「霜田正浩氏、松本山雅FC監督就任」という珍リリースを受けて、前回の記事でちょろりとその感想のようなものを書きました。
いわゆる過去実績上「勝てない監督」である塾長を監督に据えるということは、山雅は23年「即時昇格」を目指していないのだな、と。
そう、思っていたんですが。
どうやら山雅、「昇格」を目指しているようなんですよね。
【報道対応】下條 佳明テクニカルダイレクター(2022.11.23)※無料配信 | 松本山雅FC|ヤマガプレミアム (yamaga-premium.com)
「一番は、今季もそうですが「昇格」が我々のミッションです。」
山雅のテクニカルダイレクター(現スポーツダイレクター)である下條氏によると、山雅の目指すところは「昇格」である、と。
ちなみに「テクニカルダイレクター」ってのはおそらく「テクニカルディレクター」のことで、サッカーにおけるテクニカルディレクターは↓
TDはより純粋にサッカーの専門的知識・知見の能力が求められるポスト。主にクラブの補強部門を統括する。
特に重要な仕事が、選手のスカウティング。自分が統括するスカウトチームを駆使し世界中の選手の動向を観察し、監督の求める選手をクラブ予算と照らし合わせながらリストアップする。
チームが設定した短期・中期・長期の目標をそれぞれ達成するために必要な選手のスカウトおよび契約に関わる業務を担当する。
日本語では『総監督』と訳される場合が多い。
クラブのフロント 役割まとめ!オーナー・会長・GM・スポーツディレクター・テクニカルディレクター | サッカーブログ@FOOT (at-foot.com)
テクニカルディレクター (スポーツ) - Wikipedia
というポストらしいですよ。
なんで山雅は「テクニカルディレクター」を「テクニカルダイレクター」と呼称してのかは知りませんが、いわゆる強化部のお偉いさんが「昇格がミッション」とコメントしていたのを見て、おや?と。
-どうやら私の感想は外れていたようだな!
とも思ったんですが、次に見た記事を見てもピンと来なかったんですよね。
【報道対応】霜田監督就任について(2022.12.5) ※無料配信 | 松本山雅FC|ヤマガプレミアム (yamaga-premium.com)
再び下條氏の報道対応記事です。
この対応記事の中で、山雅が監督を塾長に決めた要因・理由を述べていました。
「クラブとして、松本山雅としてどういうサッカーをやっていくべきか。もちろん勝つ確率が高いものをクラブが掲げて、我々と目指す方向が合致したというのが一番大きなところだと思います。」
「一番は勝利のために「より主体性を持ったサッカー」「攻撃的なサッカー」を進めたいということです。」
「やはり我々のボールを握る時間を多くしなければいけないということです。主体的、能動的に我々がサッカーを攻撃的に進めていく。」
山雅は「昇格」を目指していく上で「主体的、能動的に我々が攻撃的に進めていく」ことが「勝つ確率が高い」と踏んだようですね。
果たして塾長がそんな理想を実現しうる方法論を持っているのか?というのは一回置いといて、塾長が指揮するチームって「失点数がバカ高い」じゃないですか?
途中就任、途中解任があって正確に数字を測るのがめんどい大宮時代はスルーして、レノファで指揮を執った3年間で記録した「失点数」は64、70、74、です。
ちなみにその失点数の該当年度の「リーグ順位」は、順に8位、15位、最下位、です。
「失点数がバカ高い」チームがカテゴリー問わず「昇格する」なんて近年記憶に無いんですが、この「調べればすぐに分かる塾長の弱点」を強化部のお偉いさんが知らないはずもなく、ちゃんと言及されてました。
「やってきたチームの順位を見ればなかなか成果が出ていないですが、やろうとしていたサッカーは明確で、得点は取るけど失点が多いところがあります。」
「要は、どちらのリスクを背負いながらやるか。バランスを見てできれば一番良いですが、そこはサッカーのいちばん難しいところです。」
「何しろ点を取らないことには勝てないという前提があります。」
「もちろん失点が少ないに越したことはないですが、ゲーム数×1失点であれば勝つ確率は高いと思います。」
「その代わり、1点ではなくて2点以上を取るサッカー。」
こう、なんて言うんでしょうかねぇ・・・。
私はレノファファンとして2019年からレノファの試合を全試合見始めた身で、レノファにおける「塾長の3年間」の内2年を知っているのですが。
-非常に香ばしいやべぇ匂いがこのコメントから漂っておりますぞ!
