2021シーズン レノファ山口総合評価 【MF編】

移籍やら人事が落ち着くまで暇なんで選手評価でもしてよう、シリーズの続きです。

 

今回【MF・FW・監督】を書く予定でしたが3カテゴリーは多いんで【MF】だけにします。

 

残りは次回。

 

じゃ、いくー。

 

 

 

< MF >

 

 

5、佐藤健太郎

 

”W佐藤”の一人であり”Wケンタロウ”を担ってるベテラン選手。

味方が得点して選手と共にに喜ぶ姿が完全に「休日のお父さん」。

渡邉監督からも名塚監督からも愛された男。

やっぱね、いないと困るんですよ。

実は爆速スプリント能力を有してること、今シーズン確認しました。

 

 

6、佐藤謙介

 

”W佐藤”の一人。

まさか横浜FCのレジェンドがレノファに移籍してくるとは思わんかったよね。

あまりに走れないその姿から「あっ・・・」って移籍理由を察し始めたのはいい思い出。

良くも悪くも「点」に絡む選手。

ボランチに鬼の強度が求められるレノファには合ってない。

でもレノファのフロントはこういう選手好きそうなので来年もレギュラーでしょう。

来年サポーターに好かれるか嫌われるかは春の”名塚キャンプ”略して”なつキャン△”での仕上がり次第な気がする。

 

 

10、池上丈二

 

レノファの”10番”にして”セットプレーのキッカー”にして”キャプテン”。

先日誰よりも早く契約更新を済ませた男。

普段の言動は知らんけど見ている限りでは”キャプテン”向きの選手じゃないよね、っていう。

理不尽系の選手ではないので、池上のキャリアを考えたらちゃんとしたチームでキャプテンの肩書を外し、まともな戦術を組める監督の下で賢い選手になった方がトータル長いキャリアを歩めるんじゃないかと思いますが、いらんお世話でしょうね。

中々シュートを打たない選手でしたが、実はとんでもないミドルの持ち主。

でかい梅木より強いシュート打てる謎のキック力。

シーズンラスト4試合くらいから突然足元の技術が飛躍的に上達しました。

来年望みは薄いですが、奇跡的にポジショニングも上達することを願ってます。

 

 

11、島屋八徳

 

”帰ってきた島屋”。

島屋がレノファで活躍してた頃はまだレノファウォッチングしてなかったんで、彼がレノファで残した数字のイメージ的にゴリゴリのドリブラーなんだと思ってました。

蓋を開けたら”スーパーインテリジェンスプレーヤー”だった、と。

レノファがビルドアップでスムーズに前進出来る時は大体島屋のおかげ。

攻守に的確にポジショニング出来、ハードワークも厭わない。

今シーズン得点こそできませんでしたが、その存在はレノファに不可欠。

ただ来年は”霜田サッカーの復活年”。

ポジショニングで勝負するタイプの選手は軒並み評価が落ち、優先順位が下がるでしょうから”なんか後半にポッと出場させられる選手”になりそうで切ない。

 

 

14、澤井直人

 

高井さん、高木、そして澤井の”元ヴェルディトリオ”が一人。

先日契約満了が発表されました。

なんかレノファではSB、WB起用されてましたけど、この選手一列前での起用がベターだったんじゃないのかな~。

インサイドハーフかシャドーでの起用なんかも見てみたかった。

 

 

20、田中渉

 

夏にやって来たベガルタからの留学生。

渡邉監督からも名塚監督からも愛された若武者。

このご寵愛は契約の匂いがしたけどね。

鬼の強度が求められるレノファのボランチの犠牲者であり、システム的にも不向きな仕事をさせられ続けた苦労人。

まだ公式から発表されてませんが、報知とヤフーニュースが”レンタル延長”をフライング報道。

来年も佐藤・田中コンビがボランチのレギュラーかぁ・・・。

 

 

26、神垣陸

 

「レノファが獲得した大卒」という将来が約束されたようなもんの選手。

運動量もポジショニングも素晴らしいのに何故か不遇な扱いを受けてる子。

楠本、田中陸と同じでイケイケゴーゴーな訳分からんチームにいるよりもまともなチームで暮らしてほしい。

あと1年刑期を終えたら甲府に行こう。

 

 

29、田中陸

 

今シーズン天国と地獄を味わった選手。

30試合以上に出場しながら監督交代で一気に出番を失った、っていうね。

代表の圧迫面接で「いや、僕は渡邉監督好きでしたけどねぇ」って人としては間違ってないけど社会人としては間違ってる受け答えでもしたんかな。

もう多くは書かん、甲府に行け甲府に。

そこで渡邉監督と幸せになってちょうだい。

 

 

30、ヘニキ

 

あ、待って、目から汁が・・・・。

 

 

44、石川啓人

 

将来が約束されたサガン鳥栖産の若者。

レノファでは最終的にWBやってましたけど、ベストはSB起用のはず。

多分激しく上下運動させるよりも、一列前の選手に合わせて内外使い分けて走り込めるんで4バックのチームの方が活躍できそう。

 

 

46、高井和馬

 

我らが高井さん。

渡邉監督との出会いで完全に心身共に覚醒したレノファの王様。

高井さんのベストな起用法を見つけてくれた渡邉監督に感謝。

渡邉監督が指揮を執ってる間は”戦う漢・高井さん”で、霜田ファミリーである名塚監督に代わってからはいつもの”わがままな高井さん”に戻ったのには笑いました。

数字こそ去年に比べて落ちましたけど、選手としての需要は間違いなく今シーズンの方が上でしょう。

まじで、なんでもやってました、から。

賢くセンスの塊。

移籍するなら今オフでしょう。

塾長の続投が決まった大宮に獲得予想がされてましたけど、大宮・・・、というより霜田味のする監督が指揮してるチームは止めといたほうが・・・。

じゃあ、どこだって言われると・・・分らんのやけどね。

 

 

 

 

以上。

 

降格が決まった松本が名波監督続投決定したり、大宮が塾長の続投決定したり、サッカー業界って分らんもんですなぁ。

レノファの監督人事もそうですが、見てる側には理解が出来ないのは、まぁ、色々大人の事情があるんでしょうね。

 

まぁ、サッカー界隈でよく言われてますが、なんか使われる駒である選手たちは時代と共にアップデートされてると思うんですけど、使う側が古臭いままな気がします。

 

レノファはレノファの流儀に則って「攻撃は後ろから、守備は前から」を目指してます。

それ自体は大変結構なんですが、その思想をふわっとさせるのではなく、しっかり具体的にどう表現するのかのビジョンを持って取り組める体制って出来てるんでしょうかね。

「攻撃は後ろから、守備は前から」を実行するにはボランチの強度が足りないという課題が今年残りました。

名塚監督のまま新シーズンを迎えるなら「スーパーなボランチの獲得」はフロントのもはや義務だと思うんですよね。

 

