【第25節 home 大分トリニータ戦】 今シーズンの「レノファのサッカー」についての私的見解。

このブログを読んでくださってる皆さん。

 

「12cmってどれくらいの長さ」だと思います?

 

私ね、先日嫁から急にこの質問をされましてね。

 

脊髄反射

 

 

「私のオチソチソがオッキしたくらいの長さかな///」

 

 

って答えたんですよ。そしたらね。

 

 

「ふぅん。大したことねぇなぁ」

 

 

って。小声でね。言いやがったんですよ。

 

 

はい。アウト。戦争です。

開戦の合図は向こうからですから正義は我にあり。

 

 

「はぁ?あくまで”くらい”であってホントは15、いや、16cmはあrrrrr」

 

 

ってね。

ジャッジに不服な大ちゃんが審判に詰め寄るテンションよりも上の猛抗議を、私自身驚くほどの早口でまくし立てたったんですわ。

そしたらですね。

 

 

「はいはい。ごめんて」

 

 

ですって。

人同士の会話でこんなにテンション噛み合わんことある?

地下闘技場で渋川剛気を相手にしたジャック・ハンマーってこんな気持ちやったんやろうか。(最終的にはジャックさん勝ちましたけども)

もうね。

打ち込めど打ち込めど全部流しよる。

全然私の欲しい「ごめん」の音色が引き出せん。

まぁ、別に謝ってほしいわけでは全然ないんだけども、なんかこのままなぁなぁで終わりにしたら私が30年以上大事に大事に、千葉ロッテが佐々木朗気を育てたよりも気遣って育ててきた我がムスコの名誉が損なわれたまま次の日を迎えてしまう、っていう恐怖が全身を貫きまして。

 

 

皆さん知ってます?

日本人の平均珍長(”珍珍の長さ”の略)って”11~13cm”なんですって。

 

 

つまりね。

私がここで引いたら世の男の子たちに申し訳が勃たんのですよ。

もう、日本中の男子の名誉を守るためにもこの女を言い負かさないと、っていう使命感に燃えてその後も抗議するも。

 

 

「はいはい」

「ごめんごめん」

「すごいねぇ」

 

 

って、ソフトバンクのショップでペッパーくんにクレーム入れまくる方がまだしも親身にお返事くれるんじゃないか、っていう徒労感に襲われまして。

っていうかそもそもなんで12cmの長さ知りたかったんや、って聞いても、それすら答えんし、女心ってホント難しいのね、って考えが頭をよぎりましたが、やかましいわ、って自分で自分にツッコんだりなんやかんやありましたが。

 

 

私は、負けました。

 

 

ごめんね。

あいつ土俵にすら上がって来ねぇのよ。

振り上げた右手を優しく振り下ろして泣いてるムスコを慰めつつ、残ってた怒りの左手で、このやるせない、ぶつけようの無い感情をこのブログにぶつけてます。

 

 

 

 

はい。終わり。

ちなみに南米とかアフリカのとある国の平均珍長がMaxで”16cm”を”超えて”たんですけど、それもう”性器”じゃなくて”武器”じゃん。

あいつら(いや、会ったことないけど)そんなモノ忍ばせてるんかい。

空港は厳しくチェックせぇよ・・・。

奴らの来日を許すな!

 

 

とか、クソどうでもいいことを考えてる最近の私です。

この私に無駄な思考をさせる程のヒマを与える社会が悪いよぉ!

 

 

 

 

・・・。

すんまへん。

ここからレノファの話題でブログ書いていきます。

珍珍の話題からレノファの話題にイク、ってのもどうなのよ?

