【第10節 home 栃木SC戦】 残念だったクソ雑魚ゴミサッカー

久々に霜田ワールド全開でしたね。


ご無沙汰の霜田ワールドでしたから。


完全にキマっちまいましたよ。


あー、きもてぃ~。





試合始まる前は、前節前半に素晴らしいサッカーをしたスタメンから小松→イウリの変更があったくらいで、他は同じ布陣。

さらにベンチメンバーも手を加えていて、パウロ右、森左、高井、小松の2トップでの起用を予感させる、とても期待できるメンバーでした。

なのでとても楽しみだったんですがね。





選ばれた戦術は「イウリへの放り込み」でした。





いやー、まさか。

前節の素晴らしいポジショナルプレーを捨てるとは思いませんでした。

前節の小松の役割をイウリが担うことでどれだけ面白くなるかワクワクしてたんですがね。

予想の遥か斜めを行く奇行にゲロ吐きそうです。





これぞ昨年から続く霜田流「ビルト&スクラップ」。

良きものはスクラップ。

悪しきものもスクラップ。

ビルドしてはスクラップ。

結果広がる何も残らない虚無の世界。

ようこそ。

霜田ワールドへ。






いやね。

「ビルドアップに拘る」とか「ポジショナルプレーで攻撃」とかコメントしてる監督が「放り込み」をチョイスしたのは百歩譲っていいとしますよ。

ですが、その戦術に対するフォローというか、放り込みを最大限有効に活用する戦術も取れましたか?と。


まず、前節の素晴らしいサッカーをしたメンバーの内、変更は小松→イウリだけだったじゃないですか。

イウリたった一人インしただけで、戦術を変えるのはいかがなものかと。

ですが、ここは先程書いたように、まー、いいとします。


じゃあ、スタメンも甲府戦の前半メンバーで組む必要ないじゃん。って話です。

「イウリへの放り込み」をチョイスしたんですよね。

で、誰がセカンドボール拾うんですか?

で、誰が放り込むんですか?


この辺が整理されてないんですよ。


セカンドボールを拾う役割でJ2でも最強クラスのヘニキはなぜ今節でもセンターバックやってたんでしょうかね。

加えて、山田、ヘニキ、真鍋、安在が前線に放り込むとして、良いボールが行くと本気で思ってたんでしょうかね。

栃木SCは今シーズンここまで4得点6失点と得点に課題があるチームです。

攻撃の圧力はそこまで感じる必要の無いチームです。

だったら「イウリへの放り込み」を考えてもセンターバックは楠本を起用すべきだったでしょうと。

少なくともゴールキーパーは吉満でしょうし、セカンドボール回収を考えてもヘニキはボランチ、なんならここでサンドロを試してもよかったでしょうよ。

(サンドロに放り込みを期待するわけではなく、ヘニキ以外に「カウンターストップ」を任せられる選手がいるかどうかの確認。戦力の掘り起こし。)





まー、戦略に対しての戦術(勝つ為の具体的な方法、選手起用、選手配置)がぐちゃぐちゃというか無策に感じるわけです。


とはいえ、戦略に対しての戦術が無策なのは昨年から見られていたことなので、虚しくはありますが「今年もか~」くらいなものです。


ですが、試合後の監督インタビューで、

「戦えない選手は使えない(な、と)」

という発言が出ちゃいました。


珍しいですね。

どんなクソサッカーをしようと選手を批判するようなことはコメントしなかった監督がネガティブな発言をしました。

霜田ワールド的にどう処理されての発言かは分かりませんが、見てる側としては「だったら戦える環境くらい用意してやれよ」としか思えないですし「戦わせるのがアンタの仕事やで」と言いたいわけです。