どうなるんでしょうねぇ。

古臭い体制のまま時代に取り残されないことを祈ってるんですが。

2021シーズン レノファ山口総合評価 【GK・DF編】

渡邉新監督を迎えて「2年でJ1」という目標に向かってスタートした今シーズン。

 

霜田塾長が3年かけて焼野原にしたレノファを、2022年に昇格出来るチームにするために準備・整備をする、そんなシーズンになると期待していました。

 

2021年は「降格枠4」、2022年は「J1相当のチームが4チーム落ちてくる」というレギュレーションでしたんで、相当な覚悟がなければ出て来ない目標でしたから「我々の本気を示さなければならない」という監督の言葉は頼もしい限りでした。

 

が、来年に向けてしっかり課題に対処して無駄なく試合を消化していた渡邉監督がシーズン途中退任。

 

コーチである名塚氏を新監督に据えて「レノファらしさを取り戻す」という号令の下、塾長よろしく渡邉監督の戦術的積み上げをスクラップ&スクラップ

 

レノファは戦術的なチームであるよりもイケイケゴーゴーなチームであることをフロントは望んでるんやな、ってことが判明したシーズンになりましたね。

 

「神に愛された男」こと名塚善寛監督の神通力もあって無事残留を決めて終了、と。

 

「2年でJ1」という高い目標から逆算した時に「残留できてよかったね」が着地点になるのはいかがなものかと思いますが、フロントが「反渡邉・霜田ファミリー推し」を表明した今となっては・・・。

 

霜田派のサッカーでJ1とか語れるはずもないので、フロントが「脱霜田サッカー」を宣言しない限りは今後もレノファは降格におびえながらJ2をさまよい続けるでしょう。

 

まぁ、毎年降格におびえながらハラハラ過ごすのも悪くはないんじゃないの、って私の頭もバグり始めてるんでこの辺りは好みの話になりそうですかね。

 

 

 

 

シーズン全体の印象はこんな感じ。

 

選手の移籍やらコーチ人事が落ち着くまでは特にすることないんで、今後は簡単に選手個々人の評価をしていきたいと思います。

 

 

 

 

< GK >

 

 

17、吉満大介

 

元祖・レノファの守護神。

今年は関がケガの間、天皇杯で出場と完全に第2GK扱い。

途中出場でPKをセーブしたりと元々持っているモノは素晴らしく、キックもキャッチも標準以上。

ただ、先発して3試合くらいまでは神満、それ以降は凶満となってしまうくらいパフォーマンスが安定しない。

関がケガした時の第2GKとしてこれ以上ない選手ですが、そこに甘んじていいポテンシャルだとも思えないので移籍するしないに関わらず頑張ってほしいですね。

 

 

21、関憲太郎

 

「レノファの正ゴールキーパーは吉満か山田か論争」を終わらせた人。

2年間公式戦に出場してなかった選手とは思えないパフォーマンスで「J2セーブ率1位」を記録。

レノファが残留できたのは9割以上この人のおかげ。

「勝ち点を持って来れるGK」という稀有な存在。

チームに移籍金を落とす、というのも貢献の仕方の一つですが、「関の契約更新」こそが最大の貢献なので頼む、残ってくだしゃい。

 

 

33、山田元気

 

去年の契約更新直後に2本の腕、片方の足に大怪我をしたことで「山田契約更新時に拷問を受けた説」が流れた人。

関が凄すぎたせいで今年は出番なし。

広報の人には愛されてるっぽいですし、ピッチ内外でチームに貢献できるタイプだと思ってるのでクラブは大切に扱ってほしいですね。

いてほしい選手ですが、出番を求めて移籍というのもあるのかな、と。

 

 

34、寺門陸

 

マリノスからの留学生。

関の被害者の一人。

今日レンタル延長が発表されました。

関が移籍するなら吉満も山田もメンタルブレイクしがちなのでガンバの林よろしく出番は来ます。

 

 

 

 

< DF >

 

 

2、菊地光将

 

空中戦激つよおじさん。

飛ぶタイミングが絶妙で見ていて心奪われる美しさ。

来年も3バックの布陣が予想されますが、ボール保持時に貢献するタイプの選手ではないのでどうなるでしょうか。

ま、来年ビルドアップで特に何の工夫もしない監督が指揮するのでこの手の話で評価されることはないでしょうし、レノファの流儀に則って若手にいい影響を与え続けてくれるんじゃないでしょうか。

 

 

3、ヘナン

 

なんだかんだいつの間にか古参選手になってきた貴重なレフティーCB。

ヘナンの完成形ってどんな感じなんやろうか。

足元の拙さ、スタミナのなさ、空中戦の強さ、対人の強さ、カバーリングの上手さを見るに4バックのCBか、3バックの真ん中が適正なんじゃないかと思ってるんですが、渡部がいる間はスイーパーではなくストッパーやらされるでしょうからがんばって。

 

 

6、渡部博文

 

神戸からやってきた鉄人。

関同様「渡邉監督の下2年でJ1詐欺」にあった人。

秋田戦で鼻をブレイクされた数分だけピッチから離れましたがそれ以外はフル出場。

CBながら守備能力にはあまり期待できませんが、それでも今年レノファがオフサイドトラップの成功率が跳ね上がったのはこの人のおかげでしょう。

ボールを持った時の上手さが卓越しており、渡部・楠本のコンビはJ2でもチート級。

それでも秩序無き名塚式ビルドアップで、このコンビの良さが死にかけているので悲しい気持ちになる原因の一つでもあるわけですが。

 

 

13、楠本卓海

 

塾長被害者の会のメンバーの一人。

ついに塾長から解放され渡邉監督の下覚醒一歩手前まで来るものの無念、渡邉監督途中退任。

攻守にエレガントで賢い選手なので「イケイケゴーゴー」なチームではなく、ちゃんと戦術的な試合をするまともなクラブで幸せに暮らしてほしい選手。

伊藤監督が指揮することになったジュビロか、その伊藤監督の後釜に渡邉監督が座りそうな甲府に田中陸と行けばいいよ。

 

 

15、川井歩

 

レンタルから完全移籍でやって来た1年目。

攻守に課題がある選手ですが、その課題に向き合って克服しようとする姿に心打たれる選手。

攻撃はボールを持った時の選択肢を増やすこと、守備はカットインにやられないこと。

来年どのチームにいるのかは分かりませんが、この課題にどのような答えを出すのかに注目してます。

 

 

27、高橋秀典

 

菊池が「対人強い」と評し、ヘニキが「タイカンツヨイ」と評したサイボーグ。

身長180センチに満たないですがCBの選手だと思ってました。

そしたらまさかのSB・WB起用。

サイドの選手やったん、君。

コメントにインテリジェンスさを感じるので多分賢い選手なんだとにらんでます。

来年その内レギュラー獲るんじゃないかと勝手に思ってます。

 

 

28、真鍋旭輝

 