そもそも、なんですが。
先ほど塾長がレノファで記録した「失点数」を書きましたが、お次、「得点数」を年度順に書くと、64、54、43、です。
「得失点差」は順に、+1、-16、-31、です。
まぁ、大宮時代を調べるのがめんどいのでレノファ時代の成績のみを判断材料にするのもフェアじゃないとは思いますが、この「年々悪化していった得失点差」を見て、塾長に「失点を減らして、1点ではなくて2点以上取るサッカー」を期待する、っていうのは、すんません、ちょっと正気を疑います。
てか調べずに多分で書いちゃいますけど、大宮時代も下位に沈んでたことを鑑みると塾長が「得失点差+」を出せたのって、これまで約4年くらいJリーグの監督やって来てますが、レノファの初年度である2018年しか無いんじゃないでしょうか?
下條氏が語る「理想」は分かります。
ただ。
-それが「だから監督は霜田くん!」の理由にはなり得てないでしょう!
っていう。
ここまでだとツッコミどころ満載すぎて「迷いすぎて逆に最悪の悪手」になっちゃったのかなぁ、なんて思ったんですが、この辺の疑問、というか不安に対しても、下條氏はちゃんと言及していました。
「J1、J2、J3では対戦相手が違いますし、チームも選手も違うので、一概にそこだけでは結び付けられませんが、そこで何が起きていたのかは一番監督が理解しているところです。」
「まずは預かったチームで選手たちと良いチームを作ってくれることがすごく大事だと思います。」
「また、確率うんぬんで言えば下位のチームを預かっていた監督というのは、そのような数字になってしまうのではないでしょうか。」
「霜田監督は山口のときも大宮のときも、難しい状況の中で指揮を執っていました。」
「監督には私からもまめにコミュニケーションを取って、客観視している人間の意見も尊重していただいてやっていただくしかないと思います。」
ん?
下條・・・テメェ・・・。
ケンカ売ってるぅ・・・???
と、言うのはもちろん冗談ですけども。
確かにレノファ時代はギリギリ残留出来た20位を記録した17年を継いでスタート、大宮時代も降格圏をさまよってた時期からスタート、と、「下位のチームを預かってた」と言える状況だったと思います。
が、レノファでの2019年は前年自身が記録した8位からのスタートでしたし、大宮での2022年はシーズン前からあの「大宮アルディージャ」を指揮することが決まっていた状態でスタートだったじゃないですか。
レノファでは2018年シーズン中から2019年スタートまでに2018年の主力がごっそり居なくなってしまった難しさはあったと思います。
しかしながら「主力が居なくなる」なんてそんなもん、J2クラブの宿命みたいなもんで、水戸や金沢など「そんな中(環境下)でもしっかり継続的に強くなっていく」ことを実現してるクラブは存在しているのです。
「主力の放出=即弱体化」を招いているのは(度合いによりますが)「監督の力量不足」です。
先日私なりに「塾長の3年間」を調べましたが、レノファ(強化部)は主力をブッコ抜かれようともきちんと代わりを担えるような選手を連れて来ていました。
が、塾長はそんな選手たちを起用しなかった。
理由は分かりませんけども。
決して下條氏が語るように「下位チームを預かったから勝率悪い」だけが塾長のこれまでの成績不振の理由とは思えないのです。
「下位チームを預かったから勝率が悪い」というより、私の主観で大変申し訳ないのですが、普通に「霜田監督が指揮を執ったから勝率が悪い」だと思うんですよね。
塾長はあの「大宮アルディージャ」というJ2の中でも怪物クラスのクラブの指揮も執りましたが、シーズン途中解任という結果に終わりました。
近年「収益20億」がJ1昇格の一つのラインと言われていますが、21年度の収益に関して、大宮は約「30億」でリーグ一位でした。
