町田 対 レノファ の試合前プレビュー。私の考えるゼルビア対策。

前回の記事を投稿してまたしばらく様子見という名のお休みを決め込んでたんですが、そういえばレノファの次の対戦相手、町田じゃねぇか。

 

私にとっては「今の女 対 昔の女」ニュアンスの一戦。

 

今シーズン町田とレノファの試合は全試合見続けてるし、これは・・・試合前プレビューやんなきゃ!(使命感)

 

 

 

 

元々どこかのタイミングで今シーズンの町田に対しての所感のようなモノをまとめておきてぇなぁ、と思ってましたし、「今の女」が「昔の女」と明日試合する今こそ(?)、一回まとめておく絶好のタイミングやろ、と。

 

 

そんなわけで、やったことないけど今回は 町田 対 レノファ の試合前プレビューをやってみたいと思います。

 

今シーズンここまでの町田の戦い方を踏まえた上で(まとめた上で)、その町田相手にレノファはどう立ち向かえばよいのか?

 

その辺に対して私なりの見解を書いてイキます、って回であります。

 

今回の記事を書くに当たって事前にイタチ氏に色々質問してラジオで返答もらったんで、カンニンg・・・予習はバッチリ済ませておいたお。

 

イタチ氏の返答(見解)をも踏まえつつの私なりの見解、お時間ありましたら寄ってらっしゃい見てらっしゃい。

 

 

じゃ、イクイク~~~。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ではまず、試合前プレビューをやっていく前に、「黒田ゼルビア」とはいったいどんなチームなのか?について私なりの見解を述べていこうと思います。

 

 

-「黒田ゼルビア」って、なんか「異質」なんですよねぇ

 

 

Jリーグは今年30周年を迎えましたが、その30年の歳月の中で少なからず「Jリーグの美学」のようなモノを培ってきたと思うんですよ。

 

やる側にとっても見る側にとっても何となく存在するJリーグにおいての「良いこと・悪いこと」の物差しのような概念。

 

 

-これが、「黒田ゼルビア」には無い!

 

 

各クラブ(チーム)がなんとな~く意識してる「Jリーグの美学」を「黒田ゼルビア」は、ガン無視してます。

 

 

「目的達成」の為なら犯罪やルール違反にならない範囲で手段を問わず、試合においてあらゆる手を使ってくるターミネーター軍団。

 

 

-これが、「黒田ゼルビア」に対する私の印象

 

 

であります。

 

 

普通、どんなチームも程度の差こそあれ「理想(やりたい)のサッカー」を混ぜたチーム作りをしてると思うんですが、「黒田ゼルビア」はそれを排除してます。

 

「理想(やりたい)」と「現実(出来る)」を混ぜるのが「Jリーグの美学」に則ったチーム作りかと思うんですが(レノファの場合は「理想(やりたい)」成分多すぎ、私はこれを度々批判してました)、「黒田ゼルビア」は混ぜません。

 

「目的達成」の為に手段を問わず(「Jリーグの美学」に則らない。「理想(やりたい)」を混ぜない)、試合においてあらゆる手(「現実(出来る)」100%)を使う。

 

 

-故に、「出力」がバキバキに高いチーム

 

 

になってます。

 

 

以前私がレノファに関しての記事を書いた際の言葉を使うと、「黒田ゼルビア」には「理想(やりたい)」成分が無いので闘うベクトルが1ミリも「自分たち」に向かわず、余すことなく満遍なく「相手」に向けられる、でしょうか。

 

 

 

 

「黒田ゼルビア」の「目標」は「J1昇格(J2優勝)」。

 

その為に「Jリーグの美学」を無視して「理想(やりたい)」を排除した「現実(出来る)」をとことん追求した妥協を許さないチーム作りと運用をしてます。

 

「攻め急がない」が進化して「勝ち急がない」っていう、なんか、もう、極まりすぎて恐怖すら感じるコメントを発してる黒田監督。

 

 

私はこの人から「狂気」を感じてます。

 

それも、非常に「論理的な(理詰めの)狂気」。

 

 

