久しぶりに勝てましたね。
実に6試合振りの勝利です。
本当によかった。
何かが劇的に良くなった、というわけではなく、いつも通りの試合の入り方でやっと勝てた試合という印象です。
合理的なフォーメーションやシステムのようには感じませんが、それでも「そこを決めてればなー」「それを防げてたらなー」という試合はやっていたので、今回はそういったところを決めれたし防げたから勝てた、そういう試合だったのかなと。
勝敗がかなり運任せだな、とは感じますが、勝敗を左右する得点・失点は運の要素が大きいのでそれでも良いのかなと思えてきました。
運の要素に頼らずに勝つ、負けないというマネジメントに期待出来ないということですが、まー、それも有りっちゃ有りかなと。
【結果】
1-0
【得点者】
レノファ
56. 浮田
なし
【良かった点】
・霜田監督式闘魂注入
・ボランチ、ヘナン
・小松の先発起用
・浮田ぁ~
小松のシラケ、山田のニヤケ、安在・武岡のアレ、イウリのメンタルブレイクと、ピッチに立つ選手たちがチームのために戦うメンタルを失っているように感じてました。
ですが、何だかんだ毎試合選手に前を向かせてピッチに送り込む霜田監督。
今節が以前と比べて特別気合いが入っていた、という風には感じませんでした。
良い意味でいつも通り、個人的には終戦かなと感じていた選手のメンタルを立て直してます。
すごいなー、と思います。
たまに「戦う」を勘違いした選手がイエローカードを乱発されることがありますが、霜田監督下でチームのメンタルが崩壊することは無さそうだと感じました。
メンタル面での修正力はお見事の一言です。
ボランチで起用されたヘナン。
素晴らしかったですね。
「守備を厚く(硬く)する」意図で起用されてるみたいですが、普通に足元が上手すぎます。
ヘナンがボールを失わないので、中盤のミスによる被カウンターが激減したように感じます。
その特徴は本職のディフェンダーとしても、副業のボランチとしても変わらないので、本当に素晴らしい選手ですね。
小松は先発で起用すべき選手だと感じてます。
それも中央レーンで彼が頂点に位置する形が理想です。
小松が頂点にいる恩恵がでかすぎます。
イウリと比べると理不尽さはありませんが、オフザボールの動きがグンバツです。
プレス、献身性、スペースへの動き出し。
得点はまだありませんが、小松の存在はチームを助けてくれてます。
後半に起用して「暴れてこい」「決めてこい」というタイプの選手ではないと見てます。
小松先発でしっかり前からプレスを掛けて、後半にイウリのパワー、スピード、テクニックで仕留めるという形があってもいいんじゃないかなと思いますが、どうなるでしょうね。
昨年から前プレスは量はあれど質がついてこず、といった感じでしたけど、小松と愉快な仲間たちで試行回数増やせば、指導無くともストーミング守備完成しそうな可能性を感じますが、そう簡単な話では無いですかね。
浮田ぁ~。
いいよ~。
大胸筋が踊ってるよ~。
ディフェンスは~。
小松に教えてもらって~。
【悪かった点】
・見つからないチームの最適解
今節勝てましたが、相変わらずフォーメーションやシステムはぐちゃぐちゃに感じるものでして。
「勝てたのは運が良かったから」「負けたのは運が悪かったから」としかならないサッカーだなー、と。
まー、それでも絶望的に決定機が無いか、決定機を作られているか、と言えばそうでもないわけで。
相手のプレスがそこまできつくない中、起用するセンターバックはヘニキと真鍋。
楠本いればもっといいパスが前線に行きそうなのですが。
右サイドは浮田がハーフスペース、田中陸がワイドレーンかと思えば、そうでもない。
浮田がワイド、田中陸が何とも言えない低い位置。
高井は左サイドで相変わらず高井やってる。
(良くなってきてると感じます。前線への飛び出しやディフェンスも改善されてきてます。が、サイドではなくトップ下、あるいはセンターフォワードでの起用が適切だと感じます)
戦術面は相変わらずといった印象ですが、ちゃんとしてるチームが勝つとは限らないのがサッカーです。
ちゃんとしてるチームの方が勝つ確率は高いと思いますが。
戦術の修正やアップグレードには期待できませんが、メンタル面での修正に関しては素晴らしい手腕を持つ監督です。
選手がJ2を圧倒するほどに上手くなるか、良き戦術家に巡り合うなどあればより上を目指せそうですね。
【総評】
何だかんだで決定機は作れているレノファ。
前プレス、ビルドアップの精度が上がればより強くなりそうです。
小松を筆頭にした前プレス軍団が結果を出せるようなら、後ろに楠本を起用できると思います。
楠本、昨年は菊池に隠れてましたが、空中戦めちゃつよです。
前プレス軍団が相手にロングボールを蹴らせることに成功すれば後ろで回収できます。
まー、ディフェンダーの守備の仕事はそれだけではないので一概には言えませんが。
前線に小松、中盤にヘニキ、後ろに楠本を置けるようになったときがレノファの最適の形でしょうね。
まだ失点が爆発してるのでセンターバックがヘニキ、真鍋の組み合わせ、ということなんでしょうか。
良い守備は良い攻撃から、良い攻撃は良い守備から、なんて言いますし、単純に対人に強いセンターバックを並べるという形以外で失点を防いでいく取り組みを見てみたいところ。
とはいえ。
対人に強い菊池、ビルドアップの楠本の組み合わせで昨年は炎上したので難しい感じですね。
(失点の要因がこれだけだったとは思ってませんが、単純に)
チームに概念(僕らのやりたいサッカー)としての形はあるが、その概念がまだ実体として合理的な形になっていないように見えます。
個人的には、今年の勝敗は運否天賦、来年良き戦術家に巡り合えたら本番、という方向な気がしてます。