー、無得点に関してはしょうがないとも言えますし、前半もっと上手くやれたやろとも言えますね。
前半上手くいってないとはいえ高井に二回くらいチャンスがありました。
こういった時に決めきれず失点して、後半攻めてカウンター喰らって0-2か0-3という試合は昨年からあまり変わってないですね。
これをレノファの様式美とネタにするか克服するか。
克服に期待はしてますが、様式美とする心の準備は進めてますよ。
遅くなりましたが、今回個人的に一番取り上げたいのが「色々試してる」ってところなんですよね。
【良かった点】にも【悪かった点】にも挙げました。
いや、試すことはいいんですよ。
問題なのはその内容です。
今節は明らかにビルドアップの形を変えてきました。
前節では、組み立て時に左サイドバックの安在に高い位置を取らせ、右サイドバックの武岡を残し、左から菊地、楠本、武岡の3バックを作っていました。
今節では右サイドバックに川井を入れ、組み立て時に両サイドバックに高い位置を取らせ、ダブルボランチの一角のヘニキを下げ、左から真鍋、楠本、ヘニキの3バックを作っていました。
いやね。
ここ。ここですよ。
ここがちょっと理解できない。
霜田監督いわく、「ヘニキと(川井)歩で右サイドを攻守にわたってやりたかった」らしいです。
いやまじかと。
守は分かります。
攻が分からない。
前節愛媛は相手のミスから得点を上げてます。
その相手に、ビルドアップにヘニキをガッツリ組み込んでいくとは。
なぜ自ら弱点を作って晒していくんですかね。
それをやるなら佐藤だろと。
まー、左利きの佐藤を右センターバックに組み込むのはどうなのって思いますが、ヘニキよりは「攻」において有用でしょう。
前節の愛媛戦をしっかり見て分析したわけではないので、この配置になんらか意味があるのかもしれません。
ですが、普通に思うんですよね。
2019年、「敵陣空中戦 1位」「自陣空中戦 4位」のヘニキをなぜビルドアップに組み込むのかと。
(ちなみに空中戦に関わるもの以外の数値は軒並み低いです。パスはリーグでもケツから数えた方が早いくらいです)
ヘニキが良い悪いの話ではなく役者が違うだろと。
というかこれだけ空中戦に強い選手なんだから前目に配置してくれと。
今節の愛媛は前から激しくプレスし、後ろでボールを回させないようにしてました。
狙ってたのか、偶然噛み合っちゃったのか分かりませんが、前半は後ろでボールが回りませんでした。
それでもなぜか強引に回そうとしてましたけど、意味あったんですかね?
選手配置や動き方を見て、スタートから後ろで回したいという意図は分かりますよ。
ただあれだけガッツリ前プレス嵌め込まれたら無理でしょう。
J1のチームでもヨーロッパの強豪チームでもガッツリ前プレス嵌められたら繋げないですよ。
それでも頑張って後ろで繋いだところで、最終的な出口がヘニキな訳ですからいいパスが前線にいくわけでもない。
普通にヘニキを前目で使って、前プレスがきつかったらヘニキかイウリ目掛けてロングボール蹴って陣地回復していくんじゃダメなんですかね。
というかそのためのヘニキでは?
昨年の栃木戦で、後半栃木が攻め混んできたときに中盤を制圧したのがヘニキでした。
三幸も小野原も歯が立ちませんでした。
ヘニキは守勢に回すよりも押し込み要員として攻勢で来られた方が怖いと思うんですがね。
「矢印を前に」と敵陣でのプレーを目指す霜田サッカーにめちゃめちゃ嵌まる選手だと思うのですが。
ヘニキがパスで覚醒するってルートもあるかもですから、この試験がシーズン終了時に「いい授業料だった」と笑えたらいいですがね。
【総評】
吉濱をピルロにしよう!
センターバックにサンドロと菊地
インサイドハーフに高とヘニキ
高とヘニキにはガットゥーゾとアンブロジーニになってもらおう!
サンドロ、菊池、高、ヘニキの四人で吉濱を囲って、高とヘニキは走力的な意味で死んでもらって、サンドロと菊地にはシンプルに相手を跳ね返し続けてもらおうー!
とかね。
見てみたいな。