【第5節 away 徳島ヴォルティス戦】 泥沼フィジカルサッカーへの誘いと個人的反省

まず個人的な反省から。

先日何とはなしに「パウロちゃんねる」見てたんですよ。

そこで「高井和馬のスーパープレー集」がありまして、それを見たんですね。




高井ちゃんとスペースに走ってましたね。




以前より「高井はスペースに走らない」と書いてしまっていましたが大間違いでした。

猛省して以後気をつけたいと思います。




では徳島戦の振り返りを。




【結果】


4-0



【得点者】


レノファ


なし


ヴォルティス


21.垣田

24.岩尾

84.垣田

90.河田



【良かった点】


・DF陣がロングボールを蹴るようになった

・高井ハーフスペースで仕事する

浮田先発デビュー

・橋本デビュー




以前よりDF陣のビルドアップ時、なにがなんでも回しまくるシーンが目立ちましたけど、今節では楠本を中心に前線に蹴り込むシーンが多く見られました。

特に楠本は精度の高いキックを連発してくれました。

「やっとか」と思わなくもないですが毎試合ごとに良くなってきてるのでこのまま頑張ってほしいですね。




高井は調子良さそうでしたね。

シュートは全部外しましたけど。

アウトレーン、ハーフスペースを使いながらいい位置取りが出来ていたと思います。

トラップミス連発しましたけど。

位置取りに関しては修正入りましたかね?

ディフェンス面も以前よりはしっかりやってくれていたので頼もしかったです。




浮田が右ウイングで先発しましたね。

致命的なミスが目撃されたような気がしますが、まー、別にそれキッカケで失点したわけでもないので大丈夫です。

攻撃面ではいいサイドチェンジがありましたね。

逆に言うとそれだけでしたけども。

逆サイドにロングボール蹴ってそれが高井にキレイ届いて褒められるってプロとして本望ではないでしょうからより特徴を出せるようになるといいですね。




特別指定の橋本がJデビューしましたね。

前半後半でフォーメーションや役割が変わったので一概に比較できませんが、個人的には安在よりもいい印象でした。

レノファに加入するのは再来年でしたか。

楽しみに待ってます。




【悪かった点】


・霜田サッカーの限界が見えちゃったところ




ここ最近レノファはJ2上位候補やJ1昇格候補と当たることが多かったです。


特にこの徳島戦でハッキリしてしまったんですが


「選手の質で勝てない」


ことが分かってしました。


まー、昨年からうすうす感じてはいたんですが、いよいよ今節の試合で確信したという感じです。

徳島の選手に部分的に勝ってるのは菊地とヘニキくらいだったでしょうか。


この試合に向けて、ビルドアップや選手の立ち位置に修正を入れたり毎試合工夫をしてるのは伝わるんですよ。

で、実際改善してきてるも伝わるんですよ。

ですが勝てない。

そもそも選手の質で劣っているので修正したところで意味がない。


ボールが前線に収まる徳島。

ビルドアップ、前線の動き出しだけでなくセットプレーにまで手を加えてる徳島。



挙げればキリが無いですけど、徳島はチームとして数段上のステージでサッカーやってた印象です。

レノファは未だにビルドアップを構築しようとしている段階ですからね。




霜田監督のやりたいサッカーって


上手い、賢い、強い、早い


選手が揃ってないと実現できないと思うんですよね。

そういう選手って高いじゃないですか。

レノファはそういう選手連れてこれないので、じゃあ育てようってなってるんだと思うんですが、育てても2~3年で卒業(移籍)してしまう。

で、またやり直しと。

なのでレノファというクラブが育った選手を保有、あるいは連れてこれるまで霜田監督のやりたいサッカーはレノファでは見れないと思うんですよね。


レノファ山口がそれでもいい。目先の勝利より今はレノファ山口というクラブのブランド力を育てる時だと割りきってるならしょうがないかなーと思います。

ただ見てる方はつまらないですけどね。

出来ないサッカーで勝てないわけですから。

しょっぱい試合を見せ続けるというのもエンターテイメントとしてどうなの?と思いますが未来のための布石やと割り切られたらなんとも言えないですね。




【総評】


皆さんはぶっちゃけ今節の試合見ててどうでした?




