渡邉晋監督退任のお知らせ

深い悲しみに暮れています・・・。

 

 

長崎戦での大敗のショックからやや立ち直って「さ~て、ボチボチブログでも書こうかい」と思っていたまさに今日、衝撃のニュースが飛び込んできました。

 

 

渡邉監督が退任だってよ・・・。

 

本人のコメントやクラブの対応を見るに実質辞任、と。

 

 

「「J1で戦い続ける事ができるチームを作る」というレノファが掲げる明確なビジョンに惹かれ、この仕事を引き受けさせて頂きました。9ヶ月チャレンジをし続け、その先にある「2年でJ1昇格」を目指しここまで進んできましたが、その大きな目標から逆算した時、今の状況は到底満足できるものではありません」

 

 

 

このコメントから察するに「2年でJ1無理ですわ!」っていうのが退任の理由なんでしょうかね。

 

まぁ、正直ここまで9ヶ月間の道のりを見ている側からすれば「2年では無理よ」「せめて3年・・・」「最悪J1 行けなくてもいいからずっとレノファの監督やってくれぇ」というのが素直な思いでした。

 

やろうとしている、やっているサッカーは素晴らしいものでしたが、どうしても選手の質が足りず苦戦を強いられている今シーズン。

 

だからこそ今年は耐えに耐えて、来年以降選手をとっかえひっかえしながら目標を達成していくストーリーに夢を見ていたんですが・・・。

 

非常に残念です。

 

ホント、可能なら2年と言わず5年10年とレノファに携わってほしかったですし、長期政権を期待していたんですが、無念であります。

 

 

 

 

と、まぁ、渡邉監督と歩むレノファのストーリーは終わってしまったわけですが、それでもレノファ自体のストーリーは続くわけで。

 

 

コーチの名塚善寛氏が監督に就任されました。

 

 

いわゆる内部昇格ってやつですね。

 

名塚氏はトップチームでの監督経験はなく、現役引退後のキャリアは全てコーチという方です。

 

自身初となるJリーグの監督就任。

 

名塚監督がレノファでどういう指揮を執るのかは全く予想がつかないんですが。

 

 

私はね、めちゃめちゃ期待してます。

 

 

さすがに渡邉監督のような「ポジショニングで相手を殴るサッカー」であったり「毎試合非常に合理的に相手を崩しにかかるサッカー」というのは期待しにくいとは思うんですよ。

 

いや、ほんとどうなるのかは分かりませんけどもね?

 

ここまでの9ヶ月間で我々に見せてくれたあのサッカーは、渡邉監督のこれまでの経験の賜物で、あれは渡邉監督にしか形にできないと思うんですよね。

 

ってことで名塚監督にはまた違った味付けを期待したいところ。

 

 

私ね、最近、思うんですよ。

 

地方クラブで、金のないチームは。

 

「ビルドアップを諦めないフィジカルサッカー」を目指すべきだと。

 

 

究極はアトレティコ・マドリー、近々ではプレミアリーグの昇格組ブレントフォードJリーグならサガン鳥栖

 

基本的に守備めっちゃ硬くて(前プレス良し、引いても良し)、ボールを握っても困らずに、最悪どうにもならんかったら前線の2トップに放り込んで2~3人で攻撃を完結させるサッカー。

 

ベースは秋田や栃木のように走り負けないものを作りつつ、この2チームほどボールを握ることを放棄しない感じと言いましょうか。

 

 

でね、たぶんこれレノファ出来るんですよ。

 

 

なんか2018年以降レノファってやたら意識高いサッカーを標榜し始めましたけども、2015年~2017年くらいまでは上手い選手がガムシャラにサッカーやってますっていうそもそもの土壌があったはずなんですよ。

 

 

そのサッカーに戻しません?

 

っていう話。

 

 

霜田監督や渡邉監督の下で露呈したのは「やりたいサッカー」は「出来ない」ってことだったと思うんですよ。

 

霜田監督の下では戦術無さ過ぎて個人技で相手を圧倒しなければならず最下位。

 

渡邉監督の下ではJリーグ屈指の戦術を用意されてたけど体現出来ず降格圏争い。

 

合計4年かけて理想を追いましたけど順位的な意味では結果は出なかったわけです。

 

 

てことで今後のレノファに期待したいのは「身の丈に合ったサッカー」。

 

正直渡邉監督の下で「意識高い系」のサッカーを見続けたかったですけど、たぶん実現することはないだろうなぁ、と思うのも本音なんですよねぇ。

 

プレミアリーグ見てて思うんですけど、2018年以降のレノファってなんかリバプールとかマンチェスター・シティとか、今年でいえばチェルシー的なサッカーに近いものをやろうとしてるように見えるんですけども、いや、無理やろってどうしても感じるんですよ。

 

ああいうのはJリーグでいうところの名古屋や浦和、路線が違いますけど神戸が目指すものであって(代表クラスをピッチに何人か置けるチーム)レノファ山口FCが目指すものではないと思うんです。

 

というか目指せない。

 

例えばですけど渡邉監督が目指すサッカーが出来てJ1に昇格出来ました、J1でなかなかいい順位に行けましたってなったとしても、その結果を残した選手たちって軒並み移籍すると思うんですよ。

 

主力が移籍しまくっても代わりがボコボコ生えてくるみたいな状況を作れればそれもいいかもしれませんけど、じゃあオナイウや小野瀬や小塚や三幸や山下や菊池が移籍して代わりとなれる選手がここまで現れたかっていうとNOなわけで。

 

編成実績的には戦力の維持という観点で見れば失敗し続けてるわけです。

 

