「レノファらしさ」とは何か? 「自分たちの(やりたい)サッカー」とは何か?

賢者タイム中です・・・。

 

 

今シーズンのレノファの戦いは終わりましたし、最終節を見て名塚監督の采配を「挑戦してねぇじゃないか!」とバッサリ切り捨てちゃって、もうレノファに対する興奮もイライラもすっかり射精(ダ)しちゃったんスよ。

 

 

故に、賢者タイムなう。

 

 

後は来シーズン始まるまでに一体何人レノファの選手たちが他のクラブにドナドナされるのか、そして逆にレノファが他のクラブからドナドナするのか、っていうストーブリーグをボケ~っと眺めてようかなって、そんなことを考えてたんですよ。

 

 

で・す・が

 

 

ある日ね。

フと。

ホントにフッと。

とある考えが絶賛賢者中の私の頭をよぎったんですよ。

 

 

-私・・・キモくね?

 

 

って。

 

 

いやね。

ネット海の片隅の便所(このブログのことだよ♡)でレノファに対するイライラだったりをブリブリ垂れ流してる時点で、自分自身己のキモさを自覚してたんですけど、ごめん、ちょっと聞いて?

 

 

「試行錯誤の毎日で、これほど監督という仕事は大変なのかなと。」

 

寝ても覚めてもサッカーのことばかり考えていて、休みの日でも考えている。」

 

 

最終節後に名塚監督がインタビューで答えたこのコメント。

 

 

私。

このコメントがずっと引っかかってたんですよ。

前回の記事を書いた後も気怠い賢者の頭でボ~っとこのコメントを咀嚼してましてね。

でね。

こう思うわけです。

 

 

-そんな人がなんで最終節「挑戦」しなかったんや?

 

 

って。

 

 

あの試合。

レノファは相手の後方”3”枚に対してほぼずっと前線の”2”枚(梅木と渉)で追いかけ回させて、結局その”2の脇”を攻略され続けて好き放題やられてたように私には見えたんですけど、それはなんでや?っていう。

 

 

「名塚はんには戦術がねぇのよ!」

「 \ 無能 無能 / 」

 

 

っていうのはホントか?(まぁ、私の意見なんですがね)と。

 

 

四六時中サッカーのことを考えてて、毎日試行錯誤してたらしい名塚監督に戦術が無いっていうのはピンと来ないぞ、と。

サッカー中毒に侵されてた名塚監督が、後方”3”に対して”2”で挑む無謀性を知らんはずがなくない?

でも実際はやらせたわけで。

 

 

-なんで?

 

 

っていう。

 

 

名塚監督が今シーズン何を目指していたのか?

そもそも「レノファ山口FC」とはどういうクラブなのか?

 

 

この辺をしっかり理解した上で今年の「名塚サッカー」を評価しなければ、ただの的外れになるんじゃないか?と。

 

「一流のパスタ屋さんになりてぇ!」って言ってる人に「なんで米の炊き方も知らんのや?!」「”料理”を仕事にしたいんやろが?!」「 \ 無能 無能 / 」って評価するの違うくない?って話です。

 

この当たり前の作業を怠りながら、前回の記事で名塚監督に対して「挑戦してねぇじゃないか!」「来年”挑戦”するなら応援してやんよ!」と書いた私。

 

 

-え?キモくね?

 

 

と、まぁ、こんなことを思ったわけですよ。

 

 

 

 

そんなわけで。

もうレノファはオフシーズンに入ってるんで特に書きたいことがあるわけでもないですし、この時期を利用して「今年の名塚サッカー」を評価するために色んな角度から読み解いていこうかな、と。

 

 

今回はタイトル通り

 

 

・「レノファらしさ」とは何か?

 

・「自分たちの(やりたい)サッカー」とは何か?

