【第32節 home 東京ヴェルディ戦】 〈名塚新体制初陣〉 評価するのは次節以降かなぁ

名塚監督新体制の初陣となった今節ヴェルディ戦を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

試合前のインタビューで「攻守にアグレッシブに」「共闘」というワードが監督から発せられたように、選手たちは30度を超える気候の中試合の入りから実によくボールにアタックして見せてくれました。

 

桑原は体がバラバラになるんじゃないの?と見てる側が心配になるほど果敢にプレーしてましたし、田中渉は終盤足をつる程よく走りましたし、大槻はついにフィットしたのか初得点を挙げましたし、攻撃ではボールを収め、守備では上手くボランチを抑えながら相手CBにプレスし押し込まれた際はしっかりプレスバック出来ていて攻守に存在感を出してくれました。

 

これが渡邉監督が望んだ大槻の姿やったんやなって・・・。

 

なんで辞めた後に覚醒してしまうん?

 

っていうか今挙げた選手たち全員レンタル組やないか。

 

というは冗談で、ホント全員良く戦ってくれたと思います。

 

 

ただ。

 

池上ぃ・・・。

 

すまん。

 

今回は流石に擁護できん。

 

 

監督代わって新体制での初陣です。

新監督からは「共闘」のワードが出ました。

まずは1試合目ですから、余力を残すのではなく、最初からフルパワーで100パーセントで行こうと言っていました。」とも試合前に言われてます。

 

 

これだけの条件が揃っておきながら、

 

なんで一人だけコンディション悪いのよ・・・。

 

 

いや、池上が普通の一選手なら別に構わないんですけど、君キャプテンですやん。

なんなら先頭に立ってチームが今後どういう姿勢で試合に臨むのかお客さんにピッチで示さなきゃならない立場ですやん。

 

 

なのにいつも通りというか、いつもより悪いくらいのプレー・・・。

 

攻撃ではボールを持てばとりあえず横か後ろに返す。

(その選択がダメと言いたいわけではありませんが)

守備では戻れない。遅い。精度が低い。

 

池上がプレスに行くときにパスコースを切れないのは2019年から知ってるので構わないんですが、今節、特に今節ではその精度の低さを補う走力やガムシャラさに期待していたんですが、見られることはなかったですね。

 

「最初からなるべく高い位置、相手コートでプレーした中で、奪ってショートカウンター、もしくは押し込んだ中でクロスや中をこじ開ける。そういうことをやっていこうと言っていました。」

 

「やはりボックス内に人が入っていかないことにはチャンスは増えないです。うちのシステムで言えば、ワイドの選手がいますので、クロスが入る時は逆のワイドも入らないといけないし、逆のシャドーも入らないといけない。もちろんトップの選手もつぶれる覚悟で、大槻周平もやってくれていました。」

 

監督が試合後にこうコメントしたように、今節クロスに対してWBの選手たちもペナルティエリア内に入ってくるなどゴール前に人を増やしてたじゃないですか。

(まぁ、渡邉監督の時もそうでしたけども)

 

監督の意図としても、見ている側の希望としても、多少無謀でもチャンスがあればクロスを入れてほしいんですよ。

 

で、じゃあ、キャプテンの池上が何をしたかというと横にパス・・・。

 

まさかのやり直し・・・。

 

中に人はいてなんなら大槻は動き出しているにもかかわらず、です。

 

最終的には上がってきたCBの菊池や楠本がクロス上げてホームランにしてましたけど、なんでやん。

 

このレノファというチームで一番キックが上手いのは君じゃないの?

だからチームからプレースキック任されてるんでしょうに。

 

 

 

 

攻撃に守備に姿勢にとても不満でした。

 

とても自分が愛するチームの先頭に立つにふさわしい選手とは思えませんでした。

 

WBの桑原も高木もチームの為に身を削ってくれました。

 

キャプテンとしてチームの勝敗を預かっている者が。

なぜ「よくやった」と鼓舞しに行かないんでしょうね。

 

「キャラじゃないから」なのかもしれませんし、ロッカールームでは言ってるのかもしれません。

 

ただ、ずっとそのままでいいんでしょうか。

池上自身が変われるとしたらもうこのタイミングしかないですよ。

同じ姿勢で「練習を」してても変わらなかったじゃないですか。

キャプテンとして初めて挑んだシーズンは最下位。

今年は降格圏争い。

 

今の姿勢で結果は出てないんですよ。

ピッチで味方を励まして戦うチームだと観客に見せる。

そういう姿に、自分たちの愛するクラブのためにここまでやってくれるのかと我々は心を打たれ声援を送るわけじゃないですか。

今は声援は送れないですけど、手は叩けるわけで、必ず選手たちが見せてくれた物以上の後押しをお返ししますよ。

「応援してください」ではなく「応援させる」「これを見たら応援せざるを得ないでしょ」というところまで持っていってほしい。

私は2016年のレノファに魅了されてファンになりましたけど「応援してください」「サポーターになってください」とは誰からも言われてないですよ。

そういうもんです。

 

 

求めすぎですか?

 

26歳の若者には酷な要求ですかね?

 

私はそう思います。

 

歳も人種も性格も違う人間をまとめるなんて並大抵のものじゃないですよ。

 

長いシーズン自身が落ち込むときもある中で毎試合戦わなければならないんですよ。

 

きつい。あまりにもきつい。

 

でも。

 

それが出来るから、その過酷な戦いに挑戦するから、その資格を得たから「キャプテン」と呼ばれるわけでしょ。

 

 

 

もう一度書きます。

 

今のままでは不満です。

 

チームメイト全員が戦ってる中自身のパフォーマンスに四苦八苦してるようではむしろ邪魔です。

 

自身が望んだ立場なのかそうでないのかの本音は分りません。

 

ただ ”レノファ山口のキャプテンは池上丈二” は今シーズン揺らがないんです。

 

現状の姿から変われるのか、飲み込まれてしまうのか、注目しています。

 

残り10試合もあります。

 

10回もチャンスがあります。

 

本当に過酷なチャレンジですので応援しつつ見守りたいと思います。

 

 

 

 

 

まぁ、正直池上に対しては「キャプテンにするのが早すぎた」というのが素直な感想なんですけどね。

 

個人的に、キャプテンって自他共にふさわしいと実績的に説得力がある選手がなるべきだと思ってるんですよ。

 

池上がキャプテンに任命されたのって2020年からで、この時池上は初めてレノファのレギュラーとしてシーズンを過ごしたんですよね。

 

チームを預かる立場の選手がキャリア的に初めてのレギュラー獲得チャレンジ中だったわけで。

 

こんな過酷なことを同時に二つもやらせてやるなよ。

 

っていうのが正直な感想なんですよね。

まぁ、当時のレノファに激しいレギュラー争いなんてなかったように感じられましたけども。

 

池上をキャプテンにしたのは霜田監督で、意図としては2020シーズン池上をレギュラーで起用するから覚悟をもって臨んでほしいとかだと思いますし、他に任せられそうな選手がパッと思い当たらないからとかだと思いますが、結果池上にとってはなかなか苦しい結果になっちゃったな~と思わずにはいられません。

 

池上への不満を書きましたが、今書いたように経緯が経緯だけにあまり強くは求められないというか・・・、池上丈二という一人間が置かれているプロキャリアの難しさを思うと同情せざるを得ないよねっていう・・・。

 

ダメでも人生自体が終わってしまうわけではないので前向きに頑張ってほしいですね。

 

 

 

 

 

ということで、話を戻して試合を振り返りたいと思います。

 

まず、結果は 1-2 で敗戦。

 

先制するも逆転された、と。

 

 

試合前名塚新監督の下いったいどういう布陣で挑むんだろう、とワクワクしていました。

 

蓋を開けてみると布陣は ”3-4-2-1” で前監督と一緒。

ただ配置は楠本が左CBに入ったり、田中渉・佐藤謙介のダブルボランチとやや違う。

ベンチに本職CBを置かなかったり、ボランチの人選を見るに初陣は「攻撃的に」という新監督のお気持ち表明がしっかりとなされていたかな、と。

 

「名塚さんは ”4-3-3” にする!」みたいな噂をネットで見かけましたけど、フォーメーションの変更まで流石にしなかったですね。

 

崩す理由がないですもんね。

 

攻撃に関しては置いといて、守備に関しては前監督の形をそのまま踏襲していたのでそこは安心しました。

 

ただ。

 

前監督が作ってくれた ”5-2-3” の形をそのままやってたわけですが、となるとボランチの人選がおかしいわけで。

 

田中陸も神垣もピッチに立たせないとなると ”前に行ける(ついて行ける)人がいない” という問題が発生する、と。

 

前線3枚が空けた相手のボランチを潰しに行く役割の選手のことですね。

 

これ、レノファで「出来る」のが田中陸と神垣。

 

「出来そう」なのがヘニキ。

 

この3人の内誰も選ばれなかったので、大槻がプレスバック出来てる内はなんとかごまかせてましたけど、足が止まり始めてからは地獄で。

 

元々名塚監督的にも

 

「最初からなるべく高い位置、相手コートでプレーした中で、奪ってショートカウンター、もしくは押し込んだ中でクロスや中をこじ開ける。そういうことをやっていこうと言っていました。」