「霜田レノファ」や「名塚レノファ」からも「狂気」を感じましたが、その感触とは、真逆、なんですよねぇ。

 

霜田・名塚監督からは「理想(やりたい)」が先行した(しかない)「お花畑の狂気」を覚えましたが、黒田監督は「現実(出来る)」を突き詰めていった結果、「狂気」に到った(到れた?でしょうか)、って印象でして。

 

「お花畑の狂気」しか知らなかった私にとって、黒田監督の「論理的な(理詰めの)狂気」は大変面白く、かつ、勉強になるんですよね。

 

「理想主義者(ロマンチスト)」と「現実主義者(リアリスト)」の対比ですからね、面白くないわけがない、っていう。

 

 

 

 

と、まぁ、そんなわけで、今年の町田は黒田監督っていう極まりすぎて「狂気」すら感じる「現実主義者」が情け容赦なく「現実(出来る)」を突き詰めて勝ち点奪いに来るんで、手強い、という表現が生ぬるいほどやっかいなんですよ。

 

黒田監督の「攻め急がない」「勝ち急がない」に代表されるように、「黒田ゼルビア」って「J1昇格(J2優勝)」に向けて「無失点」に拘ってます。

 

試合中「0-0」のスコアが続くことを全然苦にしません。

 

「失点さえしなければ勝ち点は得られる」ことから「1-0」スコアでの勝利をベストにしてるんですよね。

 

つまり逆説的に「黒田ゼルビア」は「0-0」スコアをベターにしてる、ってことです。

 

 

J2リーグの中にあって、今年の町田は「個の力でぶん殴り続けられる」ほどの陣容を揃えているのに、「0-0スコアをベターにしてる」ってところが「黒田ゼルビア」の嫌らしさであり「狂気」。

 

 

「J1昇格(J2昇格)」に向けて「個の力でぶん殴り続ける」ことも可能に思えるほどのJ2屈指の選手たちに「理想(やりたい)」ではなく「現実(出来る)」に振って「0-0がベター」「1-0がベスト」をやらせてんスもん。

 

J2屈指のメンツの出力を「0-0がベター」「1-0がベスト」に全振りしてるしてるわけで、このやり方に賛否はあるでしょうが、対戦相手からすれば非常に手強くやっかい極まりない。

 

今年の町田ほどのチームが、リード展開時「イタイイタイ」もやるし、遅延取られる限界までモッタリリスタートして来るし、なんなら「0-0がベター」なんでリードしてなくてもゴールキック時GKのポープはのんびり準備して間を空けてくる。

 

 

-「黒田ゼルビア」と対戦するチーム、「間」を崩されるんですよね

 

 

「殴り合い上等」みたいな顔触れですが、中々その土俵に立ってくれません。

 

町田の前節ヴェルディ戦が分かりやすいんですが、この試合、町田は「1-0」で勝利したんですが、試合後、ヴェルディの城福監督が「同じような接触があってもウチの選手は倒れないが、町田の選手は倒れる。ウチはすぐ倒れるようなチームを目指してない」というようなコメントをブチ切れながら言ってましたが、ホント、こういうところなんですよねぇ。

 

Jリーグの美学」に則れば、城福監督が「正しい」んだと思うんですよ。

 

城福監督の言う「Jリーグの美学」に則ったある種の「(Jリーグにおける)ドレスコード」。

 

 

ほら、代表戦で日本相手にリードしたカタールとかサウジアラビアとかって、「イタイイタイ」発動させて「間」を崩しにかかるじゃないですか。

 

 

-アレ、バチクソ腹立ちますやん?

