【開幕戦 home ロアッソ熊本戦】今まで見てきた中で一番ワクワクした開幕戦でしたよ。

いや、開幕戦フォーメーション ”4-1-2-3” やないかい!

 

あれだけ開幕前に色々フォーメーション予想したのにまた外してしまいましたわ。

 

ホント私の予想当たらんね~・・・。

 

 

生駒はCBだし、真鍋が右SBやってたし、沼田はウイングだったし、なんならベンチにDF登録の選手が一人もいなかったし「名塚、やってんな~」ってめっちゃ笑いましたよ。

 

確かに選手名鑑で真鍋のコメントのところに「練習試合ではSBにも挑戦している。」って書いてありましたけど、そんなん気分転換的な配置換えやと思うじゃないですかぁ。

 

トップチーム選手数人にコロナの陽性判定が出ちゃったのもあると思いますけど、「開幕右SB・真鍋」は予想出来んて・・・。

 

(沼田は元々サイドハーフやってて、そこでパッとせずFWにコンバードされて覚醒したらしいので「レノファではウイング起用や!」予想は出来たのかもしれん・・・。)

 

多分この試合のレノファの配置を含めたスタメンを予想できた人って世界中探したっていないんじゃないでしょうか。

 

 

はい、自分への慰めおしまい。

 

 

これ以降は試合を振り返っていきたいと思います。

 

とはいってもこの試合、ピッチで何が起きてたのかについてあんまり覚えてないんですよねぇ。

 

ただ、見ていて「これ、ホントにレノファ?」って良い意味で感じるくらいワクワクした楽しい試合でしたので覚えてる範囲で何故そう感じたかの感想をば書いていこうと思います。

 

 

 

 

まず、対戦相手の熊本はJ3王者であり石川の元勤務先のチーム。

 

熊本について詳しくないんですけど、石川がお務めしてた時ってフォーメーションが ”4-1-2-3” で結構攻撃的なチームだったはずなんですよね。

 

それが去年J3最少失点の20を記録するほどの堅守のチームに生まれ変わって昇格してきた、と。

 

ナニコレ。

 

イケイケギャルの化粧落としたら清楚系のお嬢様顔だった、的な?(意味不)

 

どんなチームなのか見てないんで全く分かりませんけど、まぁ、残した成績的に「堅いチーム」ですよ、って認識で間違いないはず。

 

 

そんな先入観で開幕戦を見てたわけですが、どういう守備のやり方をしていたのか記憶が怪しいんですが、「自陣に引きこもってバス並べる」みたいなオールド守備ではなく、しっかり前からハメ殺しに来てた印象です。

 

逆に攻撃の時にレノファに対してどういう意図をもって攻略しに来たのか、はは、これが全く思い出せぬ。

 

「一回この試合見直してから出直してこい」って話ですよね。すんません。もう止まれないんや。

 

 

ってことで対戦相手の熊本の話はこれでおしまい。

 

 

次にレノファ。

 

 

いやー、名塚さんどうしたん?

 

去年の惨状が嘘のようにチームに「狙い」をもたらしてますやん。

 

これ

 

 

a 「名塚監督覚醒パターン(爪隠してたパターン含め)」

 

b 「山本ヘッドコーチ優秀パターン」

 

c 「契約更新者増やしたら選手達が勝手に狙いを持ち始めたパターン」

 

 

どれなんやろうか。

 

個人的には元々名塚監督は「スタッフで話し合って責任は自分が持つ」発言をされてたので、「優秀なヘッドコーチの進言をちゃんと聞いて実行してるパターン」だと睨んでます。

 

だって、ですよ。

 

”4-1-2-3” と言えばレノファでは塾長の代名詞で、個人的にこの形にトラウマを感じてたんですが、たった一試合でこのトラウマがほぼ消えかかってますもん。

 

塾長時代は「後ろから崩してぇ」って意識だけが先行して「で、どこを攻略するの?」っていう目的がさっぱり分からなかったし、たぶんなかったんですよね。

 

この現象を人は「手段が目的化する」って言うんやな~、って。

 

後ろでボール握れどなーんも起きない日々でしたからね。

 

 

それが今やどうでしょう。

 

 

この試合のレノファの「狙い」を全て把握できてはいませんが、いくつかはしっかり伝わりましたよ。

 

まず単純に驚いたのが橋本の使い方。

個人的に橋本には左のワイドの高い位置でプレーさせるのかな、と思ってたんですが、その位置にはウイングの沼田を置いてましたね。

で、橋本はちょい低い位置でゲームメイクに徹していた印象です。

熊本の3バックに対しCBとWBの間をレノファは狙っているように見え、幅を取ってる沼田がそのスペースを狙うこともあれば、インサイドハーフの田中渉が狙うシーンも多かったように思います。

で、そこにパスを通すのがアンカーの佐藤謙介であったり橋本だったなぁ、と。

この狙いは左サイドだけでなく右でも同じだったように感じました。

まぁ、右SBは真鍋なので左と全く同じようにやってたわけではない印象ですが。

 

 

後、去年から名塚監督が言い続け、ようやく形になったのが「クロス」。

 

 

去年までのレノファはサイドを攻略してもその時にはもう中央に人がおらず、いったい何がしたいのか分かりませんでしたし、クロスを上げられるタイミングでも後ろに下げてしまったり、テンポも悪けりゃ見ててイライラする攻撃を繰り返してましたが、この試合ではいちいちコネコネせずポンポンクロスを上げてました。

 

「もっとクロスを」「中央に人を集める」と言い続けた指揮官が、開幕戦でチームの課題にある程度答えをもたらしたのは素直にすごいな、と。

 