向上心をピッチで体現する男。

普段どんな言動をしているのか知りませんが、起用されるたびに上手くなって現れるその姿からこう表現するのが適当かと。

前に出る守備の強さはチームナンバー1。

足元の技術に課題がありましたが、それは本人も自覚していたようでトレーニングで克服しつつあるのを我々に見せてくれました。

来年レギュラー獲って早いうちに個人昇格しましょう。

 

 

41、桑原海人

 

アビスパから留学しに来た明るいファイター。

右WBの高木とフォルムが似てる。

来年はJ2チートの橋本が加入するのでレンタル延長はなさそう。

かといってアビスパで出番があるのかは不明。

またどこかに研修しに行くんじゃないかと予想。

 

 

48、新保海鈴

 

セレッソからやって来た若武者。

サイドの守備、特に逆サイドからのクロスに対してCBの後ろ(背中)を守れるレノファでは希少な存在。

ただ、守備のポジショニングは間違えないんですが強度が・・・。

攻撃に関しても位置取りが低すぎるのでまだまだ課題が多い感じです。

橋本は来年いても半年、長くて1年でしょうからその後を起か新保のどちらがレギュラーを勝ち取るのかに注目してたりします。

 

 

 

 

2種登録の橋本は言及しなくても、多分レノファサポーターなら橋本に対する感想って誰に聞いても変わらないと思うんで別にいいっすよね。

 

 

 

 

以上。

 

次は【MF・FW・監督編】を書いてみたいと思います。

 

それでは。

【第42節 今シーズン最終戦 away 愛媛FC戦】 最初から最後まで課題はボランチの人選やったなぁ

今シーズン最終戦を振り返ってみます。

 

相手はすでに降格が決まっていた愛媛。

 

レノファは前節残留が決まっており、お互い今節の結果に関しては何のモチベーションも持てないでしょうが、何となく「来年に向けていい感じの手応えでも感じときてぇな」と、ふんわりながらもそれなりのファイティングスピリットは持ち合わせた一戦だったのではないでしょうか。

 

なにやら愛媛は今シーズンホームで1勝しか出来ていないというJ2ではなかなか聞かない結果だったらしいですからね、シーズンラストの試合をそのホームで迎える以上、勝利への執念はレノファより愛媛の方が上だったのでは、と。

 

 

 

 

そんな試合の結果は 1-1 の引き分け。

 

 

 

 

なんというか微妙・・・。

 

なんとなーく誰も幸せにならない結果となりました。

 

 

愛媛が勝てば降格は決まってますけど「終わりよければすべて良し」。

来年も頑張ろう、応援しようってポジティブに切り替えられたでしょうし、仮に負けても現状の課題を再確認して来年その課題を克服しよう、に持っていけますし。

 

 

レノファが勝てば契約更新した名塚監督を来年も応援する気持ちになりやすかったですし、負けても愛媛同様課題の再確認、来年それを克服しよう、というストーリーを感じやすかったんですが。

 

 

引き分け、て・・・。

 

一番、こう、お互い飲み込むのが難しい結果やないか、と。

 

 

 

 

この結果のダメージがでかいのはおそらくレノファの方でしょう。

 

終始ボールを握り、試合を有利に進め、先制したのにもかかわらず追いつかれ引き分け、ですからね。

 

唯一サポーターが気持ちよくなれる要素は「レノファ山口 J2通算300ゴール」を来年のスーパーエース・橋本が「Jリーグ初ゴール」で飾ったことくらいでしょうか。

 

いやー、橋本のヒーローインタビュー聞きたかったわ~。

 

 

 

先制後、2点3点と得点を積み重ねるチャンスはあったようにもなかったようにも感じましたが、失点に関しては防ぐこと出来たでしょ、と感じただけにモヤっとするんですよ。

 

 

 

タイトルにしたように、名塚体制後、やはりボランチの人選に無理があるように思うんですよね。

 

追いつかれた時、ボランチ佐藤謙介が埋めるべきスペースに戻れてないんですよ。

 

同点弾をぶち込まれる前にも同じようなやられ方をしてたので、この同点劇は偶発的なものではなく「やられるべくしてやられた」シーンなんですよね。

 

先制をアシストしたのが佐藤謙介、失点の原因の一つになったのも佐藤謙介

 

得点失点に関わらず「点」に関わってます。

 

 

で、じゃあ佐藤謙介だけが守備においてよろしくないのか、言われると、「そうだけどそうじゃない」って感じなんですよね。

 

 

名塚体制に代わって「前から前から」の名のもとに取り敢えず前線が突っ込むようになって、ボランチの負担がえげつないことになってるんですよね。

 

渡邉式の「ワントップが相手のボランチを シャドーが相手のCBを」のセットアップがなくなり「レノファらしいアグレッシブさ」という秩序無き名塚式の犠牲になってます。

 

前線がスイッチなく突っ込むんでボランチが合わせなきゃならんのですが、そのスライドで無理が利く選手じゃないでしょ、佐藤謙介も田中渉も。

 

2試合連続でボランチが失点に関わってんですから。

 

明らかにキャスティングミスなんですよ。

 

佐藤謙介なんて前半20分くらいからもう辛そうに頭倒しながら走ってるんですから。

(あのダラダラ感は佐藤のクセなのかもしれませんけども)

 

 

てなわけで、来年がいろいろ不安ですね。

 

 

多分チームが佐藤謙介を助けるようなマネジメントはしないと思うんですよ。

 

監督はあの霜田ファミリーの名塚監督ですし、選手の特徴を考慮した采配はしないでしょうから佐藤謙介の負担が軽くなるようなことは予想できません。

 

佐藤謙介自身がこの理不尽を耐えられるような選手になるか、フロントがそういう選手を連れて来るか、何もせず華々しく散るか、どれかのルートを辿るでしょうね。

 

仮に松本から前を獲得することが出来て、神垣と組ませたらワンチャンあるかもですが、神垣への評価がやたら低い現体制下ではそうはならんでしょうしね。

 

 

 

 

ま、なるようにしかならんのですがね。

 

奇跡的に名塚監督が選手の意見を取り入れて答えにたどり着く可能性も0ではないわけですし。

 

・・・。

 

いや、ごめん、0だわ。

 

まぁ、関、渡部、島屋にスーパーエース様がピッチに立てば降格するようなこともなく、なんとなーく10~15位前後の順位に落ち着くでしょう。

 

 

 

この試合で明らかになりましたが

 

-相手のシステム変更などに対してどのような対応をしようと考えていたか?