 

とコメントしていると通り、引いて構えるというのは望んでない形な訳で。

 

田中渉・佐藤謙介コンビでは前から行けなかった時の保険として引いて構えたところで耐えきれるわけもなく、2失点ともボランチの選手が見るべきエリアからロングシュートを打たれやられてしまった、と。

 

 

てことで「相手陣地サッカー」を望むならもうちょっと人選考えてほしかったなぁ。

というのが観戦後の感想ですね。

 

 

相手の3トップを困らせるためにビルドアップ時佐藤謙介がディフェンスラインに降りて後ろを4枚にしたりしてました。

 

「おお~ 見事!」と思う反面「それ要るか?」とも思ってしまうんですよ。

 

結局スムーズにボールを運んだところで前線がゴールという結果に結びつけられるかっていうと、それは出来なかったわけで。

 

田中渉・佐藤謙介コンビは「今のレノファ」ではマイナスになってしまうように感じました。

 

いや、二人ともくそ上手いし見てて楽しいんですけど、じゃあこの二人の守備負担を減らせるスーパーな3枚を前線に揃えられるかっていうとNOですし、この二人が作ってくれるチャンスや時間をチームの利益にすることが出来る選手たちが揃ってるかといと、これもNOなわけで。

 

あまりメリットがないんですよね。

 

この二人がチームにもたらしてくれるメリットよりもデメリットの方が上回ってしまう、という言い方でしょうか。

 

少なくとも二人同時起用ではなくて一人ずつだよね。

 

ってところに落ち着くかな、と。

 

個人的には「相手陣地サッカー」は間違ってない方向性だと思いますので、前線とボランチにはパワーのある選手の起用を望みたいんですがね。

 

パワーっていうのは、そうヘニキ!

 

って言いたいんですけどそうではなく。

 

もちろん純粋なフィジカル面ももとめたいところではありますが、肝は走力。

 

とりあえずボランチには前線のプレスについて行ける田中陸や神垣。

 

シャドーには、後はCBからGKへのプレスをマスターしたら完成してしまう高井さんは当然当確として、右シャドー。

 

相変わらずこのポジションだと消えてしまう池上に代わり、プレスを剥がされてボールを運ばれてしまっても戻れる強さのある選手の起用が望ましいと思うんですよ。

 

それが「出来る」のが島屋。

 

「出来そう」なのが草野と梅木。

 

以前長崎戦の中継を見たときに、渡邉監督のとなりにある戦術ボードが偶然見えたんですよ。

 

それによると ”3-4-2-1” から ”3-1-4-2” に可変してまして。

 

でその時右シャドーのポジションから右のFWの位置に上がる役割をやってたのが河野で実に合理的というか適材適所だったんですよ。

 

 

これ、やろ?

 

 

右シャドーの選手が攻撃時右FWになるやーつ。

 

左の高井さんがあんまりペナルティエリア内に侵入してくるタイプではない分、右はゴリゴリ侵入していって得点に飢えてる選手を入れてみよ?

 

今節途中投入で、久々の起用です。

何をすべきか言わずともわかりますよね?

 

っていうシチュエーションだったのもありますが、梅木は素晴らしいパフォーマンスだったのでこのポジションで活躍できるんじゃないかなと思ったんですよね。

 

まぁ、シュートは・・・ oh でしたけども。

 

渡邉監督の時には見られなかった「攻守にパワーを出せる選手」ってやっぱ大事やわ。

 

 

方向性として霜田式の「相手陣地サッカー」。

 

当時はそれを支える前プレスが全く完成しませんでしたけど、渡邉監督がそれを作ってくれました。

 

霜田式のサッカーを渡邉式で補って名塚式で「レノファのサッカー」が完成するか。

 

少なくとも今節のメンバーは多少違ったわけで。

 

次節に向けてしっかり人選を間違えないか、球際の強さといった細かい部分をトレーニングで積み上げられるか。

 

霜田監督、渡邉監督、そして名塚監督。

 

コメントやインタビューを見る限りとても「優しい監督」です。

 

ほぼ選手を責めることがありません。

 

「余力残さず最初からフルパワーで行こうぜ」って言葉をかけて45分持たない選手たちを見たら私だったらはキレます。

 

しかしこの名塚監督は「暑かったから」「普段トレーニングしてなかったから」とキレずに擁護までしてくれました。

 

逆に「お前ら普段何してん?」と思わなくもないですが、まぁ、そういう監督な訳です。

 

 

霜田監督も渡邉監督も戦術上の課題が出たときに、クラブの予算の関係もありますが「人」を変えるよりも「成長」を待ってくれました。

 

まさかJ2下位のこのチームに選手起用の忖度なんてあるわけない・・・はずなので、今節浮き彫りになった「ボランチの強度不足」「右シャドーのクオリティ不足」に名塚監督はどう対処するか。

 

精度や強度不足に関して名塚監督は「トレーニングでやっていくしかない」とかなりの頻度で「トレーニング」というワードを使いました。

 

おそらく本質的には霜田監督のように「選手の成長待ち」を望んでるタイプの方だとは思いますが、残りは10試合しかないわけで。

 

今監督に求められているのは「残留確定」という結果でしょう。

 

精度に関しては時間がかかりますが、強度に関しては小松や梅木が示してくれたのようにレノファは「持っています」。

 

 

 

ということで新監督の初陣で大事なのは「方向性を示せるか」いわゆる、お気持ち表明をピッチで表現できるか、だと思いますのでそこはある程度示せました、と。

 

なので次節以降にその示した方向性に沿ったサッカーが見られるはずなので、そこを楽しみにしましょう。

 

 

名塚善寛新監督に期待したい事

渡邉監督が退任されて数日経ちました。

 

普通プロサッカークラブの監督がシーズン中、あるいはシーズン後に代わる時ってチームのお偉いさんが理由を説明するもんですが、未だにその手のニュースは出て来ず・・・。

 

「新体制発足後初の練習風景公開」というのがいの一番にニュースになった点から考えても、今後渡邉監督との話し合いの詳細のようなものは表に出て来んのでしょうね。

 

名塚監督の就任オンライン記者任会見でも名塚監督ソロでやらせてたみたいですし、去年から思ってましたけど(人によってはもっと前からかもしれませんが)、このクラブってサポーターへの声掛けがホント苦手ですよね。

 

といか表に出て来てすらいないので声掛けすらできてないわけで。

 

私としてはこのクラブのこういう対応下手なところも含めてとても面白いですし愛すべき組織だなって思うんですが、まぁ、一般的には好ましくはないじゃないですか。

 

ってことでネットでは色んな憶測が飛び交いまくってフロントがボロクソに叩かれまくってますね。

 

まぁ、普通なら ”別に悪くなかった、むしろ最高のチームを作ってくれていた監督がシーズン途中で退任” ”しかも「2年でJ1」チャレンジ中の1年目で” っていうクソヤバイ状況が訪れてしまった中、それでも「レノファ山口FC」というブランドを傷つけない、逆に可能ならピンチをチャンスに変えるような、むしろここからさらにレノファを応援したくなるような対応・説明をすべきだった機会ですからね。

 

後半の方は求めすぎですけど、それでも「チームをネガティブにさせないように憶測を飛ばさせない」ような対応はすべきだったんじゃないかなとは思います。

 

どう考えても「渡邉監督の途中退任」はチームにとって ”マイナス” ですからね。

 

その ”マイナス” をせめて ”ゼロ” 、あるいは ”プラス” に変えられるような弁別なんて持ってねーよぉ・・・。ってことなんでしょうかね。

 

フロント陣の誰一人として表に出て来ないということは「出て行ったら ”マイナス” が ”もっとでけぇマイナス” になるぅ」って判断したってことでしょうし。

 

フロント対応力で ”プラス” 転換を望めないならいっそダンマリを決め込む地蔵作戦を決行するのもいさぎいいな、と。

 

先ほども書きましたが、私はレノファ山口FCのこういったところも面白くて可愛らしくて愛さずにはいられないんですよね。

 

別に馬鹿にしてるわけではなくて、個人的な考えなんですけど私は「苦手なことは極力すんな」主義なので今回の一連の対応を見てこう感じたっていうことです。

 

本当のところは当事者にしか分かりませんし、なんならその当事者にだって何が何だかわかりまへんってことはあるもんですし。

 

 

 

とはいえ、その当事者が理由はあれどなんも言わんなら色々世間からは憶測を飛ばされてしまうわけで。

 

私も一つ憶測を飛ばしてみたいなと思います。

 

 

「渡邉監督が退任した理由」は「来年度以降の補強が難しい」からじゃないか、と。

 

 

なので渡邉監督は本気も本気で「2年でJ1」を目指してたんだな、と。

 

事あるごとに「我々の本気をお見せしなければならない」と言ってましたが、あれ、ガチやったんやな、って。

 

サポーターへのリップサービス、チームの意識を変えるための発言で、本音のところでは「3年でJ1」と見積もってるんじゃないかと思ってたんですが、あの渡邉監督がシーズン途中で退任を決断するくらいですからね。

 

