ギラヴァンツのホームスタジアム、「ミクニワールドスタジアム北九州」ってキレイですね。
今年ギラヴァンツの試合を見るまで知らなかったんですが、見て一発で好きになりました。
スタジアム越しに海が見えるってやべぇロケーションで、「ここでサッカーやったら気持ちいいだろうなー」と心踊りますね。
まー、ピッチ内の選手側からは海なんて見えてないでしょうけどね。
あれ潮風入りまくると思うんですが、ピッチの芝ってどうやって管理してるんですかね。
試合の方は普通にやって普通に負けたって感じですかね。
いつもの様に面白い選手配置でスタートして負けて、ツッコミどころ満載の面白い敗戦コメントして、という流れでした。
「霜田ぁ!」と思わなくもないですが、北九州の小林伸二監督を見てると、霜田監督は監督としては低いレベルで「普通」で、小林監督が「チート」なんだろうなと感じさせられました。
たった1年と半年くらいであれだけのサッカー仕込んでくるわけですからね。
霜田監督が北九州の監督やったとしてあれだけのサッカーが出来るかって話ですよ。
「楠本使いてぇ」「3トップで点取りてぇ」とか、ごーくれいじーして狂いたまって無かっただけで及第点と評したいレベルですよ。こっちは。
【結果】
0-2
【得点者】
28. 髙橋
82. ディサロ
レノファ
なし
今回は我らが霜田監督の素敵な敗戦コメントと、それに対しての個人的な感想を書きたいと思います。
「お互いに持ち味を出したゲームになったかと思いますが、球際の部分で競り勝ったり、思い切りの良さであったり相手の良さが出たので、北九州さんの勝利に値するゲームであったと思います。」
いつものやつですね。
霜田語録には「球際」「思い切りの良さ」「メンタル」「僕らがやりたいサッカー」とか、まー、色んなフワッとしたものがあるわけですが、今回もしっかり使ってきましたね。
え?北九州の良さって球際の強さと思い切りの良さなの?と二度見させてくれる鋭い観察眼です。
出だしから「お互いの持ち味」と、レノファの持ち味ってなんだっけと考えさせてくれるのもポイント高いですね。
「自分たちはシュートまで行ける部分はあったのですが、ペナルティエリア内での思い切りの良さが足りなかったかなと思います。」
ぺなるてぃえりあ内のおもいりのよさ、とは何ですかね。
レノファの選手たち結構強引にシュート打ってたように見えたんですが。
ことごとく相手GKの真正面飛んでいきましたけどね。
高なんてコントロールシュートしてカーブさせてGKの真正面でしたからね。
足りないのは精度では?と思うんですが、霜田監督の見てる世界を共有する難しさを改めて実感します。
「まだまだ未熟な部分がたくさんあるので試合をやりながらチームを成長させていきたいと思います。」
あっ、進研ゼミでやったことあるやつ!というか、昨年見たことあるやつ!ですね。
コメントに困ったらコレ!みたいなやつを準備してるのは監督としてレベル高いですね。
さりげなく保身に見えるのも評価ポイント高いです。
- 先制されたシーンは奪いきれなくて裏を取られたと思うがどう振り返るか
「最終的な判断は選手の判断にかかってきますが、チームとして奪われたらすぐい奪い返すということがあるので、すぐに奪い返す、奪えなくても後ろに返させて時間をかけさせなければ行けなかった。という状況だと思います。常に前からボールを奪いに行こうと言っているので、仕方がなかったかなと思います。」
あっ!これも進研ゼミで!って昨年も見たやつです。
1年掛けて進歩しないところに霜田監督の美学を感じさせます。
- ハーフタイムでの選手交代はなかったが、前半をどのようにみていたか
「あまり調子のよくない選手も何人かいたので変えるということも考えましたが、我慢をしました。チャンスも作れていたので、調子のよくなかった選手が後半開始でギアを上げてくれるのを期待しました。」
うん、「調子」の基準が分からないですね。
監督のやりたいサッカーが出来ているかなのか、体調なのか、機嫌なのか、とにかく分かりません。
そもそも何を基準にスタメン選んでるんですかね。
基準の分からん「調子」ではありますが、悪くてもいいみたいですね。
「我慢」という愛情を感じさせるワードを使ってますが、中身は「無策」を匂わせる芳醇なコメントですね。
「後半開始からギアを上げてくれる」って、前半開始からギア上げられるメンバーを使わないあたり縛りプレイやってる上級者の波動を感じます。
実際には前半に失点して後半追い付けない、勝ち越せてないので怪しい波動ですがね。
- ヘナン選手から佐藤健太郎選手に交代した狙いは?
