前節試合終了後の監督インタビューで「悲しんでるヒマはない」「戦えるメンバーを選ぶ」とか、試合前日の公式のツイートや試合前の監督インタビューで「勝ちに行く」宣言をして何故か自ら首を絞めてしまった霜田監督。
結果長崎にターンオーバー要員での勝利を許し、試合の入り方は手倉森監督に笑われ、とバチクソなめらたうえにボコられました。
しかしそこには長崎さんの懐の広さを感じさせるシーンが多々あり、ただボコって勝ち点3を略奪し、完封で試合を終えた山賊北九州とは違う「貫禄」というものを見せつけてくれました。
ただボコるのではなく、ちゃんと接戦を演じてくれ、あまつさえファンに「レノファの至宝のJ2最年少得点」を許してくれるサービスまで提供してくれました。
見てる側の望むものをきっちり引き出した上でボコす。
まるでプロレス。
「戦えるメンバー」を選んだ結果前半だけで前線、中盤、後衛の選手がそれぞれ1枚ずつイエローカードをもらってヒール役を演じたレノファ側も、しっかりエンターテイメントをこなしましたね。
まー、真面目に書くと長崎は笑いが止まらんでしょうね。
前半から真面目にやって来られれば、まだ勝ったことないターンオーバー要員だっただけに不安だったでしょうが、前半捨ててくれた上に勝手にイエローカードで自滅してくれたわけですから。
主力を休憩させられた上に勝ち点3もゲット出来たわけでうまうまでしょう。
絶妙に接戦だったせいで「高い授業料」以来の面白いコメントが出てこなかったのは残念です。
試合後の公式サイトに霜田監督のコメントが出ましたが、いつも通りのフワッと意味不明なことを言い、河野や高がしっかり具体的にコメントしてるのも日常の風景ですね。
「ただでさえわけ分からんサッカーしてるんだから、せめてコメントで面白いネタ投下してこい」って言いたいわけです。
【結果】
1-2
【得点者】
レノファ
79. 河野
5. 徳永
83. 米田
【良かった点】
・橋本初先発
・河野J2最年少得点
・特別指定の梅木出場
・スローイングに工夫がみられる
特別指定の橋本が初先発しましたね。
今までちょろっとしか出場してなかったのでよく分からん選手でしたが、自身の特徴なのか指示なのか、とにかくアウトレーン(ワイドレーン)を走ってくれましたので、めちゃめちゃ印象よかったです。
結局レノファでは、安在のようにサイドバックがハーフスペースに走り込んでも迷子になるだけなんですよね。
吉濱、川井が組む右サイドのように、サイドハーフは中に絞る、サイドバックはシンプルに縦に走る方がレノファでは有効です。
高井が意味不明なムーブをかまして左サイドをぐちゃぐちゃにしても、シンプルにアウトレーンを走った橋本が正解を見せてくれたように思います。
ちなみにその高井ですが、試合毎にハーフスペースへの進入回数が増えたり、マシにディフェンスしたりと良くなってはきてるかもしれませんが、攻撃時、橋本が空けた後方のスペースを埋めに戻ったりとわけ分からんことしてます。
やはりサイドの選手だとは思えないのでセンターフォワードやってもらえばいいのにと感じますね。
河野がJ2最年少得点を記録しました。
琉球戦で決定機2回外したので大丈夫かいなと思ってましたが大丈夫でした。
しっかりレノファの至宝でした。
ユースガチャでSSR引きましたかね。
実はレノファのユースしっかりしてんじゃね?疑惑が浮上しましたので、同じくユース出身で先輩でもある伊東も見てみたいですね。
特別指定の梅木が交代で初出場しましたね。
それだけですが。
レノファではスローイングはピンチとイコールであると言えてました。
レノファイレブンは「オフザボール拒否ムーブ」の選手が揃いがちで、それはスローイングの時もしっかり機能しており、投げる際に誰も動かないしフリーな選手がいないという地獄のような光景が広がってました。
今節では「後ろにいる選手に手早く投げる→投げ込まれたらそのまま前線に蹴り込む」という、地方の小学生チームのやり方かな?と思わせる解決策を見せてくれました。
「受け手の工夫」で解決しなかったのは残念ではありますが、カスが使いようによっては使えるゴミくらいにはなったので前進と言えるでしょう。
【悪かった点】
・イウリ確変終了のお知らせ
・「山下枠」作るのやめーや
イウリの確変が終わったようですね。
元々オフザボールの動きが意味不明であったり、玉離れが悪かったり、急に楽しくなくなるのか雑なプレーをしてしまったりしてた選手でした。
それでも「得点」という結果で我慢されてましたが、いよいよ得点出来なくなり、イウリ起用のメリットよりもデメリットの方が強く出てきてしまうようになってしまいました。
くそみたいなイエローカードを受ける選手で非常に計算が難しい選手ですが、高さ、強さ、早さは揃っているので交代で入ってくる分にはまだまだ大切な戦力です。
切り捨てるでもなく、保護するでもなく、ちゃんと正しく起用することが大事ですね。
霜田監督なら1試合離脱後に何事もなかったように先発起用しそうなので思うだけ無駄ですかね。
この霜田監督が作りたがる「山下枠」はなんなんでしょうね。
本来センターフォワードの選手を左サイドで使いたがる謎のマネジメントのことです。
昨年の主な犠牲者が山下なので「山下枠」と呼んでますが、今年で言えば高井、浮田、梅木が該当してますかね。
別にセンターフォワードの選手をサイドで起用してもいいんですよ。
ただその起用をされた選手たちがハーフスペースやゴール付近でプレーせず、ガチでそのままサイドの選手としてプレーしてるのが意味不明なんですよ。
理屈としてはセンターフォワードがポストで下がった際に、そのスペースを埋め、空けたスペースをサイドバッグの選手などが埋めるという流れなんでしょうけど、出来てないわけです。
あれだけシュートの上手い山下に、何故か左サイドでゲームメイクさせてたわけです。
わけ分からんよねって。
オフザボールの動きだしを仕込めないんですから、普通にサイドで活躍できる選手か、吉濱のようにデフォで中に絞って来れる選手を使えよと。
この辺りのファンタジー起用が、手倉森監督のようなガチ勢に笑われる要因だと思うんですがね。
【総評】
今節ではレノファ側にイエローカードが咲き乱れ、結果「審判が~」みたいなコメントをTwitterなどで見かけました。
まー、あれだけ印象最悪なくそみたいなファールし続けて試合荒らしたらそうなるわって個人的には思います。
「メンタル」とか「戦える選手」とか言ってる監督の指揮下にある選手たちがアレなわけで、悲しさと、切なさと、面白さを感じます。
普段言ってることと、やってることがぐっちゃぐちゃで、最高にごーくれいじーして狂いたまってますな。
見てる側をもごーくれいじーに巻き込む勢いです。
試合の入りを敵将に笑われ、適切な選手配置も指導も出来ない我が将を見捨ててはいけません。
その将、今シーズンいっぱい確定で指揮とりますから。
我が国がうっかり「昇格」とかいうワードを打ち出してしまったからイライラしてしまいますが、誰だって間違いは起こします。
一旦ファンにとって「昇格」という甘美なるエサワードのことは忘れてクラブと霜田監督のおっちょこちょいを楽しみましょ。