就任した時から掲げていた目標の「2年でJ1」達成が、フロント陣との対話で「来年補強無理っす」という相談があったであろう中で「現有戦力の上澄みだけでは目標達成不可」と判断したってことでしょう。

 

自身のやり方では「2年でJ1」が達成不可能なので、あと11試合と1年無謀な挑戦を続けるより他のやり方で目標を達成出来そうな方の下でチームを運営してくださいってことかな、と。

 

 

まぁ、他にも理由はあるんでしょうけどこんな感じなんじゃないかな~。

 

 

仮にこれが事実の一つだとしたら

 

「渡邉監督は2年でチームを去る予定だった」

 

「来年補充はあれど補強無しが確定」

 

ってことになるので、なんか、悲しいっすね・・・。

 

 

正直補強に関してはGK関の残留、橋本の来季加入確定さえあれば充分だと思ってるので別にいいんですけど「渡邉監督の長期政権」を夢見ていた一人としては頭を一発ガツンとやられた気分です。

 

 

いやー、ホント「渡邉監督退任」に関して色々私なりに想像してみたんですけど、想像するたびに悲しい気持ちになるので辛いっすわ~。

 

 

 

 

見てるだけの私がこんなんになるんですから一緒に過ごして来た選手たちはもっと辛いんじゃないでしょうかね。

 

逆に「ラッキー俺の出番じゃ」「もう小難しいのはうんざりじゃ」って強引にでも切り換えてがんばってほしいですね。

 

 

 

 

てことでタイトル回収していきます。

 

名塚新体制になって数日、徐々に監督のコメントが出てきました。

 

就任時のインタビュー映像も見ました。

 

 

ざっくり見た感想を書くと

 

レノファの攻撃的なサッカ‐を選手に体現させたい

 

「攻守に攻撃的に」

 

っていうのが新監督の肝なのかな、と。

 

 

やたらと「攻撃」というワードが出てるのでリメンバー霜田ぁぁぁっていう匂いがして具合が悪くなりそうですが、インタビューでは「バランス」というワードも出てたので霜田監督ほどには尖らんかなっていう印象です。

 

基本ベースは「攻撃的にアグレッシブなフットボールの方が ”また見たい” って思ってくれるだろし、かといってバランスを崩してでもってわけじゃない」っていう塩梅でしょうか。

 

 

個人的には何もなかった霜田監督と、凄すぎてついていけなかった渡邉監督を足して2で割ってほしいな~、なんて思うわけです。

 

 

0と100の間って50やん?

 

そんな感じのチームよ。

 

 

で、その50の内訳は「全部守備」でおなしゃす。

 

正直守備に関しては渡邉監督が既に完成させてると思うんですよ。

 

で、攻撃もってところで「選手の質問題」にぶつかっちゃったわけで。

 

残り11試合で攻撃組織が新監督の下で完成するとは思えませんし、既に出来ている守備組織のアップグレードの方が現実的に感じるんですよね。

 

 

「ボールの奪い所はどこか」

「自分たちがやられたくない場所はどこか」

「全部やられてしまった時の保険はあるか」

 

 

この辺りの整理とバージョンアップに期待したんですよ。

 

特に守備精度の改善には期待したい。

 

CBがあまりにも簡単に裏を取られたり、プレスに行けども簡単に剥がされたり、やたらボールウォッチャーな選手だらけだったり・・・。

 

渡邉監督は「2年でJ1」がありましたから基本的なことを根気強くっていうのが時間的に難しかったと思いますが、名塚監督には時間をかけて根気強く指導してほしいところ。

 

すぐには結果が出にくい部分ではありますが「攻守にアグレッシブに」を支えるのは細かい守備からだと思うので頼んます。

 

 

で。

 

まぁ、攻撃なんですけど。

 

渡邉監督みたいに「ちゃんとやる」サッカーであれほど苦しんだ選手たちですから。

 

普通にやってちゃ結果は出ないよねってことでレノファなりのオリジナリティを期待したいっすよね。

 

私は「押し込みカオス攻撃」が合うんじゃないかと思ってるんですよ。

 

「自分がここに動いたら相手がこう動く」

「ならここが空くからそこに走り込む」

「っていうのを出し手が理解してる」

 

みたいな金持ちクラブにいそうな選手たちの思考に陥ってほしくないんですよ。

 

 

「かかってこいやぁ」

「タイマンじゃぁ」

「入れぇ ボケぇ」

 

 

ってなんかペナルティエリアゴール付近でゴミゴミさせて点をもぎ取ってくるみたいな。

 

後ろから相手を崩して得点を狙うんじゃなくて、ビルドアップはハーフラインまでボールを運ぶだけの手段で(あと強いて言えば「休む」ため)、基本相手を相手陣内に押し込んでひたすら殴る。

 

「攻撃は最終ラインの選手から」とかそんなもん知らんわ。

 

奪われたら「攻守にアグレッシブ」を発動して即時奪回、出来なかったらごめんなさい、で。

 

 

まぁ、私前から「脳筋フィジカルサッカーへの誘い」とか訳分からんサッカーを愛好してひたすらレノファがその道を歩まんか期待してる身なのでね。

 

こんなことばっかり書いてしまうわけですよ。

 

 

望むのは「守備だけやたら上手くなった2017年までのレノファ」って感じです。はい。

 

 

まぁ、ぐちゃぐちゃ書きましたけど選手たちが楽しそうに笑顔で相手を殺しに行くようなプレスしだして(秋田や栃木ほどのやつは勘弁)なんか知らんけど点だけは取ってくるよなぁ、みたいなサッカーが帰ってきてくれると嬉しいです。

 

 

 

 

最後に。

 

前回「名塚監督の現役引退後のキャリアはコーチのみ」みたいなこと書いちゃいましたけど、正確には2014年シーズンに札幌で2試合ほど監督代行として指揮を執ったことがあるみたいですね。

 

すんません。調べそこなっておりましたわ。

 

今回も2014年と同じく途中就任。

 

当時は監督代理みたいな流れだったかもしれませんが(この辺りの雰囲気は流石にわかりかねます)、今回は代理や代行感はないっす。

 

よっぽど大コケしない限りは来年もよろしくっていう流れだと思います。

 

本人も「やってやろう」という気持ちだそうですし「前向きに」という言葉も使ってました。

 

「スタッフ全員で話し合って、責任は私が取る」というスタイルみたいですし、チームレノファで頑張ってほしいですね。

 

 

名塚監督に期待したい「守備のグレードアップ」ですが。

 

唯一の不安は、名塚監督が2018年~2020年までの霜田政権下で起こった守備崩壊時代のスタッフだったという事実。

 

あれ

 

・「チームに誰も守備組織を作れる人がいなかった」

 

・「コーチ陣は改善案ダ出してたけど監督が聞く耳持たなかった」

 

・「指導してたけど選手がそれを出来なかった」

 

のどれかが原因で起こったことだと思うんですよ。

 

で、今年渡邉監督が見事な守備組織を作ったという点を鑑みると「選手のせい」説は無いわけで。

 

恐ろしいことに「監督かコーチ陣の責任」ってことになるんですよ。

 

いや、今回ばかりは意図してないんですけど、名塚新監督に期待したい私としてはやはり「霜田の所為か・・・」と思いたくなってしまうわけで・・・。

 

うーん。

 

このブログ霜田監督の悪口ばかりになってしまって不快に感じてしまわれる方いたら申し訳ありません。

 

 

まぁ、いずれにしろ日曜日には答えは出るわけですから焦らず待ちましょ。

 

てことで次回は答え合わせ的な記事を書くと思うのでその時はよろしくぅ~。

渡邉晋監督退任のお知らせ

深い悲しみに暮れています・・・。

 

 

長崎戦での大敗のショックからやや立ち直って「さ~て、ボチボチブログでも書こうかい」と思っていたまさに今日、衝撃のニュースが飛び込んできました。

 

 

渡邉監督が退任だってよ・・・。

 

本人のコメントやクラブの対応を見るに実質辞任、と。

 

 

「「J1で戦い続ける事ができるチームを作る」というレノファが掲げる明確なビジョンに惹かれ、この仕事を引き受けさせて頂きました。9ヶ月チャレンジをし続け、その先にある「2年でJ1昇格」を目指しここまで進んできましたが、その大きな目標から逆算した時、今の状況は到底満足できるものではありません」

 

 

 

このコメントから察するに「2年でJ1無理ですわ!」っていうのが退任の理由なんでしょうかね。

 

まぁ、正直ここまで9ヶ月間の道のりを見ている側からすれば「2年では無理よ」「せめて3年・・・」「最悪J1 行けなくてもいいからずっとレノファの監督やってくれぇ」というのが素直な思いでした。

 

やろうとしている、やっているサッカーは素晴らしいものでしたが、どうしても選手の質が足りず苦戦を強いられている今シーズン。

 

だからこそ今年は耐えに耐えて、来年以降選手をとっかえひっかえしながら目標を達成していくストーリーに夢を見ていたんですが・・・。

 

非常に残念です。

 

ホント、可能なら2年と言わず5年10年とレノファに携わってほしかったですし、長期政権を期待していたんですが、無念であります。

 

 

 

 

と、まぁ、渡邉監督と歩むレノファのストーリーは終わってしまったわけですが、それでもレノファ自体のストーリーは続くわけで。

 

 

コーチの名塚善寛氏が監督に就任されました。

 

 

いわゆる内部昇格ってやつですね。

 

名塚氏はトップチームでの監督経験はなく、現役引退後のキャリアは全てコーチという方です。

 

自身初となるJリーグの監督就任。

 

名塚監督がレノファでどういう指揮を執るのかは全く予想がつかないんですが。

 

 

私はね、めちゃめちゃ期待してます。

 

 

さすがに渡邉監督のような「ポジショニングで相手を殴るサッカー」であったり「毎試合非常に合理的に相手を崩しにかかるサッカー」というのは期待しにくいとは思うんですよ。

 

いや、ほんとどうなるのかは分かりませんけどもね?