塾長が指揮を本格的に執った22年の収益(というより22年のチームへの予算?強化費?でしょうかね)は分かりませんが、それでも収益が21年リーグ一位だったクラブが翌年(予算なり強化費が)中位、下位に沈む、なんてのは考えにくいのでおそらく21年よりかは下回るであろうが、それでもリーグ上位ではあったはず。
で、ありながら成績不振でシーズン途中解任。
これは塾長だけの責任ではなくフロント、特に強化部の失態も大いに関係していそうではありますが、結果のみを見ると、塾長は山雅(21年収益・リーグ6位)よりも規模大きいクラブ(大宮、収益・リーグ1位)でも、規模の小さいクラブ(レノファ、収益・リーグ13位)でもJ2で2018年のレノファ時代を除き「J2・10位以上」を達成できていません。
下條氏の
「霜田監督は山口のときも大宮のときも、難しい状況の中で指揮を執っていました。」
「これは新たに歴史を作りに行くことで、そういう意味では大きなプロジェクトです。」
「保証がある人は誰もいないですし、誰かに預けたからと言っておんぶに抱っこで進むわけでもありません。クラブの考えていることと私のサッカー観に共鳴してくれて、同じように歩みを進めていただければ一番いいと思っています。」
というコメントから「山口、大宮では難しい状況だったけど、山雅でなら新たな歴史を作っていける」という判断だったことが分かります。
「難しい状況をさらに難しくしたのは塾長の手腕・・・」と私からすれば思わなくも無いですが、山口でも大宮でも下位に沈んでいたチームからのスタートだったのは事実で、山雅はJ3で4位と上位チームではあるので確かに今までとは違うスタートではあるよなぁ~、とも思うものの・・・。
私のようなサッカー業界の外部にいる人間には分からない内部の雰囲気や要因も「塾長に監督を依頼する」理由ではあったでしょうし、なのでこの山雅の「実績だけを考慮したら不可解すぎる人事」いわば「霜田ガチャ」でSSRが出ることをひっそりと願ってます。
願ってはいますが、本音は「そのガチャにSSRは入ってないよ」なんですけどもね。
私ね。
今シーズン一度だけ山雅の試合をフルタイムで見たんですよ。
そのたった一度だけの試合を見てこういうことを書くのは失礼だろうなぁ~、とは思うんですが。
-山雅に必要だったのって「戦う術」いわゆる「戦術」だったのでは?
と、思うのですよ。
下條氏は
「言葉だけが一人歩きするのは本意ではありませんが、キーワードは「ハイライン、ハイプレス」です。」
「攻撃的な守備。我々が主導権を握ること、受けに回らないということです。」
「選手の判断力とスキルが必要です。狭いスペースでスピードアップすれば、うまくないと困ります。」
「やることだけは明確にわかっていて、そこでコントロールミス、パスミスが起きるのは大した問題ではなくて、「うまくなれ」という話です。」
といった感じで来年に向けて「コンセプト」や「選手の力量」に関する言及が多いんですが、「それって山雅にとってそんなに大事か?」って思うんですよ。
私が山雅の試合を見たのはJ3第33節の宮崎戦で、この試合は「パウロが退場喰らったらしい」「宮崎にはレノファの新保がレンタルされてる」という薄い事情で観戦したんですけども。
この試合は、「”4-4-2”からボランチ落とし」「左SBの新保残し」とあの手この手で「3バック化」し「ビルドアップ」してくる宮崎に、山雅は最後まで「プレス」の形を見出せなかった、と記憶していまして。
試合序盤は宮崎の降りるボランチに山雅の中盤の選手が付いて行ってましたが、途中左SBの新保が「3バック化」を担い始めた時間帯くらいで山雅の迷走が始まった印象でした。
