この試合の前日に、公式から佐藤謙介の負傷がリリースされました。
やはり全治4週間。
全治4週間組の第一号、島屋が4週間経ってもなかなかピッチに戻ってこれなかったことを考えるとボランチ事情はかなり厳しくなってきたなー。
と、思ってたんですわ。
そしたらキタ。
ヘニキキタ。
ヘニキニキニキニキニキ。
前節ベンチに選ばれたのが佐藤健太郎だったのでしばらくヘニキは無いだろうと一旦諦めたらこれですわ。
ヘニキ、今シーズン初ベンチ入り。
これは自称ヘニキストの私としては触れないわけにはいかないでしょう。
じゃ、語っていくー。
まー、この試合
予報では雨。
こういった事情を考えると "相手を困らせるサッカー" はまだ身に付けてないけど「ドロンコ(田んぼ)サッカーになったらヘニキいくよ」的な意図だったのかなーと思いました。
実際試合後の監督のコメントで
-ヘニキ選手についてはどのように評価しているか?
「基本的に彼はボランチでと考えています。」
「我々がやっているサッカーにおいて、ボランチの役割が何かというのは彼と話をしっかりしています。足りないものもありますし、それを身につけなければピッチに送り出せないとも明確に伝えています。」
「今日のゲームに関しては雨予報ということで、彼をストライカーの位置に入れてターゲットにするというプランと、最後に逃げ切るためにボランチに入れて相手の攻撃を跳ね返すという二つのタスクを与え、実際に二つ目のプランで彼は全うしてくれました。」
とありました。
基本的にヘニキにも佐藤謙介や田中、神垣と同じような役割を練習させつつ、試合によってはフォワードや逃げ切りボランチの役割を与えたい、という解釈でいいと思われます。
これについて私の感想は
「ヘニキのスタメンは無理そうやな!」
「でもジョーカー・ヘニキは最高や!」
です。
佐藤謙介や田中、神垣がボランチでやってる役割をヘニキがこなすのは厳しいと思うんですよ。
足元の技術が…。
現状の渡邉レノファのボランチはボールを持つことを苦にしないタイプでないと起用が難しい。
去年霜田監督はゲームメイカー(?)ヘニキをやろうとして [4-1-2-3] のアンカーで起用して大失敗してましたし。
極端な話、30歳を越えたヘニキがこれから三幸ばりの技術を身に付けることを期待しますか?って話しで。
それはちょっと…。
ですし、それよりも今までに身に付けてもらったストロングでチームに貢献してもらった方がいいよねって思うんですよねー。
なのでヘニキのスタメン起用はちょっと期待しにくい。
ですが、攻守の切り札的な使い方としてのヘニキは大有りだと思います。
有りよりの有り。
というかこれしかない。
今節のように雨でピッチコンディションが悪いと予想され、放り込みが増える展開なるだろうという中で、ターゲット・ヘニキとして起用するやり方。
あるいは相手が [5-4] で守って "相手を困らせるサッカー" ではどうしてもこじ開けられなかった時にパワープレー・ヘニキ大作戦。
仮にヘニキと梅木(あるいは小松)を組ませればどっちをターゲットにしてもいいですし、梅木に競らせてヘニキで回収なんてことも出来そうです。
[5-4] ブロックを理屈で崩せないときはパワーよ。
J2、いやJ1にだってヘニキに球際で競り勝てる選手っていないでしょう。
え?
いますか?
私はパッと思い付きません。
守備に関しても試合を締めたいときに最適ですね。
試合終盤で "守備固めヘニキ・菊地" は相手にとっては絶望でしょう。
今節のようにあの渡部を弾き飛ばす「ユーリとかいうバケモンどうすんねん」状態になっても、ヘニキと渡部で潰す(起点にさせない)やり方が出来るのはかなりの強みです。
実際渡部一人では圧倒されたユーリをヘニキと二人掛かりで対応したのは胸が熱くなりました。
実は2020年になんとなく相模原の試合を見ててユーリを発見してたんですけど、その時からずっと「ヘニキとマッチアップしてくれんかなー!」って思ってたんですよね。
密かに去年から抱いてた想いが成就してひっそりと感激してたりします。
一応空中戦ではユーリに勝ってましたが、ぶつかった衝撃でヘニキがぐらついてたのは驚きましたね。
「あのチームメイトに"岩"と称されるヘニキさんが揺れている?!」
って。
と、話がそれました。
攻守のジョーカーとしてのヘニキはチームにより勢いを与えてくれそうな気がします。
というか苦手ことを無理にやらされて困ってるヘニキをもう見たくないんや。
アニキには気持ちよく闘ってもらって今後もチームやサポーターに絶賛されてほしい。
そんな願いがありますので "ジョーカー・ヘニキ プラン"を私は応援してます。
さて。
書きたいことは書きました。
後は忘れない内にざっくり試合を振り返っておきます。
結果は 1-0 で勝利。
結局雨は降ってましたが強かったり弱かったり。
ピッチの状態が読みにくいなか後半に割り切ってサイドからの放り込みを選択し、その流れの一つ、川井が適当に放り込んだボールが空中で(風かな?)あらぬ方向に曲がり、途中出場で左ウイングバックに入ってた澤井がそのボールに突撃して頭でゴール。
最後はヘニキ、菊地の守備固めもあり無事ウノゼロ勝利。
個人的には先ほども書いたようにヘニキとユーリのマッチアップも見れましたし、今シーズン初の連勝ですし今まで見た試合のなかで一番面白かった試合でした。
前半、まだピッチがまともな状態だったころ。
相模原が [5-3] で守ったり [5-4] で守っていたので「おっ、松本(山雅)式か?」なんて思ってました。
特に [5-3] の時に中央の選手を使わせない絞り方は松本っぽいなーと思ってたんですけど、なにがトリガーだったのかは分かりませんが途中から [5-4] で撤退してきました。
その相模原の [5-4] ブロックを崩すために、ボールサイドのCBを前線に突撃させたのには笑いました。
左にボールがあればヘナン。
右にボールがあれば石川。
クオリティーは置いといて、動きとしては割りと有効に機能してたように見えましたのでぜひ続けていってほしいところ。
ホント [5-4] って固いんすよ。
ジョーカー・ヘニキでこじ開けるのは最後の手段として、理屈で崩すやり方には諦めずに立ち向かってほしいですね。
左ウイングバック澤井は素晴らしかったですね。
ボールを受ける位置も受けた後のクオリティーもすごかったです。
ゴールしたことについて本人は
「なんとかゴール方向にボールを飛ばせれば何かが起きると思っていましたので、不細工な形でしたが、うまく当たって良かったです。」
ってコメントしてますが、不細工なんてとんでもない。
かっこよかったですよ。
ケガなどで挫折を味わってる選手ですからこのゴールは本当によかった!
色々と思うところがあるとは思いますが「レノファを強くするために」とコメントできる辺りに澤井の強さを感じます。
こういう選手もまた応援したくなります。
がんばってほしいですね。
次節は秋田戦ですね。
肉弾戦ゴリゴリで、セットプレーめちゃめちゃ上手いイメージがあります。
ジョーカー・ヘニキ とか言っちゃいましたがスタメンで起用されるかもしれませんね。
去年のJ3王者とどんな試合をするのか楽しみです。