【第28節 away 栃木SC戦】 勝つためのセオリー

前節は絶好調山形に何故か勝利したレノファ。

 

内容的には一方的にボコボコにされていたものの勝ちは勝ち。

 

そして迎えるは栃木。

 

お互い順位も勝ち点も近く、勝てば勝ち点3以上の価値がある、いわゆる「6ポイントマッチ」となった今節。

 

前回対戦ではなんとなくシュートまで行くものの枠を捉えきれずに0-1で敗戦。

 

あのときとは渡邉サッカーの体現度も、なんならフォーメーションも違うぞ、あの山形にも勝ってんやぞ、というところ見せつけたかった一戦。

 

 

結果は 2-3 で敗戦。

 

 

クソみたいな解説、度し難い審判のジャッジに90分間耐え続けた我々レノファファンにとってはつらい結果になってしまいましたね。

 

解説の幸谷氏。

 

この者は覚えておこう。

 

悪い意味で。

 

1失点目、選手同士で交錯した関に対して「痛くても立たなくてはいけない」発言や、豊田に倒され後頭部から落ちた田中渉へのプレーに関して笑いながら豊田を称えていたり、聞くに堪えない。

 

「お前の価値観なんてどうでもええんじゃ。プレーの解説をするか、だまれ」と思いながらの観戦はきつい。

 

サッカーというエンターテインメント、見世物への邪魔でしかなかったです。

 

この者以前栃木が松本のGKの頭を蹴ったときに笑ってた解説ですか?

 

もしそうだとしたらなぜダゾーンはこの者を未だに起用してるんでしょうね。

 

まぁ、その辺は大人の事情やらコネやらあるのかもしれませんが、来年あたり、早急に「実況・解説ミュート機能」を取り入れるべきでしょうね。

 

視聴する側は実況・解説を選べないわけですから。

 

お金払ってる以上この機能はあって当たり前の権利だと思うんですがね。

 

その内やってくれることに期待したいですね。

 

 

 

てことでウンコみたいな話は終わり。

 

試合を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

試合を見終わっての感想は「ついにここまで来たか!」でした。

 

 

「ロッカーでも選手たちに話をしました。プロである以上、勝ち負けが付き、そこで評価される。」

 

「ただ、今日の90分間に関して言えば、我々がどのくらい栃木さんの守備を外して前進できたか。あるいは背後を取れたか。そしてゴール前に襲い掛かることができたか。そしてゴールを奪うことができたか。」

 

「そういうことを考えれば、我々のフットボールを勇敢に表現してくれたと思います。ホームで栃木さんと戦ったとき以上のものを我々は見せることができた。」

 

「そこは間違いなく進歩、成長しています。そこは胸を張って山口に帰ろうという話はしました。」

 

試合後に渡邉監督がこのように述べたように、結果に関しては残念でしたが、内容に関してはとてもポジティブなものであったように感じました。

 

だって、ねぇ?

 

ビルドアップの形いくつあったよ。

 

今節久しぶりの先発真鍋の前進・残し、田中渉落とし、池上落とし、多彩すぎるやん。

 

栃木の守備が前から前からではなく、ある程度構えた状態を作るので、レノファとしてはボールを握れる。

 

その握った状態でどうしますか?っていう問いに見事に準備して体現してくれていたと思います。

 

まさに監督のおっしゃる通り、チームは成長、進歩してます。

 

 

ホント、この試合は内容が素晴らしかっただけに勝ちたかった。

 

 

じゃなんで負けたの?っていうところを掘り下げると「細かいところのディティール」になってくるんじゃないかと思います。

 

1失点目は事故みたいなものなので割り切ればいいと思うんですよ。

 

ただ2、3失点目はいただけなかった。

 

どちらも左サイドから崩されて右サイドで仕留められました(3失点目はロングスロー崩れからですが)。

 

あまりにも簡単にカットインされすぎですし、クロスに対してDFの頭を越されすぎです。

 

2失点目に関しては山形戦で不安を覚えたヘナン・石川の間をやられてしまいました。

 

ここ、ヘナンはオフサイドラインの維持を優先したのかもしれませんし、石川が対峙していたのは豊田です。

 

いくらでもフォロー出来ますが、やはり失点してしまうのはアカン。

 

どこに原因を求めるかですが

 

・クロスを簡単に、いい状態で上げさせてしまった。

 

・クロス先の対応でミスが出た

 

という、自陣深い位置で2つもエラーが起きてたわけです。

 

前プレスの話と似てる気がしますが、後ろは前の選手がしっかりしてないと対応する選択肢が増えてしまい後手に回ってしまいます。

 

この失点シーンでいえば、あんなに簡単に剝がされてはヘナンも困ります。

 

クロスを上げた栃木の選手は基本カットインしか狙ってなかったわけですから、ディフェンスの基本と言われる(チームによっては違いますが)「外に外に」を守ってほしかったな、と。

 

その上でクロスを上げられてしまったとしてもDFが跳ね返せるパワーに期待したいですね。

 

 

3失点目に関してもエラーが多発したシーンでした。

 

ロングスロー崩れで相手選手にボールが渡ったシーン。

 

左ハーフスペースの中央寄りとも中央レーンの左側とも言えるエリアで相手選手にボールが入ったわけです。

 

栃木の選手(柳)に対応したのは石川。

 

が、ここでも簡単に利き足方向に切り返されシュートを打たれました。

 

レノファのゴール前に人はたくさんいましたが誰もシュートコースに入るでも、躱された石川のサポートに行くでもなく棒立ち。

 

失点後関に変わった吉満が怒ってましたがそりゃそうでしょう、と。

 

あれはキーパーノーチャンスでしたからね。

 

せめてシュートコースを限定してくれよ、は当然の要求でしょう。

 

 

この失点に関しては、やはりボールホルダーへの対応にエラーが出た点。

 

そして人はいるのにサポートがない点が原因かな、と思います。

 

 

「失点シーンに関して言えば、やはりクロスを上げられるところにもう半歩を寄せないといけない。3失点目のところも半歩寄せなければならなかった。山形戦の反省であったものですから、引き続きそういったものをなくしていけるようにしていきたいと思います。」

 

 

渡邉監督がコメントしたこの「半歩」は対応する選手ももちろんそうですけど、周りの選手の「半歩」も失点を減らす上で重要なのではないでしょうか。

 

 

 

 

まー、ぐちゃぐちゃ書きましたが、ほんとよくここまで来ましたね。

 

レノファ。

 

渡邉監督就任時なんも積み上げがなかったなかったチームがもう「ディティール」の話を語る段階にまで来ちゃいましたよ。

 

そう。

 

チームの「側」というか、目指していたサッカーはもう出来始めてるんですよね。

 

後は勝つために基本的な約束事を守り続けようね、というところ。

 

あと「半歩」寄せるであったりが約束事の一つですかね。

 

チームとしては完成が見えてきました。

 

あとはチームを成す選手たちのクオリティー

 

ここまでのチームを形成した実績を作れたレノファの選手たちですから、めちゃめちゃ期待してます。

 

 

胸を張って山口に凱旋して、また頑張ってください。