 

 

という部分をクローズアップして読み解いてみようかなぁ、っていう回です。

 

 

じゃ、イクー。

 

 

 

 

まず、モノゴトを評価するに当たって”点”を見ても仕方ないと思うんですよ。

”線”で見ないと。

「”こう”だから”こう”」「”こう”だっから”こう”した」っていう「因果」を知らんことには「今年の名塚サッカー」を評価する上で的が外れていくぞぉ、って思うんですよ。

 

 

で、その「因果」を知る上で重要になって来るのは「レノファの歴史」なんじゃないかな、と。

 

 

「レノファ」は「どうありたいのか?」を知ることで「”こう”だから”こう”」「”こう”だったから”こう”した」といった「因果」や「取り組み」が分かって来るんじゃないかな、っていう風に思いましたんで、「レノファ」が「過去」「何を経験して」「どうしようとしたか」こういった部分に迫ってみようじゃないか!

 

 

で、今回に関しては歴代の監督たちやフロント陣のコメントを読み漁って来ましたんで、その「(レノファ)関係者たちのコメント」から「因果」を探ってみたいと思います。

 

出来れば「データ」も見て掘り下げていきたいところなんですが、私自身まだあまり「データ」に慣れてないもんで、その辺の「数字から探る」的なことはいずれ・・・ってことでヨロシコシコ。

 

 

 

 

レノファの歴代の監督たちが残してきたコメントを読み漁って、私が感じた各監督への印象は

 

 

”礎を作った上野”

 

ブランディングの霜田”

 

”勝ちに行った渡邉”

 

”試行錯誤の名塚”

 

 

です。

 

 

マジョール「・・・。」

 

 

いや、ごめんて。

緊急登板で残留を勝ち取った功績は最大限評価すべきだけども、レノファの「因果」にそこまで影響は与えてない印象なんで、すまん、飛ばすわ。

 

 

 

 

皆さん、「レノファらしさ」ってなんだと思います?

 

これね。

 

正直人(ファン・サポーター)によって答えが変わってくると思うんですが、少なくとも”上野以降”のレノファの監督さんたちは口をそろえて「レノファ=攻撃的」って発言してるんですよ。

 

 

「レノファがJFLやJ3で攻撃的なサッカーを展開していたのは知っているし、その部分はこれからも続けてやっていかなければと思いました。」by霜田

 

「攻撃で主導権を握る。そこを変えないです」by渡邉

 

「レノファに来る前から見ていて攻撃的なサッカーをしていると感じていた。」by名塚

 

 

現場のトップたる監督が”上野以降”揃って「レノファ=攻撃的」という印象を持っていた、と。

 

 

まぁ、そらそうですよね。

 

 

2015年、J3で「36試合96得点」とかいうちょっと意味が分からない成績(1試合平均ザッと3点決める!)を叩き出して優勝かっさらってJ2に乗り込んで来たんですから。

 

その後も2017年にチームが崩壊するまで「攻撃」に関するスタッツは「10位以内(というか上位)」に入ってて、「守備」に関するスタッツは「最下位、あるいはその付近(チャンス作られまくって、打たれまくって、でも何故か”その割に”失点防げてた)」というものでして、この成績・スタッツを見て「うーん。レノファは守備的w」なんて言う奴おらんわな、っていう。

 

 

J3・J2で圧巻の「攻撃力」を見せたレノファ。

が、残念ながら2017年に事情はよく分かりませんが、レノファに「攻撃力」という武器をもたらしてくれた上野監督がシーズン途中に退任。

 

んで、2018年にやって来たのが霜田監督。

 

2022年現在、今振り返ると、結果的に「レノファ山口FC」にとってこの人が監督としてクラブに関わった2018~2020年の3年が、今なお続く「レノファらしさ」を定義付けた重要な年月だったんじゃないかな、と思うのです。

 

 

 

 

私、塾長の「采配」はめちゃくちゃ嫌いですし、「言動」も薄っぺらく感じるものが多いので監督として全然評価してないんですが、しかし、この人の「言語化能力」と「定義付け」は素晴らしいと思ってるんですよ。

 

塾長がレノファの監督に就任するに当たってまず行ったのが「レノファの定義付け」なんじゃないか、と。

 

 

「チームの前にクラブというものがあって、そのクラブがあるのが山口県。他の地域のクラブと目的が同じではないと思うんですよ。」

 