と自分で書いておきながら引っ掛かりますが許してソーリー。

 

 

 

 

さて。

今節はhomeで相手は大分。

「23歳以下無料招待」戦の第2試合目。

先に書いちゃいますが、この試合では3000人くらいのお客さんが来場されたようですね。

キャンペーン初戦のhome甲府戦では2500人くらいの集客、で、今回が3000人くらいの集客。

ってことで、徐々に来場者増えて来てるやん、に見えるんですけど、ダゾーンで確認した限りでは「(スタジアムに)大分サポーターの方が多くね?」状態だったもんですから、実質前回と今回でレノファ側のお客さんは増えてないのかな、と。

平日の夜開催の試合で、山口のhome戦でありながら、どう考えても大分サポーター側の方が現地観戦のハードル高いだろうにこういった現象が起きちゃってるもんで切ないですね。

まぁ、パッと見でそう見えただけで、観戦者の内訳を見たらひょっとしたらレノファのお客さん増えてるのかもしれませんし、あんまり落ち込むことはないのかもしれませんけどね。

根気強くいきましょ。

「みらスタに5000人」の挑戦は始まったばかりとも言えるので、こっからこっから。

 

 

 

 

今回の試合は両チームとも「連勝中」だったようで、お互い「勝ち点3譲れや」と強く思ってた試合だったんじゃないでしょうか。

正直両チームボチボチ「自動昇格争い」は厳しくなってきてるものの「プレーオフ圏内争い」はまだまだ狙える状態ですからね。

シーズン序盤は”4-1-2-3”で”4-4-2”にした時期もありながら、現在は”3-4-2-1”になってた大分。

最近ゲームが面白すぎてレノファ以外の試合をハイライトですら見なくなった私には大分のチーム状態とかもう一個も分からん。

「23歳以下無料招待」キャンペーンのラスト新潟戦で集客数5000人以上を達成するためにも、「プレーオフ圏内争い」に参戦するためにも、大分のことよぅ知らんけど、勝て、勝て、な試合。

 

 

 

 

結果は 0-0 の引き分け。

 

 

 

 

得点こそ奪えなかったものの、後半80分くらいまでは終始あの大分様相手に内容面で圧倒できてたように見えた試合で、なかなか見ていて楽しい試合でした。

試合後大分の下平監督が「暑かったわぁ」みたいなコメントしてましたんで、大分の選手たちのコンディションが普段より芳しくないから互角以上に戦えた、っていう可能性もありますが、それでもレノファとしてはいつも以上に「良い戦い方が出来た」試合だったのではないでしょうか。

 

 

個人的に観戦していて覚えてて気になった点を振り返っていきたいと思います。

 

 

まずこの試合、レノファのプレスが凄まじくハマってたように見えました。

守備陣形は定番の”4-4-2”。

大ちゃんや一列前に出るこの日先発の山瀬が(池上は負傷でしょうかね)ボランチを抑えながらCBにプレス。

相手CBが横にパスを出して逃げようとしてもウイングが上手いこと横へのパスコースを切りながら出ていけてたのでレノファの前プレスがハマってた印象です。

いつもだと、相手によりますがウイングの選手が異様に中央を閉めるのでサイドが(主にSB)空いて、そこを使われて展開される、みたいな現象が起きてましたけど、この日は両ウイングが上手いこと外のパスコースを切りながらプレスに出てましたので「おや?」って感じで見てました。

 

ビルドアップに関しては相手がレノファをハメ殺しに行くZE、みたなテンションでもなく、なんならアンカーの謙介へのチェックもそこまで厳しいものでもなかったもんで、橋本を中心に気持ちよく攻撃させてもらってた印象でした。

 

左サイドでは日に日にエロくなっていく田中渉や、だんだん中に入ってワイドのレーン明けることを覚えだした沼田が躍動してましたね。

時間は忘れましたけど、前半に沼田が中に入っていき、橋本がワイドの高い位置に入っていき、その橋本が空けた後ろのスペースにエロい渉が入って、そこから渉がエロいフィードを大ちゃんに渡したシーンには感動しましたよ。

残念ながら大ちゃんのシュートがホームランになっちゃって得点にはなりませんでしたけど、意図的に大分様相手に得点を奪えそうな形を作れてましたから驚きました。

 

右サイドでは吉岡のカットインもさることながら、生駒も頑張ってました。

レノファのビルドアップ時、SBにボールが入ったら大分の前線が帰陣に熱心ではなかったもんでアンカーの謙介がたびたびフリーになってたんですよね。

そこを生駒が見逃さずフリーの謙介にパスを出せていたのでとても印象が良かったです。

 

 