「ボールを相手陣地で保持をしたかったので、守備の能力が高いヘナンよりも、攻撃の起点になれる佐藤選手を入れました。」
はて。佐藤って攻撃の起点になる選手でしたっけ?
サイドチェンジうめぇなーくらいの印象はありますが、佐藤から攻撃は始まるみたいな印象は無いんですがね。
ヘナン疲れてるっぽいし、無難な交代やなって思ってたんですが、どうやら色々違ったみたいです。
佐藤投入後攻撃の起点になってるシーンありましたかね。
ボランチで起点にするなら吉濱では?とモヤっとさせる名采配ですな。
- チャンスを作れていないわけではなかったと思いますが、差はどこにあると感じるか
「惜しいチャンスは作れていて、得点の匂いはしていたのですが最後に足を振るところ。足を振れた北九州が2点とれ、足を振れなかった山口は一点も取れなかったと思います。2点取られたことよりも1点も取れなかったことが悔しいです。」
あー、得点出来ないのは「足が振れない」からなんですね。
得点力不足の原因というか要因で初めて聞ききましたよ。それ。
というか北九州の得点理由って足を振ったからなんですか。
面白い視点ですね。
霜田ワールド全開といったところでしょうか。
存分に酔いしれることにしましょ。
霜田監督のコメントはこれで終わりですが、小松選手のコメントが興味深かったので、それの感想も書きたいと思います。
- ゴールを決めるために必要なことはなんだと思いますか
「チームとしての攻め方もあると思いますが、ゴール前は個人の判断や技術も大事になってくるのでゴールを決めきるところは僕らがやらなければいけません。今日も3点取れば勝てているので大事なところで決めきる。そのためにもまずはシュート本数を増やすことが必要だと思います。ゴール前でどんどん足を振っていくことを意識したいです。ですが、自分が自分がになり周りが見えなくなってしまって無理にシュートを打ったりというのはゴール前の混戦した中でも判断できるようにはなっていきたいです。」
小松よ!お前もか!
霜田経典の「足を振る」項の影響でかすぎるやろ。
と、思いますが、それは置いといて。
なんか監督よりも具体的なコメント出してきますね。
いい歳したおっさんがフワッとコメントして、20代前半の若者が割りとしっかり具体的にコメントするところにレノファの味わいの深さを感じます。
確かに得点欲しがって無茶してるシーンがあり、それを反省して次に生かそうとしてるあたりSSRなんだなと期待させてくれます。
確か選手名鑑に書いてあったと思うんですが、小松がレノファに来た理由って「絶対に上手くなれるから」だったか「成長できるから」だったんですが、これはギルティ臭いですよ。
基本レノファに来たからって上手くなったり成長しませんからね。
オフザボールの動き方やらプレスの掛け方なんて教われないですから。
勝手に上手くなるしかないんですよ。
菊池は実際そうでしたしね。
昨年からサイドにボールを振られると中の選手をチェック出来ないという課題は治ってないですが、出場を増やすことで出来るプレーの幅を広げました。
選手としてのプレーの幅を広げておいて、細かいところはJ1とかちゃんとしたクラブで監督、コーチに教わるという心構えが大切です。
なので小松には霜田教に毒されることなくしっかり自分の考えでサッカーしてもらいたいですね。
まー、なんやかんや書きましたけど、霜田監督が嫌いとかそういうことを書きたいわけではないんですよね。
霜田監督ってフワッとなんかよく分からんことコメントするじゃないですか。
そういう監督って良く言えば「カリスマ性」があるってことだと思うんですよ。
ただ悲しいかな結果が出ないのでそのカリスマ性に説得力がないんですよね。
なので、本来霜田監督に合うのは勝手にサッカーしてくれる選手や参謀、コーチがいるビッグクラブか、頑なに理想を追ったり、選手批判はしないスタイルなのでユースの監督だと思うんですよね。
「J2下位相当の成績しか納めていないクラブの監督」という器というか、そういう立ち位置で指揮するタイプではないという印象です。
今地獄のようにつまらんサッカーしてますが、単純にクラブと監督の相性の問題だと思います。
「育成」と「勝利」の両立って難しいですよね。
シンプルに、クラブは若手を連れてくる。
監督はその与えられた選手の最適解を見つけてサッカーする。
これだけでいいんですけどね。
監督の理想にフォーカスするとかいう余計なステップ踏むから結果も内容もついてこないだけだと思うんですがね。
霜田監督がレノファで指揮を取っている以上「結果にコミット!」みたいなことは起こらないでしょうね。
もうレノファでのカリスマ性は、選手に対しては分かりませんが、見てる側には通じなくなってきている頃合いかなと。
次の監督は「理想」ではなく「選手」を見て、試合に勝ちにいく人がいいですね。
まー、そんな普通のことを普通に出来るSSRな監督が在野に転がってるか分かりませんけどね。