ここ3試合勝ちがないレノファ山口。
先制しても逆転されたり、逆に追い付いてドローになったり、追い付けずに負けてしまったり…。
勝ち星をあげられないパターンをフルコンプしてしまったよ!!!
6月無敗、7月に入っても町田ゼルビアに勝って快調に進んでたんですが、次の栃木に負けてしまってからなにやら調子悪いっすね…。
そんなわけでそろそろ勝ちたい中行われたJ2リーグ第25節、横浜FCとの試合。
1-4
で爆敗!!!
いやー、先制してからまさかここまでのスコアになるとは予想してなかったですわー。
先制して、追い付かれれるまではレノファのお家芸なので気にしてませんが、最近はスコアを跳ね返せてませんねぇ。
跳ね返す前にボコボコにされてしまう…。
この原因を試合を見た感想で一言でいうと
「急ぎすぎ」
これに尽きるかと!
攻撃にしろ、守備にしろ急ぎすぎです。
まず、攻撃に関してですが、浮き玉のスルーパスが多すぎです。
FWの宮代くんが動き出せば、動き出した先のスペースに浮き玉のスルーパスを送り込むシーンが多いのですが、問題は位置です。
相手のペナルティーエリア内、あるいは付近であるならば結構チャンスになっているんですが、大抵はハーフライン付近で狙ってしまっています。
「まさかそう来るとは?!」と相手が思うタイミングとかならまだ分かるんですが、もうしっかり準備出来てる状態で送り込んだりするものですから成功しません。
「来るね…来るね…はい!来たー!」のタイミングですからね。
そりゃカットされます。
まー、たまにはそういった狙いもいいかもね。くらいの頻度なら構わないと思うんですが、最近はこの浮き玉スルーパス狙いのシーンが本当に多いです。
せっかく奪ったボールを確率が低すぎるチャレンジで失うのはあまりにももったいないです。
レノファは両ウイングバックが高い位置を取りますからね。
これで度々アップダウンさせられるのはスタミナ面でも効率が悪いです。
なので!
原点に帰りましょう!原点に!
レノファの伝統攻撃「片サイドにボールを集めてゴニョゴニョ回し、相手が集まってきたら、ボランチに戻して、逆サイドにポーンして、そこからクロスなり、ドリブルしてシュートなりどうぞ」をぜひやりましょう!
実際、今シーズンもサイドからの崩しが効いています。
この伝統攻撃の心は
「固い中央から崩すよりサイドからだよね」
「ならサイドにボールが回ったときに受け取った選手がドフリーならより崩しやすいよね」
って事だと思うので、肝心なのは「サイド攻撃」です。
ゴニョゴニョ回さなくてもサイドでフリーになれそうならゴニョゴニョの過程はすっ飛ばしても構いません。
この試合の先制も、サイドでボールを受けた宮代くんがスルスルドリブルして、相手DFを数人引き付けてからの中で待ってた吉濱くん渡してスーパーミラクルビューティフルゴールでしたしね。
サイドに人を集めて、ゴニョゴニョ回してる間に崩せそうならそのまま崩す。
無理そうなら慌てず騒がずそのままゴニョゴニョして、逆サイドポーン出来るタイミングを伺う。
レノファの選手たちは足元上手ですから!
見てて「うそそん!」ってビックリするくらいのパス回しを披露することも多々あります。
上手いんですから!慌てなければ!
冷静に自分達の得意なプレーをすればそうそう奪われることはないですよ!
もう急いでしまったが故に苦労して奪ったボールをロストしてしまい自陣にダッシュで帰る!なんて日々から脱出しましょう!
逆サイドポーン職人のキャプテン三幸くん!
ボールを縦にポーンではなく、横か斜めにポーンでよろしくです!
ちなみに…。
左ウイングバック・パウロ(日本人)システムは無理なんですかね?
この試合では前半途中にシステムが変わり、最後に4-3-3になりましたが、その左ウイングにパウロが入りました。
やはりパウロのクロスは一級品ですよ!
ドリブラーかつ名クロッサーですから、ぜひパウロに左ウイングバックをやってほしいのですが…。
ただ、色々出来る選手だけに、謎のカットインやボールロストも多いです。
工夫しすぎて周りがついていけない…みたいな、分かりづらい…みたいなシーンも散見されます。
そこで!
パウロにクロスマシーンになってもらおう!!!
パウロがボールを持ったときの第一優先事項はクロスである!
1にクロス
2にクロス
3、4もクロスで
5くらいにお好きにどうぞ!
くらいな案配でパウロを説得できませんかね?
果たしてそれでパウロが選手としての幸せを感じられるのかは分かりませんが、あのクロスを有効利用しないのはもったいない…。
右サイドでゴニョゴニョして、逆サイドにポーンした時の受け手がパウロで、そのパウロからクロスが来るならこれ程ワクワクする攻撃は他にないかと!
これなら右ウイングバックの高木くんも喜んで前に駆け上がってくれますよ!
今はチームとしてのバランスを保ちながら猛烈なアップダウンを繰り返してますからね。
元々FWの高木くんにも得点のチャンスに絡むシーンをたくさんプレゼントして、その労力に報いてほしい!!!
