【第9節 away ベガルタ仙台戦】 大人と子供がやっとるんか、っていう試合。

今節大宮がhomeで甲府と対戦し、1-3で敗戦したようです。

 

先制するもその後3失点する実にキレイな塾長サッカー。

 

これで大宮は開幕して9戦勝ち無し・・・。

 

試合後ゴール裏が地獄の様相を呈していましたね。

 

大宮はここ数年J1にいたこともあり、J2に降格しても平均一万人近い観客動員数を誇っていましたが、コロナや成績不振もあってか、ここ2年は5千人程度に減ってきています。

 

これ、結構やばいかもですね。

 

似たような事例で、内容は全然違うんでしょうけど、今年からJ1で戦ってる京都も2019年に試合後ゴール裏が地獄になったことがありましたが、コロナの影響をガツンと受けた20年を除けばそんなに観客動員数は減ってなかったんですよね。

 

京都のゴール裏が地獄になった布石は、17~18年の布部体制下の不振からだったように思えますが、それでも17、18、そして19年と今の大宮ほどガクンと観客動員数を減らしていませんでした。

 

大宮はJ2に降格してきた18年、そして翌年の19年は5位、3位と成績が良かったことも影響してると思いますが、観客動員数が2年連続平均1万人ほど。(流石元J1)

 

が、20年は大体どのチームでも同じですが、コロナもあってガクンと落ち、この年の成績不振、そして21年も成績不振とあって先述の通り観客動員数が5千人ほどにまで落ち込みました。

 

緩やかに落ちていってないんですよね。

ホント、ガクンと落ちてます。

 

10000 → 5000 と半分になってますからね。

 

まぁ、でもどのチームもJ1にいけば観客動員数が1万人ほどになって、その後J2に降格したら5千人くらいの平均にはなっていくもんなんですけどね。

 

(長崎や山形とかがそうで、新潟や千葉はJ2に落ちようが凄まじい動員数を誇ってます)

 

てことで、やばいかも、とは思うんですが、実際には実はそんなに慌てるような段階ではないのかもしれないです。

 

 

が、それは「このままJ2に居続けられたら」が前提であって、流石にJ3に降格するようなことになれば更なる観客動員数の低下は避けられないわけで。

 

やっぱり最低限降格圏内からは脱出したいよね、っていう。

 

今年さえ乗り越えたらコロナが怖くてスタジアムに足を運べなくなっていた18、19年頃のサポーターが帰ってきてくれるかもしれないですしね。

 

このサポーターの皆さんを気持ちよくお出迎えするためにも「降格圏脱出」と言わず、なんなら「ここからV時回復して上位争い」まで持っていきたいところ。

 

じゃあ、そのためにどうすんの?

 

って言われたら、そりゃあ、おめぇ、監督解任やろ。

 

なにやら塾長もレノファ戦後辞任を申し出てたそうです。

 

まさに渡りに船。

 

が、社長が受理しなかった、と。

 

その社長曰く「新フットボール本部長を招聘してから」とのこと。

 

 

いや~、ドロドロですわね。

 

 

これ、メディアに出ちゃってる時点で塾長も選手も困るやん。

 

「どうせ変わるし言うこと聞かんやろ(聞かんでいいやろ)」って双方思ってる状態でしばらく放置、て。

 

まぁ、私は塾長がレノファを率いていた時「監督はどうせ指示出さんから選手が勝手にやんなさいよ」って思ってましたから、大宮の選手も矢島あたりを中心に試合すれば今よりかは勝てる見込みが高そうな気がしてます。

 

災い転じて福となす、的な?

 

この現場放置を逆に活かしてこ?

 

実際ここからすぐさま人事が決まっていく可能性もありますし、まだどうなっていくかは分かりませんが、あの大宮が、今後どうなっていくのかには引き続き注目していようと思います。

 

 

 

 

大宮の話は一旦置いといて、ここからはレノファの話。

 

今節レノファはawayで仙台と対戦。

 

何気に初対決だったみたいですね。

 

関と渡部は古巣対戦。

 

 

両チーム前節の試合に勝利しており、「ここから連勝街道爆進してぇ」な思惑のある対戦。

 

優位なのは圧倒的に仙台。

 

去年まで12年連続でJ1の舞台で戦っておりもうホントレべチ。

 

レノファは今後J1を目指すに当たってこのマジモン相手にどれくらい出来るか。

 

awayやし勝てなくてもいいからせめて爪痕か手応えを、と願ってた一戦。

 

 

 

 

結果は 1-2 で敗戦。

 

 

 

 

J1の壁は厚かった。

 

仙台は前半26分に退場者を出すも勝利。

 

レノファは約64分もの間 11対10 で試合を進めることが出来ていたのにもかかわらず負け。

 

なんなら1人少ない相手に失点したよ?レノファ。

 

 

まぁ、もう技術の差よ・・・。

 

見てて悲しくなって来ましたからね。

 

相手は実名選手でプレイしてるのに、こっちはウイイレ初期メンバーでプレイさせられてる”罰ゲームウイイレ”を見た気分。

 

 

今回の敗戦は戦術云々ではないと思います。

 

くそなんでもねぇパスがズレたり、クロスは後半の終わりごろまでずっとホームラン。

 

いや、これでどないせぇと?

 

 

戦術っていうのは使われる駒にある程度の技量があって初めて意味を成すもんだと思ってます。

 

幼稚園児をクロップが率いたって、そこら辺の同好会程度の社会人チームには勝てないでしょ。

 

なんかそんな感じ。

 

 

いくらなんでも今節のレノファはクソみたいにひどかったし、それにしても仙台は強すぎたんで、私はレノファの選手たちが「ユアテックに飲み込まれた説」を推してます。

 

なんかこの試合7600人くらいお客さんが来たらしいじゃないですか。

 

awayでこの人数、まともではいられないね!

