【第39節 home ギラヴァンツ北九州戦】 何となくチーム事情を察せてしまった試合

なにやら今節北九州戦は勝てば残留が決定するゲームだったようで。

 

スタメンに橋本の名前がありましたし、ベンチにはずいぶん久しぶりとなる岸田の名前もあり、レノファサポーターの誰もが「橋本が元気なうちにリードしといて終盤に岸田で締めやな」「残留確定試合に岸田が出場とか激アツやで」と胸が熱くなるストーリーを思い描いていたのではないでしょうか。

 

そんな黄金ビクトリーロードストーリーに期待はしていたものの結果は 0-1 で敗戦。

 

今節で残留確定とはならず残念でした。

 

残すは 松本 甲府 愛媛 との3試合。

 

甲府にはボコられるでしょうから実質あと2試合ですね。

 

 

 

 

さて、どうなるでしょうか。

 

現状のレノファだと試合結果に関して割と運頼みなように感じますが、そこは「神に愛された男」こと名塚監督ですから、なんとかなるかもですかね。

 

今節北九州戦では不発に終わりましたが「困ったときのセットプレー」が再び炸裂してくれることに期待してます。

 

 

 

 

まぁ、やっぱりしつこいようですがボランチが田中渉・佐藤謙介コンビだときついですね。

 

守備強度、CBがボールを持った時のポジショニング・受け方で攻守に停滞気味です。

 

名塚監督が掲げる「人にボールに攻撃」の部分では両名非常に頑張ってると思うんですよ。

 

佐藤謙介もボールが頭よりやや高い位置にあって相手が足を上げていてもためらわずに突っ込んでますから。

 

非常に勇気を持ってプレーしてると思います。

 

ただやっぱり戦術に「合ってない」んですよね。

 

 

今のレノファの攻守って ”疑似渡邉式” になっちゃってるんですよね。

 

 

とりあえず攻撃だけでいうと、基本後ろでボールを保持してその間に前線の選手たちのポジショニングで殴っていく形。

 

この形だとボランチの選手たちのポジショニングが非常に大事になるんですよね。

 

CBの選手がボールを持ったらパスコースを作りつつ(相手の守備ブロックの枚数によりますが)相手のボランチを釣り出せるポジションを取る。

 

いわゆる「相手を困らせるサッカー」ってやつですね。

 

 

で、そのサッカーを志向するなら、出来るのは田中陸・神垣コンビしかいないんですよ。

 

 

が、ご存じの通りこのコンビは名塚監督に代わって序列を下げてしまっていて行方不明、と。

 

 

この試合の後の岸田のインタビューで

 

 

-実際にピッチに入って、名塚善寛監督に代わっての変化はどう感じているか?

ナベさんは立ち位置だったり、戦術だったりのところが大きかったですが、ナツさんは守備の部分で徹底してやっていくことはあまり変わりませんが、攻撃のところは自由で、自分が動いたほうがよいと思えば積極的に動いてもよい。選手が考えて積極的に動くことで、今は流動性が生まれています。

 

とコメントしてました。

 

おそらくですが名塚監督は少なくとも攻撃に関しては ”渡邉式” を踏襲する気はないんでしょうが、選手たちがまだ ”渡邉式” から脱却しきれてないのかな、と。

 

 

監督が名塚監督に代わりましたから、もう後ろでボールを保持してボランチを経由しながらゆっくり前進する必要なんてないんですが、今節の田中渉や他の選手たちの動き方を見るに、まだチーム内で意思疎通が為されていないように感じます。

 

 

北九州は ”4-4” のブロックで守って来ましたから、今節見せた攻撃時に ”3-4-2-1” から ”3-1-4-2” に可変するシステムは非常に有効だと思いました。

 

が、CBがボールを保持した時にボランチの田中渉が高い位置を取るのが早すぎてCBからのパスコースが無くなっちゃってたんですよね。

 

CBからパスを受けながら緩やかに高い位置を取りつつ最終的に ”3-1-4-2” に可変すれば効果的だったかとは思いますが、可変の最終地点に到達するのを急ぎすぎていたように感じました。

 

田中渉がすぐさま高い位置を取るもんですから高井さんも序盤はポジショニングに困ってたように見えたんですよね。

 

この辺りも岸田のコメントから察するに「約束事がない」からなんでしょうか。

 

CBの楠本もパスコースと言えるのが左WBの橋本へのコースしかなく、強引に渡せばいいのか前線に蹴ってしまえばいいのか困ってましたし。

 

 

攻撃に約束事が無い以上ボールを保持するのは逆に危険な訳で、繋ごうとした結果奪われてカウンターを喰らってるシーンが多発気味ですね。

 

 

まぁ、攻撃に約束事があった渡邉監督の時も繋いで前進しようとした結果奪われてカウンター喰らうっていうシーンは散見されてたので何とも言えないんですが。

 

 

見てる分にはピッチに高井さん、島屋、田中陸、神垣、楠本、渡部を立たせとけば攻撃の時約束事が無くても強引になんとかしてくれるやろ、って思いますがね。

 

現状レノファのボランチコンビ関して、普通 ”田中渉・佐藤謙介ペア” ”田中陸・神垣ペア” のどちらか片方ずつ先発させるやろって誰しもが思うところだとは思いますが、現実にはそうなってないわけで。

 

これ、やっぱり「契約」とか「チーム内ヒエラルキー」的な問題なんでしょうか。

 

渡邉監督のときも田中渉が起用されてましたけどこれは「契約」。

 

渡邉監督が退任されてすぐその後の試合で佐藤謙介が先発に復帰してましたがこれは「チーム内ヒエラルキー」。

 

 

岸田や今節の試合中に実況が紹介した高木のコメントから察するに、このチームの選手たちは「戦術」より「自由」や「競争」を望みました。

 

(高木のは真意は分りませんが「今は誰が出ても同じくらい戦える」「試合前日まで先発が分らず練習が充実してる」的なコメントだったはず・・・。記憶が怪しいですが・・・。)

 

 

てことで名塚監督は試合に際して多くは指示せず、選手起用に関して「選手の気持ちファースト」に転換したのかな、と。

 

 

結果ボランチコンビは見てる側には不可解な2人がレギュラーですし、多くを指示しない分攻撃がちぐはぐ。

 

約束事なき攻撃で逆に危険に陥ってるわけですが、せっかく名塚監督に代わってアグレッシブさは増したわけですし「後ろで繋がずさっさと前線に蹴っていいよ」と指示出したいところでしょうが、おそらくそれをやるとまた反発が起こるんでしょうね。

 

 

ホント、サッカーって難しいもんです。

 

 

田中陸と神垣が「契約」やら「チーム内ヒエラルキー」的なもんで先発出場する側であれよ~、と思わざるを得ません。

 

 

まぁ、完全に憶測や推測で書いちゃいましたが、残留争いしてるチームでレノファほど雰囲気良いチームって他にあんの?ってくらいにはノビノビやれてるのも事実な訳で。

 

偶然奇跡的に選手同士で攻撃の形を見つけられたいいね。

【第38節 away 大宮アルディージャ戦】 今後の指針が気になった試合

今節ヘニキが休養明けて先発に復帰しました。

 

 

連戦の中、前節田中陸がフル出場。

田中渉が休養明け。

佐藤謙介が行方不明(ケガ?)。

佐藤健太郎は前節フルで出場してませんが中3日での2戦連続先発は考えにくい。

 

 

てことで真鍋も頑張ってますし、右CBに真鍋を置いて、いよいよヘニキが田中渉辺りと組んでボランチとして出場するかな~、なんて思ってたんですが。

 

今節も元気に右CBとして先発、と。

(まさかの佐藤健太郎先発。田中渉とのダブルボランチ

 

まぁ、以前も書きましたが、もう贅沢は言わん。

 

出場してくれるんだったらなんでもいいっス。

 

 

 

 

今回の対戦相手はあの大宮。

 

霜田塾長率いる大宮ですわ。

 

 

いやー。

 

負けたくねぇ~。

 

 

前回対戦時はなんか知らんけど明らかに選手たちのモチベーションが低く、全くファイティングポーズを取れないまま敗戦。

 

名塚メンタルクリニックが行われた現在のレノファ。

 

レノファサポーター(という言葉を隠れ蓑にした私個人)の心理的にも是が非でも残留争いとか6ポイントマッチとか関係なくリベンジを決めてほしい一戦。

 

 

 

 

結果は 2-1 で勝利。

 

 

リベンジ・・・成る!

 

 

試合開始4分で先制されたときは終わったと思いましたが、最終的には今シーズン初となる逆転勝利を収めることが出来ました。

 

 

関のラグビータックルがイエローで済んだり主審に助けられた感もありますがね。

 

その関ですが、相変わらずバケモンですな。

 

ペナルティエリアから飛び出す関さん」には恐怖しかないですが、なんだかんだ毎試合5失点くらい防いでません?

