レノファのスタイルの一つに「絶対にJ3に落ちない」というものがあります。
レノファが2016年にJ2リーグに参戦して以降、昨年2019年までの順位は順番に12、20、8、15位と平均「13位」となっております。
J3に降格する順位は21、22位なので「13」という数字は安泰のように見えますが、8位を記録した2018年が数字を押し上げているだけで、他のシーズンは12、20、15位と中・下位と言える順位です。
特に20位となった2017年のような降格一歩手前のシーズンもありました。
この年の21位のチームは熊本で、その差はレノファが勝ち点38で熊本が37でした。
勝ち点差「1」というギリギリのハラハラの攻防だったわけです。
なので平均だけ見てみるとJ3には落ちないだろうと思えますが、細かく見ると降格圏内を争うチームでは無いと言い切れないのが実状のように思います。
今年2020年、レノファは「J2 上位」を目指すわけですが、降格圏内のボーダーラインを知ることで、シーズンにおけるレノファの立ち位置が分かりやすくなるのではと思い、「20位の平均」と「21、22位の平均」を調べました。
J2リーグからJ3リーグに降格するチームが2チームになったのが2014年からでしたので、この年から2019年までの平均を出しました。
では早速書いていきます。
[20位]
(勝ち点) 41
(勝ち数) 10
(引き分け) 9
(敗け数) 21
(得点) 40
(失点) 62
[21位]
(勝ち点) 36
(勝ち数) 8
(引き分け) 10
(敗け数) 22
(得点) 39
(失点) 65
[22位]
(勝ち点) 29
(勝ち数) 6
(引き分け) 10
(敗け数) 25
(得点) 33
(失点) 73
となっておりました。
ざっくりまとめると。
「シーズン10勝以下」
「シーズン20敗以上」
「シーズン得点が40以下」
「シーズン失点が65前後」
で降格が見えてくる。といった感じでしょうか。
体感で考えると。
「1-0でしか勝てる時が無い」
「0-1、0-2で敗ける試合が増えた」
といった感想が増えると危険信号といったところでしょうか。
ちなみに。
レノファの2016年から2019年までの平均も出しましたので照らし合わせて見たいと思います。
前回の記事でこのレノファの平均も書いて「J2 6位」に入るための平均とも照らし合わせれば良かったです。
なのでここでついでにやっちゃいます。
[レノファ J2参戦以降の平均]
(勝ち点) 49
(勝ち数) 13
(引き分け) 9
(敗け数) 19
(得点) 55
(失点) 66
となっております。
まず、降格圏内との照らし合わせですが。
勝ち点→クリア
勝ち数→大体クリア
敗け数→ギリクリア
得点→クリア
失点→まあアウト
となりました。
引き分けに関しては上位も下位も平均で「9~10」なので割愛しました。
次に「J2 6位」の平均と照らし合わせてみます。
[J2 6位の平均]
(勝ち点) 66
(勝ち数) 18
(引き分け) 11
(敗け数) 12
(得点) 56
(失点) 42
なので
勝ち点→アウト
勝ち数→アウト
敗け数→アウト
得点→ギリクリア
失点→アウト
となります。
これを見て客観的に思うのは「あれ?レノファって降格圏内争うチームじゃね?」ってことです。
どの数字の平均を比べてみても6位より降格圏内のチームの数字の方が近いです。
なので2020年に「J2 上位」を達成するには余程のミラクルや各部門で過去最高の数字を残さなければなりません。
幸い「レノファって偶数年のシーズンは成績いいよねっ」という薄い期待があります。
いずれにしろ今シーズンは
「過去最高のミラクルシーズン」
「いつも通りの降格圏内脱出安定シーズン」
「降格圏内彷徨うハラハラシーズン」
のどれかになると思います。
「2-1」で勝てる印象が多ければ「ミラクルシーズン」寄り。
「0-1、0-2」で敗ける印象が多ければ「ハラハラシーズン」寄り。
なんかよく分からなければ「安定シーズン」寄り。
といった見方になるのかなと。
当たり前ですが「ミラクルシーズン」になるよう期待しつつ応援していこうと思います。
なんてたって。
「レノファは偶数年に強い!」(集計は4シーズン分)