大分の前半の戦い方はピッチコンディション面も含めて「様子見」だったんでしょうか。

レノファは前からハメ殺されると有効な解決策を持ってませんから、大分の戦い方に疑問が残りました。

大分の守備時、トップの呉屋が自陣深くにまで戻るシーンが散見されましたので「前半は 0-0 で」の意識が強かったんでしょうか。

 

まぁ、分からんけども。

 

そんなこんな前半の早い内は気持ちよく攻撃でき、中盤から終わりにかけては大分が自陣深くにブロックを作るシーンが多発して得点を奪うのが難しい状態が続きましたね。

こういうとき、相手がペナルティエリア内にまで入る程のブロックを作ってくる時は、もう崩して得点、ってのはどのチームでも難しいもんで、外からバシバシ打ってセカンドボールの事故に期待するか、打った後「ハンドハンド」を連呼するか、強引にエリア内で仕掛けて足引っ掛けさせて「PKPK」連呼していくか、とかしかないように思いますが、今節では沼田がエリア内ではありませんでしたが、良い位置でフリーキックを得られる仕掛けを試みたり、シーズン序盤を思えば本当にレノファは出来ることが(選択肢が増えた、と言うんでしょうか)増えましたねぇ。

 

 

 

 

この試合、個人的に最も気になったのが「80分以降の戦い方」。

70分過ぎくらいから大分がレノファに対して前からハメ殺すプレスをチョイスして実行してきましたが、ここに対してまた有効な手を打てませんでしたね。

多分大分が”3-4-1-2”か”3-4-3”のどっちかでプレスに来てたと思うんですが(間違えてたらすんまへん)、確かレノファのCB脇が空いてたんですよね。

ここに生駒を置いといて、時間的にガッキーが中盤に居たんで謙介の横に動いてもらって、沼田が中に入って渉が横にずれる必要がありますが”3-4-2-1”に変形したら面白そうだったんですけども。

 

試合後、渡部が相手のプレスに対して「(選手を)動かさず(降ろさず?だったかな?)、良い位置を取り続けて、そこを見つけて出せばいい」みたいなコメントしてたんですよね。

実際70分以降くらいからGK関をビルドアップに組み込む機会を増やしつつ前にボールを運ぶ機会を伺ってましたけど、なかなかバシッと出せなかったですねぇ。

正直ダゾーンではカメラが選手やボールに近すぎて、後ろがボールを保有した際に前線がどう動いてるのか見えないもんで評価のしようがないんですけど、ウイングに向けて蹴っ飛ばす、くらいでしかボールを前に運べてなかったように見えました。

レノファの後ろ3枚(渡部、関、ヘナン)がボールを持った時に、中盤の3枚が、神垣がアンカーに来るように回転してたり、面白いアイディアで打開しようとしてたんで、こういうのが実を結べばいいですねぇ。

 

前々から感じてたんですが、謙介と神垣が同時にピッチに立ってる時って、レノファのビルドアップが見てて面白いんですよねぇ。

アイディアをしっかり共有しやすい相性なんでしょうか。

この二人の共存をもっと長い時間見てみたいもんなんですが、渉はエロいし、池上は攻撃のキーマンみたいな選手だしで変え辛いし、なにより神垣を先発させちゃうと神垣の代わりが出来る選手がいなくなるので悩ましいもんです。

 

 

 

 

で、ですよ。

最近ヒマな私は「名塚監督とはなんぞや?」っていう日本中で興味のある人なんてほぼおらんやろ、と言えるテーマをネットリ考え続けてるんですが。

少しだけ自分の中で考えがまとまりましたんで、ここからはそのテーマの中間発表のようなものをさせてください。

今節の試合に関しては大体書きたいこと書き終わっちゃったんで、後は私がブツブツ考えてたことを垂れ流します、って感じです。

もしお付き合いいただけるのであれば、笑って見ていただけたら幸いであります。

 

 

 

 

私ですね。

過去レノファに「大を倒す小の姿」のストーリーを期待していたもんで、監督に「戦略上(選手構成)見込まれる成績より戦術(采配)を用いて上の結果を出す」タイプの人を希望してたんですよ。

 