個人的には後半に限り2019年以降のレノファの試合で一番興奮しましたよ。



前線の特攻。

ディフェンス陣の奮闘。


見ててとても面白かったです。


後半はもう戦術なんて感じなくて、それぞれのアイデアと特攻勝負でしたが、今シーズンのどの試合よりも攻撃できてました。

相変わらずパスミスしてカウンター喰らっても、菊地やヘニキのカウンター阻止はめちゃくちゃ見物でした。


もうね。


細かくサッカーやったところで勝てないのは分かり始めてるじゃないですか。


前線は特攻

ディフェンス陣は相手とタイマン


くらいハッキリさせた方が見ていて楽しいです。


「上位を目指すなら得点はこれくらい、失点はこれくらい」とか計算を始める段階にレノファはまだ来てないです。

というか細かい、ちゃんとした戦術のサッカー見たいんならマンチェスターシティとかリバプールの試合見ますって。

レノファにそんな事求めてる層っているんですかね?

「勝ってくれ」「戦ってくれ」とかいう層の方が多いのでは?


いっそアンチフットボールのど真ん中を走りませんか。


ちゃんとしたサッカーが出来る土台がないんですからそれくらい尖ってた方が応援のしがいがあるんですがね。

対戦相手が「もう二度とレノファとやりたくない」って感じるくらいドロドロのサッカーやらないですかね。

ちゃんとしたサッカーを構築してるクラブを破壊していく泥沼サッカーですよ。




というわけで

あまりにも勝てないし希望を持ちにくいサッカーをやっているレノファにおすすめの泥沼フィジカルサッカーを妄想しましたのでお付き合いください。


【システム】


3-4-2-1



【スタメン】


DF サンドロ、楠本、菊地

MF 武岡、ヘニキ、ヘナン、安在

シャドー 池上、小松

CF イウリ


高がケガでいない前提で妄想しました。


狙いは「攻守完全分業」と「人海戦術」ですね。


スペースへの動き出しとか、ビルドアップとか、なんか難しそうなことはお金のある意識高い系のクラブがやればいいんですよ。

こっちはそういう志をぶっ壊したいわけです。


個人的にこの泥沼フィジカルサッカーのキーマンは菊地、サンドロ、ヘニキ、池上の4人だけです。

他の選手は「疲れてない」という一点のみの選考基準で変更して大丈夫です。



まず、3バックはとにかく守る。

カバーとかボランチがパスコース切ってくれるとか甘い考えを捨てさせます。

なにがなんでも1対1に勝つというタイマンディフェンス主義洗脳を施します。

勝てばマイボール、負ければ失点という極上のエンターテイメントを提供してくるでしょう。

タイマンに向かった選手のスペースを使われて失点とか、そんなお上品なことされたら素直に相手を賞賛しましょう。

その方が心に負担がかかりません。


ビルドアップは放棄です。

選手が試合前にCL見ちゃったとかで「やりてぇ」と思っちゃったらしょうがありません。

成功しようが失敗しようが受け入れる心を持ちましょう。

本当は楠本外してヘナンを入れて、中央菊地、左ヘナン。ボランチに高がいいんですけどね。

サンドロと菊地はなるべく楠本を守ってあげることが大事です。




両ウイングは面白ければ大丈夫です。

とにかく一生懸命サッカーをやってくれる二人なので良くも悪くも面白くなりがちです。

二人ともSBとゴールに近い位置でプレーさせるから粗が目立つんですよ。

ウイングバックでサンドロと菊地のサポート有りで目一杯頑張ってもらいましょう。

自分達が疲れてきたら相手も疲れてきてるってことです。

そういう時、右に森、左にパウロを入れて特攻からのクロスを狙ってもらいましょう。




ボランチのヘニキ、ヘナンには申し訳ありませんが体力的な意味で死んでもらいましょう。

二人とも「チームのために死んでくれ」とお願いすればむしろ喜んで走ってくれそうな気がしますしね。




前線3枚は特に戦術を決めません。

思い付きで攻撃してもらいましょう。

アドリブでも形にしてくれそうな池上は外せないとして、他は先程書いたように「疲れてない」という選考基準で先発させていきましょう。


3バック残して残りのメンバーでガンガンプレス掛けていけばたまにはボール奪えてシュートまで行けます。

運が良ければ入ると思いますのでひたすらシュートガチャを回していきましょう。

プレスで疲れたら元気な選手と交代です。

プレーのクオリティ判断で選手交代はしません。

疲れたら交代です。

「選手の入れ換えで劇的に良くなった!」っていうシーンを見たことないので「疲れたら交代」くらい割り切ってマネジメントしていきましょう。




以上で妄想終わりです。

もし付き合っていただけていたのなら心からのお礼を申し上げます。

こんなサッカーやらないでしょうが、今節の後半が面白すぎたのでつい妄想が捗ってしまいました。




今シーズンは降格無いですからね。

思う存分理想を追求してもらいましょう。

ノーリスク、ハイリターン、ですからね。