【第14節 home 町田ゼルビアFC戦】 最下位のチーム

【結果】


0-2


【得点者】


レノファ

なし


ゼルビア

14. 小田

51. 平戸




いやー、負けた負けた。

愛媛と群馬が裏切って勝ちやがったのでこれで最下位ですわ。

町田は今シーズン10得点14失点と、なーんか群馬に似たような課題を抱えてましてね。

前節の町田とジュビロの試合を見たんですけど、基本的には守備はブロック作って、ビルドアップは放棄して前線への放り込み、という戦術を取ってたんですよ。

この戦術を取ったのは相手がジュビロだったからなのかは分かりませんが、前プレスも無いし質もよくなかった。

なのでレノファの弱点である前プレスを嵌められることも無いし、ロングボールを放り込まれる分にはウチのディフェンス陣なら跳ね返せるので、まー、負けることはないやろ、って思ってたんですけどね。

群馬同様、負けることはないやろ、からの負け。

本当に弱くなりましたね。レノファ。

なーんでこんなに弱くなったのか、個人的に考えましたので、いくつかのポイントに分けて書いていきます。




1. 【そもそもレノファのサッカーってなんだっけ?】

2. 【レノファで遊ぶな、割りきれ】

3. 【縦に遅い】

4. 【ビルドアップは諦めろ】

5. 【ヘニキを解き放て】

6. 【次の5連戦に向けて】





1. 【そもそもレノファのサッカーってなんだっけ?】


サッカーは絶えず攻守が入れ代わる流れのスポーツです。

かつ、その特徴として

「得点が入りにくい」

「失点しにくい」

という事が言えると思います。

で、どのチームも勝ちたいわけですから、この特徴を踏まえた上での戦術を用意します。

(戦術ないチームより戦術あるチームの方が勝つ確率高いですから)


サッカーの戦術って一概にまとめるのが難しいんですが、

a. 【ハイプレス・ショートパス型】

b. 【リトリート・ショートパス型】

c. 【ハイプレス・ロングボール型】

d. 【リトリート・ロングボール型】

やや強引ですが、攻守に大雑把に分類すると大体こんな感じに分けられるかなと思います。

これらの型を、チームの選手構成に合わせたり、相手に合わせたり、試合の流れで変えたりしながら試合をしてます。

では、レノファは現在どの型で試合をしてるかですが、

a. 「ハイプレス・ショートパス型」

のサッカーをしてるんですよね。

これが、まー、今のレノファに合わない。

今シーズン前のレノファの補強は

・イウリ (ターゲット、強い、早い、足元上手い)

・小松 (ターゲット、実は強くなく賢い選手だった)

・梅木 (ターゲット、強い)

浮田 (筋肉、左足の精度は高い、飛び込み上手い)

・森 (右ワイドのドリブラー)

・ヘニキ (セカンドボール回収の鬼)

・高 (ボールを奪うプレスが上手い)

・武岡 (対人に強い、縦につけるパスもよくやる)

・菊地 (対人に強い、足元もそれなりに上手い)

・サンドロ (対人に強い)

と、全員分は書いてないですけど、主要メンバーはこんな感じです。

明らかにショートパスに特化したメンバーではないんですよね。

河野、伊東、国本など、若手に関しては足元の上手い選手を昇格させたり獲得してるので、今後5年でどうなるかは分かりませんが、今年に関しては決してショートパスで崩していけるメンバーではないんです。


魅惑のパスサッカーでレノファ旋風を巻き起こした2016年のメンバーとは明らかに質が違うんですよ。

あのときは、三幸、庄司、小塚、福満、島屋、鳥養などの足元の技術に秀でた選手たちがいたのでショートパスでやれてたんです。

(逆にこのメンバーでロングボール型のサッカーをしたら結果は出なかったでしょう)