レノファは去年リーグ12位の人件費を割いていたので、戦略上で見たら、シーズン12位は取ってほしかったじゃないですか(結果は15位)。

まぁ、去年は渡邉監督の退任やらでごたついちゃったのでしょうがないとは思いますが、個人的な理想は、去年で言えば12位以上の成績を出せるタイプの監督、ってことです。

 

プロ野球で言えばラミレスみたいなタイプの人ですね。

 

サッカーと野球を比較していいもんでもないとは思いますが、あくまでタイプって話なんで許してソーリー。

 

この人、過去ずっと「予想される成績以上の結果」を出し続けてたみたいなんですよ。

何年かは忘れましたけど、なにやらファンやOB連中が「今年は優勝できる」ってシーズン前に意気込んでた年がありまして。

でもその年の横浜ってセリーグの他球団との比較で、保有戦力的に最下位に近い戦力しか持っておらず、とてもじゃないですけど戦略上優勝なんて期待できない出来だったんですよ。

普通優勝する球団ってセンターラインが固まってて、その選手たちがリーグ平均以上の数字を叩き出せて、かつ、先発も中継ぎも揃ってる、みたいな条件があるんですけど、当時の横浜、どれも満たしてなかったんですよね。

確か打てる選手が梶谷、宮崎、ソト、筒香の4人しかおらず、走力のある選手たちも揃ってなかったんで、ホント、得点するのが難しいチームだったんですよ。

 

 

で、ラミレスはどうしたか、って言うと。

 

この4人で得点を奪える形を作り続けたんですよね。

 

 

筒香2番」とか「8番・投手」とか、プロ野球界では理解されない(されにくい)形で、しかしながら確実に勝利を収め続けたんですよねぇ。

 

筒香2番」とか、当時横浜OBを中心に批判されまくってた記憶があります。

これ、ラミレスによる「筒香クリニック」だったと思うんですがね。

横浜の場合気をつければいい打者が4人しか居ないもんですから、強打者ほど「四球責め」(歩かせてOKの攻め)に合うんですよ。

筒香歩かせても後ろで切ればいい」わけですから。

これで筒香がバッティング狂っちゃって成績落とし始めたんですよね。

で、ラミレスが救済措置として「2番」に置いた、と。

3番に宮崎やらを置いて「2番」と勝負せざるを得ない状況を作ってあげて、筒香に対してストライクゾーンで勝負するしかない状態をセットしてあげて筒香復活。

 

「打てる打者はクリーンアップ」

 

という概念からは外れた「勝つためにどうすればいいか」に重きを置いた采配だったもんで、ホント、当時この辺りの采配が解説者を中心に理解されず、それすなわちファンの理解にも届かない、てなもんで解説者・ファンから叩かれ続けたラミレスがかわいそうだったです。

 

確か、今は知らんのですけどソトも「四球責め」に弱く、いつだったか「2番ソト・3番筒香」でソトに勝負させてソトにホームラン王獲らせてたり、けっこう凄めのヤベェ采配してたんですけどねぇ。

 

 

「2番打者は小技」(最近はこの認識が薄れて来た印象ですけども)

「3・4・5番で点を取る」

 

 

みたいな王道の野球って「強者の野球」であって、他球団比較で戦力に劣る当時の横浜が(優勝目指すなら)やっていい野球ではないと見てて思ってたもんです。

 

4人しか打てないんだから「9、1、2、3、4、5(2~5は打てる4人)」で何とかするしかねぇ、からの「8番・投手」じゃねぇの?っていう。(9、1にホームに帰ってきて欲しい)

 

保有戦力が他球団比較で最下位クラスなのに戦術でAクラスに入って行って、クライマックスシリーズやら日本シリーズで好成績を収めるもんだから関係者が勘違いしちゃったんでしょうか。

シーズンの長い戦い(長期戦)も選手運用が上手く、短期決戦でも・・・なんでしたっけか、投手運用辺りで奇策を用いて勝ちに行けるもんで、ただただラミレスがやべぇ、ってだけでしたけどね。

あの当時最強のソフトバンク日本シリーズで追い詰め(シーズンセリーグで3位だったチームが、ですよ?)、工藤監督に「苦しかった」とか言わせて泣かせた監督ですからねぇ。

