【第18節 モンテディオ山形戦】 今シーズンの戦い方の答え出たじゃん、っていう試合。

私ね、気付いちゃったんですよ。

 

 

「まなべ」って「真鍋」じゃなくて「眞鍋」じゃん、と。

 

 

ショックです。

選手や監督の名前表記には気を付けてたんですけども、やっちまってました。

 

先日再びコロナ陽性判定者がレノファの選手(とスタッフの方一名)に出てしまったようで、これで河野、梅木、大槻、高橋(今節復帰)、コロナ陽性判定者Aくん、Bくん、Cくん、Dくん(←NEW)と、離脱者多すぎる上に誰かが復帰しても別の誰かが離脱していく地獄の現状。

 

「今誰が残ってんねん」と選手名鑑の山口の項を読みふけっていたら気付きました。

 

 

「まなべ」って「眞鍋」じゃん、と。

 

 

失礼しました。

「渡邉」と「渡部」。「菊地」と「菊池」。

等々、細心の注意を払っていたつもりでしたがここは盲点でありました。

今後はより一層気を付けて参りたいと思います。

ごめんね・・・眞鍋。

 

 

 

 

では今節の試合を振り返っていきたいと思います。

 

今節はawayで相手は山形。

レノファはレノファで負傷離脱者やコロナ陽性判定でチーム事情最悪。

山形は山形で現在負傷者続出中。

 

なんやこれ・・・。

 

Jリーグ様にお願いして一回対戦を飛ばしてもらえんやろうか?

という考えが頭をよぎりましたが、両チーム離脱者が相次ぐ中でも工夫を用いての総力戦、というのもこれはこれで観戦の楽しみでもあるわけで。

 

とはいえ今節も前節と同じ理由で「引き分けがベター 引き分けがベター」と念じながらの観戦となりました。

 

 

試合開始前のスタメン発表時にはメンバー的に”3-4-2-1”の布陣かな、と思いましたが「誰が出ても同じサッカーが出来る」を目指す我らが名塚はんが布陣も戦い方もいじるわけないやろ、っことでいつもの”4-1-2-3”でしたね。

 

菊地・眞鍋のCB、生駒右SB、佐藤健太郎インサイドハーフ、石川・島屋ウイング。

 

前節途中からお目見えしてはいましたが、ついに来たで。

スタートから生駒の右SB。

チーム事情も考慮すべきですが、生駒の魔改造が終わったってことでよろしいか?

他にも神垣がアンカーに入ってたり楽しみポイントマシマシな一戦。

 

 

 

 

結果は 0-1 で敗戦。

 

 

 

 

いやね、負けはしましたけど、個人的には今シーズン見てて一番楽しかったですよ。

ベストゲームは(個人的な事情もあって)現在町田戦な気がしますけど、この試合はある意味今後のレノファの分岐点になるんじゃないか?と思わされる一戦でした。

 

 

前半の中盤くらいまではいつも通りのハマらないプレスでボコされ気味でしたが、前半の終わり頃、後半の入りから明確にプレスの形を変えて、これがドチャクソハマったんですよね。

 

この試合の入りはトップの大ちゃんがなんとなーくボランチを抑えつつ相手CBにプレス、ウイングがそれに連動する形で相手SBへのパスコース切りながら前に出て行き、インサイドハーフの選手が中央の相手選手を抑えつつ、相手SBにボールが入っちゃったら突撃。

 

っていう今シーズン一回も成功してないし、今節でも全くハマってないいつものプレスをやってたんですけど、先述の通り、試合途中でこの形を止め、インサイドハーフの池上を一列前に上げてCBにプレスさせる”4-4-2”型に変更しました。

 

この”4-4-2”型プレス自体は今シーズン何度かやってたと思うんですが、これやってる時って最近は大体「ワントップの選手(最近は大ちゃん) + 山瀬」の組み合わせが多く、降りて行く相手中盤の選手を捕まえるのが謙介、っていう役割分担になってたんですよ。

いやー、これがまぁハマらない。

謙介のところがほぼ毎回スライドが間に合わなかったもんですから徒労で終わってボコられてたんですよね。

 

ところがどっこい今節は謙介じゃなくガッキー。

 

スライド早えぇのなんのって。

かつガッキー強度が高いもんでボールを刈るわ刈るわ。

後半は特にガッキーフィーバータイムでしたね。

 

後、インサイドハーフから一列前に出てプレスに加わる池上がなんかもう凄まじかった。

どこの南野?と目を疑う猛烈な二度追い、三度追い。

大ちゃんも連動してボールをSBに追いやり、そこに石川・島屋がサボらず勤勉にプレスするもんで相手SBが中央に渡したところでガッキータイム。

 