「もちろん、J1昇格といった共通する目標もあるけれど、Jリーグに50クラブ以上がある中で、そのクラブにしかない色、目的、背景もある。」

 

「だから、まずはレノファ山口がどういうクラブになりたいのか、山口県がどんな場所なのか、勉強する必要があった。」

 

 

と語っていて

 

 

「やっぱり監督は、チームの歴史と向き合わなければいけないと思います。これまでどんなサッカーをやってきて、今ここにいるのか。」

 

「そういうことを理解した上で、今を戦わなければならない。」

 

「だから、レノファがJFLやJ3で攻撃的なサッカーを展開していたのは知っているし、その部分はこれからも続けてやっていかなければと思いました。そもそも僕自身も、守備を固めて相手のミスを待つようなサッカーはやりたくないと思っていたので。」

 

 

レノファの監督として「目の前の試合に勝つ」という小さな視野ではなく、「レノファはどういうクラブで、どうありたいのか」という大きな視点からチームをデザインしていく、なんていうんでしょうか、塾長って「知将」とか「戦術家」というより「フロントの人間が現場に出たらこうなるよね」って感じの監督だったのかな、って。

 

この塾長による「”レノファ”って”Jリーグ”の中で”どうありたいの”?」っていう問いかけの答えが

 

 

「根本にあるのは、山口という地域にサッカーを文化として根付かせたいという想い。」

 

「その手段として、レノファというクラブがある。」

 

「この認識は社長(河村孝)、GM(石原正康)と一致しています。」(※重要)

 

 

塾長、ジャンボ、石原GMたちのディスカッションで確認し合った「レノファ山口FCの存在理由」の一つがこれなのかな、と。

 

 

山口県に」「サッカーを」「根付かせる」そのために「レノファがある」。

 

 

その上で

 

 

「では、どうやってレノファを強くするか、どうやってお客さんにスタジアムまで足を運んでもらうかというと、大金をはたいてスター選手を獲得するのは難しいから、見ている人に訴えるようなサッカーをしなければならない。」

 

「勝つこともあれば、負けることもあるけれど、また応援したいと思ってもらうことが大事だと。山口のためにレノファがあり、レノファを強くすることが、本当の地域貢献になると思っています。」

 

 

私、偏見とかで勝手に勘違いしてたんですけど、塾長って「勝ちに来た」わけではなく「(レノファを)強くしに来た」んですね。

 

「勝ち負け」よりも「また応援したい」と思ってもらえるクラブを作りに来た、そのためにレノファに呼ばれた人だったんだなって。

 

そう、塾長は”チーム”を「強くする」というより”クラブ”を「強くする」ことに期待されてたんじゃないかな、と。

 

 

上野監督が作ってくれた「レノファ=攻撃的」というイメージ。

が、「主力選手軒並み流出」等もあって崩壊した2017年。

2018年に監督に就任した塾長には「レノファ=攻撃的」というイメージを失うことなく、レノファを「強い”クラブ”」にするべく共に作っていく(”共創”って書いた方がいいですか?)舵取りにしたんじゃないかと、過去のインタビュー記事を見て思ったんですよね。

 

んで、塾長がレノファを「また応援したい」と思ってもらえる、ひいては「強い”クラブ”」にするべく何をしたか。

 

 

「2017年の秋、(河村孝)社長と(石原正康GMがベルギーまで来て、僕に監督就任を要請してくれたとき、『スタイルをちゃんと作りましょう』と提案したんです。」

 

「レノファは面白いサッカーをやっている、あそこに行けばサッカーがうまくなる、だからレノファに行きたい、選手がそう言ってくれるようなチームにしたいね、と」

 

 

大枠として、クラブを、チームを構成する上で欠かせない主役である「選手」に魅力を感じてもらえるスタイル作り。

 

そして

 

 

「僕は監督として「絶対に勝つ」「絶対にJ1に行く」という約束はできないけれど、選手が最後まで諦めないとか、見ている人に熱が伝わるようなサッカーをするということは約束しますと。」

 

 

という公約。

 