 

 

だから我々日本人はああいう「イタイイタイ」に代表される「間を崩す行為」を(サッカーの試合において)嫌ってるじゃないですか。

 

そういう感情も「Jリーグの美学」に含まれると思うんですよね。

 

 

-堂々と来いーーー。真剣勝負で来いーーー。

 

 

これがJリーグの「ドレスコード」になっていると感じてます。

 

まぁ、これはネイマールの「コロコロローリング」が世界中でネタにされたりしてるんで、日本人(Jリーグ)だけの感情、「ドレスコード」ではないのかもしれませんが。

 

 

-その「ドレスコード」をも「黒田ゼルビア」は無視します

 

 

究極のリアリストによる「あらゆる手段、あらゆる手」の内の一つ。

 

 

-「黒田ゼルビア」は「Jリーグの美学」も「ドレスコード」も気に掛けない

 

 

だから

 

 

-「黒田ゼルビア」は「異質」

 

 

と、感じてるんですよねぇ。

 

 

私あんま詳しくないんですけど、なにやら町田って嫌われてるみたいじゃないですかw

 

Jリーグ界のヒール」らしいッスね。

 

それ、多分この「Jリーグの美学」に則った「ドレスコード」を平気で無視してるからそう感じるんじゃないでしょうか?

 

「異質」は嫌われますからね。

 

「黒田ゼルビア」の「異質」は黒田監督の「論理的な(理詰めの)狂気」から生まれてますから、私は非常に好感を持ってるんですが。

 

Jリーグ30年史において「黒田ゼルビア」ほど「異質」なチーム、過去にあったんでしょうか?

(少なくとも私は知らんのでこの特異なチームの奮闘を追い続けたいな、と思ってます)

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ここまでが私なりの「黒田ゼルビアってどんなチームなの?」への見解です。

 

では、お次。

 

そんな「黒田ゼルビア」への対策を考えてみます。

 

レノファの場合なら、という視点でお送りさせてもらいますんで、その点よろしゅうお頼み申す。

 

 

じゃ、イク~~~。

 

 

 

 

大前提として

 

 

-「中山レノファ」は「黒田ゼルビア」に対して「勝ち点1をベスト」とする

 

 

どう考えてみてもこの観点から始めないと話が前に進まん。

 

 

-「中山レノファ」が「黒田ゼルビア」相手に「勝ち点3」奪取は無理

 

 

つまり

 

 

-次節レノファが町田に勝つのは不可能

 

 

と、私はみてます。

 

 

 

 

あ、今何人かのスマホの「戻る」をタップした音が聞こえた。

 

後数人の敵意と殺意も受信しちゃった。

 

申し訳ないです。

 

レノファを切って町田に寝返った私がこんなこと書いたら、そりゃ開戦合図と受け取られてもしょうがないですよね・・・。

 

誓って言いますが、開戦は意図してません。

 

 

私はレノファの「理想(やりたい)」に辟易してたので、なんて言うんでしょうか、もう自らの立ち位置を認識しない思考・発言にうんざりしてるんですよね。

 

そんな私ですから、今年の町田とレノファを見比べて、レノファが「勝ち点3は望めない」「だからどうするか?」を書きたいんです。

 

もちろん、プロサッカークラブ同士の試合ですから、結果に関しては「何が起こるか分からない」のも事実。

 

明日レノファが町田に勝つことだってあり得る話です。

 

が、私が追いたい(見たい)のはそういう「ワンチャン」のような「偶然(奇跡)」ではなく、自らの立ち位置をしっかり認識した上で「では、どうするか?」の部分。

 

戦力上の有利不利関係なく「では、どうするか?」の試行錯誤をこそ見届けたいのです。

 

 

とはいえ、逆にプロサッカークラブ同士の試合だからこそ「ワンチャン」のような「偶然(奇跡)」を期待して応援したくなるもので、そういう考え自体は私にもありますし、否定なんて一切しません。出来るものではありません。

 

が、今回はそういったモノ(偶然・奇跡)を一旦置いて、私なりの(レノファの場合の)ゼルビア対策、及び試合前プレビューを書きます、という体で、どうか皆様におかれましては上手に(いい感じに)読んでいただけたら幸いです。

 

申し訳ないです。読み手にご負担掛けて。

 

 

 

 

明日の 町田 対 レノファ の試合において、レノファが「勝ち点1をベスト」を大前提とする理由は

 

 

-今年の町田はレノファが最も苦手とする相手だから

 

 

です。

 

 

 

 

「黒田ゼルビア」の強み、それは

 

 

・圧倒的な理不尽系バケモノ選手たちで構成された「前線4枚」

 

・J2屈指の2CB + 絶好調GKポープ・ウィリアム の「最終砦」

 

