【第25節 home ツエーゲン金沢戦】 楠本がやべぇ

台風の影響で延期になっていた金沢戦。

 

大雨で延期になっていたのにこの日も大雨予想とされておりどうなるか心配してましたが、無事開催。

 

雨は降ってはいましたが溜まるほどではなく、むしろ涼しくてプレーしやすいんじゃね?と思える程度のものでありました。

 

 

さて、この試合はレノファにとっては3連戦の2戦目、中2日での試合であり「草野と島屋がピッチからいなくなったら(あるいは時間経過でパワーダウンしたら)どうにもならん」という課題からシステム変更、ベンチメンバー変更、ベンチ選手投入後の配置変更、いずれかが行われると前節試合後の監督のコメントから予想してました。

 

 

結果は”スタメン変更”でしたね。

 

あと攻撃時にボランチのポジショニングをいじってましたかね。

 

スタメン表を見たときディフエンダーは ”楠本、渡部、真鍋” が並んでおり歓喜しましましたが「池上がボランチかぁ・・・」「高井さんがシャドーかぁ・・・」と前線の人員選考には不満がありました。

 

他は8月31日にアビスパからレンタル加入した桑原海人(待望の左利きWB・SB)や3ヶ月振りにピッチに帰ってきた高木、レノファの至宝河野がスタメンだっただけになんというか、こう・・・スッキリしないもどかしい感じでした。

 

「このメンバーで行くなら高井さんのワントップで池上と河野にシャドーやってもらってボランチに神垣でええやん」感。

 

「もうちょっと言うなら楠本を一回左CBで使ってみよ?ね?」的な。

 

 

色々複雑な感情が沸きましたが、終わってみれば結果は 4-1 で勝利。

 

今シーズン初の4得点勝利となったわけで。

 

まぁ、ホントサッカーってわからんもんですな。

 

「その起用は止めといたほうがいいって」と思ってた池上や高井さんが得点するんですから。

 

現地観戦出来たレノファサポーターをうらやましく感じられるほど夢のようなスコアで勝利、かつ下位チーム同士の試合でこの結果な訳ですから意義も大きかったですね。

 

 

ただ、そりゃ内容も良かったと思いはしますが、かなり金沢に助けられた側面も大きいと感じられたのでその辺もちょこっと忘れないように書いておこうと思います。

 

いや、まじで「どうした金沢」ですね。

 

レノファの前線は ”大槻、高井、河野” なので問題なくビルドアップ出来るはずなのにやけに縦に急いで蹴っ飛ばしてました。

(河野は前プレスに関して「なんとかしよう」という気迫は感じられました)

金沢のFW丹羽はかなり頑張ってましたがいくらなんでも「全部勝て」は無謀やろってことでかなりもったいない印象でした。

 

あと、常時見てないので確信はないんですが、金沢の守備って「サイド圧縮」だと思うんですよ。

 

これってかなり全体の連動性を問われるやり方だと思うんですが、前は行ってるのに後ろはついてきてない、みたいなシーンが多く・・・どうしちゃったんでしょうね。

 

レノファの左CB真鍋の方にボールを追い込んでも圧縮しきれてなかったんですよ。

 

ドチャクソ足元が上手いプレーヤーではない真鍋がそんなに困ってなかったですからね。

 

あとレノファが4点目を決めたシーンなんですけど、石川のフリーキックがスーパーだったと言えなくもないですけど、金沢はなんであんなにディフェンスライン下げたんでしょうね。

 

あれ、あんなにキーパー付近に人いたらシュート見えなくね?

 

っていう。

 

なんでしょうね。

 

めちゃくちゃ調子悪いんでしょうかね。

なにやら6月後半以降勝ててないみたいですし。

 

監督も負けてるのに選手変えないし、ベンチに座ったままで2つの意味で「動かない」。

 

普通鼓舞せんかね?

 

柳下監督のことを詳しく知らないんですけど、何回か試合前後のインタビューを聞いた限りではサポーターに後押ししてもらいにくい受け答えをしてるように思えるんですよね。

 

選手の質が高くて監督の思い描くサッカーが出来て結果がついてきてるときは問題ないと思うんですが、結果や内容がついてこない時のプランは持ってなさそうに見えます。

 

レノファサポーターが偉そうに金沢を語るなって話ではありますが・・・。

 

レノファも去年はプランB(やりやいサッカーが出来なかった時のサッカー)を持ってない監督が指揮してましたので既視感を覚えるというか・・・。

 

負けててもベンチから立ち上がらなかった監督の下でここから金沢が持ち直せるか非常に興味があります。

 

ツエーゲン金沢J3に落ちるチームとはどうしても思えないので注目してます。

 

 

 

レノファが勝ったのって金沢の事情が一番関係してね?と感じた試合だったので金沢の話が多くなりましたが、ここからレノファの話に戻ります。

 

 

 

冒頭で書きましたが、個人的に注目してるレノファの課題は「草野・島屋がいないときの戦い方」でした。

 

草野は適当に蹴ったボールでも理不尽にレノファボールにしてくれますし、島屋は受け方が上手く、この選手がピッチにいないと前線でボールが回らない。

 

そして2人の代わりもいないよねってことで、いないならいないなりのサッカーを準備しなくてはならないのでは?