あの時間帯で前からのプレッシャーがなかなか掛からなかった。後ろからフリーで持ち出されていましたし、蹴られていましたので、前の選手を代えてプレッシャーに行こうということでしたが、後ろがバタバタしている部分がありましたので、もっと落ち着いて裁けるようになればいなせたと思います。そこも課題だと思っています。

 

と、訳分からんコメントを名塚監督は残してしまいました。

 

前線のプレスが掛からないのは選手の疲労ではなく、誰が誰についてどこで奪うのかが曖昧になったから、だと思いますし、後半60分くらいには両ボランチ共にヘロヘロでした。

 

なんか、こう、センス的なものを感じないんですよ。

 

ヘロヘロのボランチ代えて、交代選手にプレスを指示してピッチで共有させる、みたいなこと普通やらんかね。

 

的確に選手交代、戦術変更をしてた渡邊監督の後だから余計に冷めちゃうんですよね。

 

霜田式の「疲れたら交代」感。

 

なーんか塾長の時と同じで、来年もすぐ飽きそうな気がします。

 

 

今節人もタイミングも違うと感じましたが、早めに島屋を投入したことだけは評価出来ます。

 

効果的ではなかったにしろ「交代する心意気」は持ち合わせてた部分。

 

が、なんかもう既に読めるんですよ。

 

 

ボランチ佐藤健太郎入れて、池上をボランチにして前線3枚代える。

後は気分次第でWBのどっちか代える。

 

 

これしかないんやろな、って。

意外と感じるようなことを来年味わうことはないでしょう。

 

 

せめてそのクソつまらん様式美が日常になってしまったとしても、それなりに試合を楽しめるような選手たちをフロントは頑張って揃えてほしいもんです。

ヘニキ選手契約満了のお知らせ

深い深い悲しみに暮れています・・・。

 

 

昨日衝撃のニュースが公式からリリースされました。

 

 

「ヘニキ選手契約満了」。

 

 

 

 

ついにこの時が来てしまったか、と。

 

何となく予想はしてたんですが、いざ現実のものとなると中々辛いっす。

 

本当は移籍に関しては1つ1つリアクションするのではなく、来年ある程度出揃ったかな、終わったかな、のタイミングを見計らって一気にまとめようと思ってたんですけど、これは触れないわけにはいかんですよ。

 

じゃ、触れていくー・・・。

 

 

 

 

私がヘニキを認知したのは2019年。

 

当時栃木との2回目の対戦をした時です。

 

前半は特に目立ってなかったですが、後半から先制された栃木が追いつくために攻撃に転じた時、アニキに中盤を支配されました。

 

押し込まれて何とかクリアしても全部ヘニキが拾いよる。

 

三幸も小野原も突撃しましたがことごとく跳ね飛ばしてました。

 

 

なんやこのバケモン・・・。

 

 

押し込まれてセカンドボール拾える位置(ボックス外に待機)にいる時のヘニキをどうやったら無力化出来るねん、と絶望したのを今でも覚えています。

 

そんなわけで、私の中でヘニキはチートでありトラウマでありスーパーな選手でした。

 

 

そんなヘニキが2020年、レノファに移籍してきた時には胸が躍ったもんです。

 

 

一体どうしたらええんや・・・、と思ってた選手が味方になるんですから。

 

当時の監督である霜田塾長も「相手陣地でサッカーしてぇ」を掲げてましたからピンズドの補強でしたし、あの時栃木にやられた「ずっと栃木のターン」を「ずっとレノファのターン」として見れるんやぁ、と。

 

向かう者皆跳ね飛ばす重戦車を手に入れたレノファの制圧のお時間だぁ。

 

 

 

 

・・・。

 

って思ってたんですけどね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。

 

あああああああああああああああああああああああああ。

 

 

 

 

 

な~んで塾長は重戦車に突撃を命じず後方支援させたんですかねぇ。

 

当時我々が味わった中盤蹂躙劇を他のチームにも味わっていただいて絶望を植え付けたかったんですけども。

 

いやー、あのヘニキをゲームメイカーとして扱うなんて誰が予想した。

 

多分全世界で塾長だけやろ。

 

ヘニキに三幸の役割求めるの。

 

すごいよね・・・。

 

2020年開幕戦で ”4-3-3” の中盤逆三角形フォーメーションのアンカーでヘニキ、インサイドハーフに高を起用してましたけど、誰が見ても「逆やろ」と思ったことでしょう。

 

アンカー・ヘニキは・・・うん、可愛かったですねぇ。

 

「あれ?君サッカーやって何年目?」

「こないだまで陸上やってた人連れてきたん?」

 

って心配するくらいに足元の技術がおぼつかなかったですからね。

 

 

ボール奪えどヘニキで失ってましたからサポーターのヘイトをかなり溜めてしまっていました。

 

 

最終的にはこの年の主力CBとして見込まれていたであろう菊地・サンドロがやたらケガしたもんですから(サンドロは公式のリリースがないサイレント負傷が多かった)ヘニキがCBやってましたね。

 

アンカーよりも視野と余裕が持てますからボールを失う機会が減り、菊池ばりの豪快な守備を披露する機会も増えサポーターからも愛されていった印象でした。

 

 

いや、ちゃうねん。ちゃうねん、と。

 

 

塾長の下で三幸の代わり、菊池の代わりをやらされたアニキ・・・。

 

ヘニキはヘニキであってヘニキやねん!

 

本当に当時は見ていて心が締め付けられました。

 

ヘニキは誰かの代役を演じさせるキャストではありません。

 

ヘニキにはヘニキしかできない役割が、仕事があるんです。

 

 

本来最前線で戦わせる兵隊をやたら後方に閉じ込める謎采配を披露した塾長への不満が募ったもんです。

 

もう言葉を選ばず書くと「はよ辞任せぇや」と思ってました。

 

(まぁ、ヘニキへの扱いだけに不満があったわけではなく、塾長はなんか全体的におかしかったから、ってのもあるんですが)

 

 

 

 

そんなこんな「なんか違う」「こんなはずじゃなかった」と思いながら2020シーズンが終わり、迎えた2021シーズン。

 

 

渡邉晋氏が監督に就任しました。

 

 

このニュースに「ヘニキ加入」ばりの喜びに打ち震えたもんですが、同時にそのヘニキが戦力的に死んでしまったニュースでもありました。

 

渡邉監督はヘニキを本来のボランチとして計算してくれていましたが、あのヘニキが監督がそう評価した通り「跳ね返し要員・いざというときのターゲット要員」どまりとなってしまいました。

 

 

シーズン前半戦終わってヘニキの出場時間が「6分」前後ってなんやねん・・・。

 

 

渡邉監督が暫定的にはとはいえ作り上げたあの素晴らしいサッカーに、確かにヘニキが割り込める余地はなかったとは思います。

 

渡邉サッカーに感動していたのも事実。

 

ヘニキが出れないことへの歯がゆさがあったのも事実。

 

なんとか渡邉サッカーでヘニキを中心に据える方法はないもんかと妄想してた日々が懐かしいです。

 

 

そんな日々の中で突然の「渡邉監督の退任」報道。

 

 

もう二度とあの素晴らしいサッカーがレノファで見れない、完成しないことには悲しみを感じましたが、名塚監督に代わり所属選手全員に出場チャンスが巡ってくる可能性が浮上しました。

 

で、その出場チャンスでヘニキが見せたパフォーマンスと言ったら、もう・・・。

 

 