山雅はその後「”4-4-2”」に変形して「プレス」の際ボールをサイドに誘発する「サイド圧縮」の構えを何となく見せていたような気がしますが、意思統一の問題でしょうか?圧縮が甘く、逆に宮崎にサイドチェンジを連発され、終始内容で圧倒されていました。
山雅に所属出来るクラスの選手たちが、言い方悪いですが宮崎に所属しているクラスの選手たちに「内容で圧倒された」というのは(クラブ規模で考えた時に、という見方で、決して宮崎に所属されてる皆さんを貶す意図のあるものでは無いという点、どうかご理解いただきたいです)、山雅の「コンセプト」「選手の力量」が原因ではなく、単純に「宮崎の”ビルドアップ”」に対して有効打を打てなかったから、つまり「戦術の選択肢・実行力」に問題があるからだ、と私は思うんですがね。
偉そうに申し訳ないです。
一試合しか見てない、というのが説得力の無さの全てではありますが、「松本山雅FC」に関心の薄い私のような完全なる外部の人間から見ると、山雅が今年抱えていた問題は「戦う術の無さ」だったのでは?と。
この点に関して、いわゆる「試合中に発生するエラーへの対処」ってやつで、塾長は何も手を打てない、という印象なんですよね。
-放置して放置して放置して「練習」で「成長」して解決ぅ!
私が「霜田サッカー」に対して感じた虚無。
これが今度は大宮パイセンを経て山雅パイセンのサポーターの皆さんを襲うのか、と。
「W杯で日本がなぜ強豪チームに勝てたかといえば、いろいろな分析があると思いますが、やはり監督の考えやサッカーの戦術を大会の中でアップデートしたところ。」
「そういう中で山雅というクラブでも勝つための最適解が出てくれば一番良いと思っています。」
下條氏はこのように語っていますが。
「塾長がアップデート出来るんだったら苦労(”霜田サッカー視聴”という苦行)はしてねぇ!」とも「アップデート出来なかったからこの実績(49勝42分78敗)なんだろうよい!」とも思います。
だから「霜田ガチャの中にSSRは入ってないよ」と主張したいわけですが、この辺で止めます。
私のブログを山雅サポーターの方が読むとは思えませんが、私は決して山雅や塾長に対して「ネガティブキャンペーン」をしたいわけでは無いのです。
「サッカーは優勝経験のある監督を連れてきてもハマらないケースがあります。ステージやコンセプトが変わってくる中では、選手と同様に経験がものを言ってくるところがあります。過去というよりも前に向かって進むために、山雅でそういった部分でハマってくれれば、必ず良い成果が出てくるのではないかと思っています。」
下條氏の言うこの「過去より前」という話。
私は「霜田ガチャにSSRは無い」と思ってはいますが、この世界何があるか分かりません。
運営(サッカーの神)が排出率間違っちゃった///ってこともあるでしょうし、何事も「やってみないと分からん」もんです。
大分で春を謳歌した片野坂監督だってガンバで地獄を見たりすることもあるわけですから。
逆もあってしかり。
来年「霜田山雅」が「山雅旋風」を巻き起こし、J3を席巻して「昇格」。
もし来年もレノファがJ2残留出来たら再来年「霜ダービーマッチ」が開催される運びとなるでしょう。
激熱です。
ぜひ、実現してほしいものです。
ちなみに、これもネガティブキャンペーンを意図したものでは無いのですが、下條氏の言う「霜田監督への期待」が全て叶えば何も問題は無いのですが、仮に失敗したとしたら悲惨な目に遭います。
「攻撃的な守備」と言えば聞こえはいいですが、塾長、「プレス」をデザイン出来る監督ではありません。
よって「攻撃的な守備」が先行して「とにかく突っ込んで行く」事態に陥るとチームがぶっ壊れます。
私だけの感想なのかもしれませんが、レノファは塾長後「焼野原」になりました。
後任の渡邉監督が「こんなことも教えないといけないのか」と感じたほどチームが原則を失いました。
