上位チームのスタメン選手の平均在籍期間

2020年のレノファの開幕スタメンに2年前、2018年の開幕スタメン選手が一人もいませんでした。

育成型クラブの宿命とはいえ、上位を目指す上で選手同士の連携面などで積み上げを感じづらい開幕メンバーでした。

そこで「上位チームのスタメン選手の在籍期間は平均でどれくらいか?」ということが気になりましたので調べてきました。



本来ならプレーオフが始まった2012年シーズンから調べるのが筋なのですが、いかんせん2012年以前のデータがなかなか見つかりませんでした。

なので、適当な区切りなのですが今から5年前、2015年シーズン以降の1位2位となったチームのスタメン選手の平均在籍期間を調べてみました。

たった5年分のデータですからうすーい根拠となってしまいます。

目安くらいの軽い気持ちで目を通していただけると助かります。


(プレーオフ圏内である3~6位の平均も出そうと思いましたが、今シーズンはプレーオフがありませんので1、2位の平均だけ調べました。気が向いたらまた調べるかもしれません。)



調べ方なのですが。

「対象チームが最も使用したフォーメーション」→「該当するポジションで最も多く起用された選手」→「その選手の在籍期間」を11人分。

その合計を11で割って平均を出しました。


その結果


【2015】

1位 大宮 (2.1)
2位 磐田 (2.4)


【2016】

1位 札幌 (2.3)
2位 清水 (2.7)


【2017】

1位 湘南 (1.9)
2位 長崎 (1.8)


【2018】

1位 松本 (2.5)
2位 大分 (3.2)


【2019】

1位 柏 (3)
2位 横浜FC (3)


※ ()内がスタメン選手の在籍期間の平均です。


となり、この5年全体の平均は


1位 2.3
2位 2.6


でした。



意外と短い印象を受けますよね。

J2で活躍した選手はJ1に個人昇格することが多いですから、必然的に上位チームほどスタメン選手の在籍期間は短くなるのかもしれませんね。



ちなみにレノファも、霜田監督が就任した2018年以降ではありすが、スタメン選手の在籍期間を調べてみました。


【2018】

8位 レノファ (1.8)


【2019】

15位 レノファ (2)


となっていました。




この2シーズンだけ比較すると


【2018】

1位 松本 (2.5)
2位 大分 (3.2)

8位 山口 (1.8)


【2019】

1位 柏 (3)
2位 横浜FC (3)

15位 山口 (2)


となっており、その年のシーズンの上位チームの平均にも、5年分全体の平均にもわずかながらに届いてないといった感じですね。


とはいえ、レノファの平均が1.8だった2018年に過去最高順位の8位だったり、その年よりも平均数値が上の2019年に15位だったり。




正直「スタメン選手の当該チームへの在籍期間」は「上位進出に不可欠」とはいえないかなと。

調べ方が甘かったのかもしれないですが、目安としては


・上位1、2位のスタメン選手の在籍期間の平均は2.3~2.6。

・けれども絶対ではない。


といったところでしょうか。


他にも調べて気付いたことがあるのですが、それは強引に関連付けようとしているだけで最早整合性が取れているとは思えないので割愛します。

(例えば「上位1、2位のチームには在籍4年以上の選手が1~2人以上いる」とかですかね。そこまでいい始めるとレノファだって該当してますからね)


因みに2020年レノファの開幕スタメンの在籍期間の平均は「1.8」です。

全体の平均には足りていませんが、過去最高順位だった2018年シーズンと同じ数値です。


まぁ、たったこれだけの一致で「8位以上狙えるやん!」とはなりませんが、この偶然にびっくりしたので書かせておいてください。



調べる前は在籍期間の長い選手が多い方が上位を狙えるものだと思っていたのですが、必ずしもそうではないようで驚きました。

とはいえ、調べている最中に感じたのですが、在籍期間よりもプロ年数(キャリア)の方が大事な気がします。


もしまた気になったりしたら、今度は「上位チームのスタメン選手のプロ年数の平均」を調べてみようと思います。




次回以降は「霜田塾卒業(移籍)のタイミング」か「再開前の整理」を書きます。