 

山口県にサッカーを文化として根付かせたい」レノファ山口FC

その為に「また応援したい」と思われるような「”強い”クラブ」となるべく、選手に「レノファ面白いサッカーやってるから行きたい!」と言われるよなスタイルを作ろうとした塾長。

「勝利」「J1昇格」は約束出来ないけど、見ている人に熱が伝わるようなサッカーをすることは約束しますよ、と。

 

 

これこそが塾長が行った「レノファ山口FCへの定義付け」なんじゃないかと、そう思うのです。

 

この大根本から生み出された「霜田サッカー」は果たしてどんなものであったか。

 

 

塾長による「霜田サッカー」のコンセプトは

 

「攻撃と守備を分けない、攻守において矢印を相手の前に向ける」

 

です。

 

 

この実現に向けて

 

 

「'17年は20位だったから、18チームをごぼう抜きするには、リスクにチャレンジしなきゃいけない。」

 

「極端なことをしないと浸透しないと思ったから、選手たちには極端なことを言い続けました」

 

 

と考えて行動し

 

 

「とにかくボールを全部獲りに行けと。」

 

「連動しようとか、そんな格好いいことではなく、1人目が行って獲れない、2人目が行っても獲れない、でも、6人目で獲れればいいよって。」

 

「6人目で獲れたら、目の前に5人いる。」

 

「そうしたら、そのままゴールに向かえるよねって。」

 

「戻ることはあっても下がるな、という話もした。」

 

「極端なことを言ったほうが分かりやすいし、迷わない。」

 

「だからもう、最初は白か黒か。微調整をするのは、うちのサッカーはこうだって、みんなが理解してからでいい。」

 

 

という指導の元チーム作りが行われていたようです。

 

ホント・・・。

 

今見ても気が狂ってるとしか思えないんですが、レノファが2017年20位で、クラブ規模が大きくないレノファとしては、ここから上に行くためにはある程度のリスクは負わないとねぇ、って事情があったことを踏まえると理解出来なくもない狂気だったのかな、と。

 

結果

 

 

「うちの選手たちが『躍動感がある』とか、『イキイキしている』とよく言われる理由って、そこなんじゃないかな」

 

 

と、これが業界関係者からのものなのかファン・サポーターからのものなのかは分かりませんが、見ている人に訴えかけられるものは作れたぞ、と。

 

ちょっと結論を書くには早いかもですが、後の監督さんたちのコメント、そしてレノファというクラブの行動を鑑みて、私は「レノファらしさ」って

 

 

「攻守にアグレッシブな躍動感のあるサッカー」

 

 

なんじゃないかなぁ~、って、こう思ったんですよ。

 

決して「レノファ=攻撃的」だけが「レノファらしさ」ではないんじゃないか、と。

 

「レノファ=攻撃的」のイメージを作った上野監督の後を引き継いだ霜田監督が、そのイメージを殺さないように「レノファ山口FC」を「定義し直して」ブランディングに注力した結果生まれたのが、この「レノファらしさ」。

 

 

「攻守にアグレッシブな躍動感のあるサッカー」

 

 

ドヤ?

今からもう少し私がこう結論付けた理由を書いていきますが、かつての監督たちの言動やクラブの行動を振り返ってみると、だいぶ印象変わってきませんでした?

私はめっちゃ変わったよ?

 

ジャンボが2020年のhome最終節で行われたセレモニーで、最下位を記録した塾長相手に「霜さん!ありがとうございました!」って言った意味がほんの少しは分かった気がしましたもん。

 

そもそも塾長はレノファに「勝ち」をもたらしに来た人じゃねーじゃん、っていう。

 

それでも「二度と霜田にレノファの監督をさせるな!」って気持ちに変化はありませんが(すまんね)、印象はだいぶ変わったよねぇ、っていう。

 

やっぱ「因果」を探るのは大事よ・・・。

 

 

 

 

そもそもの”レノファの礎を作った上野”。

そしてそこからレノファを”ブランディングした霜田”。

この後にやって来たのが”勝ちに来た渡邉”です。

 

 

