【霜田山雅の定点観測日記】 昇格レースの本命ではなくダークホース・・・でいいのかな?な雑感

連載予定だったテーマです。

 

 

全ての始まりは↓

 

 

nandemoiijanai.hatenablog.com

 

 

この記事から。

 

 

残した結果だけをみれば監督として大した実績は無いと言える我が心の師、塾長。

 

しかし、塾長、就職先に困ってません。

 

レノファ以後、大宮、そして山雅とカテゴリーは置いといて昇進していってます。

 

指揮するチームで悉く”地獄の虚無”を展開する塾長ですが、昇進街道爆進中、に見えるわけです。

 

 

なんでや?笑 と。

 

 

もう塾長から得られるモノは何もないと思ってはいましたが、何かあるぞ。

 

そんな思いから、現在は山雅で指揮を執っている塾長を追っていこうという決意から始めたテーマでした。

 

 

 

 

が、なんか疲れたので休止してました。

 

 

 

 

すみません。

 

しれっと風化させようかなぁ~なんて思ってました。

 

需要もなければモチベもない、っていう状態だったもんでして。

 

そんな折、まさかの「読みたい」というご要望をいただきましたのでモチベ復活。笑

 

 

今年の山雅は開幕から3節、そしてルヴァンでレノファとの試合までは見てました。

 

それ以降見ておらず、ご要望いただいてから13節・大宮戦を見ました。

 

4~12節はハイライトで見返してきたものの、かなり解像度が怪しく穴が多いかもですが、一旦感想をまとめさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、松本山雅FCJ3における立ち位置なんですけども。

 

バチクソ強者だと思ってます。

 

まぁ、改めて言及する必要ないかもですが。

 

J2で昇格を目指すにあたってクリアしたいのは”収益20億”なんですが、J3の場合ですと”収益8~10億”なんじゃないかとみてまして。

 

 

web.gekisaka.jp

 

 

22年度の収益ランキングではありますが、収益でJ2下位、J3上位を見てみると、J3で昇格を目指すなら”収益8~10億”がラインだろう、と。

 

その点で言うと山雅は22年度収益が15億。

 

23年度も14億強くらいです。(14期のところです)

 

 

www.yamaga-fc.com

 

 

ちなみにレノファの23年度はものっそい大体11億。

 

 

www.renofa.com

 

 

J2で昇格を目指すなら”収益20億”をクリアしたいんですが、なんとなくその20億の前に”15億の壁”があるように感じるんですよね。

 

J2上位とJ2下位・J3上位を隔てる”15億の壁”。

 

原因・要因はサッパリ分かりませんが、収益ランキングを見ると間違いなくある壁。

 

その壁をかつて越えていて、今なおその壁周辺にいるのが松本山雅

 

収益だけで見ると現在でも山雅はJ2中位くらいの力があると言えると思います。

 

 

そんなわけで、現在の山雅の立ち位置は”本来J2中位”。

 

その力があるわけですから山雅の目標は「昇格」でしょう。

 

というか大宮の存在があるので金銭的アドバンテージが得にくくなった気はしますが、目標は「昇格」というより「優勝」だろうなぁ、と思ってます。

 

 

 

 

なので、ここから霜田山雅の試合を振り返ってみますが、”山雅は「優勝」を目指しているチーム”という前提で私は見てますので、その観点から感想を書きていきます。

 

 

霜田山雅の13節までの結果は

 

 

5勝4分4負 勝ち点19 18得点 19失点 得失点差-1 10位

 

 

となっています。

 

 

得点は1試合1.4ペース。

 

失点は1試合1.5ペース。

 

 

このままですと当たり前ですが、得失点差はマイナスになっていくのでプラスになるように改善して行かなくては優勝出来ません。

 

では改善に向けてどれくらいを目安にするか、ですが。

 

 

 

 

2020年 1位 秋田 55得点 18失点 1.6得点ペース 0.5失点ペース

2020年 2位 相模原 43得点 35失点 1.3得点ペース 1失点ペース

 

 

2021年 1位 熊本 39得点 20失点 1.4得点ペース 0.7失点ペース

2021年 2位 盛岡 43得点 28失点 1.5得点ペース 1失点ペース

 

 