横浜が強くなったんじゃなくて、戦術(采配)で成績を上げさせてただけだった、っていう。

 

 

 

 

まぁ、ザッとこんな感じの監督がレノファの監督に就任しねぇかなぁ、って。

サッカーと野球で違いはありますけどもね。

「サッカー界のラミレスよ。山口に来たれ!」ってずっと願ってたんですよ。

 

レノファは規模が「収益10億 人件費5億」くらいのクラブですから、収益的にも人件費的にもリーグ中位くらいの戦略しか取れんのですよ。

そこを、ですね。

戦術(采配)で持って上位に押し上げるようなヤベェ監督おいでませぇ、っていう。

 

 

こんな感じの考えを持ってた私ですから、最近まで名塚監督の、監督としての在り方に疑問を持ってたんですよねぇ。

 

 

名塚監督ってどうしても「戦略以上の成績を収められる戦術を持ってない」と見えちゃうんですよ。

いや、まぁ、それが普通ではあると思うんですがね。

成績的な意味で期待感は持てねぇなぁ、と。

 

 

今節でも相手に「ハメ殺されるプレス」された時になんも手を打たなかったじゃないですか。

 

 

上位に行くに当たって「チームの課題を仕組み的に解決する」手法は取らない人じゃないですか。

渡部もコメントしてましたが「ハメ殺されるプレス」に対して「選手を動かさず、良い位置を取り、そこを見つけて出す」っていう、君ら川崎フロンターレですか?っていう解決策をチーム全体で見出してるわけで。

レノファってJ2で人件費12位程度の規模のクラブですよ?

なんでJ1王者みたいな志やねん、っていう。

 

 

弱者は弱者のサッカーをすべきであって「強者のサッカー」にあこがれてはいけない、とまでは思いませんが、ある程度現実的に線引きはすべきでしょう、と。

 

 

「J2で6位以上」ひいては「J1昇格」に向けて、J1王者みたいなサッカーを「やりたい」で目指すのか、ラミレスのように「出来る」を最大化して目指すのか。

 

 

最近までは「やりたい」が強すぎてうんざりしてましたが、ここのところ「やりたい」も悪くないんじゃないかと思う自分が居るんですよねぇ。

 

結局どっちがいいなんて分からんのですよ。

J1王者のような、相手に合わせるやり方ではなく「自分たちのサッカーを押し付ける」やり方を目指した方が(Jリーグでは)「強く」はなるでしょうしね。

ある意味ラミレス的な戦力の最大化運用って、分野を問わずこの世に出来る人少ないでしょうし、そんな奇跡的な人に運用してもらったところでその人がいなくなったら終わりですし。

実際ラミレス→三浦に監督が変わって横浜が「強者の野球」を求め始めて成績悪化してますしねぇ。(今後「強者の野球」に選手やスタッフが適応出来たらどうなるか分かりませんけども)

 

 

やべぇ能力を持った稀有な監督にチームを一任するよりも、さっさと「王者のサッカー」を求めてノウハウをクラブに蓄積していった方が長い目で見たら有意義なのかもしれませんし。

ホント、この辺の良し悪しは判断がつきません。

 

 

てなわけで、最近私はレノファのサッカーに対して「弱者のサッカー」と見ておらず「王者のサッカー」(を目指してる)としてウォッチしてるんですよ。

 

 

監督含めたスタッフからも、選手たちからも「相手に合わせて」みたいなコメントほとんど出てきませんし、仕組みを変えてまで相手チームに対策しませんし、なんなら「自分たちが目指すサッカー」を強調してて、それが出来るように日々練習、練習、みたいなコメントばかりです。

 

もう一回書きますが、この取り組みの良し悪しなんて分かりません。

 

ただ、思うところとしては、結局「J1」を目指す上で「収益20億 人件費10億」の壁があるわけですから、その壁を戦術面で克服してしまっても「J1で戦い続けるのは厳しかろう」ってことで、レノファがJリーグに奇策を持って居続けるという挑戦よりも、ちゃんと壁を乗り越えて王道でJリーグに居続ける挑戦は否定できんなぁ、っていう。

 

レノファというクラブがJリーグの王道を行くなら、やってるサッカーも「強い」「王者のサッカー」を目指すのに疑問は無いなぁ、と思うわけです。

 

で、Jリーグにおける「王者のサッカー」って何ぞや?なんですが。

川崎、横浜FMといった直近の年で上位に入り続けてるクラブのサッカーをザックリ見るに、先ほど書いた「自分たちのサッカーを押し付ける」サッカーだと思うんですよね。

 

間違えてたら申し訳ないんですけども、川崎や横浜FMが相手に合わせて仕組みを変えてきました、って試合そんな無いんじゃないでしょうか?