シーズン前の補強を考えても、今シーズンは

c. 「ハイプレス・ロングボール型」

でサッカーをすべきです。




2. 【レノファで遊ぶな、割りきれ】


霜田監督の今までのコメントを見返すに、監督の理想は

a. 「ハイプレス・ショートパス型」

のチームを作る(育てる)ことなんですよね。

この型さえ作れてしまえば、結果は着いてくる、と。

ただ、(2018年は見てないので分かりませんが)昨年からずっと作れてないわけです。

これはクラブの戦略(編成、霜田監督のサッカーを体現できる選手を連れてこない)の問題なのか。

それとも戦略に対して結果を出せない霜田監督の戦術(采配、与えられた戦力で闘えない)の問題なのか。


そもそも霜田レノファのコンセプトですが、

「ポジショナルプレーで攻撃、ストーミングで守備」

「矢印を前へ」

なんてコメントをしてますが、要は

「相手陣地内でプレーし続ける」

ってことだと思うんですよ。

それに対してクラブは相手を相手陣地に押し込められるフィジカルや走力のある選手たちを連れてきてるんです。

ですが、その選手たちに合った戦術を霜田監督は取れないんですよね。

a. 「ハイプレス・ショートパス型」のサッカーをすることこそ勝利への近道であり、選手の成長に繋がると頑なに信じてるし、やっちゃう。

だから結果が出ないし、選手が戦ってるようにも見えない。

(選手は頑張ってると思いますが、出来ないことをやろうとしてるから上手く戦えてない)

見ててクソつまらんし、結果も出ないという地獄のような光景の原因は、選手に合わせた戦術を取らず、霜田監督が頑固だからなだけなんですよね。

自身が信じるサッカーをやりたいなら自分でクラブを立ち上げてやれってことです。

クラブからレノファを任された以上、結果を出すために理想と現実くらい割りきれよってことでもあります。

(霜田監督が頑固だから悪い、とは言いたくないんですけどね。霜田監督は良くも悪くも理想も戦術も曲げません。これはある意味良さです。なので、こういうレノファの選手に合わせた戦術を取れない監督と契約延長したクラブが悪いと言えるかなー、と思いますが、、、)




【縦に遅い】


レノファの現メンバーではショートパスで相手を崩せません。

そりゃそうで、そういうテクニックに特徴がある選手は居ないし、(即戦力として)獲ってません。

ショートパスを繋いで相手陣地に侵入し、崩して、得点、このパターンは無理なんですよ。

ロングパスで前方に蹴り込んで、そこからハイプレスを掛けてショートカウンターをし続けるサッカーの方が合ってます。

ある意味、ハリルホジッチ式のサッカーが理想なんです。

ザッケローニではなくハリルホジッチ

悠長に後ろで回してる場合ではありません。

出来ないんですから。

さっさと相手陣地にボールを蹴って、押し込み続けることによって失点のリスクを減らし、相手陣地内でプレーし続けることによって得点する形を取らないと勝てないんですよ。

得点するために合理的なシステムとは言えないかもしれませんけど、失点さえしなければ引き分けでも勝ち点は1取れるんです。

長いリーグ戦において上位争いするためには、なにより「負けない」ことが大事なんです。

現状のレノファの選手構成で考えればこういうサッカーでないと上には行けません。

そういう意味では、今はあまりにも「縦に遅い」です。





【ビルドアップは諦めろ】


今シーズンやたらビルドアップにこだわるせいで「縦に遅い」んですよね。

現メンバーでビルドアップは出来ないんです。

前方に広大なスペースがあるにも関わらずドリブルで運ばない。

パスがずれる。

前プレスが来なくても、ショートパスでしかボールを繋げない。

(前線で裏抜けしてる小松や浮田にロングパスが出来ない)