レノファの場合はまだ渡邉晋という名医が処置してくれたからわずか半年足らずで「守備の原則」が復活しましたが、渡邉監督ほどの名医はホイホイ連れて来れるものではなく・・・。
「塾長の監督就任」は私の中で「劇薬」扱いなわけですが、その理由として塾長は「スクラップ&スクラップ」なスタイルで「積み上げが無い」と感じるチーム作りをして来たからなんですが、山雅パイセンは大丈夫なんでしょうか。
レノファも大宮も「(クラブの)スタイル作り」のようなものを塾長に期待したんだと思うんですが、結果「チームは焼野原」になってます。
とは言え。
塾長の良さは「チーム作り」ではなく「クラブ作り」に強みがある点。
下條氏も
「経験値の中で地方クラブの実態と今後作っていくサッカーに関して深掘りできるのではないか…」
とコメントしてましたし、「山雅はどうあるべきか」の深堀りには期待できると思ってます。
山雅サポーターの方々がそんなもんを望んでいるのかは分かりませんが。
前回も書きましたが、山雅サポーターの方々は今年記録した「平均集客数」を見ても「昇格」すなわち「勝ち」を望んでいるように思いますので、その「勝ち」を届けられるかどうかという塾長の苦手な「チーム作り」のところで成果を上げられるか・・・。
いずれにしろ来年の「霜田山雅」の結果は「0か100」になる気がしています。
塾長が来年「成果を残した」となると、それはもう「NEW霜田」なわけで、それは霜田塾門下生を自称している私にとって最高にハッピーなことですし、そうなれば、先ほど書いたようにレノファが躓かなければ「霜ダービーマッチ」開催の日も近いよね、ってことで興奮します。
塾長も、そしてその塾長を支える全ての人たちの奮闘を応援したいです。
がんばってください。
こんなところで「霜田正浩氏、松本山雅FC監督就任」に対しての感想を終わります。
ここからはここまで書いてきた感想の延長線の話をさせていただきます。
今回、まぁ、色々あって「松本山雅FC」というクラブのことを調べてたんですが、このクラブは本当にすごいですねぇ。
これまでに下條氏のコメントを引用させていただきながら記事を書いて来たわけですが。
-そもそもこの報道対応が読めること自体すごいことですよ。
下條氏の報道対応記事は「ヤマガプレミアム」というサイトにあったんですが、下條氏に限らず、社長の報道対応も「無料」で読めちゃったんですよね。
【報道対応】神田 文之社長(2022.11.23)※無料配信 | 松本山雅FC|ヤマガプレミアム (yamaga-premium.com)
【報道対応】下條 佳明テクニカルダイレクター(2022.11.23)※無料配信 | 松本山雅FC|ヤマガプレミアム (yamaga-premium.com)
【報道対応】霜田監督就任について(2022.12.5) ※無料配信 | 松本山雅FC|ヤマガプレミアム (yamaga-premium.com)
この「内容」に関しては山雅サポーターの方々の中でも賛否両論あろうかと思うんですよ。
ただ、本来「ヤマガプレミアム」は「有料会員」用のサイトのはずであるにもかかわらず、「クラブはどうしようとしたのか」「どうなったのか」「今後どうしようとしているのか」といったクラブの根幹にかかわる重要なインタビュー(記者会見)を全ての人に「見えるようにした」のは素晴らしい判断だったように私は感じました。
これがレノファですとそもそも「無い」。
NANIMONAI!
私が認識しているレノファの見える「記者会見」は「社長交代」くらいまで遡るんですよ。
もっと言うと。
今シーズンレノファは名塚さんが監督として指揮を執ったわけですが。
その名塚さんは今シーズン「自分たちのサッカー」を「ブレずに」やって参りましたが。
-レノファサポーターの方の中に名塚さんの言う「自分たちのサッカー」を説明できる方いらっしゃいますか?