印象で書いてます。

ホント、間違えてたらすんまへん。

 

 

てなわけで、私は、おそらくレノファは「王者のサッカー」を目指してるんだろうなぁ、と認識を改め、その為の取り組みを見てます。

名塚監督は「王者のサッカー」を目指す上で上手く舵を取れてるか、という視点です。

 

 

で、まぁ、監督含めたレノファのスタッフ陣の働きなんてものは私には分かりようもないんですが、試合前後の監督や選手たちのコメント、試合で見せてくれるパフォーマンスで判断するに、とても上手くチームをコントロールされてると思うんですよね。

 

 

まず、名塚監督ってブレないじゃないですか。

「相手に合わせた弱者のサッカー」という視点で見ると「動けや」になるんですけど、「相手に自分たちのサッカーを押し付ける王者のサッカー」という視点で見ると動かないのも頷けるんですよねぇ。

 

チーム方針として「自分たちのやりたいサッカー」をすると決めた以上、ブレたらチームが混乱します。

 

「四球を出すな」「ストライクゾーン勝負」を掲げて強打者に打たれて「もっと慎重になってもらわないと」とコメントするような監督ではダメです。

 

そういった点で見ると、すがすがしいほど名塚監督はブレないんですよね。

名塚監督も、チームキャプテンである渡部も相手の「ハメ殺すプレス」に対する解決策のコメントは一緒ですから。

しっかりチーム全体でビジョンが共有されてる証左でしょう。(出来る出来ないは置いといて)

 

加えて名塚監督は絶対「選手を責めない」んですよね。

「○○(選手名)が良くなかった」的な発言は聞いたことも見たことも無いですし、大体敗戦時は「やりたいことが出来なかったね。もっと練習しようね」に持って行ってくれるので特定の選手が外的要因でひどく落ち込むことも、普段と言ってることが違うじゃねーか的な混乱も招いてないように見えます。

 

やりたいサッカーの大枠は選手たちに伝えて、普段「ピッチ上で選手たちが解決していかなければならない」とコメントしていることからも、細かいところは選手たちに決めさせてるような感じですので、選手たちのモチベーションも高いんじゃないでしょうか。

やりたいサッカーの大枠を伝えて細かいところは選手たちに、っていうのは現日本代表の森保監督に通じるものがって不穏ではありますが、それは日本のトップクラスの選手たちに成長を促す采配をするからであって、レノファのように弱者が「王者のサッカー」を目指すためにやる采配とはちょっと質が違うように思います。

日本代表のような完成された選手たちが集まる場ではもう「成長」は「勝つための手段」になりえないと思うんですよ。

「具体的に」「勝つために」「どうするか」を選手たちに与えないと、あのレベルでは試合にならんでしょうねぇ・・・っていう。

レノファの場合は「成長」が「勝つための手段」になりえるので、まぁ、心配するほどのことでは無いのかな、と。

 

 

「王者のサッカー」というのは、Jリーグで言えば「相手に合わせたサッカー」ではないので、相手への対策を講じない以上、負ける時は負けるべくして負ける、もんだと思うんですよね。

「戦い方の柔軟性」とは程遠いところがレノファの最終地点。

 

「相手に自分たちのサッカーを押し付ける」展開が試合によっては出来て来つつあるように見えますし、レノファが目指しているであろう「王者のサッカー」的に、一番起こりうる負け方は「力負け」かな、と。

 

そういった意味でマジ強えぇ次節新潟戦はちょっと楽しみですね。

 

レノファ関係者すべての方の奮闘努力を応援してます。