・交代選手含め、なんか、もう、ピッチに立つ全員強いし上手い

 

・選手運用がすこぶる上手い「黒田ファミリー」

 

 

だと、私はみてます。

 

 

町田のデューク・エリキ・平河・高橋で構成される「前線4枚」は多少の「数的同数」をモノともせず破壊して来ます。

 

対戦相手はこの町田の「前線4枚」に対して、最終ラインが「数的同数」ましてや「数的不利」となる展開は絶対に避けねばなりません。

 

町田の「フィニッシュ」局面は「個の質に依存」してる側面はありますが、そりゃ、これだけのスカッドなら下手に「形」作るより「個の質に依存」した方がええやろ、っていう。

 

実際めちゃ強力ですしおすし。

 

なんでもない展開から急に決定機にしてぶち込んできたりしますからね。ひきょーや。

 

 

そして J2屈指の2CB + 絶好調GKポープ の「最終砦」。

 

町田には池田・チャン(ミンギュ)・(カルロス)グティエレスっていうJ2屈指のCBが3枚も居て、その3枚がローテーションしながら2CBを担当してます。

 

説明不要。ひきょーです。

 

町田の「前線4枚」に対して「数的同数」「数的不利」となる展開は避けねばならぬ、と書きましたが、逆に町田はこのCB陣の質的優位性を活かして「数的同数」で守って来ます。てか、守れます。

 

かつ、このJ2屈指の2CBを最後尾で支えるのが絶好調GKポープ。

 

「ポープで勝った」と言える試合がパッと思い出すだけでここまで3試合はあります。

 

今シーズンのポープの活躍を見た時の衝撃は「21年にやってきたレノファの関」以来。

 

失点を防ぐことによる「勝ち点を持って来れるGK」に、ポープも分類と思います。

 

てか、私今年から町田を見始めたのでよく知らんのですが、ポープってこんなにすげぇ選手だったんでしょうか。

 

「絶好調GK」なんて書きましたが、実は例年通りの平常運転だったりします?

 

去年だったか、ポポヴィッチ体制下でのレノファとの試合時、GKが懲罰交代されてました記憶があるんスけど・・・。

 

こんなバケモノいるんなら去年からGKはポープ一択だったんじゃないの?って。

 

まぁ、この辺は分からんのでどうでもいいんですが。

 

 

そんなわけで、町田は「数的同数を苦にしないJ2屈指の2CB」に「勝ち点を持って来れるGKポープ」が構成する「最終砦」。

 

かつ、「右SB・奥山 左SB・翁長」も固く、そこに加えて「前線4枚」のバケモノたちがサボらず守備に帰ってくるので「ブロック」が異常に固いんですよね。

 

サイドハーフの選手たちがボールの行方に応じて中央の守備に就いたりするんですよ。

 

町田から見て左にボールがあれば右サイドハーフの選手が中盤のスライドに合わせて中央に入って来る。

 

「0-0がベター」「1-0がベスト」の「狂気」が生む「ブロック」。

 

ホント、固いし、太いし、長いし、やらしい「形」♡♡♡

 

 

 

 

残り二つの強みについてへの言及は今回は省きます。

 

またいずれ、未来の私が取り扱うでしょう。

 

 

「黒田ゼルビア」は「フィニッシュ」局面においては「前線4枚」の「個の質」でぶん殴って来ますし、「ブロック」局面では「個の質」と「形」でカチカチにして来ます。

 

そして「プレス」局面。

 

相手がセンターサークル付近でボールを保有してる時は無理に奪いに来ませんが、ゴール付近でボールを保有すれば情け容赦なくハメに来ます。

 

例えばゴールキックでの再開時、蹴り飛ばさず、繋ぎを意識したら町田は襲い掛かって来るんですよね。

 

あるいはセンターサークル付近でボールの出し所に困って徐々に後退して、自陣深くにまで戻しちゃったらお終い。

 

嵐のように襲い掛かかられてボールを搔っ攫われます。

 

「ビルドアップ」に失敗したら町田の「前線4枚」に対して「数的同数」「数的不利」展開になりやすいので、失点に直結しちゃうんですよねぇ。

 