てことで理想のサッカーを仮に体現できたとしても持続は期待できないよねっていう。

 

だからこそ今後は「理想の追求」ではなく「現実的な運営」を求めてみたいわけで。

 

 

リーグ全体で見たときに資金力に乏しいチームが「ボールを握って」「相手を崩す」サッカーの究極を目指すのではなく、ある程度妥協といか保険、上手くて賢くて何でもできちゃえるような選手がいなくても勝利を目指せるチーム作りに期待したいんですよね。

 

先ほど編成に関して「戦力の維持には失敗し続けてる」と書きましたが、それは2018年以降のレノファのサッカーを考えればというもので、2015年~2017年までの戦力で見ればむしろパワーアップさせてるとは思うんですよ。

 

まぁ、わたしは2017年までのレノファのサッカーってちょろっとしか見てないんで確信をもって言えてはいないんですがね。

 

レノファってJリーガーの獲得に関してはだいぶ監督の意向が含まれてると思うんですけど、大卒に関してはスカウトがこれまでのチームの脈絡に沿ってちゃんと獲得してるように見えるんですよね。

 

橋本に関してだけは分らんのですけど、岸田・大石の次を意識して山下や浮田

小塚の次に池上。

たぶんおそらくきっと三幸の次に神垣。

ルシアッティの次に菊池。

 

的な?

他の選手に関しても2018年~よりも2017年までの選手構成を意識した獲得になってる気がするんですよね。

 

なのでやはりレノファのベースは2006年~2017年の体制だと思うんですよ。

 

これ、懐古主義的な「昔のレノファは良かったんやぁ」というようなものではなく「色々やったけど幸せの青い鳥ってこんな近所におったんかい」的な前向きな原点回帰といいましょうか、そんな感じで受け止めてください。

 

2018年~からのレノファの脈絡を完結させることが出来るであろうあの渡邉監督ですら無理だったわけすから。

 

もう日本はもちろん世界で見てもレノファの挑戦を完遂できる人材はおらんでしょ。

 

じゃ、もう方向転換するしかないよね、っていう。

 

後ろ向きに舵を切っても詮無いですから、前向きに変わりましょう、と。

 

「幸せの青い鳥探してたけど見つからんやった。ん、自宅におるやんけ!」って思った方が心は晴れやかじゃないですか?

 

 

てことで今後は2018年~以降挑戦し続けた脈絡は一旦置いといて、2006年~2017年までの路線の復活に期待したいんですよ。

 

 

まぁ、名塚氏がレノファに入閣したのって2018年からなんで2017年までの脈絡を持ってない人なんですけどね・・・。

 

 

とはいえ

 

「攻守において前向きで躍動感のあるプレーで、目の前の一試合に、選手、スタッフ一丸となり、熱く激しく戦っていきます」

「またサポーターのみなさんがスタジアムに足を運びたいと思ってもらえるような試合をお見せできるように全力を尽くします」

 

という名塚監督の監督就任時のコメントを見る限り、2017年までのレノファの脈絡を完結させられそうなものは感じられます。

 

 

だって、ね。

 

 

チーム一丸で熱く戦ってブレントフォードみたいな試合してくれたら「また見に行きたい」ってなりますよ。

 

 

渡邉監督の退任は本当に心が苦しくなる悲しい知らせでしたし、あのサッカーがレノファで完成を迎えることは確実になくなったという事実に気絶しそうなほどショックを受けましたが、ここからレノファがどう変わっていくのかに関してはそこまで悲観はしていません。

 

これからは相手の急所を突いていくような合理的なサッカーとは縁を切ることになるでしょうが、気にすんな。どうせ出来んわい。

 

出来んなら出来んなりに戦うしかないんですよ。

 

堅く守りつつ「ビルドアップを諦めないフィジカルサッカー」の爆誕を夢見ようと思います。

 

 

 

監督交代で多少選手たちに動揺はあると思うんですよ。

 

なんかここ最近飲水タイム中とかやたら名塚コーチが選手を鼓舞してたんで、そのあたりのケア、またここから選手たちに戦わせる闘魂注入をがんばってほしいですね。

 

ほんと、めちゃくちゃ難しいタイミングでの監督就任となったわけですが、ここは一つヘニキを入れてみませんか?

 

もうね。

 

逆にピンチはチャンスじゃないですけど、アニキを起用するとしたらここしかないっすよ。

 

チームに動揺あろうとなかろうとピッチで戦う姿勢を失わない選手たちのピックアップはあるだろうと。

 

島屋、高木、ヘニキが該当するでしょ、と。

 

 

私はね以前 ”3-1-4-2” でヘニキをアンカーにしよう!という狂った記事を書きましたが、今こそヘニキをFWで起用しようZE。

 

ごめん。アンカーはやっぱ無理や・・・。

 

なので2019年 ”敵陣空中戦勝率” 上位のヘニキにブレントフォードのトニーをやってもらいましょ。

 

難しいことは相方に当たるであろう高井さんか草野にやってもらえばいいんですよ。

 

 

いやー、怪我の功名じゃないですけど、ワンチャンヘニキが見れるかもしれないという気持ちになれるだけでも私は観戦モチベーション立て直せました。HAHAHA

 

 

次節はなんか色々あってボロボロのヴェルディですね。

 

事情は違えどお互い傷心中のチーム同士。

 

事案的にはレノファの方が戦う気持ちに持っていきやすいのかな、と。

 

待っておれ。

 

俺たちの、闘志剥き出しだったころのレノファが討伐しちゃる。

 

切り込み隊長は ヘニキ や!