「戦えない選手は使えない(な、と)」
と前節試合後に霜田監督がコメントしました。
これを受けて、ああ、安在さんが干される、と危惧してましたが、今節も元気に先発してましたね。
一体「戦えない選手」とは誰の事だったのか。
謎は深まります。
まー、解き明かしたい謎でもないのでどうでもいいですが。
それよりも。
手詰まりですね。
霜田セレクトの「戦える選手」をピッチに送り出したところで負けるわ荒れるわ。
就任時上手くいく
↓
上手くいかなくなる(対策される、選手流出など)
↓
解決策がない(対策への対策)
↓
結果が出ない
↓
己のやり方に固執する(戦術の引き出しの欠如)
↓
結果が出ない
↓
選手の質に言及(武器への不満を口にする)
↓
選手のモチベーション低下
↓
崩壊
と、組織が崩壊する典型的な流れを感じますが、まだギリギリ「選手のモチベーション低下」くらいまでで堪えてるところですかね。
さっさと崩壊ルート回避のために手段(戦術)変えればいいじゃんとしか思えないんですがね。
「選手たちは100%の力を出してくれたと思います。このまま勝てるようになるまで頑張って続けたいと思います。」
と、コメントしちゃうわけです。
いや、もう逆にすげーなと感じますね。
確か今節の敗戦で、away未勝利が365日に達したらしいんですよ。
で、現在21位とこれでもかってくらい今までのやり方で結果でてないのにも関わらず、継続路線。
詰み……ですかね。
そのコメントは昨年も見ました。
何も進歩してないんですよ。
結果出てないのに自分の味に固執する料理長的なその姿勢にある意味尊敬の念を覚えますが、他でやってくれ、としか思えない悲しい感情。
やはり詰みかなと。
【結果】
2-1
【得点者】
17. マウロ
29. ロメロ フランク
レノファ
36. 浮田
【良かった点】
・ヘナン
・浮田
前半2失点目を喫すと同時に負傷したサンドロと交代で入ったヘナン。
相手のプレスが弱まったのでヘナンの良いところが出てました。
足元が上手く、パスも良い、相手のプレスもドリブルで剥がせる。
やはりディフェンスラインに足元が上手い選手がいると安心感が段違いですね。
浮田ぁ~。
いいよ~。
キレてるよ~。
上腕二頭筋が光ってるよ~。
ディフェンスは~。
がんばれぇ~。
【悪かった点】
・なんとも言えない実績・ベテラン組
・なにをしたかったのか分からない「戦術」
レノファの数少ない実績・ベテラン組ですが、いまいちピリッとしませんね。
何故か許された安在、今こそ贖罪の時、かと思ったんですが、まー、やらかさなかったくらいの出来。
(いいクロスあげましたけど、高井が気持ち良く外す。サッカーはワンプレーで評価がガラッと変わるスポーツだな~と改めて思います)
川井お休みで「戦える選手」セレクトに選ばれた武岡。
安在と一緒で個人的にはネタ枠の選手で「がんばれぇ」だったんですけど、この人も「大丈夫か?」と心配になってきました。
武岡は甲府を契約満了で放出された選手ですよね。
そんな選手がチンタラサッカーやってていいんですかね。
2失点目のシーン、やる気のないポグバか、と思わせる軽いジョギングしてましたけど、自身の立場や期待されてる役割をちゃんと理解されてますかね。
まー、各々の人生なんで別に構いませんけど。
なんて言うんですかね。
実績があったり、世にベテランと呼ばれる選手たちが自身のことで精一杯になっちゃってるんですよね。
その積み上げてきたプレーやメンタルをチームに還元してほしいんですけどね。
安在のアレや武岡のアレのように、まずチームより自分をどうにかしなければならない状況。
移籍一年目でアピールしなければならないという環境なのは分かるんですが、じゃあ武岡のアレは何なんだと思うわけで。
レノファのレギュラー争いはお世辞にもハイレベルと呼べるものではないので、ブッチギリでガッチリレギュラーを確保して、落ち着いてプレーしてほしかったんですが。
なかなか思うように上手くいかないものです。
戦術に関しては謎が多いです。
今節の右サイドバックは武岡でしたよね。
ではなぜ右サイドが浮田なんでしょうか。
浮田がハーフスペースに入るとしてワイドレーンは誰が使う予定だったんでしょうかね。
山田、安在、サンドロ、真鍋、武岡のディフェンスラインで、一体ビルドアップはどうするつもりだったんですかね。
相手のビルドアップ(3バックに可変、+ボランチ、またはゴールキーパー)に対し、どのようにプレスを掛けるつもりだったんでしょうか。
まず、プレスに関してですが、前からプレスを嵌めに行くつもりはなかったのかなと。
イウリ、高井のほぼ2人だけで4人を見るというワケわからんことやってましたしね。
簡単に剥がされボールを運ばれてました。
(パスコースを切りながらプレスする、という高度なことは2人には出来ませんし、そもそも4人に対して2人ではどうにもならない)
リーグ上位の得点を記録している新潟相手に理由は分かりませんが、ある程度自陣への侵入は許すやり方でした。
(安在、サンドロ、真鍋、武岡で奪える算段?)
結果、引くでもなく、前から行くでもない、なんとなくのディフェンスで簡単にスペースを作られ何度も得点機を作られてしまいました。
一体なにをどうしたかったのか。
これが分からない。
攻撃に関してはさらにカオス。
この世には既に「5レーン」という便利な概念があるにも関わらず右サイドを浮田、武岡の組み合わせにし完全に封鎖しました。
右のハーフスペースもワイドレーンも浮田が使うという「戦術・浮田」戦法でしたが、過去怪物の方の「戦術・ロナウド」戦法の方がまだシンプルでマシと思える複雑機構っぷりでした。
結局5レーンも取れず、前線は個人のアイデア任せ、後方からのビルドアップもメンバー的にほぼ不可能。
ビルドアップ放棄して前線に蹴り込もうにもターゲットのイウリは中央レーンの最前線にいない。
一体どうやって得点するつもりなんですかね。
「攻撃のビジョンは(チームで)共有出来てる」と霜田監督はコメントしてましたけど、そのビジョンが私には見えない。
「攻撃はポジショナルプレー、ストーミングで守備」
とコメントしてる監督の作り上げたチームがコレなわけで。
ポジショナルプレーと言う割には5レーンも取らないし、相手の死角からボールを受けるでもない。
ストーミングと言う割にはプレスの位置も方法も定まってない。
にも関わらず「頑張って続けていく」という方針。
うーん。
やはり詰みと感じます。
【総評】
改善点を挙げるとすれば
①選手を取り扱い説明書通りに起用する
②ビルドアップ出来るメンバーを起用する
③5レーンが取れる選手の組み合わせで起用する
④プレスの位置、ボールを奪う位置を決めておく
ですかね。
まー、霜田監督は過去を見ても現在を見ても、良くも悪くも変わらない人なので今後も何も起きないでしょうが。
今シーズン終了までこの地獄は続くわけで。
ため息に血反吐が混ざりそうなほど頭が痛いですが、個人的にはイウリ、ヘニキ、ヘナン、サンドロのブラジル人カルテット見てるだけで何となく面白いですし、安在、武岡もにぎわせてくれるので見れなくはないなー、と感じてます。