 

いやぁ、入場者数が1万人を平気で超えるJ1人気クラブの選手や、日本代表の選手ってホントすげぇんだなぁ~。

 

 

失礼な話ですが、仙台はここ数年攻めてはボールをかっさらわれ、守ってはグチャグチャに崩されてた印象のチーム。

 

いわゆる「J1下位チーム」の位置づけだったと思いますが、それでも「J2下位チーム」との差がここまであったことに驚きました。

 

11人で戦ってるのに10人に押されるんですもの。

 

今節の試合でレノファの選手たちはメンタル的にも、それを支える技量も筋量も全くJ1基準に達していなかったんだと改めて認識させられました。

 

あの橋本が(ひょっとしたらコンディションが悪かったのかもしれませんが)全く歯が立たなかったですしね。

 

非常にショックを受けました。

 

 

失点2つの起点はいずれも沼田、橋本と左サイド組のミスからによるモノ。

 

構造的にはどちらもサイドからのパスコースが無いからとも言えるシーンでしたので、監督・選手共に反省して前を向いて「ミスからの失点」が多発気味な現状の克服に向けて進んで行ってほしいですね。

 

 

現状レノファは「相手に合わせて戦術を修正していく」ようなチームではなく、「自分たちの準備してきた最強のグーで殴り続ける」タイプのチーム。

 

基本的にはどんなに後ろでボールを保持しても最終的に行き着くのはウイングのところ。

 

そのウイングが相手SBとの1対1を制さなければならない負担はあるものの、まぁ、構造上そんなにおかしくはない(デタラメでない)ものだと思ってます。

 

いうて全てのシーンで、とはそりゃ言えませんが、それでも1対1の状況自体は多く作れてますし、監督がやりたいサッカー自体は実現出来てると感じてます。

 

準備してきた最強のグーの出し方にも工夫を仕込めて来てます。

 

今節、後ろでボールを保有した際、SBや降りたインサイドハーフの選手がボールを前に運んでルックアップ出来た時、岸田が実に絶妙なタイミグでいい位置にボールを受けに来てました。

 

これ。

 

ずっと見たかったやつ。

 

相手のDFとMFの間のラインに中盤の選手が居ない時にトップの選手が降りて来るやつ。

 

残念ながらその岸田にボールが渡ったのは1、2回(?)とあまりにも少なかったですが、仕込みは出来てたわけで。

 

(そこを見逃してる選手が多かったので、これ、実は岸田のアドリブだったのでは?と思わなくもないですがね)

 

他にも後半ダブルボランチに変えるというシステム変更もあって、DFの脇に神垣が降りるようになって、より後ろで余裕を持てるようにしたり、最強のグーの出し方に工夫をしてます。

 

(まぁ、これも神垣一人が理不尽にパスコース作りに奮闘してたので、神垣のアドリブ説がありますがね)

 

果たしてこれら一連の工夫が、勝利するうえで本当に効果的かどうかには賛否両論あろうかとは思いますが、「俺たちのグーで殴る」という大元の観点から見れば、監督・スタッフ陣は一応やるべきことはやってると思います。

 

てことで今後は最強のグーを本当に最強にすること。

 

これには選手の質向上しかないように思います。

 

特にクロス。

 

これ、現状タイミングも質もウンコです。

 

監督が「はよ上げろ」「はよ中に入ってこい」とコメントしてる以上、クロスは名塚レノファの最強のグーの象徴で、ここの精度上がってこないと今後きついです。

 

右SBで石川を起用し始めたように、右ウイングのクロスに到るまでの負担を減らそうとしてるように見えますし、なんとかその起用の意図に選手たちが応えてほしいところ。

 

 

降りて来るトップの岸田にボールが集まり出したり、サイドからのクロスのタイミングや質がまともになって来たらより結果が出そうで楽しみなポイントではあります。

 

きつい言い方ですが、今節2失点、そして関が防いでくれましたが3失点に関与するところだった石川はそろそろ正念場かな、と。

 

ウイングが1対1を制す、その保険のSB(代わりにクロスを上げる要員)としてまだチャンスは与えられるとは思います。

 

ウイングの「個の力」的に吉岡がそろそろスタメンに復帰すると思いますし、その後ろに試合開始時から石川、というのはまだやったことが無いので試してみる機会が次節辺りに来るかなと踏んでます。

 

頑張っているのは前節身体を張って相手に突撃しに行ったシーンを見てるので伝わってはいますが、やはり石川の守備はあまりにも軽い。

 

肝心のクロスも後半の終わりになるまではホームランの連続と精彩を欠いている印象です。

 

岸田へのアシストとなる見事なクロスもありましたが、現状攻守の±が-に傾いてると感じます。

 

次節ヴェルディ戦では何としてでも活躍してもらって、「レノファの右SBに石川あり」の旗をブッ刺してほしいですね。

 

 

 

 

今節は技量の差にどでかいショックを受けはしましたが、「相手が1人少ない状況での試合運び」という観点で見ると、6節岩手戦よりかはだいぶマシにはなってました。

 

まぁ、あの時は引き分けで、今回は負け、結果だけ見ると悪化ですけど、内容は改善されてたと思います。

 

サイドからCBや中盤経由で逆サイドを繰り返してジックリコトコト。

 

これがちゃんと出来てました。

 

選手の技量や試合運びは一朝一夕で良くはならないもんですから気長に成長を見守るべきなんでしょうね。