楠本脳震盪疑惑でヘニキと交代

 

 

ファーストタッチで得点

 

 

競り合いで熱くなって警告(イエローカード)受ける

 

 

走り込んでくる相手FWガン無視して失点

 

 

最高でした。

 

見ている限りではかなり不遇を囲っていたヘニキでしたが、得点した際名塚監督に大喜びで抱き着きに行ったので感動しました。

 

これが異国の地で長年プレーしてきた男の在り方なんやなって。

 

不満を漏らさず、不貞腐れず、常に気持ちを切らさず過ごしているからこそ働き口があるんやな、と。

 

出場時間「だけ」見れば冷遇されていた渡邉監督にも、出場して勝ち切った際に抱き合ったりグータッチしてましたからね。

 

(渡邉監督の下ヘニキが試合に出場したのは2試合、合計6分くらいのプレー。ですが出場した試合全て勝ち切ってます)

 

 

野球でいうところのラミレスも長いこと日本でプレーして、2000本安打を記録したり、引退後監督に就任してましたが、生まれ育った環境と全く違う環境に身を投じ順応しようとした、順応した選手というのは見ていて勉強になります。

 

球団、クラブはそういった選手を大切にし、その哲学から多くを学ぶべきだと思ってます。

 

そう思っているからこそ、「レノファの流儀」(・チームのために働いてくれる、選手に好影響を与えるベテラン選手は、1年でも長く選手生活を続けられるように成長を促す。)に該当するヘニキにはレノファに残ってほしかった。

 

 

 

 

が、契約満了。

 

 

 

 

まぁ、色々あるんでしょうね。

 

お金とかお金とかお金とか?

 

お金の話を抜きに仮定で考えてみるなら「来年以降のCBの出場枠確保」かな、と。

 

多分編成としては本来ヘニキをMFとして獲得してると思うんですよ。

 

何故か現場がCB起用してましたが、ヘニキ獲得当時の2020年の選手構成を見れば間違いないかな、と。

 

監督は「4バック・3トップ」信者の塾長。

 

CBは菊地・サンドロを軸想定にヘナン、楠本、真鍋と充分。

 

中盤は守備的とカテゴライズ出来るのは佐藤健太郎、高だけでしたから。

 

佐藤健太郎はシーズンフルはきついでしょうし、高がけがしたら終戦してしまう陣容でしたからね。

 

まぁ、間違いなくMF想定で獲得してるでしょう、と。

 

 

結果的に塾長の鞭を何故か耐えきれた高はケガしませんでしたし、菊地・サンドロコンビは怪我しまくり、「ヘニキCB・ヘナンボランチ」の謎布陣になってましたけどね。

 

(2CBの左にヘナン落として3CBでビルドアップさせたりしてましたんでそこまで謎ではないのかもしれませんが)

 

 

で、今年も多分MF起用想定だったと思うんですよね。

 

 

渡邉監督就任初年度で、前年から特に積み上げもなく戦術的には焼野原状態スタートでしたから形がない。

 

「うちはこの形」みたいなのが少なからずあれば選手をその形に照らし合わせて獲得しやすかったと思いますが、それがない。

 

「レノファ再構築元年」みたいな状態でしたから「取り敢えずいろんな形が出来そうなメンバー集めたよ」と言わんばかりの選手構成でした。

 

「今年で目途立ててね~」「来年それに合わせて選手獲るから」みたいな。

 

 

そんな中ヘニキは渡邉監督のコメントも併せて考えてみてもやっぱりMF起用想定だったのかな、と。

 

 

で、結局ボランチ起用想定をしてくれてた渡邉監督の下では出番少なかったし、去年ヘニキをCB起用したスタッフ陣の一人であり現在の新監督の下ではやっぱりCB起用される。

 

 

ヘニキをCB起用する監督と契約更新しましたし、フロントとしても「CB・ヘニキ」との契約延長は望まなかったってことなんでしょうね。

 

で、その理由が「来年以降のCBの出場枠確保」なんでない?っていう。

 

仮にレノファが来年も ”3-4-2-1” を使うとして、CBの選手やたら多いんですよね。

 

渡部、菊地、楠本、真鍋、ヘナン、をメインにレンタル修行中の選手、新加入が決まっている選手で、伊東、国本、上本の3人。

 

伊東がSB、WBの選手だったとしても7~8人が3枠争っちゃうんですよ。

 

4バックにしちゃったらもっと枠が減りますし、これを見るとヘニキを置いておくよりも、出して浮いたお金を他に、っていうのも理解できます。

 

まぁ、5人のメインの内何人を残せるかにもよると思いますがね。

 

 

「ヘニキ契約満了」のインパクトもさることながら、同日「田中陸契約満了」もリリースされてパニックになってたんですが、落ち着いて整理していくと

 

 

「来年以降ヘニキをCBで試合に出場させることはない」

 

 

ボランチで起用する予定もないから満了」

 

 

「この状況で、来年主力想定に据えられる田中陸も満了」

 

 

なので

 

 

「レノファは来年CB、ボランチの選手獲得・構成に目途が立った」

 

 

ってことになるのかな、と。

 

CBは今後どうなるか分かりませんが、少なくともボランチに関しては目途が立ったんでしょうね。

 

来年 ”3-4-2-1” だとしてダブルボランチで起用できる選手が、ヘニキ、田中陸を満了とした今、佐藤健太郎佐藤謙介、神垣しかいなんですから。

 

3人中2人ベテランですし、シーズンフルはきついので、少なくてもあと2人は欲しいところ。

 

ちょうどヘニキ、田中陸と入れ代わる形でボランチを獲れたのではないでしょうか。

 

去年の島屋、高木のような「レノファ戦士ご帰還ルート」なら湘南で不遇の三幸、京都を満了になった庄司、J3に降格する松本から前、あるかもですね。

 

いや、知らんけど。

 

 

 

 

話を戻しまして。

 

ヘニキは日本でのプレーを望んでるようですね。

 

よし、アニキ、秋田行こか。

 

栃木が田坂監督を契約満了にした今、アニキに一番合うのは秋田やろ。

 

またアニキの中盤制圧を目の当たりにしなければならいのは絶望ですが、やっぱりあの制圧劇は敵味方問わずまた見たい。

 

てことで代理人か本人か知らんけど就活先間違わんでくれよ。

 

MFかFWで使ってくれるところやで!

 

 

ヘニキのアニキ!

今までありがとう!

アニキのファイトスタイル、大好きやで!

次の就職先でも怪我なくがんばってね!

通訳のフェレイラ好きだから連れて行かんでね~!

 

 

 

 

 

最後に、田中陸に触れておきます。

 

「ヘニキ契約満了」も中々の決断ですが「田中陸契約満了」も相当なもんですよ。

 

今シーズン30試合以上出場した22歳の若者を放出したんですから。

 

去年古賀を満了にしたのとはわけが違います。

 

田中陸のパフォーマンスを考えればレノファを出るにしても個人昇格でしょう、と。

 

今年か来年あたりにジュビロかな、浦和かな、とか思ってたんですが。

 

まさかの「契約満了」。

 

どしたん?