 

レノファの掲示板で「レノファの勝ち点の半分は関のおかげ」っていうのを見たことがありますが、ホント、その通りだと思います。

 

「勝ち点を稼げるGK」って実在したんやなって。

しかもそのGKがレノファにいる奇跡たるや、よ。

 

渡邉監督・・・。ありがとうやで・・・。

 

 

 

 

今節の試合を観戦して私の中で決定的になったというか、「今後レノファはどっちの道を進むんだろう」と気になった点がありますのでそれを書いておこうと思います。

 

 

現状のレノファの攻守に関して思うところがありけるのよ。

 

 

まぁ、守備に関してはボランチの人選とかFWとシャドーのプレスの掛け方とか、色々モノ申したいことがあるんですが、これはもう置いておこう。

 

「人にボールに攻撃」して頑張ってくれい。

 

 

ただ、攻撃に関してはちょっと今後のレノファの方向性にも関係してくるんじゃないかと感じましたので、その点はグチグチ書かせてください。

 

 

名塚レノファになってなかなか流れの中で得点が奪えてなかったじゃないですかー。

 

名塚監督が32節から指揮を執り始めて、前節までで6試合で6得点(意外と多い)奪ってるんですが、この内5得点がセットプレーからなんですよね。

 

(京都戦の草野のゴールも一応フリーキックからだし・・・あれ「流れの中で奪ったゴール」認定するか微妙なんですよねぇ)

 

 

この数字見てどう思う?

 

めっちゃ運いいと思いません?

 

 

しかも5得点中2得点がフリーキックを直接ゴールにぶち込んだものなんですよ。

 

2019年吉濱がフリーキックを直接決めて以降1年近く直接フリーキックをそのまま決めることが出来なかったレノファなのに・・・。

 

さらに今節大宮戦まで含めると、名塚監督になって7試合で8得点、内セットプレーからのものが6得点で、さらにこの内3得点が直接フリーキックをそのまま決めたものなんですよね~。

 

 

・・・。

 

名塚監督って神に愛された男やったんか・・・。

 

 

まぁ、名塚監督によって「雰囲気良いブースト」を掛けたからこれだけセットプレーで得点できたんや、ってことで「運」と断じず、監督の手腕によるものと判断していいのかもしれませんけども。

 

 

 

 

ただ、まぁ過去実績上レノファが今後もやたらセットプレーで点獲ってくる、みたいな姿は想像しにくいわけで。

 

やはりもうちょっと流れの中での得点の匂いを醸し出してほしいところなんですよね。

 

セットプレーで得点できるようになる代わりに流れの中での得点の可能性を捨てる取引を悪魔と交わしたんか、ってくらいには希望の無い攻撃を繰り返してます。

 

 

結論から書くとやはり「手数掛けすぎ」。

 

 

今のレノファの選手構成的に上手い下手関係なく「ボールを握って」サッカーをするのに向いてないんですよね。

 

もっと「ボールを握ることを放棄」してもいいんじゃないのかな、と。

 

 

敵陣に侵入してから、おそらくですが攻撃のパターン(約束事・ルール)が準備されてないからだと思うんですが、とにかく無駄なボール回しが多いです。

 

ホント「ただ回してるだけ」。

 

 

これ、シャドーのレギュラーの一人が池上だからっていうのが原因の一つかな、と。

 

持ち場を離れてボールホルダーに寄って来ちゃうんですよね。

 

霜田レノファの時もそうでしたけど、いるべきところに選手がちゃんといないと攻撃なんて出来ないんですよ。

 

塾長の時はCFのイウリまでボールに寄って来ちゃって中央スカスカでしたから。

 

「それでサイド攻略したとしてどうすんの」っていうね。

 

「クロス上げるぜ」って頃には中央に誰もいないんですもの。

 

 

まぁ、それでなくても仮に池上がポジション守って右のハーフスペースに居続けたとして、だからなんだ、って話なんですがね。

 

 

多分今のままだと

 

 

池上がボールに寄って行く(持ち場を離れる)

 

 

パスは回れどシュートに行けない

 

 

その内奪われる

 

 

カウンター喰らう

 

 

持ち場を離れてる池上の戻りが間に合わない

 

 

という光景が続いちゃうのかな~、と。

 

 

池上がシャドーにいるとどうしても攻撃時に手数が掛かっちゃうんですよ。

 

裏に抜けて行くとか、パワーを持ってボックス内に入っていく、っていうタイプじゃないからだと思うんですけど。

 

なんかボールに寄って行ってパスを捌きながらその場のひらめきで~、って形になっちゃう。

 

 

理想を言えば池上って今のレノファの攻撃時だけで考えればボランチが合うんでしょうね。

 

えぐいミドル持ってますし、本来はトップ下やインサイドハーフの選手でしょうから。

 

2シャドーの内、高井さんがゴリゴリボックス内に入っていく動きをあんまりしないので、せめて片方のシャドーにはボックス内に入って行ってほしいんですが、池上もそういうタイプではない。

 

むしろボックス外で構えてこぼれ球をズドンとしたい。

 

 

右のシャドーに浮田みたいなタイプの選手を入れてボックス内に入ってもらって、その後ろに池上を置きたいんですよね。

 

ただそうなると、田中陸がボランチの絶対的レギュラーでない現状、ただでさえ強度の足りない中盤の守備がより崩壊しそうで難しいっス。

 

 

 

 

そんなこんなで、流れの中で得点するには攻撃の時手数を減らしたい、でもそうなるとキャプテンの池上を外さなきゃならない、でもそうなると名塚監督がレノファを立て直した「戦術ではなくモチベーション重視」起用の方針からズレてしまう。

 

 

てことで中々難しいパズルです。

 

 

今シーズンに関してはもうこのままいくしかないと思うんですよ。

 

このまま「雰囲気良いブースト」の力で残留するしかないと思うんです。

 

それしか手がないから。

 

 

 

 

ただ来シーズンどうするかっていう話なんですよね。

 

名塚監督のまま「雰囲気良いブースト」に頼るのか。

 

頼ったとしてそのブーストシーズン中も続くのか。

 

なんかこのブーストは残留決定までしか続かないと思うんですがね・・・。

 

 

もっと根本的なことを書くと、今後レノファは「ボールを握ったサッカー」「ボール保持を放棄したサッカー」どちらを選択するのかって話です。

 

まぁ、0か100か、黒か白か、みたいな分け方ではないにしても、どちら寄りになるのかなー、と。

 

 

正直「ボールを握ったサッカー」は失敗したと思うんですよ。

 

渡邉監督のまま時間を掛けて、とかなら希望はあったでしょうけど。

 

で、今後もそのサッカーがレノファで花開く可能性も感じないんですよねぇ。

 

だって現メンバーで出来なかったんですよ。

 

選手に重課金出来ないレノファが「ボールを握ったサッカー」を保持、維持出来るとは思えないんですよぇ。

 

 

なので可能性を感じるのは「ボール保持を放棄したサッカー」の方。

 

うーん。

 

イメージ的には相手を崩すサッカーではなく壊すサッカーって感じでしょうか。

 

いや、選手を、ではないですよ。

 

陣形を、です。

 

相手を釣りだして~、とか、いらんてそんなもん。

 

 

突っ込め。

 

ボールをゴールに向かって蹴れ。

 

 

っていうサッカー。

 

今節田中渉がミドル決めましたけど、あれこそサッカーの真理ですやん。

 

「ゴールに向かって蹴れば何か起きる」っていう。

 

 

 

 

個人的にはこの場で何度も書いたように、相手を崩すサッカーよりも強度を前面に押し出したフィジカルサッカーの方が見たいですしレノファの規模にも合ってるように感じてるので、ぜひこの方向性で来年調整してほしいんですがね。

 

池上や高井さんとはお別れすることになるかもしれませんが、その分新しい出会いが必ずあるので悲しいばかりではないはずです。

 

GKは置いといて、楠本、田中陸、橋本以外みんなヘニキ!みたいな最強にマッチョなチームにならんかな~!

【第37節 home FC琉球戦】 ベストではないかもですがベターな現状なのかな、と感じました。

今節ヘニキは出場しませんでしたが、ダブルボランチに田中陸・佐藤健太郎、シャドーに高井さん・島屋が先発起用され、現状私が思うベストな人選だったので試合がどうなっていったかを書き残しておこうと思います。

 

 

この人選については

 

-選手選考に関しては、コンディション以外に、戦術面なども考慮したか?

