レノファと町田の「”4-2-4”プレス」の違い。

お久しぶりデス。

 

開幕前にワーワー騒いでレノファを裏切り、現在は町田に寝返った、通称【なんでも氏】こと私ダヨ☆

 

 

 

 

いや、ね。

 

とは言っても一応開幕からここまでレノファの試合は全試合チェックさせてもろうてたんですわ。

 

ほんで。

 

第4節にして我が心のクラブ町田と、私にとって昔の女なレノファが「プレス」の際「”4-2-4”」で「プレス」してましてね。

 

しかも、やってることは同じ「”4-2-4”プレス」でありながらその中身は若干違ってたもんですから

 

 

-うわっ、おもろっ!

 

-書かなきゃ!(でないと忘れる)

 

 

っていう使命感にも似た私のモチベーションに火が灯りましたんで、想定してた期間よりだいぶ早いですが、一時的に復帰します。

 

 

結論としては「町田上げ、レノファ下げ」な内容になってイクんでお気をつけプリーズ。

 

 

ほんじゃ、一応すべき前置きはしたんで、シコッてこ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、私は開幕から現在の第4節まで町田とレノファの全試合をチェックしてるんですが、町田は第2節群馬戦の後半から明確に、レノファは第4節の熊本戦から「”4-2-4”プレス」をお披露目して来ました。

 

で、町田は第4節の水戸戦でも「”4-2-4”プレス」をしてましてね。

 

冒頭書きましたが、第4節にして私が毎試合チェックしてる両チームの「プレス」の形が被ったんですよ。

 

町田もレノファも第4節で「”4-2-4”プレス」をやったわけですが、見た印象として「町田は堅い、レノファは甘い」でして。

 

これは「レノファを貶めてぇ・・・」っていう謎の感情から(←そんなもん特に無いですが)結論ありきで書いてるわけではなく、なるべくフラットに両チームの「”4-2-4”プレス」を見比べて普通にそう感じたんですよ。

 

「町田は堅い、レノファは甘い」という印象の両チームの「”4-2-4”プレス」ですが、個人的にそう感じた要因は「細かいところの構造(志向)の違い」にあるかな、と思ってます。

 

 

そんなわけで、両チームの「”4-2-4”プレス」における「細かいところ構造(志向)の違い」を忘れないうちにまとめときます。

 

 

 

 

個人的に、町田もレノファも「前からボールを奪いに行きてぇ」なチームだと思ってるんですよ。

 

ただ、あくまで試合を見ている限りの印象ではありますが、「前でボールを奪う」ための「プレス」の際の「意識」が両チームで決定的に違う、と感じてます。

 

レノファは「ボール(ボールホルダー)」への意識が高いのに対して、町田は「ハメる」ことへの意識が高いな、と。

 

 

例えるなら、「11人で魚を槍で獲って来い」というシチュエーションだったとして、レノファは一人一人が海や川にいる魚目掛けて槍をむやみやたらにブッ刺したりブン投げたりしてるイメージで、町田は役割分担で「ポイントまで魚を追い込む人」「ポイントで魚を仕留める人」に分け、魚を追い込んだら「せーの」で槍を刺したり投げたりしてるイメージです。

 

 

レノファは獲物(ボール)に向かってゴーゴーな「突撃型プレス」で、町田は獲物(ボール)をポイントまで追い込んで捕らえる「追い込み型プレス」って感じでしょうか。

 

なんか例えが多くなって逆に分かりにくくなってたらさーせん。

 

両チームとも「前からボールを奪いに行きてぇ」という志であり、そのための「プレス」の形が「”4-2-4”プレス」と同じものでありながらも、「意識の違い」から構造が若干異なる、ってのは面白い現象だな、と。

 

 

でね。

 

 

「”4-2-4”プレス」ってそもそも何の為にやるか?って言ったら

 

 

-「”4-4-2”」の「”2”の脇」を使わせない為

 

 

だと私は思ってましてね。

 

 

これ、ネット界隈に生息しているサッカーに詳しい変態さん達(誉め言葉)とか、見る人によって意見分けるかもですが、私は「”4-2-4”プレス」の本質はここだと思ってるんですよ。

 

全てのチームの試合を見てるわけではないので断言は出来ませんが、守備陣形が「”4-4-2”」のチームは相手の「ビルドアップ」に対して「”2”」がボランチを抑えようとするので「”2”の脇」が弱点になります。

 

レノファのような摩訶不思議な「ビルドアップ」をするチームもありますので一概には言えませんが、普通「”4-4-2”」で守備をしてくるチームに対しては後ろを「”3”」にして「”2”の脇」から前進を試みる、ってのはよく見る光景です。

 

だからこそ(チームの戦い方にもよりますが)「”4-4-2”」で守備するチームは、このシステムの構造上どうしても生まれてしまう「”2”の脇」という明確な弱点のケアが必要になって来る、と。

 

 

-そこで生まれたのが「”4-2-4”」なのでは?