パウロのディフェンス力はよく分かりませんが、瀬川くんもギッチギチに固いディフェンスしてたわけではないので、ぜひ見てみたいです。
さて。
レノファの守備に関してですが…。
うーん。闇が深いですね(笑)
というのも、レノファの選手たちはディフェンスする際、相手ボールホルダーに基本突っ込んでいきます。
「とにかくボールを全部獲りに行けと。連動しようとか、そんな格好いいことではなく、1人目が行って獲れない、2人目が行っても獲れない、でも、6人目で獲れればいいよって。6人目で獲れたら、目の前に5人いる。そうしたら、そのままゴールに向かえるよねって。戻ることはあっても下がるな、という話もした。」
と、霜田監督が言っており、シーズン中も
「ぼくらのやることは変わらない」
と、やり方は変えてないようなので、てっきりチームのやり方として、ボールを奪え!奪いきれ!みたいな指示が飛んでるんだと思ってました。
ですが、試合後のコメントで
「自分たちのパスミスでカウンターをくらってしまう。カウンターも遅らせればよいのに飛び込んでしまう。ずっと言ってきた課題がまだ解消されていないのは僕の力のなさなので、それはこれからの試合で修正していくしかないと思います。」
と言っていたので「あれぇ…?」って思いました。
霜田監督、突っ込め(飛び込め)!って言ってないのに突っ込んでいってたの?!
相手の攻撃を遅らせるディフェンス容認されてんかーい!
いやー、どの選手も遅らせるディフェンスを選択せずに突っ込んでいくので、てっきりチームの決まり事かと思っておりましたよ!
ははは!
ってヤバイでしょ!!!
あれだけ突っ込んでいってぶち抜かれてるってことはミスかチームの決まり事じゃないですか?
ですが、決まり事では無い以上、今までのはほとんどミスだったってことですよね。
むむむ。
これは早急に意識改革が必要な案件かと。
というか、意識よりも技術?なんですかね?
とにかく可能な限り早く突っ込みグセは改めた方がよいです!
久しぶりに登場したDFのドストンなんて、突っ込んではぶち抜かれる繰り返してますよ。
彼はウズベキスタン代表のDFですから!
ポテンシャルも技術もあるはずです!
なのでしっかり遅らせるディフェンスを仕込んでください!
偉そうにすんません!
ということで、ディフェンスとはまずぶち抜かれないことを意識していただきつつ、もう一点。
「ボールウォッチャー」問題も書かせてください。
レノファはディフェンスに回るとき、異常に視野が狭くなる現象があります。
めちゃめちゃ危険な位置に相手が走り込んできてるのにボールの方を見てしまう。
こういったボールウォッチャーな選手が多すぎです。
特に…ごめんなさい…キャプテン三幸くんがボールウォッチャーの代表です。ごめんなさい。
ボランチというディフェンスの要になる中央の選手なのですが、走り込んでくる選手をよく見逃してシュートを打たれています。
ちなみに三幸くんはボールウォッチャーであり、相手のボールホルダーにほぼ間違いなくスライディングする突っ込みディフェンスをする選手でもあります。
逆サイドにポーンするのがめちゃめちゃ上手いのに、ディフェンスに回ると途端になぜかボールウォッチャーになってしまう。
レノファの攻撃を支えているのは間違いなく三幸くんです。
どうかディフェンスに回った際に周りを一瞥するクセをつけてくださいー!!!
あと、小野原くんのプレーが分かりやすかったのですが、1失点の相手FWのイバへのクロスへの対応。
なぜかクロスの直前に小野原くんがイバのマークを外し、ドフリーにしてヘディングでやられるんですが、あの時、他の選手のマークはできてましたし、グレーなスペースは楠本くんが埋めてました。
エリア内で分かりやすく危険なのはイバですから、あそこでマークを外す選択肢はないと思うのです。
2失点目のように、体格差で負けてしまうかもかもしれませんが、それでもフリーにしてしまうのはいただけないなと。
周りの状況を確認できていたら、ドフリーにはしないのではないかと思うので、しっかりルックアップよろしくです!
(そもそもクロスをあげられてしまいましたが、そのクロスをあげた選手の走り込みを見てなかった菊地くんにも責任があると思います。ルックアップよろしくです!)
ちなみに3失点目も、疲れていたのかもしれませんが、ボールをロストして、目の前に前線に走り込む相手の選手がいるのですから、頑張ってついていってください!
暑いし、湿度高いし、めっちゃ走っててヘトヘトなのは伝わります。
ですが、あのドフリーで走り込む選手を放置するのはさすがにDFとしてやったらアカンやつです。
とりあえず以上です。
攻撃に関しては
「サイドから慌てず崩そう!」
守備に関しては
「突っ込むの(飛び込むの)やめよう」
「ボールウォッチャーにならずルックアップしよう」
今書いたことは全て伸び代であるぅ!
まだまだやれることも出来ることも多いです!
明るく楽しく前進していただければ嬉しいです。