 

大分との首位攻防戦で、町田がトリックプレーによる先制点を上げて大分の動揺を誘えたから、という側面もあったかとは思いますが、その後大分の「ビルドアップ」を「プレス」でボコボコにしたんですよ。

 

大雑把な見方ですが、J2で2位の大分の「ビルドアップ」をボコれるレベルの「プレス」を、「黒田ゼルビア」は持ってます。

 

 

 

 

ほんで、最後「黒田ゼルビア」の「ビルドアップ」。

 

「黒田ゼルビア」って最低限繋げる「形」を持ってますが(「”3+1”」)、無理に後ろから繋いできません。

 

相手が奪いに来たら平気で前線に蹴っ飛ばします。

 

「相手に高い位置で奪われるリスク回避」っていう守備の観点からの行為にも見えますが、実際のところは「黒田ゼルビア」にとっての「ビルドアップ」は「誘い出し」程度のモノという認識なんじゃないかな、と。

 

相手が町田の「ビルドアップ」に対して「プレス」を選択したらば、当然前線に人を割くようになります。

 

そうなると徐々に後方が町田の「前線4枚」と「数的同数」になっていくので、町田からすれば美味しい展開になっていくわけで。

 

仮に奪い来なくても、町田からすれば「0-0がベター」だし、それならそれで全然モッタリ時間使えるし、普通に蹴っ飛ばしてもそれはそれで「前線4枚」がなんとかしてくれるっしょ、だし、「0-0」遂行へのリスク回避にもなるし、何も困らないんですよね。

 

 

つまり、あらゆるポジションで町田は「質的優位」を持ってるんで、どの局面においても「自分たちの都合」を相手に押し付けられる余裕があるのですよ。

 

 

だから、強い。

 

 

そこに加えて「Jリーグの美学」に則った「ドレスコード」をガン無視した戦い方をしてくる究極のリアリストが率いるターミネーター軍団。

 

「黒田ゼルビア」相手に「自分たちの(やりたい)サッカー」が出来ると思わない方がいいです。

 

「質的優位」から「黒田ゼルビア」は「間」を崩してきますから。

 

「黒田ゼルビア」に「ドレスコード」の土俵に上がることを強いることが出来るチーム、多分J2で「レノファクリニック」を終えた「つよつよエスパルス」くらいしかないです。

 

 

あらゆるポジションで「質的優位」を持つ「黒田ゼルビア」は「0-0がベター」「1-0がベスト」で「間」を崩して来るし、「フィニッシュ・プレス・ブロック・ビルドアップ」の4局面においても、これまた「質的優位(+「形」)」で「自分たち(町田の)の都合」を押し付けられる。

 

 

-レノファに限らず、対峙するのが難しい相手です

 

 

特にレノファは霜田監督の時からそうでしたが「ボールを前から奪いに行く」ことを是としているチーム。

 

 

-めちゃくちゃ相性悪いです

 

 

「黒田ゼルビア」相手に「プレス」は成果を上げられません。

 

今シーズン「黒田ゼルビア」は「ビルドアップ」のミス絡みで失点したこと無いんですよね。

 

ミス絡みで失点する前に蹴っ飛ばしちゃうから。

 

だからレノファは明日「プレス」以外のところに活路を見出さなければならない、とみてます。

 

 

 

 

私、ここまで町田の試合を見ていてずっと不思議に感じてることがあるんですよ。

 

 

-なんで相手は「黒田ゼルビア」対策しないんだろう?