一番はコンディションです。どの試合でも、トレーニングを見た中で、調子の良い選手、コンディションの良い選手はまずはチョイスしようと決めています。その中で相手もありますので、多少はどうしようというのはありますが、基本的にはみんながやろうとしているサッカーを理解してトレーニングからやろうとしてくれています。基本、誰を出しても戦えて、ボールに行けるところは出てきています。今日の琉球戦に関してもベストの布陣を選んだつもりです。

 

と監督がコメントしたように、連戦の中でのコンディション面を考慮したもので、たぶん偶然の産物なのでしょう。

 

おそらくこの組み合わせはこれで見納めになるかもですね。

 

前半は良くなかったですが、後半はかなり今後のレノファにとって希望がありそうな戦い方が出来ていたように見えたのでもったいないなと感じます。

 

 

 

 

てことで、今回は試合の前半と後半で何が変わったのかを主にボランチの動き方を中心に書いていこうと思います。

 

じゃ、いくー。

 

 

 

 

前半に関しては先述したように良くなかったです。

 

せっかく田中陸・佐藤健太郎コンビなのにも関わらずボールの受け方が田中渉・佐藤謙介コンビと同じでした。

 

ボランチの片方がディフェンスラインに降りたり、サイドの開いた位置で受けようとしたりする受け方。

 

いわゆる「ボールをもらうための動き方」になってしまっていました。

 

これ、必要ないんですよね。

 

 

一つは左右のDFがヘナンと菊地だったから。

 

二つ目はシャドーが高井さんと島屋だったから。

 

最後は二つ目に関連するんですが、ボランチのあなたたちは田中陸であり佐藤健太郎であるから。

 

 

まず一つ目。

 

今節も田中陸か佐藤健太郎がディフェンスラインに降りて左右のCBを開かせてSBのように振舞わせる(前線の選手を追い越す動きをさせるためでしょう)やり方を行ってました。

 

このせいで逆に相手を助けちゃってるんですよね。

 

めちゃめちゃヘナンが狙われてましたもん。

 

いや、狙われたというよりヘナンが自滅してた、って方が事実に近いかもしれません。

 

菊地もヘナンよりかはマシとはいえ、この左右のCBはボールを握ってどうのこうのするタイプの選手ではないんですよね。

 

昔ながらのと言えば聞こえは悪いかもしれませんが、しっかり相手を止める仕事を得意にしてる選手であって守備で貢献してもらうべき選手たちです。

 

その2選手に攻撃の負担を増やす、”ボランチ下げ → 左右のCB開き” って有効ではないんですよ。

 

攻撃は足元の拙さからボールをロストしやすいですし、メリットがありません。

 

 

二つ目。

 

今節のシャドーは高井さんと島屋だったわけで、そもそも田中陸と佐藤健太郎がそのまま動かず「ボランチの位置」にいてさえいてくれれば相手のボランチを釣り出せてシャドーが空くんですよ。

 

この二人のシャドーは降りてボールを受けて運ぶことも出来る選手なわけで。

 

ボランチが動かなければCBから直接シャドーにボールを入れてもよかったですし、シャドーが降りて来てもよかった二段構え構造に出来たんですよね。

 

 

で、最後の三つ目につながります。

 

田中陸と佐藤健太郎なら仮にシャドーが降りてきた時に、そのシャドーが空けたスペースに上がれると思うんですよ。

 

これで田中渉・佐藤謙介コンビでは中々出来なかった「前線の厚み」をもたらすことが出来るんじゃないかと。

 

 

ボランチ降りる → シャドー降りる → 前線孤立

 

 

から

 

シャドー降りる → ボランチ上がる → 前線に選手が増える

 

 

に持っていける、と。

 

まぁ、増えるかどうかは選手の質のところになるかもなので分かりませんが、少なからず前線から選手が「減りはしない」形は作れます。

 

名塚体制以降流れの中で得点が奪えてませんが、大体の原因はボランチの動き方にあるのかなと思っているので、田中渉・佐藤謙介コンビとは違う特徴を持っている田中陸・佐藤健太郎コンビには期待してたんですが・・・。

 

 

 

「とりあえずその場から動かないで~」と念じながら始まった後半。

 

ボランチコンビが中央に留まるようになっていました。

 

驚きです。

 

先制点も田中陸が相手FWの間のやや低い位置、佐藤健太郎が中央のやや高い位置で相手ボランチを釣って、空いたスペース(相手DFとMFのライン間)に入って来た高井さんへの渡部の見事なパスから、というものでした。

 

パスを受けた高井さんが倒されて、そこで得たフリーキックでこれまた見事なシュートを直接ぶち込みました。

 

高井さんのフリーキックがホームランにならなかったのは初めて見ました。

 

ホント、お見事でした。

 

 

この後続けざまコーナーからヘナンが追加点を奪ったため無理して攻める必要がなくなり戦い方が変わりました。

 

そのため、例の「ボランチが下がらない・開かない」が狙った形なのか偶然だったのか判断出来なくなってしましました。

 

願わくば「狙った形」であれ、と。

 

 

前節の千葉戦でも佐藤謙介に変えた佐藤健太郎をディフェンスラインに降ろさせなかったので、ひょっとしたら「チーム名塚」はどうすべきなのかを分かってはいるのかもしれません。

 

ここから名塚監督アゲしますよ。

 

 

 

 

結局Jリーグでも屈指の戦術家である渡邉監督もレノファではチームマネジメントに失敗したわけで。

 

確かに試合の内容は毎試合非常に見応えのある素晴らしいものでありましたが、結果出番を完全に失ってしまった選手たちがいるのも事実で。

 

渡邉監督退任の原因が、出番を完全に失った選手たちのフラストレーションによる「内部崩壊」なのかは分かりませんが、名塚監督が選手起用に関して「戦術に合う・合わない」ではなく「練習でコンディションが良かった選手」に変更したことから考えるに少なからずその要因はあったんじゃないかなと思うんですよ。

 

まぁ、私としては「監督残してクソみたいな選手を切れよ」と思わなくもないんですが、選手にも生活がありますからね。

 

得意なことで勝負できずに「戦術戦術」言われたらそりゃ不満も溜まるでしょう。

 

 

多分そんなこんなで、ただでさえ戦力的には降格してもおかしくない選手たちがさらにやる気までなくしたらそれこそ終戦なわけで。

 

「調子良ければ試合に出すよ」のエサで上手いことチームを立て直すことが出来たのではないでしょうか。

 

 

選手起用のきっかけ、根本が「モチベーション」に関係してるでしょうから、渡邉監督のように試合に際して「戦術戦術」というアプローチが取れないんじゃないかな、と。

 

佐藤謙介に代表するように、その動きがチームの利益にはならなくてもある程度自由に振舞わせているように見えます。

 

前節の後半に見せた選手交代からの若干の修正、今節後半頭からの若干の修正。

 

基本的には選手たちにノビノビとプレーしてもらって、「ここだけは」というところだけ指示を出してる感じでしょうか。

 

 

「こういう風に戦ったら相手を困らせられるよ」というような大人な監督より「ここだけは守って自由にやんなさい」という父親のような監督の方が今のレノファには合うのかもしれませんね。

 

高井さん、島屋、田中陸、神垣、渡部、楠本、関 のような一部の選手たちはどっちのタイプでも大丈夫でしょうけども。

 

 

来年以降フロントがどのようなビジョンや目標を立てるのかによると思いますが、しっかりチームも選手も大人になってから渡邉監督のような大人な監督を迎え入れたいところです。

 

ノビノビサッカーは短期的には結果が出るでしょうが目指すべきものではありませんし、根幹に据えるべきスタイルとも思えません。

 

とはいえ現状はこのノビノビサッカーでないと結果が出ないわけで、名塚監督は上手くやってるんだな~と感じました。

 

タイトル通り「ベストではないかもですがベターな現状なのかな」です。

【第36節 away ジェフユナイテッド千葉戦】 帰ってきた俺たちの霜田サッカー

ヘニキが試合に(以下略

 

 

 

 

残留争いが日に日に激化していくJ2リーグ

 

端から見てたらホントに面白いでしょうね。

 

どのチームも中々息切れしませんからね。

 

1回勝つだけで一気に降格圏を脱出する可能性が最下位のチームまであるわけです。

 

残留争いの渦中にあるチームのサポーターとしては気が気でないわけで。

 

はよどっか脱落せぇやと思いながら日々過ごしてます。

 

 

 

 

てことで終盤に向けて残留争いを演じるチームとの直接対戦が続くレノファとしては今節負けたくない。

 

ベストは勝ち点3、それが無理でも最低勝ち点1は確保しておきたい一戦となりました。

 

 

 

 

結果は 0-0 の引き分け。

 

残留に向けて最低限の結果は出せました。

 

 

 

 

が、その内容は相変わらずひどいもんでした。

 

ひどいというより「もうちょい楽に試合すればいいのに」でしょうか。

 

選手たちは頑張ってるとは思います。

 

だからこそガムシャラに戦わせるのではなくもうちょい戦術で選手たちをサポートしてあげてほしいな、と。

 

まぁ、霜田一派が試合に際して選手たちに戦術を授けるなんてことは無いってことは分り切ってるんで詮無き想いですが。

 

・・・。

 

結局渡邉監督が戦術授けたところで選手の質の問題で手詰まりになった歴史がありますので何とも言えないんですがね。

 

 

 

 

今節の試合を観戦して、得点の可能性を感じた方っていますか?