 

陸ちゃん代表の悪口でも裏垢でツイートしちゃったんのん?

 

田中陸の契約切るってチーム批判したか、実はめっちゃ年俸高いか、移籍金払えない上位チームへの譲渡(貸し作り)くらいしか思いつかんのですけど。

 

あるいはよっぽどのボランチを取れたか。

 

やっぱり前クラスの選手かその本人が獲れたんでしょうか。

 

まぁ、何が何だか分かりませんが田中陸ならどこでも欲しいでしょうから就職先にも困らんでしょうし、すぐ主力になるでしょう。

 

願わくばJ1かJ2上位のチームに行ってほしいな、と。

 

 

 

 

今シーズン終わりに個人昇格する選手を個人的に予想してたんですが、ヒーローインタビューで度々「(レノファを)J2に残す」と置き土産的な発言を繰り返した高井さんは間違いないとして、楠本と田中陸もワンチャン卒業かな~、って思ってたんで、その予想の中の一人である田中陸の契約満了には驚きました。

 

 

 

ホント、プロサッカー業界ってわからんもんですね。

名塚善寛監督続投決定 と 私、「レノファの流儀」なるものを思い出す

今朝「名塚善寛監督 契約更新のお知らせ」が公式よりリリースされました。

 

 

 

代表の「来年0スタートかも」発言から監督・コーチ陣の一新を予想し、新体制なら北九州から小林監督を強奪。

 

”3-4-2-1”継続なら相模原から高木監督の強奪。

 

 

 

この辺を夢想しながらデュフデュフしてたんですが・・・。

 

 

 

 

いやー、私の予想ホントに当たらんな!

 

 

 

 

代表曰く

 

 

「今シーズン、厳しい状況の中で監督を引き受けてくれたこと、そしてなにより、レノファらしい躍動感のある攻撃的なサッカーを体現してくれ、厳しいレギュレーションの中、来季もJ2で戦えるチーム作りをしてくれたこと感謝しています。

来シーズンは、名塚監督が今シーズン見せてくれたサッカーをベースに戦っていきたいと考えています。」

 

 

とのことらしいです。

 

 

いや、それ「継続路線」やないですか。

 

「来年0スタートになるかも」発言なんやったん・・・?

 

まぁ、セレモニーの時の挨拶でも「終盤に向けてレノファらしさが戻った」って言ってましたし、さっきのコメントも併せて考えてみると、代表の名塚監督への評価めっちゃ高けぇな、と。

 

続投も妥当な結果なんでしょう。

 

この判断には高木の大ちゃんもニッコリやろな。

 

 

 

揺ぎ無く「名塚監督続投」だったのか「新監督候補に声かけたけど全滅した」のかは分かりませんけども。

 

 

 

うーん。

 

まだシーズン終わってない段階で早めの発表ってことは前者なんでしょう。

 

じゃあ代表の「来年0スタートかも」発言は「選手めっちゃブッコ抜かれる」ってことなんですかね。

 

そりゃちと困る。

 

名塚監督続投で、多分来年も”3-4-2-1”継続だと思うんですけど、もしそうなら”渡邉式プレス”を知ってるメンバーはあまり出したくねぇよぉ。

 

「育った(出場試合数稼いだ)若手は即出荷」も「レノファらしさ」とはいえ・・・。

 

若手はしゃーないからせめて関、渡部、島屋は全力でプロテクトしてほしいもんです。

 

 

 

 

まぁ、上述したように私の予想なんて当たらないのが前提なんで、移籍とかその辺のことは蓋を開けてみないと分からんのですがね。

 

 

 

 

てことであと気になるのは「名塚監督にどれぐらい引き出しがあるか」「新シーズンにどれくらいチームに名塚色を出せるか」ってことなんですが。

 

ほら、シーズン途中に監督になった人が翌年も指揮取ります、ってなったらよく話題に挙がるやつですよ。

 

 

これに関して、私、そんなに変わらないと思うんですよね。

 

 

今やってる「誰が出てもやるサッカーは変わらない(同じビジョンを共有できてる)」「練習で調子良かった選手を起用する」方針のまま来年も過ごすんじゃないかな~、と。

 

新シーズンに向けて何か +α をスパイスするんじゃなくて「今やってることをもっと頑張る」って感じになるんじゃないかと。

 

 

個人的な完全なる憶測で書きますけど、2019年の霜田体制時に、あの「4バック・3トップ」信者の塾長が一時”3-4-2-1”使って無双状態に入ったことがあるじゃないですか。

 

あれ、「名塚コーチの案」説、あると思ってるんですよ。

 

で、結局塾長が元の「4バック・3トップ」に戻しちゃって再び連敗街道へ、と。

 

根拠ないんですけどね。

 

そんな気がするんですぅ・・・。

 

 

この私の根拠のないカルトじみた意見をもとにすれば、なんかかんかそんなに悪いことにはならなさそうではあるんですよね。

 

 

来年戦術的になんらかの上積みには期待できませんが、それでも「練習頑張ってイケイケゴーゴー」でそれなりに結果出して残留するんじゃないかな、っていう。

 

とてもJ1を目指せるチームの体制とは思えませんが、河野、起、新保、伊東、国本、上本辺りが主力になるまでのつなぎと考えれば有なのかもしれません。

 

 

名塚監督の「先発に選んだ選手は可能な限りフルで使いたい」思想がかなりイラつくことになりそうなので、来年「交代枠3」のレギュレーションに戻らんかなぁ、と願ったりしてます。

 

 

 

 

 

で、ちょっと話変わるんですが。

 

 

名塚監督が途中就任してしばらく「前から前から」「高い位置で奪ってカウンター」ってコメントしてたんで、あの「周ってるだけで何にも起きてないビルドアップ」を止めて「放り込み」に変えるもんだと思ってたんですよ。

 

ところがここ最近は「後ろから繋いで」とコメントしてたんで個人的に ん? ってなってたんですよね。

 

で、この「後ろから繋ぐ」ことへの妙なこだわり、どこかで見たか聞いたことあるな~、ってことで記憶を辿ってたんですよ。

 

そしたら思い出しました。

 

 

これ、「レノファの流儀」で見たんや!