「大ちゃん・池上がボールをサイドに追いやり、そこに石川・島屋がプレス、最終的にガッキーのところでボールを奪う」っていうものすごくキレイな守備が出来てたんですよね。

 

 

いや、もうね、笑いが止まりませんでしたよ。

最高かよ、って。

 

 

ビハインドで「失うものは何もねぇ」という状況が影響したのかは分かりませんが、前線のプレスに対して後ろも勇気をもって連動出来てたんですよね。

前線の鬼プレスに対して山形がロングボールを用いても、空中戦激つよCBコンビかつ前に出て守備させたら一級品コンビでもある(レノファはこういうCB多い)菊地・眞鍋が頑張って対応してました。

それでもやっぱりハイラインにはリスクは付きもんで、頑張っても裏を取られちゃって大ピンチ、というシーンが無かったわけではないんですが、概ねオフサイド取れてましたんで名塚レノファの守備の完成形を見せてもらった気がしました。

 

 

大ちゃんも池上も最前線から無謀に突撃するのではなく、後ろをしっかり確認してからプレスを始めていましたし、佐藤健太郎も前線やサイド、ガッキーを見つつ上手いことバランスを取ってくれていたように見えました。

 

 

もう一度書きます。

最高かよ。

 

 

攻撃においても守備の手応えと奪える位置が高いからってのもあったと思いますが、本当に多彩で見ていて面白かったです。

 

今節のウイングは石川・島屋で沼田・兒玉のように「外に張り付く」タイプでなく「内に入って来れる」タイプ。

性質の違いですし、おそらく名塚はんはウイングに張ってほしがってるように見えるんで良い・悪いの話ではないんですが、沼田・兒玉起用時とは異なる攻撃を見せてくれました。

 

まず島屋サイドですが、島屋は本当に上手い。

相手が嫌がるところはどこなのかが見えてる。

沼田起用時には侵入できなかった相手のニアゾーンを、池上や橋本を使いながら上手いこと攻撃しよりますわい。

(もう一回書きますが良い・悪いの話ではなく性質の違いですぞ)

 

 

で、石川サイドですが、石川くんよ・・・、君やっぱり前目の選手だったのかい?

私は石川のセンス、守備強度の低さを見てSB・WBではなく今年ならインサイドハーフ起用がマストかな、と思ってたんですが、ウイングいけるやん。

SB起用時からは考えられないくらい良いクロス放るし、ボールを持った時の一つ一つのプレーのアイディアが面白かった。

抜かれたらお終いの状況が多いレノファのSB。

ここで起用せず、一列前なら石川の頑張るサボらない守備が活きてたなぁ、という印象でした。

 

加えてアイディア豊富な石川をサポート出来てた右SBの生駒の存在も大きかった。

公式戦では初セッションだったはずですが、この二人それはそれはもう息ピッタリ。

派手にぶち抜く事は無いんですが、気付いたら崩しちゃうんですよね。

レノファの右SB適任者探しの冒険は終わりましたね。

生駒や生駒。生駒がええんや。

 

 

 

 

てことで「お前ら全員最高かよ 愛してるぞ」な試合展開から、山形サイドも特に対策を打って来るでもなかったので(渡邉ヘッドの手腕を使わないの?と驚きました)、なんなら逆転いけるで、これ。な内容ではありましたが、唯一怖かったのが前線選手のガス欠。

 

離脱者だらけな現状、ガス欠起こしても最低限しか代わりの選手を用意出来ないもんで、この最高な進め方が出来てる形をどう維持しますか?名塚はん?!と不安と期待を込めつつベンチワークに注目してたんですよ。

 

で、その名塚はんは最高の手を打ってくれました。

 

73分までに

 

佐藤健太郎 → 田中渉

島屋 → 沼田

池上 → 佐藤謙介

 

という現状ベストな選手交代を見せてくれました。

 

 

・・・。

ただ・・・。

ただ・・・ねぇ・・・。

 

 

選手の役割考慮せずそのまま入れちゃったんですよねぇ・・・。

これ、めちゃくちゃガッカリしました。

 