こやつはマジのガチモンでした。

一通りかつての晋くんのインタビュー記事や映像を見返しましたが、この人やべぇ。

 

 

就任会見で積もってる雪を見て「我々にもたらしてくれる白星」とか言い出すコメント力。

 

塾長が記録した64、70、74とかいうイカれた失点数に対して「守備の原則を取り戻せば、これほどの失点は無くなるだろうと考えています」と切り捨てる安心感。

 

 

器がね・・・。

ちげぇな、って。

 

 

塾長は「言語化能力」と「定義付け」に優れてると思いますが、自身が発言したように「勝つ」ことは約束出来ない等「采配面」に難のある監督でした。

 

そもそも塾長に求められていたのは「”クラブ”を強くする」ことであって「J1昇格」といった結果は求められていなかったので比べるのは違うのかな、とも思いますが、ごめん、やっぱどうしても「器が違う」と感じてしまうんですよ。

 

晋くん、チームの捉え方が塾長並みかそれ以上で、かつ、「采配面」の「手段」が塾長・・・というかその辺のJリーグの他のクラブの監督と比べても段違いに多い。

 

 

塾長による「とにかく突っ込んでけプレス」で相手に剥がされまくって爆増した失点数に対して、「守備の原則守りゃ普通こんなことになるわけないじゃろがい」っていう当たり前すぎるアプローチによる返答。

 

かつ

 

「このクラブには、すでにプレーモデルがあります。まずはアグレッシブにボールを奪いにいく。そして、攻撃で主導権を握る。そこを変えないです」

 

とコメントしてくれたように「レノファらしさ」をぶっ壊す方針ではなく活かす、なんなら「2年でJ1」の発言からも「発展・進化」を約束してくれておる、と。

 

 

稀代の監督が「レノファらしさ」を遵守してくれながら「2年でJ1」という高みを目指してくれる。

 

これほどの期待感、ワクワク感はもう数十年は味わえないだろうなぁ、って。

 

 

シーズン中に生み出した「”3-4-2-1”から”5-2-3”変形からの前プレス」という「渡邉式プレス」は後世に語り継ぎたい偉大な発明でした。

 

相手の嫌がるところを突く、その準備をする、試合に勝っても負けても原因を探り、チームを強くする、積み上げていく。

 

塾長は「”クラブ”を強くする」ことを求められていましたが、晋くんは「”チーム”を強くする」取り組みを見せてくれました。

 

 

が。

 

 

そんな「”チーム”を強くする」べく試行錯誤してくれた監督が、まさかのシーズン途中退任。

 

退任に関してはジャンボが「本人から申し出があり」と述べていることからも、なにかしら気に入らないことがあってレノファ側から解任を迫った、ということでは無かったものでした。

 

 

「9ヶ月チャレンジをし続け、その先にある「2年でJ1昇格」を目指しここまで進んできましたが、その大きな目標から逆算した時、今の状況は到底満足できるものではありません。」

 

 

まぁ、塾長を腐す意図はそんなに無いんですが、結果としては塾長によるブランディングの弊害の一つ「チームは焼野原」状態からのスタートでしたからね、晋くん。

 

レノファのクラブ規模から考えても(バッキバキに補強出来るクラブではない)、その状態から「2年でJ1」は晋くんをもってしても不可能だったか、と。

 

レノファは「躍動感を手に入れた!」くらいで喜んでたまだまだ未熟すぎる状態でしたから、今思い返してみても「レノファに渡邉監督は早すぎた」って感じます。

 

 

 

 

ほんで、このマジのガチモンのバケモンの跡を継いだのが、我らが名塚はんや!