2022年 1位 いわき 72得点 23失点 2得点ペース 0.6失点ペース

2022年 2位 藤枝 58得点 29失点 1.7得点 0.9失点ペース

 

 

2023年 1位 愛媛 59得点 48失点 1.6得点ペース 1.3失点ペース

2023年 2位 鹿児島 58得点 41失点 1.5得点 1失点ペース

 

 

 

 

過去4年の昇格チームの傾向はこうなってまして。

 

20年と22年は全18チーム、34試合。

 

21年は全15チーム、28試合。

 

だったので、24年は全20チーム、38試合だった23年の傾向を見た方が良さげですが。

 

 

優勝するなら1試合 1.7得点 0.8失点 を目指したいところ。

 

2位なら1試合 1.5得点 1失点 を目指したい。

 

 

うーん。もう少しフワッと絞りましょうか。

 

今年は試合数的に去年の傾向が当てはまりやすいでしょうし、かといって過去の傾向も無視できないので・・・。

 

 

優勝するなら1試合 1.6~1.7得点 0.8~1.3失点

 

2位なら1試合 1.5得点 1失点

 

 

と幅を持たせましょう。

 

 

2位は去年と過去4年の傾向がピタリと一致してしまったので幅は無しで。笑

 

 

現在の山雅は1試合 1.4得点 1.5失点 ペースなので、”得点はもうちょい増やして失点はガクンと減らしたい”ところですね。

 

 

なんか当たり前の結論に落ち着いちゃいましたが。笑

 

 

それで言うと去年の山雅は惜しかったんですよね。

 

51得点 47失点 で 1試合 1.3得点 1.2失点 ペースでしたから。

 

あともう少し得点増やしてたらワンチャンあったかもです。

 

 

ちなみに今年の山雅、8節の金沢戦で 6-1 で負けてしまっていてですね。

 

この6失点が無ければ13失点だったので1試合1失点ペースだったんですよねぇ。

 

 

 

 

と、まぁ、ここまではあくまで目安の話。

 

数字的な目安の話も大事かと思いますが、内容も大事です。

 

勝つ確率の高い内容のサッカーをやっていれば結果もついてくるでしょうし、その積み重ねが勝手に数字的な目安に近づくもんだと思ってまして。

 

大きな話だけでなく、小さな話もしましょうよ、と。

 

大局ばかりでなく足元も見ましょう。

 

 

そんなわけで、ここからは霜田サッカーの内容に関しての感想を書いていきます。

 

 

今年の塾長率いる山雅に対しては↓

 

 

note.com

 

 

実はnoteでまとめてまして。

 

まぁ、開幕から3節までの感想なんですが。笑

 

 

こう書くとめちゃくちゃ上から目線な物言いになっちゃうんですが、今年の霜田山雅に対しては個人的にとても好印象を抱いてます。

 

フィニッシュ、ビルドアップ、プレス、ブロックの内、ブロック以外すこぶる良く仕込まれてると感じてまして。

 

今年の霜田山雅、13試合に加えてルヴァンの2試合も含めて計15試合の内、得点出来なかった試合は2試合しかないんですよね。

 

 

これは、凄いことですよ。

 

得点には困ってないんですもん。

 

 

13節終わって現在J3で10位の霜田山雅ですが、勝ち点差的には2位~13位まで21~17の間で争っていて全く悲観する状態ではない印象なんですよね。

 

まだまだ一つの勝敗で順位がバチバチに入れ替わる団子状態なので、全然これから上に行けるんですよ。

 

1位の大宮が勝ち点30で抜けてしまってる感あるんですが、13節でその大宮に山雅は 2-0 で勝ってるわけですし、全然優勝だって目指せる立ち位置なのでは?と思ってます。

 

 

 

 

が、それでも優勝は無理だろうなぁ・・・っというのが本音でして。

 

 

 

 

すみません。急に落として。

 

山雅って収益的も戦力的にも昇格、あるいは優勝の本命なはずなんですが、ダークホースの域を出ない内容なんですよね。

 

 

昇格や優勝を目指すチームって”1試合勝ち点1以上”を達成していかないとしんどいと思うんですよ。

 

すなわち”失点を減らす”あるいは”無失点の試合を増やす”ことが大事で。

 

 

霜田山雅にこの取り組みが出来ると思えないんですよねぇ・・・。

 

 

いや、ホント、今年の山雅って塾長史上最高の仕上がりだと思うんです。

 

あの塾長がチームにフィニッシュ、ビルドアップ、プレスの強みを持たせたんですよ?