 

 

っていう。

 

 

相手が後ろを「”3”」にするなりしてこちらの「”2”の脇」を進もうとするなら、そのコースはサイドハーフ(ウイング)の選手に切らせる。

 

だから必然的にサイドハーフ(ウイング)の選手は高い位置取りになって、見え方として「”4-2-4”」になる、と。

 

 

この守り方(「プレス」)の肝は「サイドハーフ(ウイング)の選手のインテリジェンス」だと思ってまして。

 

元日本代表の乾がクソ上手かった記憶がありますが、相手の「”2”の脇」を進んでくる選手のドリブルコースを切りつつ、その進んでくる選手から見て近い方のサイドの選手(相手のSBや状況によりWB)にパスを出された時にすぐにプレスを掛けられる、そんなポジショニングを要求されるんで中々に大変な役割。

 

いわゆる「中間ポジション」(相手ボールホルダーがAパターン・Bパターンのどちらで来ても対応出来る)が取れるか否かが重要になって来るよね、っていう。

 

レノファで言うと、変な指示出されてない時の高井さんが上手かったやつです。

 

 

で、町田もレノファも第4節で「”4-2-4”プレス」をやったんですが、その際の「前線の”4”」の役割が違ってたよ、と。

 

 

特にサイドハーフ(ウイング)の選手の役割が明確に違ってたんですよね。

 

 

町田の「前線の”4”」は左から↓

 

平河・デューク(エリキ)・エリキ(デューク)・高橋

 

 

レノファは↓

 

小林・皆川(五十嵐)・五十嵐(皆川)・田中

 

 

という構成。

 

 

町田の場合は後ろを「”3”」にしてデューク・エリキの「”2”の脇」を進もうとしてくる相手ボールホルダーに対してサイドハーフ(ウイング)の平河や高橋が牽制する。

 

決して強引に「突撃」を選択しない。

 

町田は「”2”の脇」を進んで来るボールホルダーに対してはサイドハーフ(ウイング)がそのドリブルを牽制して、デューク・エリキを鬼の運動量でぶつける。

 

例えば水戸から見て右サイドの「”2の脇”」を攻略しようとすると、平河がその動きを牽制してデュークのプレスを待ちます。

 

基本的に町田は前線のデューク・エリキが相手のボランチを抑える位置に立ってるんで、相手がその「”2”の脇」を進もうとしてくると、そのボールホルダーに対してデュークが出たならばエリキがスライドしてボランチを抑えるんですよね。

 

で、相手がボールを戻したらやり直し(セットし直し)、強引にサイドに渡したら平河突撃、デュークがパスを出した選手を抑える、エリキはボランチ抑える、と「サイド圧縮」発動!になる、っていう。

 

黒田新体制、新加入選手だらけ、といった条件下で、まだ開幕からたった4試合でありながらこれほど美しいとすら感じる「プレス」を披露してくれるわけですから

 

 

-た”の”し”い”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”

 

 

って毎試合シコり散らかしてますよ。

 

部屋中ティッシュだらけだしイカ臭いわ。

 

マジで町田に寝返ってよかっt・・・ケヘンケヘン♡

 

 

 

 

レノファの場合は、前線の皆川・五十嵐の「”2の脇”」を進んで来る熊本のボールホルダー(熊本の左右CB)に対してサイドハーフ(ウイング)が「突撃」するんですよね。

 

それも相手のサイド(熊本の場合なのでWB、あるいはシャドー?の選手)へのパスコースを切りながら、ってわけでもなく中へのパスコースを切りながら出て行くので普通にストレス無く相手のサイドの選手がドフリーでボールを受けられる。

 

で、そのドフリーでパスを受けた選手へは何故かボランチの選手が「突撃」しに行くので中央スッカスカ。

 

そのスッカスカの中央に対して今度はレノファのCBが「突撃」しにいくので次は裏がスッカスカ。

 

熊本戦での1失点目ってこのスッカスカを突かれまくってのものじゃなかったかしら?