 

 

 

 

名塚監督って、シーズン途中からレノファの監督に就任して、2021→2022と、先日発表がありましたが2022→2023の2回、「契約更新」を勝ち取ってるんですよね。

 

これ、なんでやろ?って。

 

ジャンボは

 

 

「9月末の渡辺監督の退任後、名塚善寛ヘッドコーチが監督を引き受けてくれた。難しかったと思うが、結果的に我々が目指すサッカーに戻り、残留を果たした。」

 

「レノファのサッカーは「攻撃的」と言われるが、見方によっては高い位置でボールを奪ってゴールに直結するカウンターのサッカー。」

 

「短期間だったが、レノファらしいチームに変えてくれた。」

 

「来シーズンはもっと精度を上げて、引いて守らずボールを奪いに行く、レノファのサッカーを表現してほしい。」

 

 

と名塚はんを評価して続投を決めた。

 

で、2022→2023も、その名塚はんを評価したジャンボはいなくなったのにもかかわらず、小山新体制も名塚はんを評価して続投を決めた、と。

 

このことから、名塚監督は「レノファ山口FC」が望むものに応えた、そして引き続き継続してチームを任せたいと判断・決断された、ってことが分かるじゃないですか。

 

 

名塚監督は、一体何を評価されたのか?

 

 

これが分かれば、冒頭の私が感じたいろいろな疑問が解消されるんじゃないか、と。

 

 

「ブレずにやっていく」とシーズン中常々口にしていた名塚監督。

 

 

「僕がブレそうになってもスタッフが修正してくれましたし、選手もトレーニングからレノファのサッカーをやろうと常に言ってくれました。」

 

 

今シーズン、この最終節のインタビューでのコメントを見ても、名塚監督は「ブレなかった」。

 

つまり、名塚監督が目指したものこそが「レノファ山口FC」が評価し、続投を決断させた要因に当たるんじゃないか・・・。

 

ってことで、名塚監督が目指したものを探ろうと過去の記事だったりを読み漁りまして、見つけました。

 

 

「プロチームとしてはサポーター・観客を感動させるプレーをしないといけない、そのためには点を取って勝つ攻撃的なサッカーを求めるが、攻守で自分たちから積極的に仕掛けていくサッカーを目指す。」

 

 

これ、”礎を作った上野”から”ブランディングの霜田”が生み出した「レノファらしさ」。

 

そしてそれを遵守して”勝ちに行った渡邉”。

 

「”クラブ”を強くする」ことから「”チーム”を強くする」ことへの変革期で頓挫してしまった流れを知り(現場にいた)、「攻守で自分たちから積極的に仕掛けていくサッカーを目指す」という「レノファらしさ(攻守にアグレッシブな躍動感のあるサッカー)」から逸れない、むしろ符合しているサッカーを志す名塚監督は、レノファにとってドンピシャな人材だったのかな、って。

 

 

「選手がアグレッシブに動き、観客が見ていて楽しい、選手もやっていて楽しいサッカーが求められている。」

 

「躍動感のあるサッカーがレノファのスタイルと思っている。」

 

 

とも発言しているのでまさにうってつけ、というか最早この人しかおらん。

 

監督・クラブ、両者思惑が、志向しているものが合致しまくってるんですよね。

 

 

名塚監督が今シーズンのhome最終戦セレモニーで

 

 

・「J1昇格」

 

・「サポーターの皆様が応援したくなるチームを作る」

 

 

この二つを目標にしていたと発言されました。

 

 

この二つ、「上野→霜田→渡邉」の歴代の監督たちのゴールなんですよね。

 

「また応援したい」と思ってもらえるチーム(クラブ)にしたかった霜田監督(上野監督から引き継ぎ)。

 

「”強い”クラブ」から「”強い”チーム」へと変貌させ「2年でJ1昇格」を目指した渡邉監督。

 

歴代の監督たちが目指したゴールをまとめてテープにしてそれを切ろうとしたのが、今年の名塚監督。

 

 

正直名塚監督にこの二つの目標が達成可能だったか、を考えると「無理でしょう」と思ってしまいます。

この二つを実現させられるだけの「手段」を感じませんでしたから。

ただ、少なくともこれまでのレノファの「因果」を鑑みれば、レノファがこの二つの目標を、夢を託したくなるのは名塚監督しかいないだろうな、とは思います。

 

二つの目標の内、後者に関してはまだ(みらスタの)「来場者数」を集計して去年と比較出来ていないので達成出来てたのかどうか分かってないんですが、間違いなく前者は「未達」。