 

 

っていう。

 

 

なんか大体のチームが「黒田ゼルビア」相手に「自分たちの(やりたい)サッカー」で挑んで来て手玉に取られてるんですが、なんでやねん、と。

 

「黒田ゼルビア」相手に「質的優位」を保てるチームなんてJ2では「つよつよエスパルス」くらいしかないんだから、それを受け入れて試合すりゃいいのに、って。

 

Jリーグの美学」に則った「ドレスコード」から外れた次元で向こうは戦ってくるんですから、こっちも外れればええやん、と。

 

つまり

 

 

-(「黒田ゼルビア」に)勝ちに行くな

 

 

です。

 

 

こっちの「勝ちたい」を逆手に取って「間」を崩しに来るんですから、そこに付き合わなきゃいいんですよ。

 

普通全てのチームが試合において「勝利(勝ち点3)」を狙うと思うんですが、こと「黒田ゼルビア」はその思惑をスカすのが本当に上手いんです。

 

ドレスコード」を意識したチーム相手に無類の強さを発揮して来るんです。

 

だから、敢えて

 

 

-「黒田ゼルビア」の「建て前」に乗ってみる

 

 

のはいかがでしょうか?と。

 

 

-「そちらは 0-0 でよろしいのですか?こちらもです(ニッコリ)」

 

 

っていう。

 

 

-「首位様相手に勝ち点1もいただけるなんて、ありがたい限りです」

 

 

この意識で試合したら、「黒田ゼルビア」がどう出るかーーー?

 

私、今年の町田相手に「勝ちに行って、勝てなかったチーム」たくさん見て来たんですよねぇ。

 

だってそういうチームにめっぽう強いんだもん「黒田ゼルビア」。

 

ドレスコード」を逆手に取る「黒田ゼルビア」の思惑を逆手に取る。

 

敢えて「黒田ゼルビア」の「建て前」っていうか、その土俵に乗ってみるチーム、現れてほしいんですよ。

 

 

 

 

私ね。

 

このイカレタ戦法、今のレノファが一番やるにふさわしい、と個人的に思ってるんです。

 

以前書きましたが、今年のレノファは「降格筆頭候補」だった。(すまん、「今も」ではあります)

 

対戦相手からすれば「レノファからは勝ち点3奪取が絶対」「なぜなら他のチームがレノファから確実に勝ち点1以上を取るから」認識になるんですよね。

 

 

この認識が、逆にレノファの強みになり得ます。

 

 

「黒田ゼルビア」は、明日の試合、絶対勝ち点3取りに来ます。

 

「降格筆頭候補のレノファからは勝ち点3絶対」の認識、黒田監督自身は縛られないでしょうが、やってるのは選手、この認識の「呪縛」になんだかんだで縛られ、囚われるのを避けるのはほぼ不可能だと思うんですよね。(町田のhomeで、チーム関係者だけでなく、見る側も「レノファからは勝ち点3が絶対」認識なはずで、それを前提とした雰囲気を当日スタジアムで作ることが予想され、そうなれば嫌でもチームは影響受けるでしょう)

 

 

-勝ち点3を取りに来る、というより、そうせざる得ない

 

 

っていう状況を、レノファは「黒田ゼルビア」に強いることに現時点で成功してます。

 

だからこそ、もう一手。

 

 

-勝ちに行かない

 

 

を打ってみてほしい。

 

 

これまで「黒田ゼルビア」は「勝ちに来た」チームとしか対戦したことがありません。

 

そんな相手に多少の弱点・課題を露呈しつつも、そのほぼ全てをねじ伏せてきました。

 

だから、首位、です。

 

イタチ氏の見解を聞かせていただきましたが、「町田は全貌が見えない」。

 

「勝ちに来た相手」への対策・修正が早く、首位とはいえ、チームの「形」が変化し続けてます。

 

だから「全貌が見えない」し「底が分からない」、「非常に不気味」で「異質」なチームなんですよ。

 

 

「勝ちに来た」チーム相手に徐々にボロが出なくなって来てるんです。

 

そんな「黒田ゼルビア」が今シーズンまだ戦ったことの無い、想定外のチームが「勝ちに来ない」チーム。

 

未経験は、必ずボロが出ます。

 

レノファには「黒田ゼルビア」を刺すために、初体験を味合わせてやってほしいのです。

 

 

選手の「質的優位」でも、チームの「形」でも、レノファは町田に勝っている部分はありません。

 

弱者のレノファが強者の町田相手に「では、どうするか?」の一刺しをブッ刺す姿を当日スタジアムに観に行きますので、見守らせていただきます。

 

「勝利を追求する」ためにレノファの現場は変わったのだと思っていますが、流石に相手と時期が悪すぎです。

 

町田相手に勝ち点3はあまりに難易度が高すぎます。

 

レノファにおける「理想(やりたい)」の終焉が「名塚監督・石原GMの退任」だったはず。

 

現状のレノファの立ち位置と町田の立ち位置を見て、現実的にレノファにとって明日、勝ち点1でも取れたら、それはもう、実質勝ち、なんじゃないでしょうか。

 

 

-「普通にやりゃ普通に負け」という状況をどこまで覆せるか?