 

集大成レベルです。

 

 

なんですけど、ブロックが柔らかすぎる・・・。

 

 

昇格や優勝を目指すなら「まずはここから!」ってところが手つかずになっちゃってまして。

 

後からでいいところを先にやって、先にやるべきところを後回しにしちゃってる、と。

 

 

霜田山雅のブロックの課題、開幕から3節までで一応指摘はしてました。

 

そこから9試合(ルヴァン入れたら10試合)空けて13節の大宮戦を見ましたが、改善の傾向が見受けられなかったんですよ。

 

開幕から霜田山雅のブロックの脆さが変わってなかったんですよね。

 

 

プレスに行った前線の選手、特にサイドの選手の帰陣が気になってまして。

 

霜田山雅のプレスって相手によりけり前線が縦関係になったりしますが、基本は424。

 

相手にボールをサイドに出されたら、ケアしに行くのがボランチの選手なんですが、その際山雅のサイドの選手もサイドに帰ってきてしまっていてですね。

 

サイドが人数過多で、中央がスカスカ。

 

ディフェンスラインの前に人がいなくなってちゃうんですよ。

 

絶対的な答えはないんですが、だからこそルールが欲しいところ。

 

霜田山雅の守備の原則が欲しいんですよね。

 

ディフェンスラインの前の中央には誰がいなければならないのか、とか。

 

 

なんて言うんでしょうね。

 

山雅のブロックって選手全員のアドリブ感が凄いんですよ。

 

「ここはやられてはダメ」というのがチームから感じないんです。

 

一人一人の判断に委ねられてる感じしかしないんですよね。

 

クロスを入れられて、跳ね返して、ボールがまだボックス内にあるにもかかわらず、セカンドボールを回収しに行く人が少なすぎる。

 

いや、マジで驚いたんですが、ボックス内で相手が2人でセカンドボールを回収しに来ているのに、対峙しているのが山雅の選手1人だけで、他の選手はボ~っと見てる、なんて光景が広がってましてね。

 

住田が3歩以上離れたところでポケ~っとしてたんでショックを受けたんですよ。

 

誰かをマークしてたわけでもなく、見てる。ボランチが、ですよ?

 

他にも安永はボランチとして守備時いるべきところにいないし、CBとの間を狭める意識もない。

 

詳細は忘れてしまったので申し訳ありませんが、山雅の19失点の内3失点は安永の守備ミスだったのは印象に残ったので覚えてます。

 

住田も安永も守備意識が低すぎますし、守備範囲が狭すぎる。

 

 

でも住田にしろ安永にしろ悪く書いちゃってますが、責めることは出来ないんですよね。

 

 

ブロックに原則やルールが見受けられない以上、彼らに限らずピッチに立つ選手全員がアドリブで守らなければならないので負担が大きすぎるんですよ。

 

かつ、原則やルールがない以上、ピッチ上での自己解決や自浄作用も期待しにくく。

 

チームに原則やルールがあれば、それを守っている選手が守っていない選手に守るように要求できますが、無いと要求する側の一個人の説得力に委ねられてしまってですね。

 

現在のプレーの説得力や実績による説得力、一個人のカリスマ性からでしか要求できない。

 

個人事業主の集団であるプロサッカーチーム。

 

そんな一個人事業主にしかすぎない一個人が、同じ境遇の者にチームの原則やルールといった大義名分無く要求できるか?という話でして。

 

 

ムリじゃね?って。

 

 

だから9、10試合空けても変わらず霜田山雅のブロックは脆いままなんだろうなぁ、と。

 

住田にしろ安永にしろ、ピッチに立つ選手たちからはもちろん、監督やスタッフからも要求されないでしょうから何とか自分で解決するしかありません。

 

去年までヒステリックで感情的なブロックしか出来なかったレノファの選手たちが、今年志垣監督に変わって以降、実に見事なブロックを組んでいるので、住田や安永も要求されれば、そしてちゃんとそこを評価してあげる組織になればちゃんと出来るように、やってくれるようになるんだろうなぁ、っと思ってはいるんですが・・・。