 

 

まぁ、何度も見返した試合、ってわけじゃ無いので間違えてたらすまん。

 

 

レノファの「”4-2-4”プレス」って「ボール」への意識が高すぎて穴が生まれやすいんですよね。

 

必ずドフリーの選手が生まれちゃうんですよ。

 

「パスコースを抑える」という意識が無く「突撃」の連発なので非常にリスキーなやり方だな、と。

 

町田の「”4-2-4”プレス」で高負荷が掛かるのが「前線の”4”」。特にデューク・エリキなんですが(ボランチやSBも連動するんでキツイにはキツイでしょうが)、レノファの「突撃型プレス」は全てのポジションの選手に満遍なく高負荷が掛かるな~、とも見てて思いました。

 

 

後、「パスコースを抑える」で言うと、レノファの皆川・五十嵐がデューク・エリキとは違いボールホルダーのパスコースを抑えるためのスライド、ってのがほぼ無い。

 

多分五十嵐に「ボランチ抑えといて」を指示してるからだと思いますが、熊本がディフェンスラインでボールを回して、例えば熊本から見て左から右のCBにボールが渡った際、左CBに「突撃」してた皆川が左サイド(←熊本から見て)で置いてけぼりになるんですよね。

 

五十嵐とボランチを抑える役割を都度入れ替えて、みたいなスライドが定期的には見受けられないので、根本的に「”2”の脇」のケアが甘いなぁ、っていう。

 

 

 

 

で、じゃあ、今後レノファが「”4-2-4”プレス」の精度なりが上がって行くか?と言うと、期待出来ないんですよね。

 

 

試合後名塚監督が↓

 

 

「熊本さんを相手に用意してきたプレッシャーなどの部分では、」

 

 

っていうコメントをしてて、第4節で熊本相手にお披露目したレノファの「”4-2-4”プレス」が名塚体制初!というモノだったかと言うと、そんなことは無いと思うんですよね。

 

古くは霜田体制の頃からずっとこの「突撃型プレス」だったでしょ?っていう。

 

高井さんや沼田(駿也)がウイングやってた時から「中を閉める、外に出たら突撃」っていう構造は変わって無かったんですから。

 

 

だからもうレノファは名塚さんが監督である限り穴を作りながらの「突撃型プレス」をブレずにやり続けていくと思うんですよ。

 

 

まぁ、それはそれでありなんじゃないでしょうかね。

 

 

構造上穴が出来続けるシステムで「トップ6」からの「J1昇格」が果たせるのかは分かりませんが、名塚レノファにとって解決すべきは構造上の欠陥を取り除くことでは無く、欠陥がありながらも突き進むこと。具体的には点を決めること。解決すべきは決定力。

 

 

「熊本さんを相手に用意してきたプレッシャーなどの部分では、チャンスも作れていましたし、選手も前向きにやってくれていました。」

 

「いつも言っていることですが、あとは決めるところを決められるかどうか。」

 

「取れるチャンスもありましたので、そこで取れるかどうかで、ゲーム展開は変わってきますので、そういう部分も含めてトレーニングしたいと思います。」

 

 

第4節熊本戦では 1-3 で敗れてしまいましたが、決定機自体は多く作れてたんですよね。

 

構造上穴が生まれやすいシステムでありながらも、たらればですが、レノファがこの試合で迎えた決定機をモノに出来てれば結果はまた変わってたんじゃないかな~、とも思えるっちゃー思えなくもない。

 

 

が、正直この試合のレノファの2、3失点目って「相手に押し込まれてる時に押し返す術が無い」っていう渡邉監督体制下を除いた数年前からの課題を熊本に突き付けられた格好に見えまして、しかもその課題に対して未だに(マジで何年間同じ課題を抱えてんだ、って話ですよ)解決策を見出せてない様でしたのであんまり明るい未来をレノファからは感じないです。

 

数年前からずっと塾長が定義した「レノファのサッカー」をやり続けてますが、いい加減見直した方が良い時期に差し掛かってるんじゃないでしょうかね。

 

石原GMいわく今シーズンは「過去最強のメンツ(あれ?この表現でしたったけ?)」らしいんですけども、そのメンツで「レノファのサッカー」をやって結果が出なかったらもう諦めていいんじゃないの?って。

 

 

良くも悪くも今年の結果が「レノファのサッカー」を継続するか止めるかの良い判断(決断)材料になりそうですね。

 

 

だって「過去最強(最高?)のメンツ」なんでしょ?