 

 

この点、楽しみにしてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんかゼルビア対策も試合前プレビューも概念的なモノになっちゃったので、最後にちょろっと具体的に。

 

「黒田ゼルビア」に弱点が無いわけではありません。

 

 

・2CBに「数的同数」で守らせようとする

 

・バイタルが定期的に空く

 

・「ポジションチェンジ」に弱い

 

 

この3点が、個人的に思う「黒田ゼルビアの弱点」です。

 

守備に特徴のある「黒田ゼルビア」ですが、意外とその守備に穴があるもんです。

 

 

まず、最初の弱点。

 

そりゃ、池田・チャン・グティエレスの内2枚を2CBで起用出来るんですから「数的同数」で守らせることに何の不思議も無いんですが、この状況、意外と事故ります。

 

J2屈指のCBとはいえ、完璧超人なんてこの世に居ないわけで、たま~に事故ってんですよね、町田。

 

岡山戦も、チアゴ・ソロモンの2FWに池田・チャンの2CBをぶつけましたが、池田が事故って失点しました。

 

まぁ、雨だった、っていうのもありますがね。

 

究極のリアリストである黒田監督が何故失点に直結しやすい「CBの数的同数問題」を放置気味なのかは分かりもはん。

 

普通に「質」で勝てる見込みが高いんで「量」で解決しようとしてないだけかもしれません。

 

 

お次、バイタルが定期的に空く、問題。

 

町田の「ブロック」は、ボールがサイドにあれば、もう片方のサイドハーフの選手が内に絞って来る「形」になってますんで非常に固いんですよ。

 

が、町田の「ブロック」は基本「”4-4”ブロック」でして、渡邉監督の言う「箱」ってのがいっぱい出来るんですよね。

 

構造上、町田はダブルボランチで構えるんでその間、かつ、その後ろ、バイタルがどうしても空く。

 

アンカーを置けば話が変わりますがね。

 

後半リード展開になれば 5バック + アンカー を置いたりしますが、基本的には置いてない。

 

だからバイタルは狙い目だったりします。

 

 

そして、最後、「ポジションチェンジ」に弱い点。

 

先述したように、町田の「ブロック」は「”4-4”」なので「箱」がいっぱい出来ます。

 

この町田のDFとMFの間のライン間を「ポジションチェンジ」を繰り返してウロウロされると、捕まえる術が無いんですよね。

 

岡山の「”4-4”ブロック」との対比が個人的に分かりやすいんですが、レノファが岡山と対戦した時、担当ポジションから外れる(ボールを受けに降りる)FW河野相手にCBのバイス・柳はついていきましたが、町田のCBはついていかないんですよね。

 

放置します。

 

ついていって担当エリアがスカスカ(空いてしまう)になるのを嫌ってのことだと思うんですが、その結果、その選手はドフリーになるんですよね。

 

なので、町田の守備の特徴として、「担当エリアから出ないCB、どうしても空くバイタル」が挙げられると思います。

 

 

 

 

これらの弱点を総合すると

 

 

・町田の2CBの「数的同数上等」を攻める

 

・構造上空いてくる、そして担当エリアから出ないCBの存在から「バイタル」を狙う

 

 

が「黒田ゼルビア」相手には有効かな、と。

 

今シーズン、個人的な印象として町田は、山形、磐田、甲府、熊本、大宮に手を焼いたんですが、その理由は上に挙げた弱点を突いたから、なんですよね。

 

 

山形、磐田はボール保有時、SBとサイドハーフの選手をライン間に送り、かつ、適宜ワイド・ハーフスペースを担当する選手を入れ替えてた。

 