失敗したり、負けたりしているにも関わらずヘラヘラしている選手が続出してきています。


別に追い詰められたようにサッカーして欲しいとは思いませんが。


現状のチーム状況を鑑みるに選手がチームのために戦えるメンタルになっていません。


小松のような賢い選手がそうなっちゃってます。


首脳陣と選手で思惑がズレ始めてるのかもしれませんね。


「監督のやりたいサッカーやっても勝てないじゃん」から来るシラケ、ですかね。


まー、見てる側にはどうにも出来ませんが。

個人的には監督が戦略・戦術に問題を見出だそうとせず、武器(選手の質)に問題を呈してる時点で終わってら~と感じますがね。

この地獄のような状況から復活、修正できますかね。





【結果】


0-1




【得点者】


レノファ


なし



栃木


46. 大島





【良かった点】


・後半の交代選手起用





今節はクソ雑魚ゴミサッカーだったわけで。

ゴミ山の中から使えそうなものを探す何ともモチベーションの上がらない作業ですが。

私が唯一ゴミ山から見付けられたのはこれですかね。


以前より書いていた、やってみてほしい交代メンバーの起用法は大体見られました。

パウロ、左森、中央高井(トップ下だったのは残念)という起用を見られました。

加えて左サイドバックパウロも見られたのはびっくりしましたがね。


左森は右森よりも輝きましたね。

クオリティーは置いといて、少なくとも右よりは試合に絡めました。

浮田の代わりが見つかりましたかね。


パウロは微妙ですね。

ヌルヌルドリブルしてましたが、で?という話です。

ですが、左サイドバックパウロは良かったと思います。

ディフェンス強度や、昨年並みのクロス精度に中々戻らないのは不安ですが、右パウロよりかはまだ見れます。

ディフェンス強度に関しては比較対象の安在がアレなので別に気にしなくていいんじゃないですか。

クロス精度は使い続ければ元に戻るんじゃないですかね。


高井は……。

まー、まだトップ下だったからという言い訳があります。

センターフォワードでまだ起用されてないので、それまでは何とも言えないですね。





【悪かった点】


・安在~

・霜田ぁ




ゴミ=悪い

とするなら今節はゴミサッカーだったわけで。

悪の塊で積み上げられた山を見ながら私なりに厳選したゴミがこの2つです。




安在は個人的にはネタ枠選手で「がんばれぇ」と応援してたんですが、もう一周して、サッカー選手として「大丈夫か?」と心配になってきました。


シュートブロックに行けば避ける。

人間魚雷を思わせる飛び込みで相手のシュートコースから外れていく。

自陣ゴール付近でヘディングの目測を誤る。

フリーキック蹴りたがる割りにはクロスが下手。


と、まー、面白い事この上ない選手なわけですが、ここに、


見たこともないタイミングでスライディングする。


というのも追加されました。


えーと。

私、安在和樹という選手を今年から初めて見たんですが。

元々こういう選手だったんですか?

過去の実績を見るにめちゃくちゃエリートで、J1でちょっとつまずいたから今年J2でリハビリ、みたいなイメージだったんですが。

「さすがJ1の選手」と感じるより「これがJ1の選手か」とびっくりする方が多いんですがね。

(どっちの意味かは、まー、ね)

元々のクオリティーがこうなのか、なにかしらの事情(メンタルとか)でこうなったのか分かりませんが、少なくともレノファではやらかしすぎましたね。

スタメン剥奪は免れないでしょうが、より強固になって帰ってきてほしいですね。

(公式のTwitterで「楽しそうにプレーする安在選手~」みたいな売り込みされてましたが、代表の中島じゃないんだから、今となってはマイナスだったかなと感じます)