いやね、謙介が前線走り回る姿、誰が見たいねん、と。

レノファが後半主導権を握れたのは守備からですやん。

で、その守備がハマりハマった要因の一つが池上よ。

最前線でボールをサイドに誘導する、これがそもそものキーだったじゃないッスか。

謙介が最前線でこの役割をやらされてましたけど、もう周りと(後半途中出場にもかかわらず)2、3テンポ遅れてるんですよ。

私ね、去年含めて38試合くらい謙介がピッチに立ってプレーしてるのを見てますけど、絶対走りまわさせる役割を要求していいタイプの選手じゃないでしょ。謙介って。

これもう謙介が悪いんじゃなくて、流石に使う方が悪いと思わざるを得ないんすよ。

「誰が出ても同じサッカーが出来る」というのは大変結構ですけども、もうちょい融通利かせてちょうだいよ。

だって田中渉出てたじゃないですか。

間違いなく役割逆ですやん。

田中渉が池上の役割やって、謙介がバランス取る。

こっちでしょ。

っていうか以前、いつかは忘れましたけど今シーズン田中渉に池上の役割やらせてましたやん。

てっきりこっちの(渉突撃、謙介バランス)形で起用してくれたもんだと思ったんで落胆が大きいです。

 

私は基本的に「現場と見てる側には解釈に隔たりがある」と思っていて、見てる側には分からない色んな事情があって、そんな中で現場は判断・決断をしている、と頭では分かっているんですが、ごめん、この件に関しては擁護もなにも出来ん。

なんで?どうしてなの?

去年から現場で謙介のプレーを見ていたスタッフ陣が、それでも謙介に最前線を走りまわさせるのはどういう意図があってのものなの?

謙介がこれから先心肺機能が爆増する根拠でも持ってんの?

分からん。

インタビュアーは試合後にここについて触れてくださいよ。

まじで。

言及が無いから推測するしかなく、現状だと謙介が「やらせてください」と言った以外にこうはなるはずがない、としか思えないんですよ。

監督に選手起用の意図を聞くってそんなにタブーなの?

まぁ、名塚監督に聞いても「(練習で)コンディション良かったから」くらいしか返って来なさそうでやるせないんですがね。

 

 

 

 

てことで「良いのに悪い」を最終的には見せられたもんで歯がゆい何とも言えない気持ちです。

じゃあ、渉と謙介の役割入れ替えたら逆転、あるいは引き分けに持って行けたのか、と聞かれたら、そりゃ分からんです。

でも後半の最高の形を維持した方がその可能性は高かった、と断言は出来ます。

素人が見ておかしなことやってんですから絶対現場でなんかあったんやろなぁ、とは思いますがね。

まぁ、そんなもん抜きに本当にがっかりしました。

 

 

 

 

次節は横浜FC戦。

来たわね。

 

私は今節の戦い方が今シーズンのベストだったように感じましたが、首脳陣はどう評価して判断しますかね。

何度も書きますが、現場にしか分からん事情というもんがあるとは思いますが、次節コンディション以外の理由で神垣が先発から外れるようなことがあったら失望します。

 

私はアンカー・神垣は固定に値する価値のある起用だと思いましたんで、ここを軸にチームを再構築(評価のし直し)が為されたらなぁ、と願ってます。

 

アンカー・神垣を軸にするならウイングは吉岡、島屋、石川が先発を争って、沼田、兒玉を切り札的に起用。

インサイドハーフの片方は一列上がってプレス、という役割に期待したいので池上、田中渉。(ワンチャン吉岡も全然こなせると思ってます)

もう片方はバランス取ってもらうのが仕事。

ここにW佐藤の内一人を起用。

山瀬は正直やろうと思えばどっちもこなしてくれると思うので適宜で。

 

こんな感じの再評価を期待してたりするんですが、どうなるでしょうねぇ。

 

今節前半、後ろでボールを保有した際、池上がインサイドハーフの位置から良い位置に降りて来てフリー、というシーンが多発しましたけど、菊地・眞鍋が見つけられなかったんですよね。

キャラクターの違いなんで何とも言えんのですが、渡部なら多分この時の池上にボールを入れられてたと思うんですよ。

 

こういうのも含めて次節以降の試合も楽しみです。

 

 

試合後

 

「前半の立ち上がりにもう少しプレッシャーに行かせられなかった私の責任でもありますし、後半のような前向きなサッカーを続けられればチャンスも増えると思っています。」

 

と監督がコメントしたように、次節ハマる前プレスの気持ちよさを知った指揮官がどういう采配をするか、一応期待はしておきます。

 

相手は”3-4-2-1”のチーム。

その相手に”4-4-2”プレスで挑むのか、いっそミラーゲームにしてハメ殺しに行くのか。

 

頼むで名塚はん。

失望はこれっきりでおなしゃす。