ワイドのポジションをそのままSBが駆け上がって取ったり、サイドハーフの選手に取らせておいてハーフスペースをSBが取ったり、ぐちゃぐちゃやってました。

 

ここから「クロス」を上げられる分には町田にとって何の脅威にもならないんですが、サイドで優位を取られて、そこからバイタルに来られると意外と脆いんですよねぇ。

 

 

その点に関しては、甲府が上手かった。

 

 

甲府の場合はトップのウタカがサイドに流れてサイドで有的優位を取って(町田の2CBはウタカについて行きません)、そこからガンガンあり得んほどの技術でバイタルから崩して「フィニッシュ」して、前半ボコられちゃったんですよねぇ。

 

その後、後半に町田が3バックにして降りたりサイドに流れる選手を捕まえて流れを引き戻したんですが、追いつけず、敗戦・・・。

 

 

熊本は町田の「プレス」に唯一「ビルドアップ」で対抗出来てたクラブでクソピンチを招いたりもありましたが「はえ~、さすが~、しゅっご~い」でした。

 

ここも平川を一列落とす「ポジションチェンジ」で「ビルドアップ」時に「”3+2”」を作って中央からサイドへ展開して、バイタルや「クロス」時に2CBに「数的同数」「数的優位」を作ったりして攻略して来たんですよねぇ。

 

 

大宮は試合後半から明確に、ボール保持時左SBに高い位置を取らせ、大宮の2トップを町田の2CBにぶつけ、上がった左SBにギュンっと内側にいれて「数的優位」を作ってシバキに来たんですよ。

 

 

 

 

なので、弱点さえ突けば、勝機が無くも無い、ですが。

 

やはり町田相手に勝ちに行くとミスを突かれたり、前線に人数を掛ける分、町田の理不尽軍団がカウンターブチかまして来たり・・・ね?ホント「黒田ゼルビア」相手に勝つのって難易度高いんスよ。

 

試合前半に何かしらの理由で優位が取れても「黒田ファミリー」ってめちゃ早く修正入れて来るし・・・。

 

岡山戦で池田が事故って先制を許したわけですが、そこから「”4-1-3-2”(”4-3-1-2”)」にして前線に人を掛けて岡山を混乱させて、その対策を打てないうちに同点にしちゃったり、なんか、どないせぇちゅーねんなんですよ。

 

 

だから私は勝ちに行かない、を推す。

 

町田相手に勝てたのって甲府と秋田なんですが、秋田戦は割と特殊だったんで置いといて、甲府は先制して前半は町田をボコって、後半ボコり返されかけたんですが、そこから去年の天皇杯決勝で見せた(人結構変わってますが)「”5-4”ブロック」で耐えきったんですよね。

 

実は、今シーズンの町田ってまだ「試合開始直後からカチカチに引いた”5-4”ブロック」を敷く相手と戦ったこと無いんですよ。

 

なので町田の「絶対勝ち点3取る」の意気込みをスカせるとしたら「勝ちに行かない」「引きこもる」が正解で、そうしたらそれは「黒田ゼルビア」の未体験なのでぼろを出させることが出来るんじゃないかなぁ~、と。

 

そこまでやっても「互角以下」なんですけどね。

 

普通に「黒田ファミリー」なら「ブチ切れパワープレー」とかやって来そうで・・・いや、マジで、レノファって明日どないすればいいのん?っていう。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、サッカーは「何が起こるか分からん」スポーツ。

 

ゴール裏観戦で負け無しの会長がそのゴール裏に参戦するようですし(ビジター席、ってゴール裏でしたっけ?間違えてたらごめんなさい)、勝利の女神が会長を見つけてくれることを期待、です。

 

 

 

 

クッソ長い記事申し訳ない。

 

こんだけ書いても書ききれてないほどまだ「黒田ゼルビア」ひいては「FC町田ゼルビア」への所感が残ってます。

 

その辺りは未来の私が書くこととして、今回はこの辺で終わります。

 

 

 

 

お腹ペコペコなんで読み直しせずもう投稿しちゃいます。

 

おかしな部分が多かったらごめんなソーリー。

 

ほんじゃ、また今度~~~。