 

今年の開幕戦から(開幕戦は雨だったんでノーカンでいい気がしますが)去年と全く同じことをやって、全く同じ課題が出て来て全く同じ理由で苦しんでるんですから。

 

今年の「過去最強メンバー」がやって結果が出ないようなら「レノファのサッカー」を見直して当然だと思うんですが、どうなるでしょうね。

 

 

個人的には結果を出せていない現場を構成した強化部長を変える、ってのが一番早いと思いますが、小山会長は現場(チーム)に口を出してないようですし、選手時代にGMだった人を渡部社長が切れるわけない、と思ってますんで「クラブは面白い、チームはクソ」は継続し続けていく気がしてます。

 

まぁ、退路は無い、なレノファですが、現場が結果さえ出してくれたら話は変わると思いますんで、今年「トップ6」入れたらいいですねぇ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

と、何も変わらないレノファが、今年、良くも悪くも「過去最強メンバー」のせいで岐路に立たされたとは思いつつも、結局「継続!」しか選べないような体制ですので、現場陣には何とか結果を出してもらうしかない、っていうたいして面白くも無い、ワクワクもしない見守り方を個人的に続けて行こうと思います。

 

 

最後に。

 

 

名塚レノファは今年「トップ6」を目標にしてますよね?

 

具体的に「どのように?」というのはサッパリ分からんのですけど、まぁ、目標はクラブ史上未だ到達し得ていない「トップ6」。

 

スゲー大体ですけど例年「トップ6」入りしてくるチームの「年間失点数」は「30~50」くらいなんですよね。

 

あえてその観点で言うと、熊本戦の2失点目となるMDのクリアミスはいただけないな、と。

 

もちろんそのミスに到るまでの過程を無視していいわけではありませんが、あんなクソドフリーでクソしょーも無いクリアミスをするってのは個人的に擁護出来ないです。

 

熱いの寒いの痛いの痒いの、チームの戦い方上穴が出来まくって押し込まれる展開が増えるだの、その押し込んできた相手押し込み返す術が無いだの、色々擁護出来る点はあるんですが、「トップ6」を目指すなら、っていう観点で言うなら、あってはならない、無くしていかなければならないミスだったかな、と。

 

なので個人的にはあのMDのミスを擁護する気は全くありません。

 

 

-なにやってんねん!

 

 

です。

 

 

が、擁護しないからこそ

 

 

-次頑張って!

 

 

な応援の気持ちが沸いてます。

 

 

「安い失点」は「高い授業料」ってことで、今年レノファが「トップ6」入りを果たすためにMDには前を向いて頑張ってほしいです。

 

 

 

 

私は現在レノファから町田に寝返って両チームの「上位進出」を目指した戦いを見守ってるんですが、町田を見てると「上位進出」に向けて「穴は塞ぐ」「出来の良いところはさらに強化していく」っていうチーム作りを体感できるんですよね。

 

「J1昇格」に向けて「失点数を減らす」。このために町田は「無失点への意欲」がスタッフ、選手共にとんでもなく高いです。(町田に弱点が無いわけではないです。後日気が向いてモチベーション高かったら記事にしたいです)

 

それを実現するための方法も模索しつつ試合をこなしてるので、マジで見てて無駄が無い。

 

1試合も無駄が無い。

 

 

対してレノファは?って言うと私にはレノファの「上位進出」の為のチーム作りが「雰囲気が良い」のみに見える。

 

戦い方がビックリするくらい去年と何も変わってないもんですから。

 

ここまでたった4試合ですが、「あ、それ、去年見た」ばかりです。

 

で、「だから上手くいかないよね」ってなる。

 

22年シーズン後はW杯もあって長~いオフシーズンだっただけに23年に向けて何かしらブラッシュアップして来るもんだとやや期待させてもらってたんですが特にNANIMONAI。

 

 

今のところ町田の良いところはたくさん見付けれるんですが、レノファには見出せない。

 

 

個人的な予想で言えば近い将来結果を出しそうなのは町田で、レノファは苦しむ、なんですが、この予想がどうなるのか、見届けていきたいです。

 

 

 

 

改めて申し上げますが、「町田上げ、レノファ下げ」な記事を書いてごめんなソーリー。

 

なんかクラブが、じゃなくてチームが、でレノファの楽しめるポイントにお気付きの方いらっしゃいましたら教えてプリーズ。

 

これからもクロスバー氏のブログをストーキングしつつ、個人的に見出せたらいいな、なんて思ってます。

 

 

ほんじゃ。

 

また、いずれ。