 

ここまでの9ヶ月間で我々に見せてくれたあのサッカーは、渡邉監督のこれまでの経験の賜物で、あれは渡邉監督にしか形にできないと思うんですよね。

 

ってことで名塚監督にはまた違った味付けを期待したいところ。

 

 

私ね、最近、思うんですよ。

 

地方クラブで、金のないチームは。

 

「ビルドアップを諦めないフィジカルサッカー」を目指すべきだと。

 

 

究極はアトレティコ・マドリー、近々ではプレミアリーグの昇格組ブレントフォードJリーグならサガン鳥栖

 

基本的に守備めっちゃ硬くて(前プレス良し、引いても良し)、ボールを握っても困らずに、最悪どうにもならんかったら前線の2トップに放り込んで2~3人で攻撃を完結させるサッカー。

 

ベースは秋田や栃木のように走り負けないものを作りつつ、この2チームほどボールを握ることを放棄しない感じと言いましょうか。

 

 

でね、たぶんこれレノファ出来るんですよ。

 

 

なんか2018年以降レノファってやたら意識高いサッカーを標榜し始めましたけども、2015年~2017年くらいまでは上手い選手がガムシャラにサッカーやってますっていうそもそもの土壌があったはずなんですよ。

 

 

そのサッカーに戻しません?

 

っていう話。

 

 

霜田監督や渡邉監督の下で露呈したのは「やりたいサッカー」は「出来ない」ってことだったと思うんですよ。

 

霜田監督の下では戦術無さ過ぎて個人技で相手を圧倒しなければならず最下位。

 

渡邉監督の下ではJリーグ屈指の戦術を用意されてたけど体現出来ず降格圏争い。

 

合計4年かけて理想を追いましたけど順位的な意味では結果は出なかったわけです。

 

 

てことで今後のレノファに期待したいのは「身の丈に合ったサッカー」。

 

正直渡邉監督の下で「意識高い系」のサッカーを見続けたかったですけど、たぶん実現することはないだろうなぁ、と思うのも本音なんですよねぇ。

 

プレミアリーグ見てて思うんですけど、2018年以降のレノファってなんかリバプールとかマンチェスター・シティとか、今年でいえばチェルシー的なサッカーに近いものをやろうとしてるように見えるんですけども、いや、無理やろってどうしても感じるんですよ。

 

ああいうのはJリーグでいうところの名古屋や浦和、路線が違いますけど神戸が目指すものであって(代表クラスをピッチに何人か置けるチーム)レノファ山口FCが目指すものではないと思うんです。

 

というか目指せない。

 

例えばですけど渡邉監督が目指すサッカーが出来てJ1に昇格出来ました、J1でなかなかいい順位に行けましたってなったとしても、その結果を残した選手たちって軒並み移籍すると思うんですよ。

 

主力が移籍しまくっても代わりがボコボコ生えてくるみたいな状況を作れればそれもいいかもしれませんけど、じゃあオナイウや小野瀬や小塚や三幸や山下や菊池が移籍して代わりとなれる選手がここまで現れたかっていうとNOなわけで。

 

編成実績的には戦力の維持という観点で見れば失敗し続けてるわけです。

 

てことで理想のサッカーを仮に体現できたとしても持続は期待できないよねっていう。

 

だからこそ今後は「理想の追求」ではなく「現実的な運営」を求めてみたいわけで。

 

 

リーグ全体で見たときに資金力に乏しいチームが「ボールを握って」「相手を崩す」サッカーの究極を目指すのではなく、ある程度妥協といか保険、上手くて賢くて何でもできちゃえるような選手がいなくても勝利を目指せるチーム作りに期待したいんですよね。

 

先ほど編成に関して「戦力の維持には失敗し続けてる」と書きましたが、それは2018年以降のレノファのサッカーを考えればというもので、2015年~2017年までの戦力で見ればむしろパワーアップさせてるとは思うんですよ。

 

まぁ、わたしは2017年までのレノファのサッカーってちょろっとしか見てないんで確信をもって言えてはいないんですがね。

 

レノファってJリーガーの獲得に関してはだいぶ監督の意向が含まれてると思うんですけど、大卒に関してはスカウトがこれまでのチームの脈絡に沿ってちゃんと獲得してるように見えるんですよね。

 

橋本に関してだけは分らんのですけど、岸田・大石の次を意識して山下や浮田

小塚の次に池上。

たぶんおそらくきっと三幸の次に神垣。

ルシアッティの次に菊池。

 

的な?

他の選手に関しても2018年~よりも2017年までの選手構成を意識した獲得になってる気がするんですよね。

 

なのでやはりレノファのベースは2006年~2017年の体制だと思うんですよ。

 

これ、懐古主義的な「昔のレノファは良かったんやぁ」というようなものではなく「色々やったけど幸せの青い鳥ってこんな近所におったんかい」的な前向きな原点回帰といいましょうか、そんな感じで受け止めてください。

 

2018年~からのレノファの脈絡を完結させることが出来るであろうあの渡邉監督ですら無理だったわけすから。

 

もう日本はもちろん世界で見てもレノファの挑戦を完遂できる人材はおらんでしょ。

 

じゃ、もう方向転換するしかないよね、っていう。

 

後ろ向きに舵を切っても詮無いですから、前向きに変わりましょう、と。

 

「幸せの青い鳥探してたけど見つからんやった。ん、自宅におるやんけ!」って思った方が心は晴れやかじゃないですか?

 

 

てことで今後は2018年~以降挑戦し続けた脈絡は一旦置いといて、2006年~2017年までの路線の復活に期待したいんですよ。

 

 

まぁ、名塚氏がレノファに入閣したのって2018年からなんで2017年までの脈絡を持ってない人なんですけどね・・・。

 

 

とはいえ

 

「攻守において前向きで躍動感のあるプレーで、目の前の一試合に、選手、スタッフ一丸となり、熱く激しく戦っていきます」

「またサポーターのみなさんがスタジアムに足を運びたいと思ってもらえるような試合をお見せできるように全力を尽くします」

 

という名塚監督の監督就任時のコメントを見る限り、2017年までのレノファの脈絡を完結させられそうなものは感じられます。

 

 

だって、ね。

 

 

チーム一丸で熱く戦ってブレントフォードみたいな試合してくれたら「また見に行きたい」ってなりますよ。

 

 

渡邉監督の退任は本当に心が苦しくなる悲しい知らせでしたし、あのサッカーがレノファで完成を迎えることは確実になくなったという事実に気絶しそうなほどショックを受けましたが、ここからレノファがどう変わっていくのかに関してはそこまで悲観はしていません。

 

これからは相手の急所を突いていくような合理的なサッカーとは縁を切ることになるでしょうが、気にすんな。どうせ出来んわい。

 

出来んなら出来んなりに戦うしかないんですよ。

 

堅く守りつつ「ビルドアップを諦めないフィジカルサッカー」の爆誕を夢見ようと思います。

 

 

 

監督交代で多少選手たちに動揺はあると思うんですよ。

 

なんかここ最近飲水タイム中とかやたら名塚コーチが選手を鼓舞してたんで、そのあたりのケア、またここから選手たちに戦わせる闘魂注入をがんばってほしいですね。

 

ほんと、めちゃくちゃ難しいタイミングでの監督就任となったわけですが、ここは一つヘニキを入れてみませんか?

 

もうね。

 

逆にピンチはチャンスじゃないですけど、アニキを起用するとしたらここしかないっすよ。

 

チームに動揺あろうとなかろうとピッチで戦う姿勢を失わない選手たちのピックアップはあるだろうと。

 

島屋、高木、ヘニキが該当するでしょ、と。

 

 

私はね以前 ”3-1-4-2” でヘニキをアンカーにしよう!という狂った記事を書きましたが、今こそヘニキをFWで起用しようZE。

 

ごめん。アンカーはやっぱ無理や・・・。

 

なので2019年 ”敵陣空中戦勝率” 上位のヘニキにブレントフォードのトニーをやってもらいましょ。

 

難しいことは相方に当たるであろう高井さんか草野にやってもらえばいいんですよ。

 

 

いやー、怪我の功名じゃないですけど、ワンチャンヘニキが見れるかもしれないという気持ちになれるだけでも私は観戦モチベーション立て直せました。HAHAHA

 

 

次節はなんか色々あってボロボロのヴェルディですね。

 

事情は違えどお互い傷心中のチーム同士。

 

事案的にはレノファの方が戦う気持ちに持っていきやすいのかな、と。

 

待っておれ。

 

俺たちの、闘志剥き出しだったころのレノファが討伐しちゃる。

 

切り込み隊長は ヘニキ や!