 

しかし、話がやや逸れますが、名塚監督が指揮を執った2021、2022シーズンは「降格圏増し」「J1クラスのチームが4つ落ちてくるシーズン」といったそもそも「残留」すら困難な2シーズンであったという事実。

 

にもかかわらず、名塚監督は途中就任のシーズンもありながら「2年連続残留」を達成している、と。

 

「J1昇格」から考えればしょっぱい感じですが、しかしながらレギュレーションを鑑みれば立派な成績を収めているわけで。

 

なんか「2024シーズンにJ1枠20に拡大構想」の噂がチラつき始めてますし、ひょっとしたら来年は「J2・降格枠3つ」(でしたっけ?)になる可能性も否定しきれませんし、名塚監督の受難は続くなぁ~、ってほんのり同情します。

 

 

「ブレない」名塚監督による、レノファの歴代の監督たちが目指したゴールを達成する挑戦。

 

それが来シーズンの戦いなんじゃないか、と。

 

 

 

 

「自分たちの(やりたい)サッカー」っていうのがまだ分かってないですし、明確に「これ!」って言えないんですが。

 

 

「レノファらしさ」を体現するための「自分たちの(やりたい)サッカー」ではあるはずなので、「また応援したくなる」と思えるような「攻守にアグレッシブな躍動感のあるサッカー」を実現させながら「J1昇格」を目指せていたか?

 

 

これが「今シーズンの名塚サッカー」を評価する上で大切な目安なんじゃないでしょうか。

 

 

ここさえ外さなかったらどう評価してもそんなに的を外れていくようなことにはならないんじゃないかな~、って思ってるんですけども。

 

多分、きっと大丈夫だろうを前提にして私なりに評価してみますと

 

 

「また応援したくなるか」

 

 

すでに沼にハマってるので私には評価出来ん

 

 

「攻守にアグレッシブな躍動感のあるサッカー」だったか?

 

 

そうだと思う。でも「見応え」は無い。

 

 

ざっくり言うと「楽しかった」「でも見応えは無かった」ですかねぇ・・・。

 

 

まぁ、でも、歴代の監督たちの過去のインタビュー記事やレノファの行動を遡って読み漁っていくのは、中々に発見が多く楽しかったです。

 

名塚監督に至るまでのストーリーも知れば「へぇ!」ってものでしたし、そこを知ると「がんばえーなつかはーん」とも思いました。

 

「正しいか」「真実か」は分からんけどね。

 

記事とか映像見ただけで判断した私なりのレノファの「因果」ですから。

 

間違ってたりしたらごめんね。

 

 

 

 

今後も賢者の頭でポケ~っと頭をよぎったことで気になったこととか、「データ」を使って今シーズンを振り返ってみたりとか、勝手に偉そうに選手たちに「今シーズンの評価」なるものでもしてみようか、とか思ってます。

 

全てはパッション。

 

私のモチベーションが刺激されたらになると思いますので、なんか奇跡的にその時このブログに辿り着いちゃった方がもしいらっしゃれば、お突き合・・・お付き合いよろしくです。

 

 

では今回はこの辺で。

ではでは~。

 

 

 

 

今回参考にさせていただいた記事(と映像) ↓

 

 

「サッカーを文化として根付かせたい」 山口・霜田正浩監督インタビュー<前編> - スポーツナビ (yahoo.co.jp)

 

 

J2山口・霜田監督の指導法が面白い。「極端」と「正直」で選手を刺激。 - Jリーグ - Number Web - ナンバー (bunshun.jp)

 

 

【山口】渡邉晋監督が最下位からの巻き返し誓う「2年でJ1昇格をつかみとる」 - サッカーマガジンWEB (soccermagazine.jp)

 

 

なぜ山口を選んだのか?2021シーズンの目標は?渡邉晋監督会見を開催! - YouTube

 

 

レノファ、シーズンを終えて:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

 

レノファ山口 名塚善寛監督にインタビュー! - 山口県山陽小野田市公式ホームページ (sanyo-onoda.lg.jp)