なので、後ろでボールを持つメリットが無いんですよ。

ビルドアップは休むために行う面もあります。

「捨てろ」ではなく「諦めろ」です。

下手にショートパスを繋ごうとして失敗してカウンターを喰らうのは言語道断です。

休む以外の目的でボールを回すのは諦めましょう。

数年後には出来ようになるかもしれませんが、今は割りきりましょう。

出来るメンバーが揃ってからでいいんです。

出来ないメンバーにやらせようとして勝ち点を落としていいわけがありません。

ユースの試合ではなく、プロの試合なんですから。




【ヘニキを解き放て】


被カウンターストップ要員としてセンターバックをやっているヘニキですが、いい加減ディフェンスラインから解き放ちましょうよ。

b. 「ハイプレス・ロングボール型」のチームにヘニキほどピッタリな選手はいないんです。

完全にヘニキを無駄使いしちゃってます。

相手陣地に相手を押し込んで、ハイプレスをし続けるならヘニキをディフェンスラインに閉じ込めておく理屈はどこにもないんです。

最前線のイウリ(あるいはスペース)に蹴り込んで、セカンドボールをヘニキに拾ってもらう形はレノファの武器になります。

これほどの武器は他のチームにはありません。

せっかくの武器を腐らせる理由はないじゃないですか。

セカンドボールを拾ったら、池上に渡すなりして逆サイドの選手にアタッキングパスを出してもらう。

その際ペナルティエリア内に3~4人走り込み続けるスタミナと、やり続けるメンタル。

アタッキングパスを受けた選手(右ワイドの森かパウロ)は1対1を制してクロスを上げる。

役割をハッキリさせてるチームは強いです。

ビルドアップもしろ、ポジショナルプレーもしろ、とか色々タスクが多いんですよ。今は。





【次の5連戦に向けて】


一番期待したいのは割りきりです。

ただ霜田監督は「このまま続けていくしかない」とコメントをしちゃってるんですよね。

ずっとそうしてきて最下位にまでなってるのにこれですわ。

やはり変わらないですね。この監督は。

140センチの人にダンクしろ、出来ないのは技術が足りない、メンタルが足りない、って言い続けてるのとなんら変わらないんですけどね。


個人的にはさっさと「ハイプレス・ロングボール型」に切り替えて、出来るコンディションの選手から出していくだけだと思うんですけどね。

間違ってもハイプレスのチームが5連戦5試合フル出場の選手を出してはいけないと思いますがね。


ー高宇洋選手は5連戦の全てに出た。それは彼の代わりはいないということでもあるのか?

「彼の代わりはいますが、どこまでのレベルを求めるかというところだと思います。5連戦を出ずっぱりなのが良いのか悪いのか。町田の選手もたくさん5連戦に出ている選手はいます。もちろん中3日、中2日の5連戦は大変ですが、そういうことを乗り越えられる選手になってほしいと思います。」


町田はハイプレスしてますか?って話です。

なーにを言っちゃてるんですかね。この人は。

真夏の、5連戦、なんですよ。

しかもハイプレスのチームで。

選手を潰す気ですかね。

(「高が連戦を乗り越えられる選手になる>チームの勝利」になっちゃってるのも不可解)


次の5連戦でもアプローチを変えず、「決めるべきところを決めきる、防ぐところを防ぎきる、このまま続けていくしかない」とかコメントしてるようなら解任してほしいですが、、、


ベストは辞任なんですがね。


オリックスの西村監督は辞任しました。

羨ましいな、と思います。

社会人として責任を放棄してるとは思いません。

組織のために身を引く。

スポーツ興行なわけですし、変に意識せず霜田監督も辞任してくれればなー、と私の中の悪魔が目覚めて喚いてます。




それは置いといて。

楠本、右サイドバック出来ませんかね。

今節ではビルドアップ時に右センターバックに入るヘニキがかなり自由にボールを持ててました。

この位置に楠本が入れば、前線のイウリ(小松)、浮田に合わせて良いボールを蹴れそうなんですがね。

開幕戦の武岡と同じ動きをすれば嵌まりそうなんですが。

昨年謎に左サイドバックやってましたしやれそうですがね。

センターバックよりも1対1にさらされることも、抜かれたら即失点でもないポジションですから合いそうなんですが、、、