出来れば即答で。
私は分かりまへん。
分からないから過去記事やクラブ関係者のコメントやスタッツなどを見て理解しようとしました。
一応「これかな?」というものに辿り着いてはいるんですけど、正直合ってる自信はほぼありまへん。
ってか、これって「クラブはお客さんにチームの何を見てもらいたいのか」の範疇の話だと思うんですよ。
それを提示しないまま「応援してください」というのも・・・無理ないかい?
急に「皆さんが誇れるチームを作っていきます」って現場のトップが言い出しても「どうした?どうした?」ですし「なんで?」って話なんですよねぇ。
ひょっとしたら私が知らないだけでレノファの有料記事にはその手の情報出てるかも、ですが。
まぁ、だとしたらテンションダダ下がりですけどね。
「応援してください」と言ってる側が「ここを見てね!」を有料にしてる意味が分からんので。
ちょいと愚痴っぽくなる、というか愚痴なんですけど、レノファは小山社長就任からかなり変わりましたが「情報の出し方がクソ下手」だと思ってまして。
あれだけ「見に行こう!」「応援しに行こう!」と感じさせるコメントを出せた渡邉監督のインタビュー記事(だったかな?)を有料にしちゃったんですよ。
-ジャンボ何やってんねん・・・。
って当時思いましたもん。
なんか「狭ぇぇぇ」と感じる視野にため息が出たもんです。
まぁ、私は内部の事情を知らんのであんま強く言えませんがね。
ただ、レノファなんてまだまだ「色んな人に興味を持ってもらわないといけない」段階であるはずなのに、そのキッカケを有料にしてしまう、というのは悪手過ぎるだろ、と。
「ライト層」が必要な段階で「コア層」向けの運営・・・。
そうなっただけの事情ももちろんあるんでしょうが、「渡邉監督のコメントを有料化」という結果だけで判断するなら「情報の扱い下手じゃね?」と思わざるを得ないです。
こうした観点で見ると、山雅は「(クラブを理解してもらうために)必要な情報を出す」という点で本当に進んでいるなぁ~、と。
先ほども書きましたが、「内容」に対しては賛否両論はあると思います。
が、そもそも情報を「出す」という姿勢・行動は「応援してほしい側」として見習うべきものなんじゃないか、と思うのです。
私は名塚さんの言う「自分たちのサッカー」なんて分かりませんでしたし、なんならホーム最終戦セレモニーまで名塚さんが「J1昇格」を目指していることすら知りませんでした(「忘れてた」かも・・・)。
賛否両論ありそうな社長・下條氏のコメントではありますが、それでもこれは「見る側に基準」を与えてくれるものでしょう。
「主体的で能動的に攻撃的に」であったりの「コンセプト」を、クラブのトップ、そして強化部のトップが「残る形」でネットに上げた。
だから「見る側」はある程度そのトップたちが掲げた「コンセプト」に則って観戦が出来るわけです。
「ここは出来ている」「ここが出来ていない」という評価を「見る側」が出来る、ここに「松本山雅FC」と「レノファ山口FC」の「文化レベルの差」を感じるのです。
単純に羨ましなぁ~、って。
こっちは「知る努力」を強いられるのに、向こうはもうその次元では無いのですから。
レノファがこういった「応援してもらうに当たっての(見える)情報提供をしない(私が気付いてないだけかもですが)」のは「やりたいけど出来ない」のか「やる気はない」なのかは分かりませんけどね。
なんかレノファってスタッフさんの人数少ないらしいですし・・・。
今はもうストーブリーグ始まっちゃってて社長もGMもクソ忙しい時期でしょうけど、いつか小山・石原コンビが「今シーズンの振り返り」や「来シーズンに向けて」の記者会見をし、それが「見れる」あるいは「読める」日が来ると良いなぁ~、と願ってます。
今回はこの辺で。
では、また。