 

 

 

 

多分いないですよね。

 

 

-シュート本数が伸びなかったことの要因についてはどう考えているか?

「押し込んだ時にペナルティーエリアの中のクオリティー、コンビネーションをもう少し連動性を持たせていかないとなかなか崩れない。シュートまで持っていけないという印象です。」

 

指揮官が試合後こうコメントするくらいには決定機が作れない現状です。

 

今のレノファの攻撃のやり方だと相手のDFとMFの間、ライン間と呼ばれるエリアで決定的な仕事が出来る選手がいないとどうにもならないんですよね。

 

この場所でボールを失わない選手です。

 

多分このエリアで最も勝負できるのはレノファでは河野だと思うんですよ。

 

渡邉監督の晩年でも右のシャドーが池上ではなく河野だったことからも間違いないかと。

 

で、そのキープレイヤーは現在アキレス腱のケガで長期離脱中。

 

とはいえ、じゃあ仮に河野が万全の状態でピッチにいたら万事解決かと言われると微妙なところで。

 

5年後にはどうなってるか分かりませんけど、現在高校生の選手がJ2のライン間で無双するかっていうと、そりゃ無理やろって話なんですよね。

 

このエリアで現在高井さんや島屋、池上が頑張ってはいますがどうにもなってない。

 

というかこのエリアで一番仕事ができる選手が高校生ってレノファの編成どうなってんねん、って思いますが。

 

 

まぁ、逆に言うとここのエリアで輝ける選手がいないなら、このエリアの攻略が必須の攻撃なんてしなければいいのにとも思うわけで。

 

結局自陣後方でボールを握って前進してもこのエリアでつまずいちゃってる現状。

 

もうそのエリア飛ばせ、って見てて思うんですよ。

 

今のレノファでは出来ん。

 

そりゃ現代サッカーでライン間重視しないなんてありえるか?って話ですけどしょうがないじゃん。

 

「やりたい」「したい」では過去結果出なかったじゃないですか。

 

ライン間重視は「出来る」選手たちが揃ってからやればいいんですよ。

 

 

今節、悲しいですがレノファの攻撃で一番可能性を感じたのは草野の特攻だったと思うんですよ。

 

相手CBとの1対1を出来るだけスペースがある状態で仕掛けてもらうのが最も有効だったわけで。

 

いかにこの状態を再現性を持って繰り返せるかを仕込んでほしいな、と。

 

 

今節でも佐藤謙介がディフェンスラインに降りて4バック化し、その佐藤が空けたスペースに高井さんが降りて ”4-4-2” 気味に可変してたわけですが、これホント意味なくないか? と。

 

右から

 

 

ヘニキ、佐藤謙介、渡部、楠本

 

高木、田中渉、高井、桑原

 

池上、草野

 

 

まぁ、大体こんな形というか池上がもうちょい低く、高井さんがもうちょい高く ”4-1-4-1” 気味だったとも感じましたが、どっちでもいいわい。

 

これ見てどう思う?

 

無茶苦茶やないか、と。

 

といか逆や。

 

攻撃の時に ”3-4-2-1” 守備の時に ”4-4-2” になれよ。

 

まぁ今節はミラーゲームだし、レノファは ”4-4-2” ブロックでは守れないんで一概には言えませんけども。

 

なんというかボールを握るために可変しても、可変後の配置が気持ち悪いというかモヤっとするというか。

 

デメリットあれどメリットがないな~、って感じです。

 

 

流石霜田サッカー。

 

可変させても可変後に選手が最適な配置に置かれてない。

 

 

と、思ってたんですが、試合後の渡部のコメントで

 

 

-最初は押し込まれたが、そのあとピッチの中でどのように修正していったのか?

「押し込まれた中で、自分たちのサッカーをしたいというのは頭の中にありましたが、なかなか行動に起こせなかった部分がありました。それをなるべく早くやっていこうと、僕や(佐藤)謙介が中で話をして、もっとボールを握れるという話をしていたら、徐々に自分たちのペースが掴めるようになってきました。試合の中で修正できたのは自分たちにとってプラスになる部分だと思います。」

 

というのがあったんですよね。

 

これ、渡部と佐藤謙介の判断で4バック化を行ったってことなんでしょうかね。

 

実際接触の所為か次節を睨んでかは分かりませんが、佐藤謙介佐藤健太郎に交代して以降はボランチをディフェンスラインに降ろすのを止めたんですよね。

 

これで高井さんは降りて来なくてよくなりましたし、浮田も右のハーフスペースにいられるようになって、ベストな人選ではなかったように思いますが、配置自体はベストになったように感じました。

 

まぁ、結局「ライン間で仕事できる選手がいない」問題が再発することになったので効果的ではなかったですけどね。

 

 

てことで選手は勝手に動くし(問題を解決しようと行動すること自体は責められることではないですが)、ちゃんと配置させても有効打になりえない。

 

 

詰みましたね。

 

単純に今やってるサッカーが今のレノファの選手たちに合ってないだけなんでやり方を変えれば良いだけだとは思いますけどね。

 

 

ボランチ落として、シャドー落として、草野孤立。

 

ボランチ落とさず、シャドー落とさず、シュートまで行けない。

 

 

どっちの形でもどうにもなってないんですから。

 

何とかなりそうな気配も感じないんで今のサッカー止めればいいんじゃないっていう。

 

 

難しいですかね。

 

このタイミングで戦術変更はリスキーでしょうか。

 

過去実績上霜田一派は固執しますからあんまりタイミングは関係ない気がしますが。

 

ただ上手く行っていない形を続ける以上結果に関してはもうお祈りするしかないですね。

 

 

おそらく次節は中3日での試合になりますから、メンバー少し変えると思うんですよ。

 

今節途中交代した池上と佐藤謙介は次節でも先発すると思いますが、ボランチのところでは田中渉がフル出場したので、いよいよ田中陸が佐藤謙介と組むかな、と。

 

ここで田中陸が目に見える形で結果を出してくれれば、名塚監督と言えど今後使い続けざるを得ないと思うんですよ。

 

今後名塚レノファが上昇するには「田中陸がレギュラー」が必須条件だと思ってるので、ホント、頑張ってほしいです。

 

マジでこういう中3日とかない限り田中陸がチャンスをもらえないってどうなってんねんって話で、もうホント霜田一派嫌いだわー。

 

去年理由も特にないまま高がフル出場を続けたので、ひょっとしたら次節そのまま田中渉が先発してるかもしれないという可能性を感じるところに霜田サッカーへの嫌悪感が募ります。

 

田中渉が悪いわけじゃないっすよ。

 

素晴らしい選手を殺すような使い方をする監督が悪いし嫌い。

 

 

この見ててイライラする感じ。

 

懐かしいです。

 

二度と感じたくなかった感覚ではありますが。

 

霜田サッカーが本格的に帰ってきたんだな~。

【第35節 away 京都サンガF.C.戦】 ヘニキ Jリーグ通算200試合出場 達成す

今節もヘニキが試合に出場したのでブログを書きます。

 

 

 

ヘニキを愛する同士諸君。

 

今節右CBで先発出場したことでヘニキがJリーグ通算200試合出場を達成したぞ。

 

実にめでたいな!

