ツエーゲン金沢戦前

レノファの公式Twitterから、リーグ戦残り28試合をどう戦うかについて霜田監督がコメントしている動画がツイートされてました。

金沢うんぬんの前に、このコメントを見て思ったことを先に書きます。




1. 【この監督では「勝てない」】

2. 【現実的な戦い方とはなにか】

3. 【戦略面と戦術面にズレを感じるが、、、】

4. 【応援の仕方が分からない】




1. 【この監督では「勝てない」】


結論から書くとこうなります。

これに関してはいまさら驚きはないですが、やはり残念には感じます。

目の前の試合ではなく、将来。

選手の成長やレノファらしさを構築することを優先しているので、そもそも勝負の土俵にすら立ってないんですよね。

そりゃ最下位ですわ。

「(選手の成長、レノファらしさの構築に関して)1位にいようが最下位にいようが変わらずに続けていきたい」

ってコメントしてましたけど、1位の立場でそれを言え、と突っ込みたいですね。

ガチで勝負捨ててるんだなー、と。




2. 【現実的な戦い方とはなにか】


霜田監督の言う現実的な戦い方とは、

「全部蹴ってしまう」

「全部引いてしまう」

ということらしいです。

まー、ざっくり説明してるんでこういう言い方になるんでしょうがね。

「勝ち点をいかにして得るか」というリーグ戦において、「全部蹴る、全部引く」ことくらいしか現実的な戦い方がないのかー、とガックリきます。

試合の日程や対戦相手、自チームの状況や試合の流れを考えることもなく、ショートパス特攻戦術。

「全部蹴って、全部引く」のと同じくらい思考停止してる状態となんら変わらないと思いますが、勝負を捨てて、選手の成長とレノファらしさを構築するためには仕方ないと割りきるしかないんですかね。




3. 【戦略面と戦術面でズレを感じるが、、、】


戦略(編成)と戦術(采配)の話です。

「育成型クラブ」として舵を切ってるレノファですが、菊地やサンドロ、武岡やヘニキといった実績組(ベテラン)もしっかり補強してます。

J3に落ちないための保険か、と思えなくもないですが、結果普通に昇格(例年通りなら6位以内)を狙える陣容にはなってます。

「昇格」というワードをチームスローガンに入れてますし、クラブとしては勝負を捨ててまで育成に振り切ってるとは思えないんですよね。

だからこそ戦術(采配)が謎なんですよ。


レノファのコンセプトに、

「レノファに行けば成長出来る」

「レノファに行きたい」

「そう選手に思ってもらえるクラブを目指す」

というものがあります。

このコンセプトがクラブと監督の間でズレちゃってるように感じます。

クラブは育成目指しつつ上位を狙える陣容を用意しました。

ところが、監督が勝負を捨てて育成に全振りしてる。

(まー、個人的にはショートパスでしか崩そうとしない選択肢の狭いサッカーをやってて「育成」とは言えないんじゃない?って思いますがね)

この辺り、両者どのように「育成」というものを捉えているか意志疎通出来てるんですかね。

とはいえ、この人に3年間も監督を任せてるってことは、クラブも勝負を捨てて育成を取る姿勢(やり方)を支持してるってことなんでしょうけどね。




4. 【応援の仕方が分からない】


勝負を捨てて育成を取る。

こんな姿勢のクラブをどう応援したものか。

監督の「僕らのサッカー」が仮に完成したとしても、多分勝てないんですよね。

采配がガタガタだからです。


一時的にとはいえ、

・ヘナンを右サイドバックに置いたり

パウロを左サイドバックに置いたり

後半負けてる状況で、相手を押し込めているのに、

・ヘニキをCBから移動させなかったり

点を取るための交代策が

ディフェンダー削ってフォワード入れる

くらいしかないんですよね。


「ハイプレス・ショートパス型」のサッカーが通じなければもうお手上げ、負けたら「技術、メンタルが足りない」で「練習するしかありません」となる。

結局勝つためにサッカーしてないですし、勝つための策もない。

厳しいです。

もうせっかくならオリンピック世代の選手レンタルしまくるくらいやってくれたら面白いんですがね。





と、まー、かなりガックリ来てます。

完成しないであろう「僕らのサッカー」に固執してますし、仮に完成しても過去の采配を見るに昇格争いは出来ないだろうということが見えてきちゃったわけで。

どういうモチベーションで今シーズンのレノファのサッカーを見ればいいのか迷ってます。




一応金沢の印象についても書き残しておきます。

前節ジュビロ相手に6失点してましたが、普通に強いチームだと思います。(レノファ比)

前プレス志向のチームで、すげー上手いとは感じませんでしたが、レノファよりは質が高いと思います。

(前述の流れでレノファを腐してるように感じるかもしれませんが、普通にそう思いました)

群馬、町田よりも遥かに前プレスしてくることが予想されますので、山田、ヘニキを加えてビルドアップするようなら、いずれボールを奪われるでしょうね。

多分苦しくなってボールを前線に蹴っ飛ばすシーンが増えると思います。

しかし、金沢のビルドアップ隊はプレス耐性が高くありません。

金沢とレノファって割りと似てるんですよね。

ハイプレス志向で、弱点もハイプレス。

なので前プレス合戦になって運が良かった方が勝つんじゃないですかね。

セットプレーが弱すぎるレノファの方が不利かな、くらいの塩梅な気がします。




現在最下位ですし、一週間空きましたので、そろそろ3-4-2-1やるかな~って予想してるんですがね。

今年は降格ないですし、「このまま続けていくしかない」って監督がコメントしてるんでやらないですかね。

本当になにも変えなかったら、いよいよ今シーズンのレノファをどう見ていいか迷うので困るんですが。