 

 

いやー、アハ体験。

 

きもてぃい。

 

 

確かに「レノファの流儀」には

 

 

2-1. 攻撃 ( ビルドアップ → パスワーク → 突破 )

 

 

ってありますわ。

 

これで来年横浜から草野を強奪して梅木と組ませて「レノファ式ブレンドフォード ~ヘニキを添えて~」の可能性が消え去りました。

 

っていうか元から無かったんや。

 

今までさんざん「金の無い地方クラブはビルドアップを諦めない脳筋フィジカルサッカー」を目指すべき、とか書いてきましたけど、どうやらレノファはこの道を進まないみたいですね。

 

とはいえ名塚監督は「ベースは秋田さんや栃木さんのような」とコメントしてたことがあるので、イメージ的には「蹴っ飛ばさない秋田や栃木」みたいなもんでしょうか。

 

なかなか志が高いというか、茨の道というか・・・。

 

 

「妙に繋いでくる秋田か栃木」みたいなチームも、それはそれで見てみたいんで頑張ってほしいですね。

【第41節 home最終戦 ヴァンフォーレ甲府戦】 残留確定

今節は3位様の甲府と対戦。

 

甲府としてはJ1昇格にまだ望みがあり今節含めて残り2試合何が何でも勝利したい状況なので殺る気マンマン、と。

 

レノファとしては残留に向けて勝ち点3を目指したいところですが、相手は殺意の波動に目覚めてる甲府

それでなくともなんかJ2降格圏チーム同士の対戦の結果や、果てはJ3上位チームの結果次第では最悪負けても残留が決まる、と。

 

なんか知らんけど他力でも残留が決まるかもしれない日でしたが、甲府とJ1昇格を争う京都には大きな借りがありますのでね。

 

バイスのゴールが幻となり勝ち点1をいただいた過去があるんで、ここは一つ甲府の足を引っ張り京都のJ1昇格のアシストをかましたいところ。

 

 

 

そんなこんな色んな思惑が絡んだ一戦は 0-1 で敗戦。

 

 

 

負けはしましたど先に試合してた相模原と松本が引き分けたのでレノファは残留決定。

今節の解説を担当してた中島氏がハーフタイムで盛大にネタバレしてましたね。

まぁ、いいんですけど。

 

勝利した甲府ですが、京都が千葉に引き分けたので京都が自力でJ1昇格を決めてしまいました。

 

さすが京都パイセンやでぇ。

おれらのサポート要らんかったか。

 

 

 

 

この試合を見た感想ですが、意外と3位様相手に打ち合えたな、と。

 

もっとボコボコにされると覚悟してたんですが、試合を通して見るとワンチャン勝ちもありえた試合だったな~、って感じです。

 

レノファとしては3位様相手に善戦出来たし、甲府としては昇格の夢を見れたし、結構いい日だったのかもしれませんね。

 

京都パイセンにはいつの日か借りをお返しせねばなりませんがね。

 

 

 

 

試合内容ですが、まぁ、特筆すべきものはなかったかな、と。

 

いつもより高井さんが降りて来る回数を減らして、その分裏に抜ける回数が増えてたかな~、くらいでしょうか。

 

8本シュートを打って無得点の高井さん、レノファのコーナー崩れから2回連続のミスで失点の原因になってしまった田中渉。

 

試合後高井さんは「負けたのは自分のせい」とコメントし、田中渉は泣いてたみたいですね。

 

まぁ、見てる側の無責任な一感想として「気にすんな」です。

 

チェルシーのヴェルナーなんて高井さん以上に外してますし、バルセロナのデパイだって決められない時はとことん外してます。

 

同じくチェルシージョルジーニョも決定的なミスから失点に絡むことだってありますし、これまた同じくバルセロナエリック・ガルシアも訳分からんパスミスして失点未遂をかますこともあるわけですから。

 

 

まぁ、いわゆる「サッカーあるある」ってやつでしょうか。

 

 

試合全体通して優位に運んでいても負ける時は負ける。

 

むしろスーパーなシュートぶち込んできた相手の中村を称えましょう。

 

ロングシュートを関相手に決めるとはたいしたもんです。

 

 

 

「劣勢でも1発で試合を決めてしまうところが上位と下位の差」とかそんな真剣に受け止めなくていいと思いますがね。

 

 

 

上位相手にあれだけ決定機作れたわけですから、今シーズンhome最終戦でこれまでの素晴らしい蓄積をサポーターにお披露目できたんで、チーム関係者一同胸を張ってほしいですね。

 

まぁ、願わくばもうちょっと戦力を合理的に使ってほしかったですけども。

 

 

個人的に意外だったんですが、名塚監督が試合後のコメントで

 

「ビルドアップのところもそうですが、レノファはしっかりと後ろからボールを繋いでゴールに運ぶということにトライしていますので」

 

ってあったんですけど、いや、それなら田中陸なんで干すのん、って話ですし、今節のベンチメンバー草野、梅木、岸田がいたんですけど、これ、なんなん?

 

急に霜田味出してくるやん。

 

せめてこの中から一人削って島屋入れとけよ、っていう。

 

森、パウロ、村田がベンチにいたときと一緒やないか。

 

ただでさえ交代が遅い監督なのに選手選考で自分で自分の首絞めとるやないかと。

 

一つしかないワントップの枠に3人も控えさせとくなよ・・・。

 

「5人交代制」のレギュレーションに順応してない監督やな。

 

いくら「練習でよかった選手を使う」方針でも限度ってもんがあるやろ。

 

 

 

 

と、まぁ、ホントに良くやってらっしゃるとは思いますし、残留確定という結果も出したんですけど、なんかこう・・・心残りがあるな~、って感じです。

 

贅沢言いすぎですかね。

 

残留確定という結果に満足すべきなんでしょうか。

 

 

 

 

最後に今節試合終了後に行われたセレモニーを見て思ったことを書いて終わります。

 

 

 

 

今節はhome最終戦でしたから、試合終了後にセレモニーと題してキャプテン・監督・代表取締役(今まで「社長」って呼んでた人)の挨拶が行われました。

 

キャプテンと監督の挨拶は飛ばして、代表の挨拶が実に興味深かったんでその感想をば。

 

 

気になったのが

 

「終盤に向けて ”前から行く” ”矢印を前に向けて” ”得点する” レノファらしさが戻ってきた」

 

「来年は0からのスタートになるかもしれませんが・・・」

 

の2点。

 

 

さすが我らが代表やでぇ。

 

渡邉監督の否定と名塚監督の続投無し(の可能性大)を一言二言でポロリするとは・・・。

 

歌舞きすぎやろ。

 

渡邉監督退任に際して表に出て来なかったのはやはり正解やったですね。

 

スポークスマン的な人をつけよ、な?