 

J2トップクラスのFWウタカとのマッチアップも見応えがあって、200試合出場達成記念試合に華を添えておったわ。

 

ウタカにヘニキのヘニキが潰されかけたときは見ているこちらも下腹部がヒヤリとしたもんです。

 

 

後半菊地が退場して1点ビハインドの状況。

 

内容的にもボコボコに殴られていて終戦ムードだったわけですが、トドメのシュート(決定機)をヘニキがブロックしたのには心が躍りましたわ。

 

ウタカのシュートを足で防いだんですが、私、ヘニキがブロックのために出したその足が見えなかったんですよね。

 

早えぇって。

 

スローのリプレイでようやく何が起きたのか理解できましたよ。

 

 

そんなこんなありながら結果は 1-1 で引き分け。

 

 

一人少ない中で京都相手によくこの結果をもぎ取りましたね。

 

例のプレーで失点を防いだヘニキのおかげでもあるし、ワンチャンスをものにした草野のおかげでもあるし、明らかにゴールラインを割ったバイスのシュートを見逃した線審のおかげでもあるし、まぁ、なんか色々ありましたね。

 

 

 

 

はい。

 

終わり。

 

解散。

 

またヘニキが試合に出たらここでまた会おーや。

 

ヘニキのカッコよさをデュフデュフ語り合おうぞ。

 

じゃーのー。

 

 

 

 

で終われちゃうんですよね・・・。

 

ホント、見応えというか、語るものが何にもないチームに戻っちゃいましたね。

 

なんかこう・・・。

 

格上京都相手に準備してきたものを感じないし、ピッチで起こり続けてる問題を放置しっぱなしだし。

 

なんでこう・・・霜田一派の連中って勝つための手段が「激しく行けるようになろうよ」みたいなクソアプローチしかないんでしょうかね。

 

クソとは感じてますが、それ自体別に悪いことではなく「対峙する相手にまず負けない」というのはサッカーの基本中の基本ではあると思うので構わないんですがね。

 

とはいえそれは「前提」でしょ、と。

 

勝つための手段ではないわけで。

 

「対峙する相手にまず負けない」選手をピッチに11人揃えるのは編成の仕事や。

 

もちろん選手を成長させてその状態に持っていくというのも金の無いレノファには必要な工程だけども。

 

じゃあ「対峙する相手にまず負けない」選手にレノファの選手たちが育つまで試合捨てていいのかって話で。

 

そんなわけないやろ、と。

 

リーグ全体で見たときレノファの選手達は能力的に他のクラブの選手たちより劣ってるわけで。

 

去年最下位だったでしょう。

 

”戦術”放棄して「選手が~選手が~」「成長~成長~」なんてコメントしてるようではまた最下位ですよ。

 

 

 

 

ホント、この監督、コーチやってる時に何を見て何を考えてたんやろ。

 

渡邉監督の采配を間近で見ておきながらこのありさま・・・。

 

まぁ、あまりにも突然の監督就任なんでやり方が慣れ親しんだ霜田味になるのもある程度しょうがないんでしょうけども。

 

同情の感情もありますが、去年最下位になったやり方を再びやり始めたあたりセンスの無さを感じます。

 

 

 

 

渡邉監督が退任されて、たった2試合くらいで渡邉味を消しましたからね。

 

この人。

 

渡邉監督が積み上げた9ヶ月間をぶっ壊したわけで、これ、組織としておかしいやろって話ですよ。

 

監督とコーチでここまでポリシーが違えばそりゃ成立せんやろ。

 

逃した魚が大きすぎて喪失感に苛まれます。

 

しかも残ったのが雑魚・・・。

 

 

我々は学ばなければならないのかもしれませんね。

 

いかに優秀な監督を招聘しても、コーチ(スタッフ陣)とそりが合わなければその素晴らしい力を発揮してもらえない、ということを。

 

 

名塚監督就任直後は来年も続投する方向でしょう、なんて書きましたが、正直霜田味サッカーはもううんざりなのでJ2残留を達成してもらって遺恨が残らないような形で解任してほしいです。

 

その際「霜田一派を一掃」がセットです。

 

これやらないとレノファはいつまで経ってもJ1を目指せないチームになります。

 

いや、ほんとゴメン。

 

霜田一派をめちゃくちゃ悪者みたいに書いてますが、これ、「レノファには合わない」ってだけの話です。

 

特に戦術がなくても勝てるくらいの選手たちを抱えてるチームなら合うんじゃないんでしょうか。

 

霜田一派の良いところは「チームの雰囲気が良くなる」ですから。

 

レアルマドリードみたいなチームに合いますよ。

 

弱者としてまともにやり合ったら勝てないから戦術を用いて、というチームであるはずのレノファの指揮官ではないよね、ってだけです。

 

 

 

 

また見応えも、語るもの特になくなったレノファ。

 

相変わらず応援する気力は失せてます。

 

ほんと霜田一派のサッカー「変わらない」んだもの。

 

去年もシーズン途中でブログ止めましたが、あの時と状況は同じです。

 

「降格するかも」があるだけ観戦する動機にはなりますがね。

 

マジで「へにき しゅき」くらいしか書くことないんですよ。

 

 

てことで来年名塚監督、コーチ陣の一斉解任・退任を祈りつつ、このチームスタッフ陣の何が問題だったのかを忘れないようにメモのようなものを残しておきたいと思います。

 

ほぼ自分用です。

 

 

 

 

1、 「コンセプトは悪くない」

 

2、 「選手起用、配置がめちゃくちゃ」

 

3、 「”最強のグーを作りたい族”の時代遅れの人たち」

 

 

 

 

1、 「コンセプトは悪くない」

 

 

「前から前から」「ボールに人に攻撃」という根本的なところ。

 

これは支持できます。

 

私は以前より「金の無い地方クラブは ”ビルドアップを諦めない脳筋サッカー” を目指すべき」と主張してるので方向性は合ってるように感じています。

 

秋田や栃木のようにアフターでアタックしに行くのは一部のカルト的なサポーターにしか支持されないと思うので、そこまでのものは望んでません。

 

ただ、アフターアタックを除けばこの2チームのスピリットは見習うべきものだとも思ってます。

 

「クリーンな秋田・栃木」というベースを作れたらベストですかね。

 

 

かつこの2チームほど「ボールを握ることを拒否しない」感じが望ましいですね。

 

正直レノファが「ボールを握って相手を崩す」というサッカーが出来るようになるには相当の時間がかかると思ってます。

 

 

今節右ワイドのタッチラインギリギリの位置でボールを受けた高木。

 

すわ速攻じゃ、の場面。

 

隣のハーフレーンにいる池上が高木の外側を大回りし始めたのを見て「このチーム相手崩せないわ」と感じました。

 

そのまま真っすぐ走っていけばいいものをムダ走り。

 

レノファに5年在籍して現在キャプテンで攻撃的な選手がこれです。

 

ボールを握ってどうのこうのするノウハウを持ってないんですよ。

 

選手も、チームも。

 

 

とはいえこんな惨状であったとしても「ビルドアップ」は諦めるべきではないと思ってます。

 

ボールを握ることを「完全に」放棄してしまうのは悪手です。

 

長いシーズンでクソ暑い時期もある日本でそれは詰みでしょう。

 

みすみす試合コントロールの機会を手放すのは相手を助けてしまう行為ですし。

 

 

なので

 

・ボールを握っても崩せない

 

・でも完全に手放したら上位には行けない(体力的な意味で)

 

という条件ならば

 

・相手陣地に入ったら手数を掛けずに攻め落とす

 

を目指すべきかな、と。

 

 

相手陣地侵入まではゆっくりやればいいんですよ。

 

入ったらすぐにシュートまで持っていく形。

 

プレミアリーグブレントフォードが上手いんですよね。

 

相手を自陣に喰いつかせて前線の枚数が相手DFと同数程度になれば一気に強力な2トップに放り込む。

 

守る側は後ろにスペースがあればあるだけ不利ですから、これめちゃめちゃ強力なんですよね。

 

まぁ、ピッチに立ってる選手のフィジカル強すぎやろとか、GK込みのボール回し上手すぎやろとか思うので単純な構造ではないと思いますが。

 

どうせ「スペースを作る・使う」なんて出来ないんですよ。

 

ヨーロッパの強豪ですら出来るチーム限られてるわけですから。

 

 

どんな形であれ時代の最先端のサッカーを目指すのではなく、自チーム戦力で可能な、勝つために効率的なシステムを攻守に落とし込めてるクラブ(チーム)になってほしいもんです。


「やりたいサッカー」ではなく「出来るサッカー」で戦わないと。

 

 

 

 

2、 「選手起用、配置がめちゃくちゃ」

 

 

まぁ、名塚さんはヘニキをアンカーで起用してゲームメイクさせようとしたり、森と川井を右サイドで被らせたりしたスタッフ陣の一人ですからしょうがないのかもしれませが。

 

とかく選手の「特徴」や「配置」に無頓着ですね。

 

「前から前から」という割にはダブルボランチ佐藤謙介・田中渉コンビ。

 

縦にスライドする強度があまりにも足りない2人を同時起用ですから。

 

どうしたいんだよ、っていうね。

 

しかも2人ともディフェンスラインに降りてボールを捌くタイプ。

 

もう攻守に機能してないんですよ。

 

 

今節菊地が退場して ”4-4-1” に変えましたけど、この際、田中渉が渡部のプレーエリアに入ってきて邪魔だったんですよ。

 

まぁ、佐藤謙介もひどいもんでしたけども。

 