【第30節 away SC相模原戦】 いや、ようやっちょる

3連戦の3戦目、SC相模原戦を振り返ってみたいと思います。

 

レノファは前節金沢相手にホームで 4-1 で大勝しており2戦連続で「6ポイントマッチ」となる今節に向けてかなり良い雰囲気で挑めるでしょうという状況。

 

ただ対戦相手の相模原は監督交代(高木監督就任)以降確か 3勝3分1負 かつ、ここまで3戦連続クリーンシート中と絶好調、と。

 

ド主力のホムロが帰国、なんか知らんけど不調で最下位。

降格筆頭候補だったかつての相模原の姿は今はなく・・・。

 

最下位チームとはいえ非常に手ごわい相手です。

 

 

 

と、好調チーム同士の試合は結果 0-2 で相模原に軍配が上がりました。

 

 

 

レノファからすればまた連勝の機会を逃してしまっただけに非常に悔しい結果となりました。

 

そう、悔しいんですよね。

 

去年だったら試合ごとに積み上がっていく蓄積のようなものが皆無で、毎試合なんとなくの勢いだけを重視したサッカーだったもんですから「勝ち」「負け」の価値が低かったように私は感じていました。

 

ところがどっこい今年は非常に見ごたえのある蓄積・・・工夫?ですかね?そういったものを見せてくれており、その中でやりたいことが出来てきつつある中での敗戦ですから。

 

内容はついて来ているのに結果だけがついて来ん。

 

試合後のインタビューで監督が「本気で悔しがろう」と選手に伝えたようですが、その通りですね。

 

見てる側がこんなに悔しいんですからやってる側は腸煮えくりかえってるでしょう。

 

このコメントの意図としては「やってることは間違ってないから落ち込むな」「前向きに挑み続けて結果を出そう」っていうところにあると思うんです。

 

 

だって、あのレノファがですよ?

 

5バックを崩せつつあるんですよ?

 

パワープレイでなく理論的に。

 

やばいって。

 

 

今節は相手の相模原も ”3-4-2-1” の布陣でしたからミラーゲームになることが予想されてたわけです。

 

で、相模原の守備は基本的に ”5-4-1” である程度構えてくることも予想されてたわけで。

 

その ”5-4” ブロックをどのように崩すかにおいてレノファは見応えのあるシステムを用意していました。

 

 

外でどうやって2対1を作るかは準備してきましたが

 

 

と試合後の渡邉監督のコメントにありましたが、 ”5-4” ブロックに対して外で数的優位を作る形を見せてくれました。

 

 

ボランチの田中陸をディフェンスラインに落とし、両CBの楠本と真鍋を前に上げる形が該当する形だったかなと思います。

 

疑似的に ”2-3-4-1” の形を作って相手を困らせるやり方。

 

CB、WB、シャドーで外を攻略していく形ですかね。

 

2失点後、相手が完全に撤退気味になった後半からの方が威力を発揮していたように感じましたので、レノファなりの ”5-4” 崩しとして今後強みなってくれればなと思いました。

 

ただ、ドチャクソチャンスは作れていたものの無得点。

 

この辺りはもう「選手の質」による部分なので早急に解決するのは不可能に思います。

 

チームのシステムの部分はかなり出来上がってきてますので、あとは以前も書きましたが”精度”。

 

で、この”精度”に関しては「選手の質」なのですぐには良くならん、と。

 

まぁ、どうしてもこのループになっちゃいますよね。

 

現状だと行きつく先が「選手の質」になっちゃうわけですから長い目で見守りましょう。

 

 

実際特に気なるのが「ラストパス」と「シュート」くらいで、そこに至るまでの過程のミスはかなり減ってきたように見えるんですよね。

 

 

足元の技術に関してはもう「頑張ってください」としか言いようがないんですが、それ以外の出来るようになったプレーに関してもしっかり評価はしていきたいわけで。

 

そう。

「精度が課題だ!」と足りないところだけを言い続けるのも詮無いので、ちゃんと課題をクリアした選手や、答えを見つけ出した選手、工夫をする選手を私は褒めたい・・・賛美したい・・・。

 

 

てことで今回賛美するのは 高井さん です。

 

 

みんな、なんだかんだ好きやろ?高井さんのこと。

 

 

おそらく大体のレノファサポーターの高井さんへの印象って「守備しない選手」とかだと思うんですよ。

あとボールを失った時のその失い方が悪くて攻守になんとなーく印象が悪い感じでしょうか。

 

 

正直私もそんな印象でした。

というか今挙げたのは全部私の主観によるところからです。

「大体のレノファサポーター」とか書いてさーせん。

 

 

まぁ「高井さんをシャドーで使うのは勘弁してくれ」「ワントップ!ワントップ!」と主張し続けてた私ですが、この試合で一気に高井さんへの評価が変わりました。

 

 

高井さん・・・めっちゃ守備するやん・・・。

 

 

高井さんってサイドの守備を担当するときめっちゃジョギングプレスじゃないですか。

「はよ帰って来んかい!」って毎回思ってたんですが、あれ、よーく見ると守備の人数足りてるんですよね。

逆に守備の人数足りてないときは前半後半、時間経過に関わらずフルスプリントで帰陣してたんですよ。

 

 

ひょっとして高井さん・・・あなた・・・かなり賢いんですか?

 

 

なんというか視野が広いというか、ツボを心得た守備というか、上手くサボってると表現するべきか・・・。

相変わらず奪いに行くと決めたときのプレスは鬼早ですし。

 

これ実は以前からそうだったのか、出来るようになったことなのかは判然としないんですが、高井さんのことをかなり誤解してたみたいです。ごめんなさい。

 

相手のボランチを抑えながらCBにプレス行けてましたし、すごいです。

 

 

 

 

あと、攻撃のところ。

 

 

 

今節の2失点目の起点になったのは確かに高井さんのボールロストからによるものなのでしたし、「チャンスや!」ってところでハンドしまくったので印象悪いかもですが、それ以外のところではかなり貢献してくれていたように思いました。

 

特にボールを受ける工夫。

 

右サイドから左CBの真鍋にボールが流れてきた際、左WBの桑原が高い位置を取って、その空いたスペースに高井さんが降りて来てボールを受け取り、結構深い位置までボールを運んでくれてたんですよね。

 

これ、島屋とはまた違うタイプの受け方なので見ていて面白かったです。

 

渡邉監督が以前高井さんに「打開」や「(ボールの)前進」を求めてましたけど、こういうことやったんやなって。

 

「打開」は敵陣深い位置で。

「前進」は自陣浅い位置くらいからタッチラインギリギリのところで。

 

アドリブでやりましたっていう動き方には見えなかったので、おそらく練習の賜物でしょう。

 

高井さんが渡邉監督と出会ってどう変わっていくのかに注目していましたが、ここまで非常にポジティブな変化が起きているのかな、と。

 

 

今年監督が渡邉監督になって焼野原(無秩序)だったレノファのサッカーに原則が生まれました。

 

その原則に則ってここまで飛躍的に成長したのは田中陸、楠本の2人だと思ってます。

もうレギュラーで使い続けて経験と実績を積ませる段階の選手になったと見てます。

真鍋や川井もこれからヘナンや高木とスタメン争いをしていく中で、田中陸や楠本のような段階に入ると予想してます。

そんな中、高井さんもシャドーの位置で成長を見せてくれました。

もうそろそろか、すでにレギュラーを任せて、むしろチームの成績に責任を感じてもらう段階の選手になりつつあるのかもしれないです。

 

 

取り敢えず前線の選手で頑丈で90分フルで出場を続けられる選手って高井さんだけだと思いますし、今はベンチメンバーにWBの選手を1人増やしていて、その影響で交代できる前線の選手が以前より1人少ないので、高井さんには頑張ってほしいところ。

 

応援しつつ高井さんストーリーに今後も注目していきたいと思います。

 

 

 

 

最後にちょろっと失点に関して触れておこうと思います。

 

 

 

 

今のレノファでは「選手の質」の問題で得点が中々難しいです。

別にだからといって残留のためにこれまで積み上げたものを捨ててドン引きカウンターサッカーに切り替える必要性は微塵も感じませんが、だからこそ失点には気を付けたいところで。

 

まぁ、気を付けたところで失点するときはするんですが、最近のレノファの失点は安すぎる。

 

今節の1失点目のところ。

 

これ、めちゃめちゃイージーなミスだったなと。

 

レノファの右サイド、ハーフスペースら辺から対角にクロスを入れられたんですが、その対応として、おそらく渡部はオフサイドトラップを、真鍋はクリアを狙ったために結果中央当たりで真鍋対2人になってしまって失点、と。

 

これ、ネットでは真鍋が叩かれてました。

で、試合後のレノファの公式ホームページに載った渡部へのインタビューで

ここまで失点シーンでは渡部博文選手自信が絡むものはあまりない。守備を束ねる選手としてはどういうように感じているか?