 

今はまだいいかもしれませんけど、その内やらかしてしまいそうよ。

 

せっかく手腕は素晴らしいんですから、変なところで躓かないように頼んますよ。

 

 

代表に対しての感想はこんな感じ。

 

次は発言に関して。

 

 

代表の発言から察する「レノファらしさ」は「”前から行く” ”矢印を前に向けて” ”得点する”」とのことらしいです。

 

「終盤に向けてレノファらしさが戻ってきた」発言から渡邉サッカーはお好みではなかったっぽいですね。

 

それすなわち「レノファのポジショナルプレーとの決別」ってことなのかな、と。

 

 

「”前から行く” ”矢印を前に向けて”」自体は霜田塾長の時から目指していて、塾長が3年かけて形にできなかった「前プレス」を半年で完成させた渡邉監督をあまり否定してほしくはないんですけどねぇ。

 

 

渡邉監督 → 名塚監督 になって明らかにアグレッシブさが増しましたから、おそらく代表が求めているレノファのベースはこういうものなんでしょう。

 

 

守備は「前からアグレッシブに」。

 

攻撃は塾長も名塚監督もコメントしてた「後ろからしっかり繋いで」。

 

 

これが代表の発言から私が推察した「レノファらしさ」。

 

 

「来年0からのスタートになるかも」発言からおそらく監督・コーチ陣を一新するんじゃないかと思います。

 

正直私が推察した「レノファらしさ」は攻守の形としては渡邉監督が作ってくれてるので全部をひっくり返す必要はないんじゃないかなと感じてるんですが・・・。

 

どうなるでしょうね。

 

 

基本レノファは ”4-4” ブロックだとスライド間に合わず守れない。

 

”5-4” ブロックにしたいけどそれだと後ろに重すぎる。

 

だから ”5-2-3(5-2-1-2)” で前から行きながらにした。

 

 

この歴史は大切にしてほしいんですがね。

 

 

渡邉監督が作ってくれたベースを守りつつアグレッシブさを足していけるような監督。

 

 

いやー、そんな人いますか?

 

 

北九州の小林監督を強奪したところですが、北九州が小林監督を手放すとは思えませんし、小林監督って基本「4バック」の人ですよね・・・。

 

「渡邉式プレス」から「小林式プレス」に大きく変わるんであまりうまくいかないと思うんですよねぇ。

 

ま、この辺りの人事も楽しみなんっすけどね。

【第40節 away 松本山雅FC戦】 もどかしいっすね

「もうブログ書かなくなるかも・・・」と言いつつ毎節ちゃっかり更新してる私です。

 

 

 

今節松本戦に勝利して北九州が引き分け以下なら残留が決まるという、確かそんな感じの試合。

 

なにやら松本はかなりチーム状況がよろしくないみたいですし、次節甲府戦で勝ち点を取るのは厳しいのでここで残留を決めてしまいたい一戦。

 

 

しかし結果は 1-1 の引き分け。

 

 

まぁ、結果だけ見ると残念ですが、先制されてから追いついての引き分けなので、最低限勝ち点1を取れただけ良かった試合でしたね。

 

 

 

 

今節、選手個人個人のパフォーマンスは今季ベストなんじゃね?と感じるほど素晴らしいモノだったと思います。

 

高井さんは何があったのか分かりませんが前半からフルスロットルでしたし(後半くらいからいつもの高井さんに戻りましたが)、池上も難しいボールをミスなくトラップしてたりしました。

 

 

が、それでもこのチームから得点の匂いが全くしないんですよね。

 

 

田中渉と佐藤謙介ボランチで同時に先発起用してる以上、90分失点を防ぐというのは困難なので、前半からガンガン点を取って相手の心を折ってしまいたいんですが。

 

なかなか上手くいかないもんです。

 

相変わらず ”3-4-2-1” から ”3-1-4-2” に可変するのが早すぎて高井さんがアドリブ的に降りて来ないとビルドアップ出来てませんでしたし、その高井さんが降りて来られない時は草野への放り込みになってしまってました。

 

高井さんが降りてビルドアップに参加した時もおそらくルールや約束事が無いからでしょうが、みんなボールに寄ってくるので中央スカスカ問題が再発してましたね。

 

去年と一緒です。

 

ワントップのイウリが降りたりボールに寄ったときに中央に入る選手がおらず「いざクロスじゃ」の場面で誰もボックス内にいないという・・・。

 

 

まぁ、これ、もう今シーズンはしょうがないんじゃないかと思いますがね。

 

試合後の佐藤謙介のコメントで

 

 

-攻撃ではどのような狙いを持って試合に臨んだか?

クロスボールを多く入れて、そこに人を掛けて得点を奪いたいというのが攻撃の狙いで、セカンドボールを回収してまた外からというのが狙いでしたが、前半の入りでボールを持てましたが、少し消極的になってなかなかクロスボールが入らなかったり、シュートに終われない形になりました。その中で相手に流れを持って行かれて先制点も取られました。ただ、そういった中でもこういうゲームで、セットプレーからでも勝点1を取れたのはチームの成長だと思います。今後につながる勝点1だったと思います。

 

とありました。

 

このコメントからも名塚レノファの「フィニッシュ」の形って「クロス」なんだと思うんですよ。

 

が、そうだとしたらやっぱり人選がおかしいわけで。

 

シャドーで起用されてる高井さん・池上コンビってクロスに強い選手じゃないじゃないですか。

 

高井さんはあまりボックス内にゴリゴリ突入しませんし、池上はどちらかというとセカンドボールをズドンさせたい選手。

 

そもそも「クロス行くよ~」のタイミングで草野以外誰もニアに走り込まないんですよね、レノファの前線。

 

みんなファーで待っちょる。

 

「フィニッシュ」の形が「クロス」なら、前線に草野、梅木、岸田、小松、浮田の5人の中から最低2人以上は同時にピッチに立たせたいんですが・・・。

 

もちろん私はそこにヘニキを加えるべきだと思ってますがね!

 

ボックス内でターゲットやってもらってもいいし、外でセカンドボール拾ってもらってもいいわけで、どう考えても名塚レノファの攻撃のキーマンやろって。

 

 

まぁ、「契約」やら「チーム内ヒエラルキー」的な問題で実現しないんでしょうけども。

 

 

この試合で同点弾を叩き込んだ渡部のヒーローインタビューで

 

「レノファらしく崩すサッカーを~」

 

って確か言ってました。

 

 

なんか監督、選手間で言ってることがバラバラなように感じます。

 

 

「人にボールに攻撃」「高い位置で奪ってクロス」とか言ってた監督が「ビルドアップでテンポよく回せ」とか言ってますし、なんかよく分からん。

 

このチームをどうしたいのか、何を目指してるのかあいまいに感じるんですよね。

 

「成長しようよ」の名のもとにあれもこれもやらせようとしてませんかね。

 

まぁ、渡邉監督の時より明らかにアグレッシブになりましたし、その辺は見事ですが、なんか、こう、おしいなって。

 

 

「”5-2-3”プレス」「”5-4-1”ブロック」「フィニッシュはクロス」

 

 

というのは非常に私好みなんですが、選手起用やフィニッシュに至る戦術が追いついてないですね。

 

やりたいけど出来ないのか、そもそもやる気がないのか分かりませんけども。

 

 

まぁ、来年以降の話ですが編成に関して「契約」や「チーム内ヒエラルキー」で監督を縛らないような構成にしてほしいもんです。

 

このチーム渡邉監督のおかげで守備の原型は出来てるんで、後は選手たちに慕われて、攻撃の形を指示しても選手たちのやる気を失わせないどころか前向きに取り組ませることが出来るような監督とコーチ陣・・・。

 

そんな人間おるんかいな・・・。