 

そのサッカーを試すなら状況的にも(3連戦の2戦目、かつhome2連戦目)ここでしょ、と。

 

 

で、実際どうしたのか、どうなっていたのか、ですが。

 

 

「右の高木大輔、左の桑原海人には、前半で交代しても良いくらいにパワーを出して頭から行ってほしいという話をしました。そこが我々のエンジンになり、いかにして背後を取るかが肝になりますので、そういうものを前半からアグレッシブに表現してくれたと思います。」

「そこが動いて高い位置を取れたり、背後が取れたりするようになると、間が空いてくるという作業になってきます。」

 

と、試合後に渡邉監督がコメントしたように、WB、特に高木は高い位置を取り続け、前線の選手たちは基本的に相手の背後を取ることを意識した動きになっていたと思います。

 

そして、これも冒頭で少し書きましたが、今節ではボランチで起用された池上がビルドアップ時、攻撃時に高い位置を取っていたので”3-1-5-1”のような布陣になっていました。

 

個人的にはこれがレノファ的にも池上的にもすごく合っていたように見えました。

 

池上には攻撃時ポジショニングを意識して振舞わせるよりも、トップ下で起用して自由に感じたままに動いてもらった方が活躍できるのではないかと思っていて、今節のように5レーンは左から ”桑原、高井、大槻、河野、高木” で埋めて、池上はフリーにふるまってもらうやり方は非常に良かったと思います。

 

あと、結局島屋がいなかったのでCBからシャドーの選手にバチっとパスが入るシーンはなかったですが、ボランチの池上が高い位置にいたので前線がボールをロストしてもすぐにプレスに行けたのが良かったですね。

 

先制点も大槻が前線で粘ってプレスに来たのがボランチの池上で、そこからボールを奪ってから、でしたからね。

 

あのシュートに関しては、もう見事としか言えないですが、普段はあの位置にボランチの選手がいることなんてないですからね。

 

最近はそうでもなかったですが、基本ボランチは2枚ともビルドアップに関わっていたので低い位置にいましたから。

 

チェルシーみたいに前線がバケモノなら ワントップ+シャドー+WB の誰かがその内点を決めてくれるでしょうが、普通はそこにもう一枚加えて厚みを出したいところです。

 

そう、ちょっと前までのレノファだとワントップかシャドーが毎試合スーパーな活躍をしないと得点しにくかったんですよね。

 

今節のようにボランチの一枚を前線に上げた方がリスクはありますけど得点はしやすいはずで。

 

「草野と島屋がいないなら前線に6枚プッシュじゃ」という解決策(妥協案?)は賛否はどうあれ監督が勝利に向けて「動いた」という意味で見ていて嬉しかったです。

 

 

 

感想は終わりで最後に雑談を。

 

今節の楠本やばくなかったですか。

 

1人だけ異次元に行っちゃってましたけども。

 

もうボールを持った時の楠本に対して言うことはなにもないんですが、この試合では守備も素晴らしかったです。

 

元々レノファのCBってなぜかボールウォッチャーな選手だらけなんですが、楠本だけ侵入してくる相手選手を確認できてるんですよね。

 

これなんでなん?

 

遡ればなぜか急にスタメン落ちしてベンチからも名前が消えた楠本ですが、その間に菊地がスタメンだったわけで、楠本からすればレギュラー争いの相手があの菊地。

 

この試合で見せたあのパフォーマンスを考えればもうスタメン、レギュラーは楠本でしょう、と。

 

やっぱり健全なレギュラー争いって大事なんですね。

 

「チーム」が強くなってるように感じますもん。

 

レギュラーはやっぱり与えられるものじゃなくて奪う、勝ち取るものなんですね。

 

正直今シーズンの楠本にレギュラー争いが必要だったのかは分かりませんが、ここまで出来るプレーヤーになったわけですから結果オーライってことで。

 

 

同じことが川井にも起きそうな期待感があります。

 

この試合ではイージーなミスを犯してしまい失点してしまいましたが、言うて川井もほぼ出ずっぱだったわけで、高木という強力なライバルが現れたことで逆にしばらく休めるでしょうし、楠本的な研鑽も可能になりました。

 

最近はコンディションの問題なのか、縦への突破には強いですが、カットインには全く対応できてなかったので、ここら辺の修正を頑張ってみてほしいですね。

 

 

次は3連戦の3戦目、2連続下位チーム同士の勝負となる相模原戦です。

 

メンバーどうしますかね。

 

ボランチ1枚上げ」が許されるなら、その場所で一番見たいのは現実的には神垣、理想(夢)はヘニキなんですがね。

 

池上は3連戦中2戦連続フルタイム出場ですし、シャドーで先発させて途中で河野と交代、と考えればボランチに神垣で、後半”ユーリ殺し”のヘニキなんてのをまた見たいんですが。

 

出来れば3バックは金沢戦のメンバーで、あるいは菊地戻しの楠本左CBなんてのも見たいですが・・・。

 

前線も得点したとはいえ高井さんシャドーは心臓に悪いので大槻out、高井さん残しワントップ起用、大槻の代わりに浮田をシャドーで、といのが個人的願望です。

 

まぁ、浮田が前プレス出来るかは分かりませんけどもね。

 

 

次節監督が相模原に誰を連れて行くのか楽しみです。