と聞かれてたんですが・・・。

 

 

この失点シーン、渡部の判断ミスじゃね?

 

 

って思うんですよ。

前節の金沢戦でやや確信したんですが、渡部ってボールウォッチャー型のCBなんですよね。

ホント・・・渡部・・・お前もか・・・って話なんですが。

 

この失点シーンでも渡部が付かなければならない選手から目を離すのが早すぎなように見えました。

というかあの位置からのクロスに対してオフサイドトラップなんて狙わんでくれ、と。

 

以前からCBとCBの間やCBとWBの間は狙われがちなんですから。

その身長を生かして跳ね返してくれぇ。

 

 

おそらく渡部ほどのキャリアのある選手がこれ以降なにかを改善していくってことはないと思いますので不安です。

 

 

攻撃に関してはなんの不満もない選手なだけにもったいない感じがします。

どう考えても渡部を外すという選択肢はない以上、監督が安すぎる失点にどうアプローチして解決するかに注目と期待をしています。

 

 

結果が出ないのはある意味失点のせいだと思うので、これまでの形やシステムを変えることなく「堅いレノファ」の爆誕を夢見てます。

【第25節 home ツエーゲン金沢戦】 楠本がやべぇ

台風の影響で延期になっていた金沢戦。

 

大雨で延期になっていたのにこの日も大雨予想とされておりどうなるか心配してましたが、無事開催。

 

雨は降ってはいましたが溜まるほどではなく、むしろ涼しくてプレーしやすいんじゃね?と思える程度のものでありました。

 

 

さて、この試合はレノファにとっては3連戦の2戦目、中2日での試合であり「草野と島屋がピッチからいなくなったら(あるいは時間経過でパワーダウンしたら)どうにもならん」という課題からシステム変更、ベンチメンバー変更、ベンチ選手投入後の配置変更、いずれかが行われると前節試合後の監督のコメントから予想してました。

 

 

結果は”スタメン変更”でしたね。

 

あと攻撃時にボランチのポジショニングをいじってましたかね。

 

スタメン表を見たときディフエンダーは ”楠本、渡部、真鍋” が並んでおり歓喜しましましたが「池上がボランチかぁ・・・」「高井さんがシャドーかぁ・・・」と前線の人員選考には不満がありました。

 

他は8月31日にアビスパからレンタル加入した桑原海人(待望の左利きWB・SB)や3ヶ月振りにピッチに帰ってきた高木、レノファの至宝河野がスタメンだっただけになんというか、こう・・・スッキリしないもどかしい感じでした。

 

「このメンバーで行くなら高井さんのワントップで池上と河野にシャドーやってもらってボランチに神垣でええやん」感。

 

「もうちょっと言うなら楠本を一回左CBで使ってみよ?ね?」的な。

 

 

色々複雑な感情が沸きましたが、終わってみれば結果は 4-1 で勝利。

 

今シーズン初の4得点勝利となったわけで。

 

まぁ、ホントサッカーってわからんもんですな。

 

「その起用は止めといたほうがいいって」と思ってた池上や高井さんが得点するんですから。

 

現地観戦出来たレノファサポーターをうらやましく感じられるほど夢のようなスコアで勝利、かつ下位チーム同士の試合でこの結果な訳ですから意義も大きかったですね。

 

 

ただ、そりゃ内容も良かったと思いはしますが、かなり金沢に助けられた側面も大きいと感じられたのでその辺もちょこっと忘れないように書いておこうと思います。

 

いや、まじで「どうした金沢」ですね。

 

レノファの前線は ”大槻、高井、河野” なので問題なくビルドアップ出来るはずなのにやけに縦に急いで蹴っ飛ばしてました。

(河野は前プレスに関して「なんとかしよう」という気迫は感じられました)

金沢のFW丹羽はかなり頑張ってましたがいくらなんでも「全部勝て」は無謀やろってことでかなりもったいない印象でした。

 

あと、常時見てないので確信はないんですが、金沢の守備って「サイド圧縮」だと思うんですよ。

 

これってかなり全体の連動性を問われるやり方だと思うんですが、前は行ってるのに後ろはついてきてない、みたいなシーンが多く・・・どうしちゃったんでしょうね。

 

レノファの左CB真鍋の方にボールを追い込んでも圧縮しきれてなかったんですよ。

 

ドチャクソ足元が上手いプレーヤーではない真鍋がそんなに困ってなかったですからね。

 

あとレノファが4点目を決めたシーンなんですけど、石川のフリーキックがスーパーだったと言えなくもないですけど、金沢はなんであんなにディフェンスライン下げたんでしょうね。

 

あれ、あんなにキーパー付近に人いたらシュート見えなくね?

 

っていう。

 

なんでしょうね。

 

めちゃくちゃ調子悪いんでしょうかね。

なにやら6月後半以降勝ててないみたいですし。

 

監督も負けてるのに選手変えないし、ベンチに座ったままで2つの意味で「動かない」。

 

普通鼓舞せんかね?

 

柳下監督のことを詳しく知らないんですけど、何回か試合前後のインタビューを聞いた限りではサポーターに後押ししてもらいにくい受け答えをしてるように思えるんですよね。

 

選手の質が高くて監督の思い描くサッカーが出来て結果がついてきてるときは問題ないと思うんですが、結果や内容がついてこない時のプランは持ってなさそうに見えます。

 

レノファサポーターが偉そうに金沢を語るなって話ではありますが・・・。

 

レノファも去年はプランB(やりやいサッカーが出来なかった時のサッカー)を持ってない監督が指揮してましたので既視感を覚えるというか・・・。

 

負けててもベンチから立ち上がらなかった監督の下でここから金沢が持ち直せるか非常に興味があります。

 

ツエーゲン金沢J3に落ちるチームとはどうしても思えないので注目してます。

 

 

 

レノファが勝ったのって金沢の事情が一番関係してね?と感じた試合だったので金沢の話が多くなりましたが、ここからレノファの話に戻ります。

 

 

 

冒頭で書きましたが、個人的に注目してるレノファの課題は「草野・島屋がいないときの戦い方」でした。

 

草野は適当に蹴ったボールでも理不尽にレノファボールにしてくれますし、島屋は受け方が上手く、この選手がピッチにいないと前線でボールが回らない。

 

そして2人の代わりもいないよねってことで、いないならいないなりのサッカーを準備しなくてはならないのでは?

 

そのサッカーを試すなら状況的にも(3連戦の2戦目、かつhome2連戦目)ここでしょ、と。

 

 

で、実際どうしたのか、どうなっていたのか、ですが。

 

 

「右の高木大輔、左の桑原海人には、前半で交代しても良いくらいにパワーを出して頭から行ってほしいという話をしました。そこが我々のエンジンになり、いかにして背後を取るかが肝になりますので、そういうものを前半からアグレッシブに表現してくれたと思います。」

「そこが動いて高い位置を取れたり、背後が取れたりするようになると、間が空いてくるという作業になってきます。」

 

と、試合後に渡邉監督がコメントしたように、WB、特に高木は高い位置を取り続け、前線の選手たちは基本的に相手の背後を取ることを意識した動きになっていたと思います。

 

そして、これも冒頭で少し書きましたが、今節ではボランチで起用された池上がビルドアップ時、攻撃時に高い位置を取っていたので”3-1-5-1”のような布陣になっていました。

 

個人的にはこれがレノファ的にも池上的にもすごく合っていたように見えました。

 

池上には攻撃時ポジショニングを意識して振舞わせるよりも、トップ下で起用して自由に感じたままに動いてもらった方が活躍できるのではないかと思っていて、今節のように5レーンは左から ”桑原、高井、大槻、河野、高木” で埋めて、池上はフリーにふるまってもらうやり方は非常に良かったと思います。

 

あと、結局島屋がいなかったのでCBからシャドーの選手にバチっとパスが入るシーンはなかったですが、ボランチの池上が高い位置にいたので前線がボールをロストしてもすぐにプレスに行けたのが良かったですね。

 

先制点も大槻が前線で粘ってプレスに来たのがボランチの池上で、そこからボールを奪ってから、でしたからね。

 

あのシュートに関しては、もう見事としか言えないですが、普段はあの位置にボランチの選手がいることなんてないですからね。

 

最近はそうでもなかったですが、基本ボランチは2枚ともビルドアップに関わっていたので低い位置にいましたから。

 

チェルシーみたいに前線がバケモノなら ワントップ+シャドー+WB の誰かがその内点を決めてくれるでしょうが、普通はそこにもう一枚加えて厚みを出したいところです。

 

そう、ちょっと前までのレノファだとワントップかシャドーが毎試合スーパーな活躍をしないと得点しにくかったんですよね。

 

今節のようにボランチの一枚を前線に上げた方がリスクはありますけど得点はしやすいはずで。

 

「草野と島屋がいないなら前線に6枚プッシュじゃ」という解決策(妥協案?)は賛否はどうあれ監督が勝利に向けて「動いた」という意味で見ていて嬉しかったです。

 

 

 

感想は終わりで最後に雑談を。

 

今節の楠本やばくなかったですか。

 

1人だけ異次元に行っちゃってましたけども。

 

もうボールを持った時の楠本に対して言うことはなにもないんですが、この試合では守備も素晴らしかったです。

 

元々レノファのCBってなぜかボールウォッチャーな選手だらけなんですが、楠本だけ侵入してくる相手選手を確認できてるんですよね。

 

これなんでなん?