とはいえ、安在がアレだったのを起点に、左サイドバックパウロや、起の起用が見られる可能性が出てきましたので悪いことばかりではないかなと。






あー。

霜田監督ですか。

そもそも「イウリへの放り込み」をチョイスした時点で「霜田ぁ」なわけですが。

最悪なのはむしろそこではなくて。

今節最もガッカリしたのは、


浮田がまたワイドに張り始めた


ことなんですよね。


もうね。

複雑なことは抜きに単純に思いますが、

イウリをポストプレーで下げさせ、浮田をワイドに張らせ、

何故得点を期待できる選手をゴールから遠ざけるんですかね。

この監督。


なにを一生懸命浮田にゲームメイクさせてるんですか。

浮田にクロス上げさせたい意図はなんですか。

185センチのゴリゴリのフィジカル持ってて、前節得点してる選手をなぜゴール前に置かないんですか。

昨年「山下枠」を作ってどうなったか。

浮田は前節答えを出してくれたのに何故またワイドに閉じ込めたのか。




霜田ワールドは難しすぎるんですよ。

現場と見てる側の思惑がズレてる時というのは確かにあります。

見てる側が「ここはこうだろ」という起用をしないのは、現場がそれを最善ではないと判断している時です。

コメントでそのサポーターとの溝を埋めてくれたらいいんですけどね。

霜田監督のコメントはアレなわけです。


ー栃木の堅守をどう崩しますか?

「僕らのやりたいサッカーをすること」


と答えてしまうわけです。

分からんて。

で、「ポジショナルプレーで攻撃して、ストーミングで守備する」かと思えば「イウリへの放り込み」をするわけで。

言ってることとやってることがズレすぎて支持しにくいんですよ。


こういうマネジメント自体はプロ野球のラミレス監督がやってる印象です。


最新の野球すぎて解説者達が追い付けておらず、公の場で誰も解説できない。

(ファンの支持を得にくい)

DeNAという本来Bクラス相当の戦力を、戦術、マネジメントを持って最大化し、Aクラスにまで持っていってます。

さらにはあのソフトバンクセ・リーグ3位だったDeNA日本シリーズでとことん苦しめるにまで至ってます。

ラミレス監督も割りとチーム事情を隠すタイプみたいで、言ってることとやってることが違うやんけとなってるみたいですが、実績を残してます。


ここが霜田監督と違うわけです。


言ってることとやってることが違う。

コメントでサポーターとの溝を埋めない。


ならせめて結果出してくれぇと思うわけです。




今節は前半10分で攻撃のキーマンである吉濱がアクシデントで退場しました。

で、その交代で入ったのが森と。

なんで?

意図は?

なんですよね。


「レノファ式5レーン」を最大限に生かせるのは吉濱しかいなかったわけで、その吉濱がいなくなったんですよ。

まー、吉濱がいた時点でボンボコ放り込みしてたんで「レノファ式5レーン」もクソもあったもんじゃなかったわけですが、なぜ森をいれたんでしょうね。

森が今シーズンここまでで右サイドで活躍、結果残したりした試合ありましたか?

後ろは川井ですよ。

ワイドレーンで2人が被るのは容易に想像できますよね。

「イウリへの放り込み」戦術を取っているなら、浮田を右へ、池上を左へ、ヘニキをボランチへ、サンドロをセンターバックで試すとか色々やりようはあったでしょうに。

なのに素直に右に森を入れただけという采配でした。

吉濱と森は特徴がまるで違うわけですが、何を期待したんでしょうかね。


もっと言うと。

試合が始まる前は「レノファ式5レーン」のポジショナルプレーによる攻撃で小松→イウリの変更だけと思ってましたが、「イウリへの放り込み」だったわけで。

それならベンチメンバーも構成違うやろと思うわけです。

サンドロ、田中陸辺りは何を期待されてたんですかね。






【総評】


負けても、結果が出なくても「いや、霜田監督にはきっと何かある。意図があるはずなんや」と思いたかったですが、なんか何も無さそうなんですよね。

深そうな、複雑機構そうな霜田ワールドの深淵を覗いてみたら浅いし、シンプル。

もはやシンプルすぎて複雑。

無策なものはどこを掘り下げても無策なんですよ。

そこに意味を求めて見出だそうとしても、そりゃ何もないですよねって。

無策に見えて実は……なんてパラダイスは無かったわけです。

掘り進んで辿り着いたゴールは無策だったという地獄。






ピッチ上を見る限り、選手は戦うメンタルを失ってます。


上野監督もJ2に上がって2年持ちませんでした。

監督業の難しさを感じます。

霜田監督に選手を立ち直させる引き出しがあるか、問われてますね。

戦略・戦術の部分(特に戦術)で課題を感じているので、まー、ムリかなっと思いますが、解任はないし、J3降格はないので悔いのないようにやれることを精一杯やってほしいですね。