渡邉監督のときも似たようなシチュエーションになったことありましたが、このときは田中陸が降りて田中渉がボランチのエリアにちゃんといたんですよ。

 

役割逆じゃね?とも思いますが、取り敢えずCBのプレーエリアを邪魔するようなポジショニングはしてなかったんですよ。田中コンビは。

 

てことは現監督はじめスタッフ陣から明確に指示を受けていないってことですよね。

 

「自分で考えなさい」ってことなんでしょうかね。

 

頭、森保かよ・・・。

 

 

てことで

 

・相手を見て試合前の準備をしない

 

・自身がやりたいサッカーに適切な人員を置けない

 

・ピッチに選手を立たせる基準が「練習で調子いいかどうか」

 

・試合中にろくな修正もしない

 

・1試合1試合に対する目的がないから収穫がない

 

という致命的な人材を監督に据え続けるメリットなんてどこにもないですよね。

 

まぁ、「内部崩壊しない」というメリットはありますけども。

 

 

あくまで「上を目指すなら」ですけど、今シーズン限りでスタッフ陣(監督・コーチ)は全員解任・退任で。

 

 

 

 

3、 「”最強のグーを作りたい族”の時代遅れの人たち」

 

 

これに関しては仕方ないかなと思ってはいるんですけどね。

 

渡邉監督は相手がパーならチョキを準備して、試合中にグーに変えられたらパーに変更することが出来た稀有な監督でした。

 

こういう人、Jリーグにほんと少ないですよね。

 

日本を代表してる監督ですらアレなわけですから。

 

 

”自分たちのサッカー”とかいうクソみたいなグーをひたすら固くして、相手がパーでも殴れるようなサッカーに固執しますよね。

 

「戦術の殴り合い」なんてものがJリーグで見れる日が来るんでしょうか。

 

まぁ、少なくとも前述した池上が前線でキャプテンやってるようではレノファでそれが見れるとは思えませんがね。

 

しばらくはレノファも「最強のグー」作りに勤しむことでしょう。

 

なんならグーも、チョキも、パーも出来てないし弱いしみたいな段階ですしね。

 

 

時代遅れの人たちをチームから一掃して、サポーターが許さんでしょうけど改めて渡邉監督を招聘して、今度こそ「チーム渡邉」でレノファがJリーグに革命を起こしてほしいな・・・。

 

無理か・・・。

【第34節 home 水戸ホーリーホック戦】 ボランチ2枚もいらなくない?

もうレノファを応援する気力は萎えてしまっていますが、愛しのヘニキが試合に出場したので今節に関してはブログを書くモチベーションが沸きました。

 

いやー、楽しかったですね。

 

頭を打って以降もエレガントなプレーを続けていた楠本が主審の判断でピッチから退いて緊急投入されたヘニキ。

 

ここまで2試合で合計6分くらいしかプレーしていなかったアニキ。

 

投入されたのが後半60分くらいでしたから、ついに30分くらいプレーするぞ、と。

 

ワクワク感しかなかったですね。

 

惜しむらくは中盤やFWではなく右CBでの出場だったことですが、まぁ、もう贅沢は言わん。

 

さぁ、どんなプレーを見せてくれるんだい、と思っていたらセットプレーで相手を弾き飛ばして勝ち越し弾。

 

これがアニキや!

 

しかもピッチに立ってファーストタッチがこれですからね。

 

菊池がTwitterで「ヘニキ選手もう大好き。カッコ良すぎる。」とツイートしてましたが、わかるわ~。

 

そのあと相手に押し込まれた際、ペナルティーエリアに侵入してくる藤尾をガン無視して得点されたのも面白かったですね。

 

侵入してくる際ヘニキと藤尾軽く接触してるのにガン無視ですからね。

 

ホント面白かった。

 

この失点に関してはこの場所で起用する方が悪いと思いますがね。

 

レノファのディフェンス陣、高橋は知りませんが、楠本以外みんなボールウォッチャーですからね。

 

その中でもヘニキは群を抜いてボールウォッチャーですから。

 

2020年ヘニキをDFで起用してたスタッフ陣の1人である名塚さんがこれを知らないはずもなく。

 

起こりうる現象を許容したってことなんでしょうかね。

 

まぁ、ヘニキが対面する相手を視界に入れたときの強さは今節でも遺憾なく発揮されてたわけで、あれを見たらやっぱりDFで起用したくなる気持ちも分からんでもないですけども。

 

 

緊急投入されてから 得点 → イエローカード → 失点 と大いに歌舞くアニキ、ホントしゅき。

 

 

 

 

てことで久々に楽しませてもらいました。

 

まぁ、ついでなんで試合全体の感想も書いておこうと思います。

 

正直ヘニキが歌舞いてた以外取り立てて見どころがあったようには思いませんが、一応。

 

 

 

 

後半は多少マシになりましたけど、個人的に佐藤謙介のポジショニングが意味不明なんですよね。

 

相手の ”4-4-2” に対してボールを握った際、相変わらずディフェンスラインに降りて来るんですけど、これなんでなん?

 

自身がディフェンスラインに降りて、かつ真鍋に「降りろ!降りろ!」みたいな手ぶりしてましたが、相手前線サイドハーフを含めた”4”に対してこちらが後ろで”4”を作るメリットが分からん。

 

あと降りてボールを受けようとする際、ボランチのエリアからわざわざ相手FWの視界に入るくらい降りてくるのも不可解。

 

近すぎんねん。

 

「真鍋降りろ!降りろ!」の件でもそうなんですけど、この選手基本的にボールホルダーに近寄っちゃうんですよね。

 

真鍋の時は自身がサイドに開けば真鍋は高い位置を取り続けることが出来たのに。

 

人に動いてもらう前に自分が動けよ、と。

 

 

2019年の悪い時の三幸って感じがしますね。

 

あの時の三幸もキャプテンとしての責任感なのか何なのか分かりませんが、ひたすらボールを触って自身が展開しようとして訳分からんポジショニングしてましたからね。

 

本来後ろでボールを握った菊池が運ぶべきスペースにわざわざ降りて来て2、3メートルも無いようなパス受けてましたから。

 

 

まぁ、本質的には違う話なんでしょうけどね。

 

せっかく上手いのに「チームの役にたってない」という意味では同じです。

 

でも三幸の場合はまだ一定の理解が出来るんですけど、佐藤謙介の場合は理解できないプレーが多いんですよね。

 

この理解の差がプロと素人の壁や、って言われたらどうしようもないんですが、では佐藤謙介が時折見せる「完全に足を止めるプレー」の意味を誰か教えてください。たのんます。

 

ボールを後方で握った際に、当然相手は動くわけでボールを受けられる位置は常に変わるはずなんですよ。

 

そんな流動的なスポーツで、なぜ佐藤はピタッと足を止めるのか。

 

別に相手を引き付けるでもなく、誰かをフリーにさせるでもなくピタッと止まる。

 

ボランチのエリアでボールを捌いて欲しい選手が相手に隠れてしまう。

 

ほんと分からん。

 

これ、実は高度なテクニックなんか?

 

私がボランチの選手が完全に足を止めるプレーを偶然見たことないだけで、このプレー世界のトレンドだったりします?

 

 

佐藤謙介は副キャプテンですから、2019~2020年(2018年もかな?)の流れを汲み取るにケガをしない限りは試合に出続けると思うんですよ。

 

当時真夏の連戦でヘロヘロのキャプテンの三幸や池上、副キャプテンの高が休みなく出場し続けたので多分間違いないかと。

 

(2020年副キャプテンの菊地はケガがあったので連続フル出場してません)

 

てことで、今後もこの意味不明なプレーを見続けなければならないっていうのが私の観戦モチベーションをさらに押し下げてるわけです。

 

まぁ、DFのヘニキが前に出た際にその空いたスペース埋めに行く素晴らしいプレーもしているので悪いばかりではないんですけどね。

 

 

 

以上が試合を見ていて気になった「人(選手)」。

 

次に「戦術」で気になった点をいくつか。

 

 

 

 

まずは「プレス」。

 

前節はファーストディフェンダーの大槻が取り敢えず相手に突っ込んで行ってたんですが、今節では「相手のボランチを抑えてからプレス」という”渡邉式”が復活していて驚きました。

 

ただ、結局ボランチの田中渉・佐藤謙介がついて来ないので意味なかったですけどね。

 

ってことは大槻が自身の判断で勝手にやってくれてたってことなんですかね。

 

悲しいですね・・・。

 

また「前から行きたい」って言う割にはそのやり方をチームに落とし込まないスタッフ陣に戻ってしまったんでしょうか。

 

ピッチ上で起こることに関して噓をつかなかった渡邉監督が恋しい日々です・・・。

 

 

 

次に「ビルドアップ」。

 

もうこれに関しては「無い」ですね。

 

プレスに関してもそうなんですけど、名塚監督はここまで渡邉監督と9ヶ月作り上げたレノファの蓄積を完全に「捨てました」ね。

 

プレスもビルドアップも相手が困るように、嫌がるように仕込んで試合をしてた面影は一切感じられなくなりました。

 

プレスは前線孤立で剥がされまくってボランチと3枚のDFで相手の攻撃を耐えなくてはならなくなりましたし、ビルドアップはなんか知らんけど佐藤謙介は降りて来るわ、相手のFWとMFの間のエリアでプレーするのが得意ではない田中渉が起用されてるわ、で崩壊。

 

救いがないですね。

 

田中陸がいて田中渉と組めばマシになるんでしょうけど、田中陸が謎に干されとる。

 

なんや。

 

売約済みか?