 

遡ればなぜか急にスタメン落ちしてベンチからも名前が消えた楠本ですが、その間に菊地がスタメンだったわけで、楠本からすればレギュラー争いの相手があの菊地。

 

この試合で見せたあのパフォーマンスを考えればもうスタメン、レギュラーは楠本でしょう、と。

 

やっぱり健全なレギュラー争いって大事なんですね。

 

「チーム」が強くなってるように感じますもん。

 

レギュラーはやっぱり与えられるものじゃなくて奪う、勝ち取るものなんですね。

 

正直今シーズンの楠本にレギュラー争いが必要だったのかは分かりませんが、ここまで出来るプレーヤーになったわけですから結果オーライってことで。

 

 

同じことが川井にも起きそうな期待感があります。

 

この試合ではイージーなミスを犯してしまい失点してしまいましたが、言うて川井もほぼ出ずっぱだったわけで、高木という強力なライバルが現れたことで逆にしばらく休めるでしょうし、楠本的な研鑽も可能になりました。

 

最近はコンディションの問題なのか、縦への突破には強いですが、カットインには全く対応できてなかったので、ここら辺の修正を頑張ってみてほしいですね。

 

 

次は3連戦の3戦目、2連続下位チーム同士の勝負となる相模原戦です。

 

メンバーどうしますかね。

 

ボランチ1枚上げ」が許されるなら、その場所で一番見たいのは現実的には神垣、理想(夢)はヘニキなんですがね。

 

池上は3連戦中2戦連続フルタイム出場ですし、シャドーで先発させて途中で河野と交代、と考えればボランチに神垣で、後半”ユーリ殺し”のヘニキなんてのをまた見たいんですが。

 

出来れば3バックは金沢戦のメンバーで、あるいは菊地戻しの楠本左CBなんてのも見たいですが・・・。

 

前線も得点したとはいえ高井さんシャドーは心臓に悪いので大槻out、高井さん残しワントップ起用、大槻の代わりに浮田をシャドーで、といのが個人的願望です。

 

まぁ、浮田が前プレス出来るかは分かりませんけどもね。

 

 

次節監督が相模原に誰を連れて行くのか楽しみです。

【第29節 home FC町田ゼルビア戦】 70分以降の戦い方

前節では順位の近い栃木にいわゆる「6ポイントマッチ」で敗れたレノファ。

 

シーズンも後半に差し掛かって降格圏に沈んでたチームが謎の復調を果たしつつあり、気が付けば下位のチームの勝ち点がめっちゃ近くなってます。

 

もうギッチギチよ。

 

14位くらいまでは降格圏内に落ちる可能性があるよねっていう全く安心も油断も出来ない状況なわけです。

 

確かにここ数試合は試合内容も良くなってきて割と順調にチームが仕上がっていたレノファですが、あまり悠長に構えていられなくなり、そろそろ内容よりも結果が欲しくなってきました。

 

”2年でJ1”達成に向けて今年は結果よりも内容だ、と思ってましたが、今年降格しちゃったら元も子もないよねっていう。

 

 

 

という流れで今節の相手は町田。

 

2015年のJ3をレノファと1、2位でフィニッシュし、共に2016年からJ2で戦っているいわば盟主。

 

今年の町田は気が付けば5位と、昇格争いを演じるという裏切り行為を見せています。

 

町田とは共にJ2に上がった仲。

 

町田がJ1に上がるときはレノファと一緒。

 

レノファがJ1に上がるときは町田と一緒。

 

ここは是が非でも足を引っ張りたい一戦となりました。

 

 

 

そしてこの大事な大事な試合の主審は野田ぁぁぁ。

 

まさかのキャスティングもあり結果は 0-1 で敗戦。

 

これでレノファは野田との通算成績が1勝10敗になったみたいですね。

 

クソが・・・。

 

まぁ、この試合では”ありえない誤審”はなく”普通の誤審”程度には収まっていたように見えたので単純に力負けと受け止めた方が精神衛生上良さそうですね。

 

 

ヘナンが与えたPKを今シーズン初先発の吉満が止めたときは「野田に勝てる!」と思ったんですが・・・無念です。

 

 

またこの試合が終わった後の渡邉監督のインタビューやコメントを受けて少し悲しいというか切なくもなりました。

 

シーズンが開幕してからここまでで、レノファの選手たちは見違えるように監督の目指すサッカーが体現できるようになったと思うんですよ。

 

その中で毎試合ごとに出で来る課題にもちゃんと取り組んでもいると思うんです。

 

この試合でいえば、前節課題に上がった”半歩”の部分。

 

サポート意識も高くなってましたし、プレスもちゃんと早かったし掛かってました。

 

そう、ちゃんとやってるんです。

 

 

が、勝てない。

 

 

勝てないんですよ。

 

前プレスやビルドアップの工夫に関してはJ2でもトップクラスの出来だと思うんです。

 

サッカーの内容なら5位の町田相手に決して引けを取らない素晴らしいものを見せてくれてるんです。

 

なのに結果が出ない。

 

 

「今日のゲームでどういう攻撃ができたか。町田さんを相手にどういう守備ができたか。そこでは必ずしも悪いものばかりではなかったと思います。我々はこういうフットボールをしようとしていて、それで相手のゴールに襲いかかる。あるいはゴールを守る。ボールを奪う。それが最終的にゴールにつながらないのであれば、チャンスの回数や質を上げないといけないと思います。こういう結果が続いていて、上手く行かないのであれば、もしかしたらサッカーを変えないといけないのかもしれません。そういったものは判断していかないといけないと思います。」

 

 

この渡邉監督のコメントは本当に悲しいですなぁ・・・。

 

もうね、圧倒的に選手の質が足りんのですよ。

 

全てにおいて”精度”が足りない。

 

渡邉サッカーを”実現出来る”選手が少なすぎる。

 

大体なんでも出来ちゃう島屋や草野がベンチに下がったり、時間経過でパワーが落ちるとすぐ手詰まりになっちゃうんですよね。

 

ボールを受けてから勝負できるタイプ、前線でボールを運べる・失わないような選手がいないんですよね。

 

その手のタイプの予備軍だった森は移籍しちゃってますし。

 

なのでこの2人がピッチからいなくなったら途端に渡邉サッカーを維持できなくなるんですよね。

 

本来であれば2人の交代選手(もちろん他のポジションの選手にも)に同等かそれ以上のプレーを求めたいんですが、いない。

 

代わりに出てくるのが 島屋→高井 草野→大槻 ってタイプ違いすぎるやんっていう。(町田戦では草野と大槻の2トップになりましたけど)

 

てことで来年はちゃんと島屋、草野が下がってもチームのクオリティが落ちすぎないように代わりになれる選手を獲得しましょうね。で話は終われるんですが、今は降格ピンチ中。

 

いないから来年準備しますでは話が遅すぎるってことで、いないならいないなりの戦い方で残留しなくてはならないわけです。

 

 

現状を整理すると、試合開始から島屋・草野のパワーダウンまではすげぇいい試合をやってますんで、ここは変えなくていいと思うんですよ。

 

問題は2人のパワーが落ち始める70分前後以降。

 

今は交代選手をいれても渡邉サッカーを維持しようとしてましたが、ここが問題なのではないかと思うんです。

 

無理よ。

 

前線で渡邉サッカーを体現できる2人の代わりはレノファにはいないんですから。

 

ここはマルっと本質から変えないと。

 

90分、1試合渡邉サッカーをやり続けるのは来年以降よ。

 

今年は70分前後渡邉サッカーの片鱗をやれたってだけでも大した進歩な訳ですから欲張らずに割り切りましょ。

 

今年と来年への布石のために”70分でケリをつける”サッカーを目指そうじゃありませんか。

 

もう70分以降は勝ってたら引きこもり+高井さんカウンター一人旅。

 

同スコアならもう引き分け狙い。

 

負けてたらロングボール大作戦。

 

 

監督が「こういう結果が続いていて、上手く行かないのであれば、もしかしたらサッカーを変えないといけないのかもしれません。」とコメントしてましたが、変えるべきは70分以降の戦い方なだけな気がします。

 

というかそうであってほしい。

 

この70分までのサッカーを変えてしまうんなら渡邉監督である必要がなくなっちゃうんですよ。

 

魅力的なサッカーですし、このサッカーを90分、シーズン通して実現できるメンバーが揃うまでなんとか耐えてほしいです。

 

その耐える時期が今だと思います。

 

「ただ、私が思う良いものは選手とは目が揃っているつもりでいます。今日も実際にやれていたものもありました。それでも勝てないのであれば間違いなく私の責任ですので、私が責任を持って勝利に結びつけられるようにしていきたいと思います。」

 

「前節、前々節からは良くなっていると思いますが、良くなったものを結果につなげていかないと選手も自信が持てないですし、サポーターも待ってはくれないと思います。そこは私が責任を持って、勝利につなげられるようにしていきたいと思います。」