 

 

 

 

そも、去年と今年の黒田ゼルビア、そして今年の志垣レノファとブロックに強みがあるチームって、”開幕からブロック固い”んですよ。

 

開幕から脆くて今現在も脆い霜田山雅は今後も脆いままでしょう。

 

私は霜田山雅のビルドアップに好印象を抱いてますが、最近はちょっと怪しくて、ですね。

 

霜田山雅のビルドアップの良さは”苦しかったら蹴る”が出来てた点だったんですよ。

 

 

が、13節後に塾長がコメントした通り

 

 

もちろん後ろからしっかり繋いでいきたいチームなんですけども

 

 

yamaga-premium.com

 

 

ってなっちゃってまして。

 

 

直近の試合、自滅が多くなって来てます。

 

 

志垣レノファで言うところの第一・二タームの未練を感じた試合。

 

11節水戸戦で「繋ぎたい」の未練からボールを保持して自滅して負けましたが、霜田山雅の場合、未練では無く現在進行形で「繋ぎたい」。

 

もちろん

 

 

大宮さんは前からプレッシャーをかけてくるだろうと思っていたので、その矢印をどうひっくり返すか。ひっくり返し方とひっくり返した後。

 

 

とも言われているので、理想は相手の矢印の逆を突く”繋ぐときは繋ぐ。蹴る時は蹴る”なんでしょうけども。

 

これは本当に言うは易し行うは難しだと思ってしまして。

 

その判断をするのにも相手との力量差が必要でしょう、と。

 

相手を見下ろすほどの力量差がないと出来ない理想です。

 

 

その理想を実現できれば強いんでしょうけどね。

 

まぁ、出来ないですよ。

 

出来たことないじゃないですか。

 

今後出来る可能性も感じませんし。

 

出来ないことを出来るようにする取り組みは昇格・優勝と相性悪いんですよね。

 

ブレることを知らないビンビンの塾長が方向転換するとも思えないので、山雅は塾長が指揮を執り続ける以上、いけて昇格・優勝のダークホースまでだろうなぁ、っと。

 

 

霜田山雅の今後の試合、フィニッシュ、(良い時の)ビルドアップ、プレスに強みがありながらブロックが脆いので、全ての試合で大宮戦のような 2-0 があるかもしれなし、金沢戦の 1-6 があるかもしれないという一試合一ギャンブル感。

 

山雅好調、相手不調、というガチャを回し続ける感じ。

 

レノファ時代よりかは完成度高いので大宮SSRが出る確率高い気はしますが、優勝するまで引け続けるかは・・・微妙だなぁ、っと。

 

 

 

 

ブロックをロジックで固く出来ない時は人海戦術!すなわち541ブロック!3421発動!で良い気はしてますが、塾長が塾長である限り絶対やらないでしょうし、うーん。

 

 

山雅が本気で優勝を狙うなら来年に定めた方が良いんじゃないかなぁ。

 

なにやら社長が変わったようですし、ここいらでフロントを掌握(整理)し直して、ちゃんとブロックを仕込めて、出来ないことが出来るようになったら強い、ではなく、出来ることを最大化して勝つ、という思想の優勝出来る見込みの高い監督を呼べる準備をしとくのがベストでは?と。

 

焦って塾長を解任などせず、今年はガチャを回し続ける覚悟で、来年勝負!に備えるっていう方向性。

 

 

 

 

なんにせよ。

 

あの塾長がここまでのチームを作ったことに驚きです。

 

これほどのチームを作ったものの、昇格・優勝の観点で言うと脆弱。

 

嬉しい驚きと塾長の限界点に悲しくもあります。

 

昇格・優勝っていう現実的すぎる目標は、推定塾長の最大値をもってしても達成できそうもない。

 

ロマンチストの最後の輝きを目撃出来るラストシーズンになる気がしてます。

 

 

個人的にもうこれ以上は無いと思ってますが、ひょっとしたら、に期待して、今度はちゃんと霜田山雅を追っていきたいと思います。

 

何もないとは思ってますが、観測し続けてなにか変化が起きましたらまた記事を書きたいと思います。

 

では、また。