それでいうと、左からのクロスに関しては右SBの真鍋が突撃してきたり「中々クロスが上がらない問題」と「クロス上げても中央にいる選手の人選が怖くないよね問題」に対して同時に答えを掲示したわけですから素晴らしいの一言です。

 

 

後は時間帯で攻め手が変わっていったような気がしますが思い出せぬ。

 

 

結果こそ 1-1 の引き分けとなりましたが、大槻、吉岡、真鍋が迎えた決定機を決め切れていれば勝っていてもおかしくない内容だったのではないでしょうか。

 

まだまだ細部にクオリティが足りない部分は見ていて感じましたが「今年の我々はこうしたいんや!」というのが随所に表れてましたし、ベースとなるであろう部分も、これから積み上げられるであろう部分も含めて今後非常に期待感の持てるゲームでした。

 

 

沼田はおそらくドリブラーではないんでしょうが、せっかくウイングで、しかも何度か1対1の局面を迎えてましたので、別にミスっても構わんのでもっと仕掛ける姿勢が見たかったなぁ。

本来はボールを持つタイプではなく相手の背後を取って抜き去る前田大然、レノファで言うとラインブレイクを狙う時の高井さんタイプなんでしょうけどね。

せっかく足早いんだし、相手の後ろに広大なスペースがあるならユー、イッチャイナヨ、って思っちゃうんですよ。

まぁ、橋本も浮田も梅木も起用されて3試合くらいまではパッとしなかった印象なのでまだまだこれからですね。

楽しみです。

 

橋本は今節ではご自慢の仕掛けがあまり見られませんでしたが、レノファが攻撃の形を変えた時、例えば左ウイングを高木にしたりして内に絞らせた場合などでまた活躍の質が変わるでしょう。

仕掛けがすげぇのはもう分ってますからね。

試合や時間帯によってドリブラー・橋本、ゲームメイカー・橋本の二刀流起用が今後もっとハマってくるともう手が付けられなくなるでしょう。

選手名鑑に「夢はアーセナルでプレー」と書いてあったので、ライバルは日本代表の長友や中山ではなくティアニーだと勝手に思ってます。

 

田中渉と池上のインサイドハーフ組は起用が最もハマっていた印象です。

二人ともエグいミドル持ちですし、いわゆるハーフスペース、ウイングが張って明けたスペースへのランニング意識も高かったように感じました。

この二人がよりCBからのパスコースを作ってくれるようになったり、多少捕まえられてもボールを失わない剥がしや逃げ方が出来るようになると、より凄まじいチームになるでしょうね。

道のりは長く遠いでしょうが、志は感じるので頑張ってほしいですね。

攻守の切り替えがより早くなったら絶頂モンですわ。

 

まさかの右SB起用の真鍋も伸びしろしかないですね。

対人に強いですし、なんなら左サイドの深い位置を攻略されてる時にしきりに首を振って侵入選手を確認してましたから進化が止まらないバケモノですよ。

「左からのクロスに真鍋」は相手からしたら絶対迷惑極まりないでしょう。

流石にクロスの質はお察しください、でしたが、もう一度言います。

伸びしろですねぇ。

 

ヒーローにも戦犯にもなりかけた右CB生駒。

ボールをロストしまくるその姿にかつての楠本の姿を重ねた方も多いではないでしょうか。

まぁ、つまりレノファにCBからのパスコースが無いってことですよ。

そのへん含めてまんま楠本ですがな。

楠本パイセンもパスコース無くて四苦八苦してましたからね。

最終的にはいよいよとなったら自力でプレス剥がすようになりましたからね、彼。

渡邉監督の下ではパスコースの多さを謳歌してた楠本パイセンですが、名塚監督からはまた苦戦するようになったわけで、監督・ヘッドコーチといったスタッフ陣は生駒にパスコースを提供出来ますかね。

志高くある程度はやらかしてもそのままのやり方で起用するでしょうが、「やべぇ、降格危機や」ってなったらシンプルに前線放り込みを選択するようになりそう。

そうなる前に生駒にパスコースを提供できるようにしたいところ。ですかね。

 

 

 

 

各個人の課題克服や成長、またチームとしてまだまだ攻守にバリエーションが持てそうな点が今後に期待が出来る大きな要因ですね。

 

あと、何気に名塚監督の交代タイミングや人選に納得がいく部分が多かったのも好印象な理由です。

 

まぁ、正直この試合は雪が舞ってたので相当寒かったらしいじゃないですか。

現場の判断とか見てて分からないものなんですが、それでも今節の交代は素晴らしかったなぁ、と感じました。

田中渉はもうちょっと見たかったですが、これはほんと現場の人間にしか分からんコンディション面の話でしょうから何とも言えないです。

池上に無理させず島屋をインサイドハーフで起用したのも心憎いな、と。

そういうの、好きです。

この天候ですから途中交代で投入された選手たちは色々難しい状態であったと思いますが、それぞれある程度のアピールに成功していたんじゃないかなと思います。

山瀬の体が全然動かなかったのは多分寒さのせいや

次、次。

インサイドハーフでの起用が想定されてるなら23年連続ゴールも達成してくれるでしょう。

 

 

次節は再びホームで相手は秋田。

クソ寒い中4300人ほどのサポーターがスタジアムに集まってくれた開幕戦。

今年のレノファに期待感を感じた人は多かったはず。

おそらく同等以上のサポーターがスタジアムに足を運んでくれることでしょう。

相手はJ2屈指の球際に命を懸けてるファイター集団です。

サポーターは声は出せませんが全力で応援、サポートしてくれるでしょう。

秋田ほどの相手にどれだけ今年のレノファがやれるのか、非常に楽しみです。

 

両チームケガ人が出ませんように・・・。