 

 

いや、もうほんと監督の苦悩が滲み出てて切ないんですが、実際「私が」「責任を持って」「勝利を」とコメントしているので、私の言う”70分割り切りサッカー”でないにしても、なんらか動きそうな感じなんですよね。

 

流石に前提を崩すようなことはないと思うんですが、過去に指揮した仙台で監督は”魅力的な3-4-3 から 現実的な4-4-2”へ方向転換したこともありましたし・・・。

 

でもそれやっちゃうと悲しいなぁ。

リメンバー仙台ってことでチームを変えてまで監督してる意義が薄くなっちゃうしなぁ。

 

まぁ、どうなるか分かりませんが、私はベンチメンバーを変えるんじゃないかと思うんですよね。

 

現実問題今のベンチメンバーで試合をひっくり返した的な活躍をしたことがないわけですし、ここの選考は変えてきそうなんですよね。

 

あるいは選手の配置。

 

今節も高井さんは途中投入でシャドー→左サイドハーフを担いましたけど、やはりFW高井さんほどのインパクトは残せなかった。

 

監督曰く

 

シャドーのところはヤツ(島屋八徳)も効果的な働きをしていましたが、最後のスピード感が少し落ちてきているように見えましたので、高井和馬の個で打開する力やしっかり受けて前進する力を期待しました。

 

とのことですが、サイド高井さんはあまりボールを運べないんですよね。

 

中央とサイドで運べるスぺースに違いがあるからなのかは分かりませんが、高井さんの場合「打開」「前進」は中央で起用しないと発揮できないと思うんですよね。

 

高井さんはやっぱり中央の選手やで。

 

 

こんな感じでベンチ選手の選考・配置をいじるんじゃないかな、と。

 

 

次節からは金沢、相模原という下位チームとの対戦。

 

残留を果たすなら負けられない相手です。

 

監督のコメント、3連戦の2戦目、2戦連続ホーム試合、という流れで考えると、試合開始から形を変える、ベンチを変える、なんらかは絶対動かすはずなので注目してます。

【第28節 away 栃木SC戦】 勝つためのセオリー

前節は絶好調山形に何故か勝利したレノファ。

 

内容的には一方的にボコボコにされていたものの勝ちは勝ち。

 

そして迎えるは栃木。

 

お互い順位も勝ち点も近く、勝てば勝ち点3以上の価値がある、いわゆる「6ポイントマッチ」となった今節。

 

前回対戦ではなんとなくシュートまで行くものの枠を捉えきれずに0-1で敗戦。

 

あのときとは渡邉サッカーの体現度も、なんならフォーメーションも違うぞ、あの山形にも勝ってんやぞ、というところ見せつけたかった一戦。

 

 

結果は 2-3 で敗戦。

 

 

クソみたいな解説、度し難い審判のジャッジに90分間耐え続けた我々レノファファンにとってはつらい結果になってしまいましたね。

 

解説の幸谷氏。

 

この者は覚えておこう。

 

悪い意味で。

 

1失点目、選手同士で交錯した関に対して「痛くても立たなくてはいけない」発言や、豊田に倒され後頭部から落ちた田中渉へのプレーに関して笑いながら豊田を称えていたり、聞くに堪えない。

 

「お前の価値観なんてどうでもええんじゃ。プレーの解説をするか、だまれ」と思いながらの観戦はきつい。

 

サッカーというエンターテインメント、見世物への邪魔でしかなかったです。

 

この者以前栃木が松本のGKの頭を蹴ったときに笑ってた解説ですか?

 

もしそうだとしたらなぜダゾーンはこの者を未だに起用してるんでしょうね。

 

まぁ、その辺は大人の事情やらコネやらあるのかもしれませんが、来年あたり、早急に「実況・解説ミュート機能」を取り入れるべきでしょうね。

 

視聴する側は実況・解説を選べないわけですから。

 

お金払ってる以上この機能はあって当たり前の権利だと思うんですがね。

 

その内やってくれることに期待したいですね。

 

 

 

てことでウンコみたいな話は終わり。

 

試合を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

試合を見終わっての感想は「ついにここまで来たか!」でした。

 

 

「ロッカーでも選手たちに話をしました。プロである以上、勝ち負けが付き、そこで評価される。」

 

「ただ、今日の90分間に関して言えば、我々がどのくらい栃木さんの守備を外して前進できたか。あるいは背後を取れたか。そしてゴール前に襲い掛かることができたか。そしてゴールを奪うことができたか。」

 

「そういうことを考えれば、我々のフットボールを勇敢に表現してくれたと思います。ホームで栃木さんと戦ったとき以上のものを我々は見せることができた。」

 

「そこは間違いなく進歩、成長しています。そこは胸を張って山口に帰ろうという話はしました。」

 

試合後に渡邉監督がこのように述べたように、結果に関しては残念でしたが、内容に関してはとてもポジティブなものであったように感じました。

 

だって、ねぇ?

 

ビルドアップの形いくつあったよ。

 

今節久しぶりの先発真鍋の前進・残し、田中渉落とし、池上落とし、多彩すぎるやん。

 

栃木の守備が前から前からではなく、ある程度構えた状態を作るので、レノファとしてはボールを握れる。

 

その握った状態でどうしますか?っていう問いに見事に準備して体現してくれていたと思います。

 

まさに監督のおっしゃる通り、チームは成長、進歩してます。

 

 

ホント、この試合は内容が素晴らしかっただけに勝ちたかった。

 

 

じゃなんで負けたの?っていうところを掘り下げると「細かいところのディティール」になってくるんじゃないかと思います。

 

1失点目は事故みたいなものなので割り切ればいいと思うんですよ。

 

ただ2、3失点目はいただけなかった。

 

どちらも左サイドから崩されて右サイドで仕留められました(3失点目はロングスロー崩れからですが)。

 

あまりにも簡単にカットインされすぎですし、クロスに対してDFの頭を越されすぎです。

 

2失点目に関しては山形戦で不安を覚えたヘナン・石川の間をやられてしまいました。

 

ここ、ヘナンはオフサイドラインの維持を優先したのかもしれませんし、石川が対峙していたのは豊田です。

 

いくらでもフォロー出来ますが、やはり失点してしまうのはアカン。

 

どこに原因を求めるかですが

 

・クロスを簡単に、いい状態で上げさせてしまった。

 

・クロス先の対応でミスが出た

 

という、自陣深い位置で2つもエラーが起きてたわけです。

 

前プレスの話と似てる気がしますが、後ろは前の選手がしっかりしてないと対応する選択肢が増えてしまい後手に回ってしまいます。

 

この失点シーンでいえば、あんなに簡単に剝がされてはヘナンも困ります。

 

クロスを上げた栃木の選手は基本カットインしか狙ってなかったわけですから、ディフェンスの基本と言われる(チームによっては違いますが)「外に外に」を守ってほしかったな、と。

 

その上でクロスを上げられてしまったとしてもDFが跳ね返せるパワーに期待したいですね。

 

 

3失点目に関してもエラーが多発したシーンでした。

 

ロングスロー崩れで相手選手にボールが渡ったシーン。

 

左ハーフスペースの中央寄りとも中央レーンの左側とも言えるエリアで相手選手にボールが入ったわけです。

 

栃木の選手(柳)に対応したのは石川。

 

が、ここでも簡単に利き足方向に切り返されシュートを打たれました。

 

レノファのゴール前に人はたくさんいましたが誰もシュートコースに入るでも、躱された石川のサポートに行くでもなく棒立ち。

 

失点後関に変わった吉満が怒ってましたがそりゃそうでしょう、と。

 

あれはキーパーノーチャンスでしたからね。

 

せめてシュートコースを限定してくれよ、は当然の要求でしょう。

 

 

この失点に関しては、やはりボールホルダーへの対応にエラーが出た点。

 

そして人はいるのにサポートがない点が原因かな、と思います。

 

 

「失点シーンに関して言えば、やはりクロスを上げられるところにもう半歩を寄せないといけない。3失点目のところも半歩寄せなければならなかった。山形戦の反省であったものですから、引き続きそういったものをなくしていけるようにしていきたいと思います。」

 

 

渡邉監督がコメントしたこの「半歩」は対応する選手ももちろんそうですけど、周りの選手の「半歩」も失点を減らす上で重要なのではないでしょうか。

 

 

 

 

まー、ぐちゃぐちゃ書きましたが、ほんとよくここまで来ましたね。

 

レノファ。

 

渡邉監督就任時なんも積み上げがなかったなかったチームがもう「ディティール」の話を語る段階にまで来ちゃいましたよ。

 

そう。

 

チームの「側」というか、目指していたサッカーはもう出来始めてるんですよね。

 

後は勝つために基本的な約束事を守り続けようね、というところ。

 

あと「半歩」寄せるであったりが約束事の一つですかね。

 

チームとしては完成が見えてきました。

 

あとはチームを成す選手たちのクオリティー

 

ここまでのチームを形成した実績を作れたレノファの選手たちですから、めちゃめちゃ期待してます。

 

 

胸を張って山口に凱旋して、また頑張ってください。