霜田塾卒業(移籍)のタイミング

霜田さんがレノファの監督に就任した2018年以降、J2のレノファ山口からJ1に巣立っていく選手が多いことから「霜田塾」という言葉ができたみたいですね。


ちなみに霜田監督は今年で3シーズン目を迎えるわけですが、その霜田塾に入塾した選手の数は、レンタル選手、2種登録選手含め合計で約73名となっています。

(調べ間違いがあるかもなので「約」で保険をかけさせてください。多分±3もないはずです…)



その内、レンタルバックを除き、J2からJ1へ個人昇格した選手は


【GK】

・藤嶋


【DF】

・菊池
・前


【MF】

・小野瀬
・三幸


【FW】

・高木


の6人です。


2018年以降霜田塾に入塾した選手の内、レンタル選手を除くと73人から55人になります。

55人中6人というのは果たして多いのか少ないのか、他のチームと比較してないのでわかりません。

ですが、「山口県サッカー教員団」から「レノファ山口FC」となった2006年以降2017年までで、在籍選手がJ1に移籍した例って小池、島屋、福満、しかいないと思うんですよね。

たった2年でJ1に移籍した選手が6人もいるとなると、やはり多いといって差し支えないのでしょうね。





さて。
そんな霜田塾ですが、卒業(移籍)のタイミングといいますか、条件といいますか、何をクリアしたら卒業となるのか気になりましたので調べてきました。




注目した数字は「試合出場数」です。




素人が「選手の質」なんてわかりません。

ですが、「試合出場数」はプロの監督が自チームの選手を篩(ふるい)にかけた結果表れる数字だと思いますのでここに注目しました。


1. J1に移籍した選手の在籍期間と試合出場数

2. J2 or J3に移籍した選手の在籍期間と試合出場数


の二つを調べてみました。

(なにもJ1に移籍することだけが卒業ではないだろうという判断です)



1. J1に移籍した選手の在籍期間と試合出場数


【GK】

・藤嶋 1年在籍 25試合出場(2018)


【DF】

・菊池 1年在籍 35試合出場(2019)
・前 3年在籍 24(2017)、40(18)、37(19)試合出場


【MF】

・小野瀬 1.5年在籍 30(2017)、25(18)試合出場
・三幸 4年在籍 36(2016)、21(17)、41(18)、42(19)試合出場


【FW】

・高木 1.5年在籍 38(2018)、26(19)試合出場




となっていました。

1.5年は夏に移籍した選手を表しています。


こうしてみると、何となくの特徴ですが


・35試合以上出場しているシーズンのオフに移籍する

・夏に移籍する場合は、そのシーズンに35試合以上の出場が見込まれている


といった事がいえるかなと思います。




次に2.のJ2 or J3に移籍した選手の在籍期間と試合出場数ですが、割りと多いので個人的に印象に残った選手のみの紹介とさせてください。


2. J2 or J3に移籍した選手の在籍期間と試合出場数


【DF】

・渡辺 2年在籍 27(2017)、34(18)試合出場


【MF】

・鳥養 5.5年在籍 26(2014)、35(15)、25(16)、16(17)、27(18)、1(19)試合出場


【FW】

・山下 2年在籍 35(2018)、37(19)試合出場



この3名の移籍が印象に残りました。

というのも割愛させていただきましたが、この3名以外の移籍は、特徴として


・移籍前年の試合出場数が20試合前後、あるいはそれ以下

・その次のシーズンの試合出場数が10試合前後、あるいはそれ以下


というものだったんです。


渡辺はむしろ出場数増えていってますし、鳥養は増えたり減ったりを繰り返していたのでまだまだやれる印象でしたし、何より山下は条件的にはJ1にいける数字でした。

とはいえ、山下の場合は移籍先がジェフ千葉ですからね。
カテゴリーはJ2と同じではありますが、クラブ規模でいえば間違いなく個人昇格したといえるのでしょう。




まとめますと。



・35試合以上の出場で個人昇格

・前年20試合前後、あるいはそれ以下の出場、その次の年の試合出場数が10以下でJ2、J3のチームに移籍



ということが分かりました。


この二つの条件が霜田塾を卒業する大体のタイミングかと思います。


次はこの条件を2020年シーズン後にクリアしそうな選手をピックアップしてみたいと思います。