 

まぁ、ボランチのエリアでボールを受けた佐藤謙介や、位置は違いますけど右WBの川井が取り敢えず前線にボコボコボールを放り込んでいたので「ゆっくり、急がず前進する」っていうやり方は放棄したんでしょう。

 

横や後ろに出して、選手が前進する時間を作りながらっていう概念を感じませんでしたもん。

 

取り敢えず蹴る。

 

出し手はドフリー、受け手は4人に囲まれてる、っていう状況でも蹴ってましたもんね。

 

こりゃ田中陸出れんわ。

 

もう田中陸はレノファに充分貢献してくれたんで早くここから脱出してほしいですね。

 

完全に時代と逆行し始めたレノファとかいう沈没船から抜け出すべきです。

 

高井さんや楠本、神垣ももっと良いチームで活躍してほしいなと思わざるを得ません。

 

 

 

まぁ、「ビルドアップ」に「ロングボール」を選択するのは悪いことではないと思いますがね。

 

問題はその「ロングボール」を活かせてないこと。

 

前線が大槻、池上、島屋でこのやり方合ってますか?っていう。

 

そもそも人が少ないんですよ。

 

3人でどうしろっていうのよ。

 

永井・浅野・前田に古橋とオナイウを少々~♪なら分かるけど。

 

島屋はそれでもなんとかしてましたけど、池上は放り込まれて収めて味方が上がるまで時間を作るっていう選手ではないでしょう。

 

どうせ「ロングボール」蹴るんだから1枚ボランチが要らないんですよ。

 

今のこのチームにボランチが2人いたところで結局使わないんですから。

 

後ろにDF、ダブルボランチ、右WBの6枚は多すぎです。

(左WBの桑原は高い位置取ろうとしてるので外します)

 

そんな要らんやろ。

 

なら1枚ボランチ削ってその分をFWに回した方が有意義に感じます。

 

FW2枚を足の速い高井さんや草野、体の強い大槻やヘニキや小松や梅木。

 

その後ろに島屋と池上。

 

アンカーに田中渉。

 

まぁ、池上・佐藤謙介・渡部は外れないでしょうからアンカーは佐藤謙介になるでしょうけど。

 

 

この ”3-1-4-2” ならやりたかった「プレス」も出来ると思うんですよ。

 

ボランチのエリアから前に出れないなら最初から置いとけって話です。

 

 

渡邉監督も仙台時代 ”4-1-2-3” やろうとしたけど、アンカーが降りるタイミングをミスりまくった結果「なら最初から置いとけ」って発想を転換して ”3-4-2-1” を生み出したらしいですし。

 

 

まぁ発端は違いますけど「選手がポジショニングミスるなら最初から置いとく」っていう意味では同じです。

 

 

 

 

 

以上が今節私が観戦してて思った感想です。

 

個人的な好みはさっきの ”3-1-4-2” で2トップの一角に高井さん、その後ろにヘニキを置く形。

 

高井さんに裏を狙ってもらうも良し、シャドーの時みたいに降りて組み立てに参加しても良し、その際は降りて高井さんが空けたスペースにヘニキを上げる。

 

こんなのを見たいんですけどね。

 

 

まぁ、2019~2020年を見るに霜田一派である名塚監督も、選手の「特徴」「適正」を考えずに「上手いか」「コンディションは良いか」だけを見て戦術や配置の工夫を放棄して「練習!練習!」「何でも出来るようになりなさい」っていアプローチを取る”日本サッカー協会サッカー”的な姿勢でしょうし、今後もなにも変わらないでしょうね。

 

多分次節はヘニキが右CBで先発するかなってくらいの変更でしょう。

 

か、あるとすれば霜田一派が好きな「4バック・3トップ」をどこかでやるかな、くらいでしょうか。

 

 

いやー、うんざりですね。

 

シーズン序盤の頃はまさかこんなことになるなんて思いもしませんでしたよ。

 

今後も戦術や選手の配置が変わることはないでしょうし、ヘニキが試合に出場したらブログ書こうと思います。

 

多分小学生の読書感想文以下の「へにき が かっこ よかった」みたいな記事とも呼べないものを書いてしまうと思います。

 

 

ヘニキ推しの諸君!ここに集え!

 

じゃあの!

【第33節 away アルビレックス新潟戦】 レノファは応援するに値しないチームになってしまった可能性を感じました

試合当日、私お酒をシコタマ飲んでまして。

 

ベロンベロンの状態で観戦したのが深夜2時。

 

もう試合内容記憶になかったよね。

 

流石に記憶もないのにブログを書くのも無責任やろってことで、さっきもう一回見てきました。

 

うーん。

 

素面の状態だと試合開始から10分くらいが限界でした・・・。

 

 

 

ひどいっすね。

 

なにから言及していいか困るくらいグチャグチャでした。

 

名塚監督には渡邉監督のサッカーをベースに、選手の質不足を霜田式の勢いで解決するやり方を期待していました。

 

ところが見事に渡邉サッカーを食い潰し、霜田味強めの”虚無サッカー”に戻ってしまいました。

 

まじかぁ・・・。

 

我々はまたあの頃の虚無を味わわんといかんのか・・・。

 

 

 

ということでここから愚痴を書きます。

 

その前に唯一評価出来る点を書いておきます。

 

それは”前からプレスに行こうという姿勢を見せた”点。

 

終わり。

 

私は金のない地方クラブは”(出て良し引いて良しの)守備だけ堅い脳筋フィジカルサッカー”を目指すべきだと主張している変態なので、サッカー界最強戦法(だと個人的に信奉している)ショートカウンターを狙える”前プレス”を果敢に行ったことは、今後のレノファの進むべき方向として大筋間違ってないと思いました。

 

が、問題はその前プレスが”整理できていない”点。

 

さらに問題なのは試合後の公式ホームページに載ったインタビューで、選手も監督も手応えを感じている旨の発言をしていること。

 

いや、おい、まじかよ、と。

 

激烈な前プレスをしたいのはもう伝わってますし、強度も上がってきてるのも分かりますが、圧倒的に”精度不足”なんですよね。

 

ファーストディフェンダーであるトップの大槻が取り敢えず突っ込むせいで剥がされてるんですよ。

 

前プレスの肝は”後ろがどれだけついて来れるか”にあると思ってます。

 

渡邉監督の時はファーストディフェンダーがちゃんとボランチのセットアップを確認してから行っていました。

 

名塚監督に代わって”人にボールにアタックする”方針になって、この素晴らしい守備組織が壊れましたね。

 

レノファは今年も”引いて守れない”。

 

ボールウォッチャーな選手だらけのディフェンス陣では単純なクロスが致命傷になりかねないわけで。

 

”いかに相手を前進させないか”が守備においての最重要項目にもかかわらずこの有り様・・・。

 

落胆が大きいです。

 

”引いて守れないなら前に出る”

”ボールを握って崩せないならショートカウンターを狙い続ける”

 

方向性は間違ってないと感じるだけにやってることの説得力のなさにもどかしい気持ちです。

 

 

 

そもそものレノファの立ち位置を確認しますよ。

 

去年”戦術も選手の質も無く”最下位。

 

今年”Jリーグ屈指の戦術の下で選手の質が足りずに”14~15位。

 

つまりレノファはリーグ全体で見たとき”弱者”なんですよ。

 

これ、異論無いと思います。

 

多少補強しましたが、ほぼ去年最下位の戦力のままシーズンに入ってるレノファが”対戦相手全部強者”の状態でどう立ち向かうかのアイディアって絶対必要じゃないですか。

 

そのままやったら負けるんですから。

 

てことで”どこに活路を見出すか”が大事になってくると思うんですが、それが見えてこない。

 

そう、見えてこない、です。

 

 

霜田監督がやった”選手の質任せ”でもダメ。

 

渡邉監督がやった”最高の戦術”でもダメ。

 

