前向きなチャレンジとレノファのウイングバックについて。

いやー!移籍期間真っ只中ですね!
今年も色んな選手たちが移籍してます。
レアルとバルサに日本人が所属してるってヤバイっすよ。

ご多分に漏れず、レノファもこの間、川崎フロンターレから宮代くんをレンタルで獲得しましたね。

が、移籍期間ですから…

入ってくる選手もいれば、出ていく選手もいる…!


レノファのクロス職人 瀬川和樹選手が栃木SCに移籍しました!


前節から使われてないなぁと思ってたらまさかの移籍。
今シーズンはもう栃木SCとの試合はないですからね。
そういうのも加味しての移籍だったんですかね?

栃木SCでもクロスの雨を降らせて頑張ってほしいです!

(右・高木くん、左・瀬川くんの「マッスルウイングバック」は解散になってしまいました…)



さて。


J2リーグ第24節 VS 大宮アルディージャ戦。


レノファのスタメンは前節と同じでしたね。

ダブルボランチは三幸キャプテンと吉濱くん。
ウイングバックは右・川井くん、左・高木くん。
スリートップは山下くん、高井くん、宮代くん。

まー、前節は大雨でしたからね。
あまり参考にならんかったです。
今節は快晴でしたから、このスタメンにワクワクしておりましたよ。


結果は!0-1 の負け!


くやしいのうくやしいのう…。


しかしですよ。

前から気になっていた、ディフェンスラインから「つなぐのか」「蹴っ飛ばすのか」に関してはかなりの改善、意識改革が起きていたと思います。

レノファはやはり「つなぐ」を選択してましたね。

霜田監督もずっと「つないでいきたい」という旨のコメントを残してましたもんね。

いつもなら蹴っ飛ばしてしまうところも、グッとこらえて丁寧につないでいこうとする姿勢にものすごく前進を感じました。

偶然なのか、狙ってやったのかは分からなかったのですが、レノファのスリーバックがポジションチェンジしながらつないでいました。

もしこれが狙ってやったものならば、本当にチームとしての前進を感じます。
チームとしてやりたいことを実行するための工夫ですからね!
失敗してしまってもいいのでやり続けてみてほしいです!


そんな感じで、以前からの課題に関しては、かなり工夫を持って改善に取り組んでいることが分かる試合でした。


それだけに勝ちたかったなぁ!!!!!!


得点チャンスはあっただけに余計にくやしいですね!


ただ、気になることがありまして。

レノファの伝統攻撃「片サイドでゴニョゴニョつないで、相手が片サイドに集まってきたら、ボランチに戻して、逆サイドにポーン、そこからクロスなりドリブルからシュートなり」という形に変化が起きそうです。

この試合でもそういったシーンがあるにはあったと思いますが、明らかに狙ってやったと言えるものはほとんど無かったように思います。
三幸キャプテンのアドリブ的な逆サイドポーンはありましたが、んー…、やはり狙ってはないかなと。

以前ならば、左のクロス職人の瀬川くん側にポーンして、右の高木くん側の選手が決める。という形がありました。

が、もう瀬川くんはいません。

なので、スタメンを見る限りの印象としては、右の川井くんがクロスなりしてチャンスメーク、左の高木くん側で決める。これかなと。

以前までは 左→右 でしたが、今後は 右→左 なのかなと。


そういった印象で試合を見ていたんですが、ちょっと厳しかったですね。

そもそも、どうやら大宮の右サイドは大宮にとってのストロングポイントらしく、決める側の高木くんが上がりきれない。
それでもかなりの運動量でアップダウン繰り返していた高木くんはかなり頑張ってたと思います。

問題は右サイド。

こちらで攻撃を作っていければよかったんですが、なかなか機能しませんでしたね。

右サイドで川井くんがボールを保持すると、攻撃が止まってしまうシーンが多かったです。
これは川井くんのクオリティというより、チームとしての崩しのバリエーションが少ないからかなと思っています。

川井くんがもう少し前の方でボールを受けられれば…という感想もなくはないんですが、ボールを保持してから、誰がどこに動くかが整理されていないように見えました。

川井くんの前方に動き出すのが山下くんしかいなかったのですが、山下くんにはクロスをあげてもらうより、クロスを受けてほしいですからね。もったいない攻撃のやり方でした。
山下くんが行かないときは、後ろから前くんが…ややこしいな(笑)、後ろから前 貴之(まえ たかゆき)選手が川井くんを追い越すオーバーラップをしていたのですが、これだと、大宮の選手が追い付いてしまう。

結果、レノファの両ウイングバックが上手いこと攻撃に関与出来ていなかったです。

後半途中から川井くんに変えてパウロ(日本人)が入りましたね。
選手の動き出しで崩せないなら、一人でなんとか出来ちゃうパウロの投入の意図は分かります。
ですが、パウロは左利きです。
ウイングバックで起用されてもクロスに行きづらいです。
結果無謀なカットインや意味不明なパスが増えてしまいました。
色々出来る選手ですが、色々出来すぎてしまうがゆえに意図不明なことをやってしまいましたかね。

とはいえ、パウロを相手のストロングポイントである右サイド、レノファでいう左サイドに置くのも勇気がいることですしね。

私としては、根本的に瀬川くんが移籍したら、左ウイングバックのレギュラーはパウロになるものだと思っていたのですよ。
先ほども書きましたが、パウロはドリブルが出来る。クロスがめちゃうまい。カットインから利き脚でない右足でもいいシュート打ったりする。と、色々出来る選手です。

ただ、ウイングバックをこなすだけの運動量、強度があるのかは未知数でした。

が、いつだったか、瀬川くんと交代で左ウイングバックに入りましたが、とても良いプレーをしてました。

相手を押し込めていた状況だったからこそかなと思えますが、メリットデメリットで見るならメリットのみ見る!という「ぼくらのサッカー」式で、ぜひ左ウイングバックパウロを試してみてほしいです。


瀬川くんはクロスが上がれば最高のボールがいくんですが、最近は対策されたのかよく分かりませんが、クロスを相手にぶつけてしまうシーンが多々ありました。
パウロならクロスを上げるタイミングをずらしたり、抜き去ったり出来るので、攻撃だけで言えばアップデートできてよいのでは?!と思ってます。


いずれにせよ。
レノファの攻撃にとって両ウイングバックは要です。
このままの形で、チームとしての最適解を見つけるか、選手の入れ換えで最適解を見つけるかは分かりませんが、次節の工夫が楽しみです!

たった一週間で「後ろからつなぐ」という意識改革が起きましたから!
きっとウイングバックもなんとかなりますよ!ははっ!

(このままの形ならば、川井くんが高い位置を取れるかどうかだと思います。パウロ・左、高木くん・右 ならスタートからパウロの左ウイングバックが見れるので、それはそれで楽しみだったりします。)