この2つの現象を見ていた名塚監督にとても期待していたんですがね・・・。

 

どちらかというと霜田監督と同じ”言ってることとやってることが一致しない”風味を強く感じます。

 

 

 

 

名塚監督に代わってまだ2試合ですが、現状の名塚レノファの戦術を整理してみたいと思います。

 

 

「攻撃」

 

”フィニッシュ”・・・おそらく”クロス戦術”

 

”ビルドアップ”・・・後ろからショートパスで前進(たまに無意味なロングボール)

 

 

「守備」

 

”プレス”・・・”ハイプレス”

 

”ブロック”・・・(無いに等しいと感じますが)”5-4ブロック”

 

 

名塚監督の就任記者会見や試合後のコメント、実際の試合を見るに多分こんな感じなはずです。

 

で、私が”言ってることとやってることが一致しない”と感じるのが「ボランチとシャドーの人選」と「”フィニッシュ”と”ビルドアップ”の形」なんですよね。

 

ここまでの2試合でベンチ含め色んな選手たちがピッチに立ったわけですが、先発の右シャドー・池上とダブルボランチ・田中渉、佐藤謙介は固定でした。

 

ここがおかしい。

 

説得力がない。

 

まず、ボランチのコンビなんですが、得意としてるプレーエリアが一緒なんですよね。

 

おそらく二人ともボランチのところからディフェンスラインに降りてから組み立てに参加するプレーで持ち味を発揮するタイプだと思うんですよ。

 

レノファ3バックやで?

 

いや、それでなくてもダブルボランチの内二人ともダブルで降りてくるチームなんて無いやろ。

 

てことで割りを喰ってるのが田中渉。

 

田中陸や神垣のように”3バック+α”の”α”で活躍できるタイプではないので相手のプレスの餌食になってます。

 

なんどピンチを招いたことか。

 

というかなんで佐藤謙介はディフェンスラインに降りて来るんや?

 

新潟は”4-2-3-1”で両サイドがレノファの左右のCBにプレスして、真ん中は鈴木と高木お兄ちゃんの縦関係で来てたやん。

 

なら佐藤謙介は降りずにそのままいれば高木お兄ちゃん困ったやろ。

 

レノファの後ろには渡部、楠本、関がいるんですよ。

 

佐藤謙介が降りて来る理由が見つからない。

 

 

そもそもこの二人を同時に起用している意図が不明なんですが、まぁ、いいでしょう。

 

良くはないんですけど、100万歩譲ります。

 

で、メリットは?なんですよ。

 

佐藤謙介降りる、真鍋が上がる、池上が降りて来るとかいうむちゃくちゃどうでもいい布陣に可変するわけですが、これでレノファの後ろは”楠本、渡部、佐藤謙介 + 田中渉、池上”の5人になります。

 

相手も特に困ることなくボランチの選手が降りていく池上についていくだけで”5対5”の局面をレノファ陣地で作れます。

 

さて、もう一度問います。

 

メリットは?

 

いや、負けるやろ。

 

後ろ3枚はなんとかなるでしょうけどボランチのエリアにいる選手がどうにもならん。

 

そのエリアでのボールの受け方、受けた後のパスの出しどころで決定的な仕事が出来る選手じゃないでしょ。

 

ってことで池上も田中渉も訳分からん捌き方するもんでデメリットしかなかったですね。

 

だって普通に序盤からピンチだらけだったじゃないですか。

 

 

現状の人選とやり方では「攻撃」の”ビルドアップ”面でリスクしかなくリターンが皆無なんですよ。

 

もう一つ言及すると、高い位置でボールを奪えても佐藤謙介が意味もなくズルズル下がるので名塚監督の目指す「クロスに対してもパワーを持ち、一人、二人、三人と人数を掛けないとチャンスは生まれてこない。」というのが出来ないんですよ。

 

高い位置でボールを奪ってのショートカウンターを狙ってるチームに何故か遅攻に転じようとする選手必要か?

 

さっさとサイドにボールを預けてボックス内に入っていくか、自分でクロスを上げてしまえばいいじゃん、っていう。

 

中央では何故か大槻と島屋が相手と数的同数になってましたし。

 

この二人が千葉と舞行龍に勝てるかは知らんけど。

 

(まぁ、この辺りも”言ってることとやってることが一致しない”と感じる原因なんですけども。今のままだとクロスに2、3人と人数を掛けたところで相手に脅威を与えられない面子なんですよね。大槻はいいとして、クロスに島屋、池上、高木、桑原、田中渉、佐藤謙介のいずれかが飛び込んできて、それ、怖いか?っていう話)

 

もう少し言及すると、このチームショートカウンターからクロスで得点したいんですよね?

 

まぁ、クロス一辺倒ってわけじゃないでしょうけど、大体はクロスでしょ?

 

そのチームがなんで高い位置でボール奪ったらサイド経由しないんすか。

 

そりゃチャンスなら一本縦にズバッと入れればいいと思いますが、なんかモタモタ池上や佐藤謙介や渡部を経由したがる謎のクセが出てるんですよ。

 

なんでしょうね。

 

高い位置でボールを奪ってからの選手同士の意思疎通といか共通認識を感じないんですよね。

 

試合中の何分の出来事か忘れましたけど、後ろでボールを持った選手に対して、足元で欲しがる選手、逆サイドに展開しろと指を差す選手、前線で走り出す選手、なんかバラバラにいて、結局出し手は横(だったかな?)にパスしてましたけど、なんやこれ。

 

一周して笑っちゃいましたよね。

 

ボールを握った瞬間これなわけですから。

 

全然イメージを共有できてない・・・。

 

 

まぁ、たった2試合しかしてないわけで、渡邉監督とは全く違うアプローチでサッカー始めたわけですからこんなもんなんでしょうかね。

 

 

真鍋がドフリーの高木を無視して2人くらいにつかれてる渡部にパスを出した瞬間このチームの闇を見た気がして、応援する気力が湧いてきません。

 

 

なんか知らんけど渡部、佐藤謙介、池上にボールを一旦渡すわけですが、それほどの選手なのかなぁ、っていう。

 

個人的には楠本、田中陸、高井さんが軸なんじゃないのって思うんですけどね。

 

(変わろうとする選手、変われた選手の存在はチームに前向きな勢いを与えてくれると思っています。渡部は分からんから置いておいて、佐藤謙介は本人の描いてるプレービジョンが”強者のサッカー”に感じますのでレノファが目指す方向に合ってないと見てます。池上は本来選手としてレギュラー争いをして先発を勝ち取る成功体験を経験すべきだと思っていて、”キャプテン”という立場がそれを邪魔している現状評価に困る選手だと思ってます。レノファの勝敗を担える資格があるのは楠本、田中陸、高井さんかな、と。どう考えてもキャリア的に早すぎますが、この3人が候補に挙がる程レノファの選手層は薄いんやなってことなんですが)

 

まぁ、これは主観でそう感じてるだけの話なので置いておきます。

 

 

ホント”言ってることとやってることを一致させる”だけで満足なんですがね。

 

 

「攻撃」

 

”フィニッシュ”・・・”クロス”

 

”ビルドアップ”・・・”ロングボール”

 

 

「守備」

 

”プレス”・・・”ハイプレス”

 

”ブロック”・・・”5-4ブロック”(基本的には無いものと思え)

 

 

っていうのが名塚レノファの終着地点だと思ってます。

 

この形なら”言動が一致”しています。

 

どの道、渡邉監督のようなチームは作れませんし、作ったところで14~15位だったわけで。

 

変に拘ったところで訳の分からない人選と「攻守」に合理性も説得力もない形になってしまってますし、大体が「渡邉サッカーの劣化版」かそこにも到達できないサッカーになることが予想できてしまうわけですから、さっさと割り切ればいいと思うんですがね。

 

(今節確かに前からプレスを掛けてましたし、全く効果的ではないものの後ろからボールを回しました。で、「どこで奪いたいのか」「どこを崩したいのか」があったか?なんですけど私には分かりませんでした。たった2試合で渡邉味が消えたわけです。「狙い」がなくなったんです。強い言葉で書いてしまいましたが、この事実だけで「渡邉サッカーの劣化版」以上になれる気が全くしないんですよ。現状)

 

2019、2020年の2年間”言動不一致”を見せられて、なんだか今年もそうなりそうな予感しかないです。

 

さすがにもう無理です。

 

「言ってることとやってることが違う」のは「嘘つき」の所業です。

 

次節次第ですがまたブログ書かなくなるかもしれません。

 

試合自体は見ますが、もう応援する気は萎え始めてます。

 

 

 

てことで、以前と同じく何かあればまたシコシコ書き始めるのでその時にでもお会いしましょう。

 

それでは。